2025年4月26日土曜日

2000 エターナルアルカディア

「オレはもう生きるのにはうんざりだ、死んだほうがマシだね、死んだら腹も減らねぇしよ」

「オマエは沈没する船に乗ったら、なんでこんな船に乗っちまったんだって文句を言うだけの人間だ、オレは最後まで生き延びる方法を探す、生きるのに飽きたなら一緒に来い、面白いもんを見せてやるよ」 

 

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ドリキャスで発売されたRPG。

ドリキャスというマイナーハード、しかも末期に出たゲームというわけで、あんまり売れなかったのですが、のちのち評価され、特に海外で人気のタイトル 

 上のセリフでわかるように、主人公がまっすぐに主人公、ゴリゴリの主人公で逆に新鮮ですね。こいつ主人公じゃん。

 もともと主人公とはこういうやつだったのですが、だんだんとねじれていってしまったのですわね。ルフィとか悟空とかだって、ちょっと天然、っていうふうに濁してますけど、このゲームの主人公はバカでも野生児でも女に興味がないわけでもない、ただまっすぐ前向きなやつ。

 バカわかりやすい。だから海外でも受けるのかも、やっぱわかりやしーのが好きなんですわ。

 ド直球に王道をゆく王道RPGです。 

 世界は浮島しかない空の世界で、主人公は空飛ぶ船に乗る空賊・・・

 

ん?

 

 なんかめっちゃ同じようなゲームがあるような・・・・。 


テキストは名言の宝庫。  これは教科書に乗せるべきですね

 

「無謀だと言われても、危険を恐れず、諦めずに進んだら、世界はどんどん広がっていくんだ」 


「やりたいことが見つかって旅立つ時、親に断る必要なんかない」

 

 

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 改善点

・なんだか会話とかの当たり判定が悪い。人に話しかけたり、ドアをあけようとするのですが、当たり判定がズレてるのか小さすぎるのか、なかなか出来ない。これは細かいですが非常に重要なストレス要因

 

・3Dマップ激烈わかりにくい。 まだミニマップがあるだけマシなんですが、構造がめっちゃややこしいダンジョンやタウンが多く、迷いまくります。

 

・オート戦闘、マクロなどがまったくない上にエンカウント率が高い、序盤なのに即死攻撃、物理無効、弱点属性以外通らない、など面倒な雑魚が非常に多いし、逃走の成功率も高くないのですっげー時間がかかります。戦闘のテンポもあまり良くないので、かなりきつい。 


・船に乗って戦うのですが、ほとんどイベント戦闘なうえに、選択肢を間違えると死ぬって感じなので絶妙にだるい。必殺技以外ほぼ当たらないので意味ないし。

 

・戦闘システムはガッツを溜めてそれで行動するって感じ、魔法や必殺にはガッツを消費するので溜めないといけない。

 バランス的に90%必殺技ゲーです。普通に攻撃しても外れるし反撃もされる、必殺は必ず当たるのでとにかくガッツ溜めて必殺。それ以外にない。女二人はほぼガッツ溜めしかしません。

 ちょっと戦闘システムは奥深さが足りないかもですね。簡単すぎる・・・でも新しいゲームシリーズってわけでいきなりそんな練り込まれたものが出るはずもなく・・・続編があればってことなんですが、それは叶わずというわけ。

 

・発見物、というのがワールドマップに隠されていて、隠し探索要素なのですが、ストーリーで必須なものもあるんですが、見つけるのはかなりむずい。ヒントはあるんですけどそれにしたって、もうちょっとわかりやすくしてほしい。ワールドマップなんですが、3Dで高さがあるので、これがとってもわかりにくくしている。 


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 総評 

いかにもRPGっていうRPG、王道で勝負する潔さですね、胸糞悪い系のものが席巻した世紀末で、前向きで明るい、いい気持になれるゲームです。これは非常に続編やリメイクが作られてほしい作品・・・・まぁ無理ですわね。ハードごとポシャってしまったのだから。

 ある意味セガの最後のハードを飾るにふさわしい、旗、となったと言えます。

 

