シェイクスピアという超天才にも、あまり当たらなかった作品というのはかなりあって、このジョン王もそうです。未発表?作なのかなんなのか、創作年代も曖昧です。
ただし内容はそこまで悪いというわけではないです、たぶん初期の作品なんでしょうね。まだ型に習ったスタイルですが、ちょこちょこシェイクスピアの色を出しています。特に私生児リチャードのセリフはかなり名調子でして、なによりも利益こそがおれの主人だ!という独白セリフはキレがあって良いです。シェイクスピアは開き直った悪役を描かせたら人類1上手。
ただジョン王という内容がひじょーにわかりずらくって、イメージしずらすぎますね。
ジョン王というのは、ジョン失地王、つまりフランス領土を大量に失ってしまった、イングランドの王朝史の中でも最低ランクの嫌われ者の王様です。兄はあの超有名なライオンハートことリチャード1世、英雄の弟のダメ王でして、一体全体どうしてシェイクスピアはこのジョンを題材にしたのかよくわかりませんね。けど、そこを題材にするところがシェイクスピアのらしさなのかもしれません。リチャード1世の英雄譚ならば、もはや聞き飽きるくらいあったので、逆にダメ男のほうを描いてみようっていう。
日本でいうと・・、今川義元を主役にもってくる感じですかね。そっち!?信長じゃなくて!?っていう。
けどジョン、のダメダメっぷりが、王権の衰弱をもたらし、市民の地位を上げて、マグナカルタという最初の憲法的なものの足がかりを作ったというのが歴史の真実。ダメオトコ故に、まったく狙ったわけでないにせよ進歩的な社会のシステムを作ることになったのです。また兄の獅子王リチャードは確かに武勇には優れていたのですけど、おカネには無頓着の典型的脳筋野郎でして、それを立て直したという活躍もあったとのこと。
それにしたってやっぱかっこ悪いですねw 戦に生きて戦に死んだライオンハートのほうがかっちょいいに決まってます。
2016年7月31日日曜日
2016年7月28日木曜日
1597 mid summer night dream 夏の夜の夢 シェイクスピア
シェイクスピアの中期あたりと見られる、喜劇。喜劇というよりは、ファンタジーコメディという感じ。
かなり名前も有名ですが筋を知ってるヒトはR&Jと比べると少ないのでは。
Mid sumemr night's dream で、Mid night summer's dream ではありません。真夏の夜ではなく、夏至の夜。
シェイクスピアの作品にしては珍しく、元ネタが存在しない、つまるとこ完全オリジナルの可能性が高い作品。
明らかにシェイクスピアだろ!っていうスタイルが固まってる作品ですね、取り違え、メタモルフォーゼ、ファンタジックな道具立て、いきいきとした下町の道化、王、と王女。やりすぎなくらい、シェイクスピアらしい作品です。ただ1つ血が流れないというのが珍しいです。ハッピーエンド。
シェイクスピアの恋愛観ってのは見事でして、ものすごい直球、ワタシを犬として扱って!!っていうセリフの通り、豪速球で求愛して永遠の愛を誓いつつ、次の場面にはころっと他の女に恋をしてる、ロミオもそうであったように。そういうふうに恋愛ってのは、儚くて、永遠とは程遠いものだって笑いものにしつつも、恋愛が元で殺しあったり自殺したりと、一瞬、瞬間的には命をかけても惜しくない至高のものだ、っていうのも共存してる。一瞬の永遠として恋愛ってのは存在する。っていうのがシェイクスピア的な恋愛でして、ワタシはこれはすごいそのとおりだなと思うのですよね。
それとシェイクスピアはフェミニストっていうか、女=浅はかなバカ、っていうのではなくだいたいは賢い役を与えられてます。道化はだいたい全部オトコ。そこもワタシは好きです。結局女の子は全然活躍してねぇじゃんか、っていう作品はほとんどなく、ちゃんと役割が与えられてる。
ちょっと前にメーテルリンクにはリアリティが無いと書きましたが、シェイクスピアには、リアリティがバッツリあるのです。道具立てとしては両方ともファンタジー劇なんですが、シェイクスピアには、リアル、さがビシビシと感じられる、まぁシェイクスピアと比べられては、メーテルリンクが可哀想ですけど・・・。
またこの劇はお得意の劇中劇が盛り込まれていて、重層構造的な仕上がりを持ってます、劇の筋と劇中劇の筋、っていうのが絡まっておる。
いたずら者のパック、ホントは猫をかぶっていて怒ると怖いヘルミアなど、キャラクターも粒ぞろい・・・むぅ・・・名作ですねやっぱし。ちゃんと整理してみると物語のプロットも相当斬新、革新的です。
あんまし日本語ではわかんないでしょうけどパックがどういうことがあったの?って聞かれた時の説明ゼリフがあるんですが、説明ゼリフの中でも屈指のあざやかさ、まさに流れるようなセリフ回しがあります、すばらしーーーーーーw
シェイクスピアだから褒めてんだろってやっぱし思われるんでしょうが、やっぱすごいですこのおっさんは。イギリス人気質は、神経質でむつかしく、紳士でクール、プライドが高いっていう感じもあるんですけど、やっぱイギリス人って根っこはすごいプラス思考っていうか、前向きなんですよね。内に秘めたポジティブ。
