2025年10月13日月曜日

2006年3月30日 ゼノサーガI・II

  ゼノサーガは、あの、「怪作」ゼノギアスの、続編。

 

 ゲームをやればすぐに確かにこれはゼノギアスのあれだ、UIとかフォントとか音とか・・・

 

 ゼノギアスが未完成のまま発売されて、終盤めちゃめちゃになったのので、このゼノサーガでちゃんと完成したものを・・・という予定でしたが

  

 ゼノサーガはさらに大問題を起こしてクソゲーを生み出してしまうことに・・・

 

 まずゼノサーガは三部構成で1、はそこそこの出来・・でもムービーだらけのムービーゲーム・・・で2は空前絶後のクソゲー。スタッフの移動やらなんやらかんやら、内輪揉め最悪の事態になる、というクソゲーができる顛末としても最低の展開に・・・

 

 ほいでそっからなんやかんやらあり、 物語も完結しないままゼノシリーズもモノリスソフトも息の根が止まったかと思いきや、なんとDS、で1,2はこういう話でした、みたいな完全リメイクが作られました。

 この1,2はドラクエ1,2みたいに二本作品が入ってるわけではなくて、1,2の物語のダイジェスト版みたいな奇妙なゲーム。ゼノお得意のダイジェストでお届けってやつです。 

  

 ほいでその後に3が発売され、なんとか強引にとにかく終わらせた、・・という複雑な経緯。

 3はまだワタシやってませんのでなんとも言えませんが、これは賛否両論、少なくともクソゲーではないとのこと。 

 

 ほいでまたそのあと、ゼノブレイド、として完全に別物として再生を果たしたのはみなさんご存知の通り。もうゼノは絶対終わった、ってとこからの奇跡の復活劇です。 

 でも本当にまったくの別ゲーで、ギアス、サーガはSFでしたが、ブレイドはブレイドなだけあってかなりファンタジー寄りだし、子供向けっぽくもある。ブレイドはギアスの持っていたような、鬱ゲーというか狂気じみた要素は薄まり、ハードも任天堂で、アニメチックな正統派RPGとなりました。

 

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 さぁようやく本題、この1,2なんですが、クソゲーとはいえ2つのPS2のゲームを一本のDSにまとめるなんてのは、不可能な話。グラフィックからなにからまったく別のゲームです。

 前述の通りほぼアドベンチャーゲーム、ゼノサーガの物語をダイジェストでお届けして、RPGはおまけって感じです。FGOみたいな感じといえばわかりやすいか。お話を読むのが8割くらいのゲーム。

 

 ほいでその問題の内容なんですが

 

 いやエヴァンゲリオンすぎるだろうて。

 

精神汚染を受けて、エヴァーに侵入されているのは間違いなくモノリスソフトです。 

 

 ゼノギアスももちろんエヴァの要素はありましたが、ゼノサーガはエヴァに取り憑かれています、言葉使い、構図、デザイン、テンポ、展開、エヴァンゲリオンの(負の)遺産に取り憑かれまくっておる。

 

 ですが、ギアス的な要素も結構残っていて、このゲームの半分は、用語集を開いて、いったいこいつらは何を言ってるんだ?ってのと、用語集のそれっぽいハードコアSFの説明、略称などを紐解いていくことになる。(用語集を開かないとまったく意味がわからない、それくらい専門用語だらけだしなんの説明もない、用語集は最初からすべて埋まってるのでこの辞書で本文を解読せよ、っていう、このゲームの最重要アイテムといえます)

 

 そういうわけで設定やプロットは、好きか嫌いか、など趣味の問題によるものもありますが、とにかく熱量があるのは間違いない。どんなものでも、やっぱり熱量があって作られているものはいいもの。

 結局のとこ、ワタシが創作物に求めてるのはこの熱量、パトスなのかもしらん。クソゲーと虚無ゲーを分けるのもこのパトス。クソゲーにはパトスがあるから、面白くなくても、手を出してしまう。反対に、生成AIを駆使して作りました、みたいなパット見はきれいに見えても、実際は効率よく簡単に金儲けしたいっていうものには興味が魅かれません。

  