2025年4月19日土曜日

2000 グランディア2

  ドリキャスで出たRPG

 

グランディアシリーズのもちろん二作目

 

グランディアはブルー・・・シリーズから同じ用な感じで続いているので、実は二作目ってわけでもないのですけど・・・

 

 グランディア初代やこのゲームアーツの今までの

「冒険に飛び出そう!!」

っていう明るい話ではなくて、主人公もヒロインもトラウマを抱えているし、シナリオもかなり重めでシリアス。全然今までとカラーが違います。

 

 正直ワタシは初代のほうが好きでした、たぶんみんなもそう。グランディアっぽくない。どっちかというとテイルズみたいな話。

 

 主人公はクールな一匹狼、ヒロインは悪魔に体を乗っ取られた巫女?みたいな感じで、テイルズであったぞこれ・・って感じ。

 

 でもこういうふうになったのは、やっぱり時代、エヴァの影響だと思いますね。エヴァの負の遺産というか。トラウマとか破滅的な世紀末感、みたいなのがこの時代の特徴なのであります。

 正直今でもエヴァの残した負の遺産みたいなものは残っていると思う。もちろんレガシーとして正しい遺産も残しました、アニメとかそういうものの、表現の幅、こんなこともしていいのか?子供向け、という制約はもはやないのだっていう自由さ、をもたらした。

 でもあさーい理解では、エログロ、ということにしかならない。特にグロ、ですね。

 

 脱線しましたが、ゲームとしては良く出来てる、1のシステムを着実に進歩させてる、ゲームアーツってのは本当に手堅い作りの会社なり。

 ゲームシステムもそうだし、難易度もヌルすぎてたたかうだけ押してりゃ勝てるってこともなく、ちゃんとゲームシステムを理解し、強化すると勝てるっていうちょうどいいバランス。逆に適当にやってると結構すぐに死ぬ。でも全体としてはややヌルかも。特に後半強化がちゃんと出来てくると、主人公の必殺連発ゲームになる。

 グランディア初代の時もそうでしたが、このゲームは「防御」、が結構役に立つ稀有なロープレです。

 強化システムも結構自由が効いて面白い。反面、最初育て方がわからないで苦戦することも・・・。

 

 

 ただドリキャス、PS2で発売されたにしてはグラフィックがかなりしょぼめ・・・、あれ?PS2ってこんなガシャガシャだったっけ??っていう感じのグラです。

 今までのセルアニメから3Dアニメになってしまったのもかなりクオリティ的には下がっておりやす・・・。

 でもイラストはけっこう垢抜けていて2000年にしてはスッキリしてていいデザインだと思います。

 

 しなりも暗くてダークではあるのですけど、悪いわけではありません、ちゃんとしてます。ただグランディアっぽくないってだけ。

  でもちょっと恋愛要素が多いのが鬱陶しい・・・けどそれは個人の趣味の問題なのか?・・・マジョリティは恋愛ものが好きなようですし・・・

 終盤はやや超展開・・・、というかこの時代のゲームは全部こんな感じのお話ですね、全部あの伝導者、の伝導によるもの。その影響を免れたもの無し。

 

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改善点

 ・まずみなさんすぐに思ったと思いますが、ミレーニアに変身すると装備やスキルがすべてはずれてしまってそれをつけかえるのがクソ面倒です。変身は何度も起こるのでかなりダルい。

 

・AIがアホです。いつものことなんですけど、AI命令じゃなくて、マクロ(この行動をしろっていうセット入力)ができるようにして欲しい。特にアイテムを使用して使う魔法をAIはアホなので一切使わないし、敵が寝ててもおかまいなしに睡眠魔法連打したりします。正直AIなんていらない。マクロにすべて置き換えてほしいですね。

 

・マップがクソ見づらい。3Dマップなのですが、ミニマップなどもなくひじょーにわかりにくい。コンパスがあるんですが、このコンパスもまたわかりにくい、というかミスリードしてきます。

