2012年5月31日木曜日

生きる伝説 マニー・パッキャオ

パッキャオの試合全集を見てますが、パッキャオアメリカ上陸からのストーリーがすごすぎます・・まさに漫画、事実は・・云々・・・


 まず無名のフィリピン人として現れ得意の左で鮮烈なデビュー、次はヘッドバッドやひじを使ってくる野郎に、怪我をくらって無念の引き分け、その次は実力者を、実力通りタコ殴りKO、そして向こうでも大人気のチャンピオンをボコボコにしてタイトル、しかし次の対決で、相手はカウンター狙いのディフェンス重視でこられて、左が出せずに引き分け、その次のモラレス戦もモラレスがディフェンス重視のジャブジャブ構成でこられてついに判定負け、若いころにムチャなアグレッシブファイトをして一発カウンターをくらっていらいの負け・・・・
 
 もう一度モラレスと戦うためにフェザーに残ったパッキャオ、復帰戦では相手がカウンター狙いじゃなくてちゃんと戦ってくれたので余裕の試合運び、そしてフィニッシュでは相手がディフェンスに入ってきた時の為に新たに生み出した右のフック(マニラ・アイス)を放って余裕のKO。
 そしてモラレスとの第二戦、左のストレートだけで勝ち上がってきたパッキャオが右を解禁、右のフック、アッパー、ジャブ、そして左のフックの多才な攻めでダウンを一回しかしたことの無い超タフなメキシコの英雄モラレスの鼻を複雑骨折させてダウン二発のTKO・・
 本来はフライ級の体格なのに、フェザーのチャンピオンをボコボコにして四階級制覇、フィリピンの英雄マニー・パッキャオの誕生。
 子供の頃はただ生き延びるためにタバコの盗みをしていた少年だったということです・・・そのころかれくらべればおれは強くなったということです、ちくしょう、なんだよ泣いちゃうじゃんか・・・・
 そして試合もまぁ汚いコトはしないし、クリーンでスポーツマンシップです、パンチがえぐすぎるのを除いては・・・そして今は6階級制覇をなしとげて、貧しいフィリピンを救うためにボクサー兼政治家をやっている・・

 なんだよそれ、出来過ぎてるぞ・・・・かっこ良すぎる。やっぱボクシング好きだなぁ・・・なんかだんだん殴りあってるのに、どんどん友達になってくるのがわかるんですよね、途中からなんか楽しくなっちゃってるのが見ててもわかる、そんなほんとの友情なんて普通に生きてたら絶対に手が届かないものだもの・・・

2012年5月30日水曜日

太宰治 魚服記

だいたい、古典芸術のトップ10というものがあるとすると長編小説とかはだいたい決まってるんですね、ドストの5大長編、戦争と平和、ユリシーズ、でほぼもう決まりです、演劇はウィリアムおじさんの独壇場だし、クラシックだったら3BMともう一つの第九、絵画だったら、ルネサンスのBIG3ととティツィアーノ、レンブラント、映画は古典じゃないけど、タルコフスキー、キューブリック、黒澤、ブレッソン(ちょい格下でベイルマン、ドレイヤー、小津、溝口、駿etc)、詩はややごちゃごちゃしますけどまぁホメロス、ウィリアム、ゲーテあたりでしょう、ランボーとかは古典じゃねぇし・・・

ただこの短編小説ってやつはもぉ! まったくもってトップ10が決まらないですね!く○ったれ!って感じですw、 日本人だったらやっぱり芥川、太宰、漱石を押すだろうし、フランス人んだったらバルザックやらだし、ロシア人ならゴーゴリとかも外せない、イギリス人はちょっと穿ってアリスなんかも出してくるでしょう、思い入れが強くってまともに話せないもんなんでしょうね、短編小説ってやつは。どこかの音楽家は大衆音楽は短いから、何度も聞けるので、音楽そのものよりも曲との自分の関係性が問題になると言ってました、表現は短ければ短いほど(受けてが)感情的になるってのは当たってるとおもいます。