 物語も、もちろん緻密に構成された、美しい構造、もいいけれど、そこにパトスが感じられないと、ただ単に、きれいに積み上げられたコンテナと変わらない。ピラミッドには、どういう意図かわかんないけどなにかパトスが感じられて、コンテナには効率重視しか感じられないということです。

 ただしピラミッドは非常に邪悪な気配がするのだけど・・・・

 

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 物語 

 その物語なんですが、ひじょーーーーにシンプルに説明すると

ヨアヒム、っていう天才科学者が、ゾハル、っていうなんかすごい謎の物体を発見して、レアリアンというなんだかすごい人工生命体と虚数空間への扉、ほいで虚数空間の生き物グノーシスってのを召喚して、世界は大混乱。

 星は吹っ飛んで、別の星へ行き、そのゾハルってのが封印され、やや小康状態を得ましたが、また誰かがまたそのゾハルを利用として混乱が起きるぞ・・・

 ヨアヒムは狂人だと言われてるけどさてその真相は??っていう感じの話。

 

 まぁこのイカれた天才科学者がとんでもないことをして、みんなであたふたするってのはハードSFではベタですね。FF7もそういう感じの話。

 ほいでハードSFの封印やらストッパーは絶対にぶっ壊れて暴走するのもお約束。どんだけ科学が進歩して、何重もプロテクトを張っても、いっつも想定外のことですーぐに封印ぶっ壊れる。いい加減学習しろw と言いたいけど暴走しないとジュラシックパーク始まんないからさ・・・

 

 主人公は地味なメガネ女子という珍しいパターン。もちろん事故で親は死んでおり、なにか特別な能力とトラウマ的な過去を抱えています。もう女主人公ってのは必ずそうなんだから。トラウマや暗い過去を持ってない女なんてありえない。 

 ほいでもうひとつ、KOSMOSっていう、主人公が作ってるロボットがあるのですが、これはもちろんただのロボットじゃなくて、世界を滅ぼす力をもちろん持っています。まんまエヴァ初号機、美少女になったエヴァーです。これも主人公、パッケージに写ってる青い髪の女、がKOSMOSです。 

 

 ですがほとんど活躍しませんw

 

KOSMOSはほぼ壊れていて、寝てるか離脱していますし、そもそもほとんど喋りません。むしろ物語の中心は、MOMOというヨアヒム博士が自分の娘に似せて作ったロボットと、こっちも改造人間でずっと子供のままのルベド、が中心です。 

 

 これだけ言えば あー、だいたいそういう感じね、ってのは9割伝わったと思います。あとは主人公が隠された真相と自分のトラウマ、精神世界で格闘するって話です。

 

 と、わかったようなことを書きましたが、一応真面目に解読を試みましたが、ほとんど意味はわかりませんでしたw 

 結構ちゃんと読もうとしてこれなのだから、雰囲気で適当にプレイするとまぢで一つも意味がわからんと思われます。とにかく膨大な独自の固有名詞と、疑似科学の海ですので。

 でもそれが狙いで、ふ~む、全然わからん。とオーディエンスを煙に巻いて謎めいた雰囲気を味合わせるのがこのゼノの狙いだと思うので、そんな真面目に読み込むことはないと思われます。どうやら、結局未完成のままらしですし・・・。 

 

 あとギアス、は救いの無いトラウマ鬱ゲーでしたが、サーガはトラウマを抱えてそれと向き合って成長しよう!っていう結構前向きな物語で鬱度はかなり減少、一般人にも接種可能な範囲になったと思います。 

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グッドポイント 

 

・やはり物語。好き嫌いが別れるでしょうが、普通のRPGよりもかなりの熱量とボリュームが込められている。 

 

・SE  ゼノシリーズの効果音っていいですね。なんか冷たい感じで、世界観とマッチした音となっています。ポコっ・・・って感じの音。 

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問題点

・マップが単調でどこに行けばいいのかさっぱりわからん。この斜め視点ってダンジョンが単調になりがちですよね、まだトップダウンのほうがいい。

 

・ワールドマップなどもなく、さらにずっと室内で広大な宇宙の物語なのですがひどく狭苦しい感じを受ける

 

・RPG部分が薄い。

一例ですが主人公の武器はメールで送られてくるだけ、しかも名前は1~9と数字が違うだけ、なのにめちゃ強い。 戦闘システムなどもうちょっと突き詰めれば面白くなりそうな予感はあるのですが、何分RPGパートのボリュームがそもそも薄いのです。すぐに終わる。

 

・エンカ率たかすんぎ。体感5歩で1エンカする。雑魚が弱いのがまだ救い・・・ どうやら、走るとエンカ率が高くなるらしい、じゃあ歩けっていうのか??