 3Dマップの弱点。見づらくてわかりにくい・・・。もちろん町並みが綺麗だったりしたら嬉しいですが前述の通りこのゲームはグラがあまりよくない。

 やっぱワタシはトップダウン、もしくは一枚絵などで施設を選択する形式がいいと思う。 


・バトルシステムなんですが、移動、が自動なのが困る。位置取りをバラけさせる、みたいな操作が難しいです。いちいち攻撃したあとに帰ってこなくていい。敵も動くので結構運まかせ。

 

・やや短い。

 全部でまぁ普通にやって30時間、急げば25時間くらい終わる。

 ワタシはロープレは最低50、できれば100時間遊べるべきと思ってる勢なので、やや短い。裏面みたいなやりこみ要素も一切ない。 


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総評といたしまして、決して悪いゲームじゃないし、良ゲーなんですけど、やっぱ初代グランディアのほうが良かったですね・・ゲームの雰囲気が、夢があった。夢があるファンタジーってのがグランディアだと思われるので、これは真逆な気がする・・・。

 何度もいいますが、時代のせいだと思う。1999年、2000年ってそういう時代でした、2001年から、なにか本当に別の時代になったなって気がしましたけどね。現実が作り物を追い抜いてしまったっていう。

 現実の戦争が始まってしまったおかげで、作り物で戦争を描くのがなんかちょっと違うなって感じになった。

 こっからグロ、シリアス路線から、現実逃避路線へと変わっていくのですわね。

 

2025年4月7日月曜日

2019 スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け Star Wars: Episode IX - The Rise of Skywalker

  スター・ウォーズ映画の最終章。


 つまんないとは聞いていましたが、8まで一応見ましたし、最後まで一応見てみないと、他人の評価だけで決めつけるのは良くない。


 まぁ結果的にはつまんなかったですね。


 CGはもちろん金かかっててキレイですが、例によって画面が暗い。まじで最近の映画、画面が暗いのばっかり。


 ほいで綺麗なCGで、すごいスケール感で・・・っていうの。正直もう見飽きましたね。初めて見た頃はわぁーすげー!だったのですけど、もう15年以上同じの見てますのね、まだこの画面づくりか・・・・はいはい、CGすごいすごいって感じ。

 CGのソフトも編集も同じだと思うので、どれもこれも似通ってますわね。もうノウハウができてるというのか。

 綺麗なのは間違いないけど個性も才能のセンスもないというのか。


 ほいでストーリーがスッカスカですね。最終章なんだから怒涛の展開!ドドドドン!って感じにしなきゃいけないのに、なんだかちんたらちんたらしてます。

 エンタメ作品なんだからもっと、めちゃくちゃでいいと思いますけどね、どういうわけかこれまでのジェダイが全員登場!敵のシスのやつも全員登場!大乱闘だ!みたいなアホな展開でいいじゃないですか。ヨーダとかも復活させて・・・

 なんだか地味で、誰やねん・・って感じです。


 ほいで俳優が軒並み悪いですね。


 これはいいたかないけど、ポリコレってやつなのでしょうか。主人公は女、仲間は黒人、スパニッシュ、中国人・・・。なーんだか、逆差別っていうのでしょうか。なーんだか・・・、とにかくおもんないですね。

 ものづくりにポリコレは悪影響以外ないですわね・・・。

 いい俳優が1人もおらん。そんなことある??こんな超巨大予算の映画で・・・。だるーいです、全編通じて、とにかくダルーイ。


 やっぱアクション映画で、女主人公ってのは良くないのかもしらん、特に実写。顔面ぶんなぐったりできないものね。やったらやったでうわぁってこっちが引いてしまう。

 ヒーローはやっぱシュワちゃんみたいなマッチョのほうがよっぽどわかりやすいですわ。

女に負けてる敵の男も、なんだか軟弱だなぁ・・・って思うだけ。


 こんな長いことやってきて、超大な物語の最後が、こんな出来か・・・ってのはすげー残念です。アンチクライマックス、昔のジャンプマンガみたいな終わり方・・・

 ただただ残念です