太宰の魚服記は私はかなり好きです。しかしまぁ・・太宰さんのヤミノチカラが強すぎて無茶苦茶ダメージをくらいますね。色んなタブーな題材ってのものがあると思いますけど、友達のいなくて貧しい女の子を主題にもってくるのは反則中の反則です、ロリの虐待ものや、女子高生を廻してコンクリート詰めみたいなサドエロ的反則よりも、それは無しじゃんかって感じのウラワザだと思います・・・ただ文章が綺麗すぎるので許せちゃいますけど。サドもね。結構文体似てるとおもいます、突き放した感じが・・

2012年5月29日火曜日

木下普 絵師

井上雄彦の絵が何かに似て来たのだけれど、何かがわかんないなぁとおもってたらこの人でした。NHKの日曜美術館でらい病のヒトの絵を書いてるのを見ました、確か前に、日本現代画家集みたいなのでクズばっかりだったのに、一つだけ光った絵を書いてたので記憶していました。鉛筆だけで描いているのにでかい絵だから相当時間がかかるみたいですね。しかして僕はなんか仏教の香りやら、人間は敬虔に謙虚に生きろみたいな匂いがしてくるとNGなのであんまり好きではないです、ただ、ホンモノではあると思います。

ブログはやっぱ整理がつかないので、ホームページを作りました。これからちゃんとします。
 http://infint.web.fc2.com/

サンダー負けたかぁ・・・


 ・中国やロシアや、スペインでmangaのマニュアルが翻訳されまくってるのをてるのを発見して驚く・・、 そして読みたい漫画がリアルとバガボンドくらいしかないのに驚く。ヤミ金ウシジマくんが面白いというけれど、ちょっとわざと悪く書きすぎ・・・むしろヤンキーも殺人も統計上21世紀に入ってかなり減っていて、保守主義ばっかのつまんないワカモノが増えてるのを問題にしたほうがいいんじゃない?

・生きる伝説マニー・パッキャオのビデオを見る・・・強っ・・・、6月9日に試合です、見るしかないぜよ。


・全仏も始まってナダルがどうせ勝つのか見守りたいとおもいます

 

 最近スポーツしか見てないなぁ・・真剣勝負やってるのはスポーツしかないんだもの、みんなクリンチばっかしやがって・・・

2012年5月27日日曜日

nba final

 なんかこのブログもシッチャカメッチャカになってきたので基本に返って、暇な人向けに面白い物の紹介をしたいと思います。

NBAのプレーオフが終盤になってきました、一年で変わりますなぁ、MAVsなんてスタメンほとんど同じなのに今年は一回戦消えだし、一時期はファイナル常連だったレイカーズは今年も消えるの早いし、BULLsはローズの怪我で一回戦負け。おそらく、ファイナルはヒートとサンダーですけど、4-1でたぶんヒートかな、ボッシュが戻ってくれば・・・僕はヒートファンっていうより、WADEのファンです。やっぱガチガチのフィジカルタイプよりも鮮やかな プレーが好きです。

というわけでNBAファイナルを見返してます、ジョーダン時代から。ジョーダンはなんで浮いてるんだろうなぁ、時間が止まったみたいに浮いてるんですよね・・・ジョーダンってあんまりダンクしないんですよね、あの有名なレイアップポーズは目に焼き付いて離れない。
 やっぱり1998年のジョーダンの引退試合が最高です、最後のレイアップ、スティール、ジャンパーを全部マイケル一人でやるのとか鳥肌ものです、最後のジャンパーのあとマイケルがフープにちょっとさよならをするのが泣けます・・・


まったく関係無い話ですが、デフォルメってコトバが嫌いです。写実は、完全に写実なところで頭打ちになってしまう、写真から学んで描くと、最高到達点は写真と同じように描くというとこだけれど、現実は写真ではないし、複眼視だからもっと視野が広いんです。それよりも、現実は退屈だから何か作るわけだし、現実を超えるものを描かないと、現実が正当でそれを崩す(deform)ってのは違う気がする、現実ってそんないいものじゃない、deformじゃなくて基本的な型を借用したreformじゃないですか、リフォームだとなんか詐欺師っぽい感じがするので、フランス語っぽくラフォールとでも言ったほうがいいんじゃないか、まぁくだらない話。