 

・相変わらずロボットに乗ってからの戦闘バランスがガバガバ。とにかく必殺連発するだけのゲームになる。せっかく鍛えたパイロットの必殺などはまったくの無意味に・・・。 

 ちなみにラスボスも全然たいしたことない。 

 

 

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 総合的に見ますと、やっぱりサーガよりギアスのほうが良かったという結論になってしまいます、ギアスの完全版、リメイクではなくファーストメイク、が出ることを待ち望む・・けども無いほうがいいのかなとも思いはじめたりもする。

 ギアスは怪作、奇作、っていう評価でしたが最近はもう神格化され始めている。 未完成であるから、こその魅力ってものも多分にある。ミロのヴィーナス効果ですね。ミロのヴィーナスが普通にちゃんと全部揃ってたら、ただの普通の彫像でしかなかったかもしれない。両腕がもがれているからこそ、印象的なわけです。

 FF7のリメイクがそうだったように、リメイクすると、ただそこそこ面白いだけ。のゲームになりかねない。昨今の大作ゲームにありがちな、まぁまぁ普通に面白い。けど特に何も印象に残らないっていうふうな・・・。 

 これはもう3Dゲームのアセット化問題と思われます、人間のモデル、木のモデル、戦闘システム、ほぼ完成されたアセットがあって、それを組み合わせるだけでゲームができる。逆に、ちょっと変わったものを作ろうとすると、今までのアセットが流用できず一気にコストがあがるようになる。

 ゲームエンジンってものも、ある程度決まった形のゲームが作りやすいように出来てるから、そしてそれに従うことで大衆が好む、面白いゲームが作れます。

 でもそうなることで、なんじゃこの操作性・・??何このシステム??見たこと無いパターン・・・ みたいなものは現れない。昨今わざとそうしてるので無い限り、操作感がもっさりしてたり、クセ、みたいなものはクソゲーにも存在してない。それもそのはずゲームエンジンに操作システムはビルトインされてるので、むしろそのデフォルトのシステムに手を出せないクソゲーのほうが、クセがない、ヴァニラの操作になっているというわけ。

 

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総評 

 総評として、3に続く。で終わるので、めちゃくちゃなことになってしまったゼノサーガシリーズを3へと橋渡しするという役目を持って生まれたゲーム。ストーリーを整理してまとめるってことなので、これは3をやってみるみるまでは評価はお預けということにしておきましょう。 

 っていうか普通2であんなことになったら、そのままぽしゃって終わるものですが、こんなダイジェスト版ゲームまで作ってなんとしてでも終わりまでやる、というモノリスソフトの気合を評価すべきですね。 

2025年10月6日月曜日

1993年 11月27日 ガイア幻想紀

  クインテットの神様シリーズの第三作目、(アクトレイザー2も入れると四作目ですが・・・)

  謎解きアクションゲームです。

 

ゲームシステムはシュミレーションみたいな要素はまったくなくなり、普通のアクションロープレになりました。でもこれまでのようなもさもさした操作性、面倒なルーチンワークなどはなくなり、謎解きを重視したものに変わりました。

 完全にゼルダライクゲームになったというのか・・・。

 

 これまで操作性やゲーム性はいまいちという感じでしたが、これはもうちゃんと完成したゲームとなっていて、今でもやりやすいと思います。

 

 でそんなアクションロープレなら腐るほどあるので、別にわざわざこのゲームをプレイしなくてもいいじゃない、と思いきや、やはり神様シリーズはシナリオゲーム。

 鬱ゲーとも言われておりますが、まぢでとんでもないシナリオをぶっこんで来ます。

 

 基本古代遺跡をめぐってミステリードールというものを集めるのですが、 侵略者によって惨殺された亡霊とかが恨み言を言ってきます。 なかなかこのメインシナリオ自体もクレイジー感はある。

 フリージアという街は花の舞う美しい街なのですが、その裏では子供の奴隷売買が行われております。

 ドラクエとかだって魔物に街を滅ぼされたりしてますが、ガイアはすべて人間が人間を殺すという話なので、グサっと来ます。死体置き場に奴隷の骸骨がゴロゴロ・・・ヒェッ。

 しかも奴隷商人も商売だから仕方がない、自分が生きるので精一杯、誰かを助けられない、というなんの救いもない理由を話してくれやがる。 

 普通ならこういう奴隷商人をぶっ飛ばしてカタルシスが得られるのですが、これはそういうのはない、むしろ奴隷商人にも理由があるという闇を教えてくれる 

 他にも、精神崩壊した友達の父親がいたり、食人種に食われそうになったり、ペットの豚が焼豚にされたり・・・世界の残酷さを教えてくれます。

 

 これ小学生がプレイしたらどんな気持ちになるんでしょうか、まぁあんまり理解できんってなるって感じですかね。

 

 鬱要素だけでなくて、物語のぶっ飛び方もガイア幻想紀の特徴。確かにこれは幻想ですわ。ムー大陸に言ったり、イカダで漂流したり、地下トンネルに閉じ込められたり、ものすごいオカルトめいてる。オカルトと鬱要素のミックスなんてあまり聞いたことがない取り合わせ。 

 まぢで展開が読めないといえます。えっ・・なっ、なぜ??の連続。 

 


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問題点ももちろんあります。

 ゼルダにあって、ガイアにないもの。それはマップ。敵の位置がわかるセンサーみたいなものしかなくて、マップがないのです。広大な迷宮でマップ無しはきつすぎる。神トラにあってこの時代に導入できないわけはないのでこれは単純な手落ちです。とにかく迷う、マップも似通っているし。

 

 一本道マップで育成の自由さ、みたいなものが皆無。レベル製でもありませんので誰がやっても全く同じ強さにしかならない。赤い宝石、という小さなメダル的なものを集めるというのが唯一差が出る要素ですが、正直これ集めるのは面倒すぎる。もちろん一個も集めなくても攻略可能、むしろ集めてもあんまし変わらない。

 基本前のマップに戻れないので攻略情報無しでは全部集めるのはまず不可能。 

 

 全部集めると隠しダンジョンにいけますが、ちょっとそこまでやり込む元気はない。

 

ラスボスに関してもちょっとこれはまずくて、アクションゲームで一番ダメなボス、

 

無敵時間が超長くて、こっちの攻撃するチャンスが一瞬しかない 

 っていうクソボスです。別に強くもないのだけどとにかく時間がかかる。リオレウスといえばわかりやすいのでしょうか。そもそも無敵時間って意味がわからん。無敵時間って本当に必要??

 無敵時間がないとハメ殺されるから無敵があるわけですが、でもリアルに考えると、ハメ殺されるのが当然ですよね。一度体制が崩れたら一気に死ぬ、それで当然。

 ダクソがそういうとこがリアルですね、犬に囲まれてむしゃむしゃされたら即死ぬ。戦いとはそういうものであろう?敵ボスだってそうじゃないと。

 だがリアルを求めると結局遠距離、弓最強になってしまうというジレンマもある・・・ 

 

 格ゲーにちょっと違和感を覚えるのもそこですよね、裸絞にしたらそこで試合終了。なぜ離す?? ダウンしたらもう負けなのでは??

 

 リアルの格闘技もそういうとこがあんまりワタシは好きになれん、といってガチンコノールールで殺し合いになっても困る。本当にガチンコなら暗殺が最強になってしまうし。

 まぁ格闘技は誰もが納得するルール作るのは不可能かも・・・ 

 

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 総評といたしましたは、とにかくよめないゲームです、ガイア幻想紀。どういうことだってばよ!の連続だし、唐突に激重なテーマやシーンをぶちこんでくる。 

 間違いなく、個性、のあるゲームといえます。 やってみたい方はやってみるべし。


  

2025年10月2日木曜日

1998 年4月24日 ロックマン&フォルテ スーパーファミコン

  みなさんこの作品知ってますか??