2012年5月25日金曜日

オードリー ANN kids return  SOB hi-hi

 http://www.youtube.com/watch?v=bv_GIw1DH6I&feature=plcp

AANNでコバヤシさんが、90年代のkids returnの感じは、今のくだらねぇ時代には伝わらないんだろうなって、泥を吐いてました。確かにあの頃の感じ伝わらないなぁと思ってたんですが、その頃の感じを伝えるものを見つけました。

 http://www.youtube.com/watch?v=fpo7LfQ8HYQ

 これです、この感じです。OASIS RADIOHEADじゃない裏側の年代の音楽です。 あ~!この感じだってやつです。96年頃に極端な商業主義と、破滅型のスタイルがガッチガチにぶつかってたんですよ。極端な商業主義が勝ちましたけどね。強欲はいいコトだって開き直った証券マンがロンダリングでパクられてる時代の話です。

 http://www.youtube.com/watch?v=bv_GIw1DH6I&feature=plcp


 ついでにHI-HI のANN
 http://www.youtube.com/watch?v=2u23CG95Kwc&feature=plcp 

 


2012年5月14日月曜日

悪霊 別巻 亀山郁夫 光文社

 Dの作品に対して面白いとかつまんないとかよく出来てるとかいってもしょうがないので違う話をします。
悪霊のコアにあたる部分、スタヴローギンの告白には検閲の関係などでテクストが多数存在する、その混乱を解決しようというのがこの本で、結局代表的なパターンをすべて出すという方法を取っています。いつものことですが、この亀山訳にも難癖がついてます、誤訳だとかも言われてますが、どうでしょうかね。どうせ原文をロシア語で読むしか納得しない人が難癖つけてますね、しかもそういう奴ってロシア語教えて金を取ってる連中だったりして、JASRACが著作権の大切さを説いてるみたいなきな臭さを感じますね。どうせ翻訳なんてそんなものだし、ロシア語を読んでも結局誤解はあると思います、日本人が日本語読んだって、誤解するし、理解するってことは結局は理解不能のプロセスですから。Dを本当に理解するならDよりも優秀な人でないといけないでしょう、そんなやついねぇきがします・・・

告白は、大審問官とまったく同じ構図で、違いは、チーホンはキリストじゃないってとこだけです。チーホンはスタヴを救えませんが、ハリストスはインクィジトールを救うってわけです。
悪霊というタイトルは、ちょっとわかりずらいきがします、悪魔って直接言ったほうがいいと思うけど、それだと、強烈すぎるのですかね。

個人的に、スタヴローギンが無関心病と退屈でいっつもピストル自殺の事ばっかり考えてたとさらっと言ってるのが、10才の少女をレイプした事よりも大事な気がします。自殺=現代の(文明)病って構図のはずなのに150年前の小説にばっちり登場してるのはなんででしょうか。いっつもなんかワープ感があります、二次大戦の当時の人々が愚劣すぎてもっとずっと古代の人のように思えるのです・・・

たぶんこの世にはDはの小説の主人公たち、ラスコーリニコフやイヴァン・カラマーゾフやスタヴローギン、キリーロフ、地下生活者、それくらいしか友達や自分を理解してくれないっていう状態に追い込まれてしまってるひとがゴロゴロいるんでしょう、スタヴローギンの罪は、キリストの接吻によって救われるかもしれないけれど、その退屈さと無関心病は誰が埋めてくれるんでしょうか。

Dは近代の超越に失敗しました、ニーチェも失敗したと言われております。でも最近ニーチェは梅毒で脳みそがやられたんじゃないっていう報告を読みました、梅毒に脳をやられていたんだとしたら、10年も生きれるわけないってわけです。もしかしたらニーチェはそれを見つけたんじゃないかっていう気がします、ニーチェは気が狂ってスカトロジーや幼児行動をするようになったと言います、まさか?
ニーチェは正気だったのか・・・・・正気で合理主義を否定することに成功したのか?気が狂ったんじゃなくて、本当に・・・・・・

2012年5月12日土曜日

杉浦茂

漫画に詳しい人なら、知らないともぐりであるでしょう。のらくろ世代には懐かしい絵柄。私達戦前生まれには少年画報の・・・(大嘘)

 ぶっ飛んだ漫画です、落丁してんじゃねぇのかってくらい、口に出して全然意味わかんねぇって言ってしまいました。しかも図書館のなかで、中々のボリュームで。シュールとかじゃないですね、、まじでまったく意味がわからなかったです。個人的に手塚治虫は大嫌いでその路線の漫画も嫌いなので、好感が持てました。