 

 ワタシはこのゲームの存在を知りませんでした。

それもそのはずで、ロックマンシリーズなのに圧倒的知名度低いと思われます。

年数がおかしい、1998年でスーファミ??? 

 

 ロックマン8がPSで発売されたあとの話。っていうか96年に64が発売されてんです。そのだーーいぶ後に、なんとプラットフォームをPSからスーファミにロールバックして、スーファミとして出たゲームなんです。

 スーファミで出た本当に最後のゲーム。 

 

プラットフォームを一世代戻して発売する、なんてのは前代未聞。同時にいろんなプラットフォームで発売ってのはあるけども、わざわざ旧世代機向けに作るなんて聞いたことない。

 

カプコンチーム曰く、PSなど急速に次世代機に変わっていってしまった、スーファミファンへのファンサービスということらしいです。

 

 スーファミへのレクイエムってことですね。 

 

スーファミってのは名機でして、というか時代が経てばたつほど、スーファミがゲームの黄金時代だったと感じるようになっている。懐古厨というわけでもない、だってワタシはスーファミ世代じゃないのですもの。

 ワタシは64世代ですね。一番やったのは絶対に64で間違いない。スマブラはおそらくワタシが200時間以上プレイした唯一のゲーム、もしかしたら初代ポケモンもか?

 スーファミは大人になってあとからディグって知っていった感じです。 

歴史を俯瞰できるようになって改めてスーファミの偉大さを思い知る。 

いややっぱ64もすごかったなぁw マリオ64は本当世界が揺れるほどの衝撃。すごいゲームが出たってだけで人だかりができるなんてこと無い。

 神経に直接電極をぶっ刺して目じゃなくて脳で直接プレイする、 ってのが出ない限りあの衝撃を超えるものは無いでしょうなぁ。でもワタシが生きてる間には無理そうですよね、脳に直接みたいなマトリックスデバイスは・・・。あとやっぱ怖い・・・。絶対誰かが事故で死んでまたしばらく凍結されたりして実用化されなそう。

 

 ともかくこれを買ったやつこそ真のロックファンといえるでしょうね。まず存在をちっとも知らなかったものなぁ。

 

 そういうファン向けの作品というわけで、難易度がびっくりするくらい高いです。だいたいロックマンってこんなもんだろ、っていう感触があると思いますが、その二倍むずい。

 まずとにかく敵が硬い、敵の無敵時間長い、ダメージでかい、こっちのキャラがでかくて当たり判定でかい、敵の弾や動きが早い。

 だいたいロックマンってこんなもの・・・、っていう感じの二倍くらい弾除けがむずい。とにかく見て覚えて、素早く避ける。これしかない。反射神経ないとまぢでクリア不能。本当に下手くそにはクリア不能ロックマン。

 E缶みたいなあまっちょろいものは無い。特にフォルテには無い。 

 

ロックマンはダッシュできませんがチャージショットとスライディングができる。(壁ジャンはエックスじゃないのでもちろん出来ません、クセで壁ジャンしようとしてホールインワンを誰もがやったと思う)

  フォルテは二弾ジャンプ、ダッシュができるがチャージできずに長押しは連打、スライディング不能という、あと斜め撃ちができる、というロックマンの概念をぶっ壊すキャラ。フォルテってキャラクターは知ってましたが、こんな性格だったのかとこのゲームで初めて知りました。

 ゼロなんかよりも数段トリッキー。とくに溜め撃ちできないのがボス戦で苦しい。ステージギミックは二弾ジャンプで楽勝で突破できたりする。消えるブロックとかガン無視です。

  

 普通のロックマンよりも二段階は上のテクニックを要求されます。 

 

あとこれが地味に一番きついのは、わたしダッシュをRボタンに配置するんですけどこのゲームキーコンフィグがなくて、ダッシュは◯か方向キー二回のいわゆる鉄拳ステップ。◯ダッシュだとダッシュしながら撃てないのでめっちゃ困るのです。だから鉄拳ステップになれるしかないのですがこれが非常に厄介。ここもフォルテのほうがきつい理由。 

 

 ラスボスはそこまで強くない、キングマンのほうが強かったような。でもラストステージはめっちゃきつい。おなじみボスパレードなんですが今作、ボスがつえーんですわ。弱点武器があるにせよ、めっちゃ効くやつと、あんまし効かないのがおる。回復リソースも乏しい。ノーミスクリアはかなり至難です。

 ラスボスに関してはパターンを見切れば大丈夫。おもいっきりロックマン2のモチーフですが、これもファンサービスってことなんでしょう。

 ロックマンで一番印象に残るボスといえばイエローデビルと、エイリアンワイリーなのですからね。両方モチーフのボスが存在します。

 本当にスーファミファン、ロックファンに向けたファンゲームといえますでしょう。

こんなことできるのは金持ちのカプコンくらいなもんですわね。

 

だがその後に更にレトロゲーム化した新作が出るとは・・・・・・

 

 カプコン、恐ろしい子・・・。 

 

 狙ってかどうか移植などもGBAになった程度でほとんどされてない、ロックマンコレクションみたいなものにもこの作品は入らない。本当にスーファミへ向けたレクイエムなのでしょう、本当に最後のスーファミソフト。このゲームをやりたきゃスーファミでやるべし。GBAはボタンが少ないので論外。  

 当然ながら値段は高騰しつつありますが、まだ買える値段、早く入手したほうがいいかも。 

 

2025年9月29日月曜日

1933 エッジウェア卿の死 原題:Lord Edgware Dies  アガサ・クリスティ

  ポアロものの長編。

  

 第二次大戦前はアガサ・クリスティーの全盛期。毎年のように歴史に残る作品を連発している無敵時代です。

 

 この作品も知名度はそこまでなれど、やはり全盛期の作品でして、非常に読み応えがある。

 

 ネタバレしないように書くのは難しいのですけど、非常に沢山のレイヤーが折り重ねられていて、緻密な構成となっています。

 

 あの証言がここに繋がり、あの発見がここにつながり、あの発言の本当の意味は・・・っていうふうに、ものすごく複雑、な構造をしていて、これはエクセルとか表にしてみたら、一つの小説なのにこんなたくさんの仕掛けがあるのか、と思いますね。

 それに色々セットアップや、プロットの運びなども斬新です。 

 

 ほいで種明かしもたぶん、ほとんどの読者には予測不可能でありながら、十分きちんと推理出来てればたどり着ける、という探偵小説の模範とも言える作りになっています。ここおかしくない???ってのがワタシ的には一個しかない。

 普通長編だと、なんじゃあそりゃあ、っていう部分がいくつかはあるものですが、この作品は非常に少ない。

 

 探偵小説はトリックだけじゃなくて、雰囲気、ってのも大事。トリックなんかない、雰囲気だけのミステリだってある。

 このエッジウェアは、これはアガサ独特の雰囲気作りですね。

 

 まさに女性作家ならではって感じ。男は絶対こういう作りにはしないだろうなっていう。

 

これは是非読むべき作品。 

1992年1月31日 ソウルブレイダー

  クインテット エニックスによる「神様シリーズ」第二作。

 

 どうぐは ひとのせいかつを べんりにするためのもので どうぐに ふりまわされるようになると ぶんめいは すいたいをはじめ ひとは ふこうに なるのだ 

 

 

前作アクトレイザーからゲームシステムは大幅に変更されて、ゼルダみたいなトップダウンアクションゲームとなりました。

 ゼルダの謎解きは街発展システムで、ダンジョンを進めると街が発展していき、街のイベントをこなすことで道が開けたりなどして、進めるようになる。

 自分が神様の使いとなって、街を発展させる、という、神様シリーズの根幹は残しつつも別ゲーとなりました。

 

 正直、アクションパートはゼルダを数段面白くなくした感じw 敵のバリエーション、ギミックが乏しいし、魔物の巣を封印するというのも、何体も魔物を倒すという反復作業で正直めんどうでしかない。

 しかしゼルダと比べるのが間違ってるともいえます。特に神々のトライファースト、あれって完全にオーパーツでして、爆発的な完成度、嘘じゃん、こんなのすごすぎるって。って感じなので、アレを2Dアクションで超えるってのが不可能と思われる。

 なぜかゼルダ自体も、そのあと携帯機にうつってしまって、面白くはあるけども、神トラを超えるゲームは現れなかったといえます。トップダウン2Dアクションの破られないレコードですね・・・

 その後もリメイクとか出てますが、まぁシステム的には同じです。 

 

 だから神トラライク・・、を作るのは勝てない無謀な挑戦といえます・・・。

 

あとアクトレイザーと比べても、まぁ普通のアクションゲームだなって感じがしますね。街発展というシュミレーションとアクションという異質の組み合わせだったアクトレイザーと比べて、これはまぁこういうゲームあるよねっていう普通のゲームに落ち着いてしまった感が否めない。 

神トラよりは劣るんですが、そこそここのゲームも面白い。 

2025年9月27日土曜日

2002 2月7日 不思議のダンジョン 風来のシレン外伝 女剣士アスカ見参! for windows

  これは世間では幻のゲームと言われている。

もともとはドリームキャストで出たゲームでこっちもこっちで、ドリームキャスト実機で持ってるやつなんて今ではほぼ皆無だと思うのですが、その完全版がPC版として発売されました。

 ドリキャスも持ってるやつがそもそもいないし、当時はまだまだPCでゲームするなんてのは一般的じゃない時代、そもそもの存在数が少ない。 

 

 現在は入手もプレイも困難、ソフトはプレミア化しており、さらにWindows7に対応してないので、普通に考えるとWindowsXPのパソコンが必要、とプレイするためのハードルがバカ高い。

 シレンシリーズなんて今でも続いてるのだから普通にSteamとかで出ればいいとおもうのですが、頑なにこのゲームは出ません。 

 どういうわけかわかりませんが、チュンソフトはこのゲームの権利をフォーチュン?なる会社に譲ってしまったらしいのです。なんでそんなことを?? 

 そもそもこのゲームがPS2とかで出てれば、出荷本数も出てこんなレアゲーとはならなかったはず。 ドリキャスという絶滅したハードで出たことがこのゲームの数奇な運命の始まり。

  

 現在でも熱烈なファンがいて、ローグライクのRTAなどのイベントでは必ずラインナップに入ります。Win10などに対応したパッチ、さらにオフラインアップデートのデータが公式によって配布されてます。

 

 相当なレアゲームなのですが、いわば不思議のダンジョン系ゲームの最高傑作だと言われております、これはレアゲー特有の多少誇張があると思いますが、シレンのゲームとしては一つの完成形というのはやぶさかではないでしょう。

 

 レアゲーですが、この程度のレアさならゲーマーとしての入手難易度はEランク・・・いやグリードアイランドかい!

 

 PCゲーならでは注意ポイントがあって、まずパッドの操作やら、Windowsの設定やら相当ややこしいし、セーブのされかたも結構なぞいです。

 ダンジョンに入るときに自動でセーブされるのですが、これはセーブされていません(!?)、メニューから中断して終わる、を選択して初めてデータが残ります。

 ダンジョン入ってセーブされたから切っていいやと思ってウィンドウを閉じると、すべてを失って青ざめます 。

 不思議のダンジョンの掟として死ねばすべて失う。もちろん失わないための方法はたくさんあるけど事故は起こる。

 レベルなど基本保存されないので、武器防具の強化だけがこのゲームの生命線。事故でその装備が消えると、何十時間 もの努力が全くの0。非常にストイックなゲーム。まぁそれがローグライク、最近のがローグライトすぎると言えます。

 

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 外伝とあるようにシレンですがシレンは出てこず、アスカ、というストイックな女剣士が主人公。アスカは全然遊びのないキャラというのか、生真面目で一本気な女剣士。 

 

 ストーリーは忍者村の忍者の様子がおかしくなっていたが、それは変な花が忍者を操っていて、その変な花は、世界中のアイテムを吸い込むことで完全体になり、人間を支配するとのこと・・・それを倒す、ってのが基本ストーリー。

 

  アイテムを吸い込む・・・・???

なんだそのメタい生き物は・・・

 

 って感じですがギャグではなくて、普通にシリアスな物語で、ダンジョン2つをクリアするとエンディング。

 ダンジョン2つと書くと短いですが、これでも十分お腹いっぱい遊べます。

 

ほいでクリアすると、別の街での物語がスタート。封印された8つの神を解放してまつりを行うってことになり、ダンジョンが8つあります。クリア後のボリュームがすっごいやん・・・

 

 で!さらにそれをクリアすると、さらに裏の裏、クリア後ダンジョンの強化版。魔界編みたいなのがスタート。それもクリアしてようやく、白蛇ダンジョンという恒例の99回エンドコンテンツが出現。

 

さらに! 

 

 それまでクリアするとWindows版限定の、裏白蛇ダンジョンが登場。

 

いやどんだけあんねん!!! 

 

すさまじいほどのボリューム。廃人にしかクリア出来ない、裏ダンジョン。このゲームが熱狂的ファンを集め続けるのはそういうところでしょう、まさに魔窟。

 全ダンジョン踏破のRTA、記録が一つしかありませんが、600時間  

 は?

 

 まじで普通に全ダンジョンクリアだけで1000時間余裕でかかると思います。もちろん下手くそにはクリアは不可能。RTA勢がみんなプレイ時間1000超えてるのも納得。やり込んで1000というより、普通に1000です。

 そんくらいすさまじいゲーム。1000回遊べる、を超えて、1000時間遊べるゲーム。それも全然単調作業ではなくて、つねにスリルと隣り合わせです。

 

 ワタシみたいな普通ゲーマーには表ストーリークリアが限界でした。普通にこれでも並のゲームと比較するとかなり難しいレベル。ローグライクガチ勢に言わせると、これは簡単の部類みたいですが、シューターのいう簡単みたいなもんで、普通の人の観点からいうとむっちゃむずい。

 

 人生の30分の1くらいをこのゲームにぶつけてやろうという覚悟の決まったゲーマーなら手を出してみてください。まずそのくらいの覚悟がないモノには手に入れることすら出来ませんからね。

 

 

2025年9月26日金曜日

1990 年12月16日 アクトレイザー

  クインテット、エニックス、による、神様シリーズ、の第一作。

神様シリーズ、ってのは公式の呼称ではありませんが、クインテットはだいたい神様が主人公となって人間の文明を発展させるというゲーム性なのです。

 

 簡易版シムシティみたいな、街発展パートと2Dアクションパートが密接に絡み合って進んでいくという、ペルソナ3を20年先んじた、2つのジャンルのゲームを組み合わせる系ゲームの開祖といえる作品かもしれません。

 1990年というとスーファミの創世記、それなのに非常に野心的作品。二重の意味で神ゲーだし、創世記、ジェネシスゲームであります。ジェネシスじゃなくてスーファミなのですが

 

 正直グラフィックやシステムなどは、まだまだファミコン時代ですが、音楽が異様に進歩的で、スーファミ初期でありながら、すごいクオリティが高いのです。FFがこのアクトレイザーの音楽に影響を受けたというのは有名な話。 

 

 それぞれのゲームパート単体では、アクションゲームはクソデカ当たり判定で操作性も悪く爽快さがまったく感じられないものだし、シュミレーションも、かなりシンプルなものです。だが組み合わせるということで、独自の味、旨味が出ています。街を発展させると神様が成長してアクションパートが充実します。なにかとなにかを組み合わせることで新しいものが生まれる、ケミストリーゲームですわね。

 

 ただ売れ行きはまったくよくなくて、すぐに投げ売りされてしまったんですが、その投げ売りされたものをやったユーザーからじわじわと人気が出る、という非常に珍しい売れ方をしたゲームです。なんと30年後にリメイクも出ました。

 

 売れ行きのよくなさは、まぁタイトルとパッケージだと思います

 

アクトレイザー、って何?? 

 

 そんな言葉はないので完全な造語、その意味は今になっても誰もわからない。

ほいでパッケージも銀色の戦士の像が佇む謎のパッケージ、はっきりいって面白そうな気配がまったくしないし、なんのゲームなのかまったくわからない。

 

  ちなみに2が発売されたのですが、シュミレーションパートがなくなり、ただのアクションゲームに・・・。

 でも海外は2のほうが人気らしいです。シュミレーションパートは不評だったらしい・・・これはでも昔の話で今では世界中のゲーマーのレベルが高くなっているので、この斬新なシステムのほうが評価される・・・んじゃないかな??

 ほいでこの海外、ってのはようするにアメリカのことで、ヨーロッパはシュミレーションパートのほうが好まれる、と思います。