関係ない話ですが、このブログ最近急にアクセス数が上がってるんです・・・・何かに目をつけられたか!?こわーーw
かなり名前も有名ですが筋を知ってるヒトはR&Jと比べると少ないのでは。
Mid sumemr night's dream で、Mid night summer's dream ではありません。真夏の夜ではなく、夏至の夜。
シェイクスピアの作品にしては珍しく、元ネタが存在しない、つまるとこ完全オリジナルの可能性が高い作品。
明らかにシェイクスピアだろ!っていうスタイルが固まってる作品ですね、取り違え、メタモルフォーゼ、ファンタジックな道具立て、いきいきとした下町の道化、王、と王女。やりすぎなくらい、シェイクスピアらしい作品です。ただ1つ血が流れないというのが珍しいです。ハッピーエンド。
シェイクスピアの恋愛観ってのは見事でして、ものすごい直球、ワタシを犬として扱って!!っていうセリフの通り、豪速球で求愛して永遠の愛を誓いつつ、次の場面にはころっと他の女に恋をしてる、ロミオもそうであったように。そういうふうに恋愛ってのは、儚くて、永遠とは程遠いものだって笑いものにしつつも、恋愛が元で殺しあったり自殺したりと、一瞬、瞬間的には命をかけても惜しくない至高のものだ、っていうのも共存してる。一瞬の永遠として恋愛ってのは存在する。っていうのがシェイクスピア的な恋愛でして、ワタシはこれはすごいそのとおりだなと思うのですよね。
それとシェイクスピアはフェミニストっていうか、女=浅はかなバカ、っていうのではなくだいたいは賢い役を与えられてます。道化はだいたい全部オトコ。そこもワタシは好きです。結局女の子は全然活躍してねぇじゃんか、っていう作品はほとんどなく、ちゃんと役割が与えられてる。
ちょっと前にメーテルリンクにはリアリティが無いと書きましたが、シェイクスピアには、リアリティがバッツリあるのです。道具立てとしては両方ともファンタジー劇なんですが、シェイクスピアには、リアル、さがビシビシと感じられる、まぁシェイクスピアと比べられては、メーテルリンクが可哀想ですけど・・・。
またこの劇はお得意の劇中劇が盛り込まれていて、重層構造的な仕上がりを持ってます、劇の筋と劇中劇の筋、っていうのが絡まっておる。
いたずら者のパック、ホントは猫をかぶっていて怒ると怖いヘルミアなど、キャラクターも粒ぞろい・・・むぅ・・・名作ですねやっぱし。ちゃんと整理してみると物語のプロットも相当斬新、革新的です。
あんまし日本語ではわかんないでしょうけどパックがどういうことがあったの?って聞かれた時の説明ゼリフがあるんですが、説明ゼリフの中でも屈指のあざやかさ、まさに流れるようなセリフ回しがあります、すばらしーーーーーーw
シェイクスピアだから褒めてんだろってやっぱし思われるんでしょうが、やっぱすごいですこのおっさんは。イギリス人気質は、神経質でむつかしく、紳士でクール、プライドが高いっていう感じもあるんですけど、やっぱイギリス人って根っこはすごいプラス思考っていうか、前向きなんですよね。内に秘めたポジティブ。
関係ない話ですが、このブログ最近急にアクセス数が上がってるんです・・・・何かに目をつけられたか!?こわーーw
2016年7月27日水曜日
1994 ダウンタウン汁 野沢直子
https://www.youtube.com/watch?v=cQVhon1Oveo
ダウンタウン汁、というダウンタウンがまだとがりまくってるころの番組です。ガリガリに尖ってますね、こわーーーw 今ではOUTな話題ばっかし。 といってもダウンタウンが30くらいの時のなんでごっつと同時代・・
この回は野沢直子が登場、ダウンタウンと野沢直子の絡みはすげー新鮮です。夢逢のメンバーなんですが、やっぱダウンタウンとタイタイで話せる唯一の女芸能人だと思いますね、むしろ食ってるかもしんない。他にいないですものね、ダウンタウンとイーブンで話せるヒトって。すごーい新鮮。さんま師匠、紳助っていう先輩との絡みになると、浜ちょんは後輩スイッチをいれて良い子になっちゃうので、またちょっと違う感じ、それも今ではほとんど見ることがないですけどね。
面白いかどうかは別として、ほんと昔のテレビはムチャクチャです。ムチャクチャというか、ここ20年で、タブーとかアウトっていう話題がほんとにめちゃくちゃ、テープ貼り邦題になったんだなってことがすげーわかりますよね。
まず下ネタ、そして毒舌、テレビ局批判、低視聴率番組いぢり、そして危険なゲーム、まじで怪我するようなこと。企業スポンサーいぢり。客批判。
そしてダウンタウンのやる気の無さ、やる気の無さっていうか、別にこんな番組どうでもいいっていうスタンス、これがすげー新鮮ですね。ヤンタンもそうでしたけど。別にこんなレギュラーいらね、っていうのを全面に出す、今こんなことやってるタレント絶対いませんものねー。
ダウンタウン汁、というダウンタウンがまだとがりまくってるころの番組です。ガリガリに尖ってますね、こわーーーw 今ではOUTな話題ばっかし。 といってもダウンタウンが30くらいの時のなんでごっつと同時代・・
この回は野沢直子が登場、ダウンタウンと野沢直子の絡みはすげー新鮮です。夢逢のメンバーなんですが、やっぱダウンタウンとタイタイで話せる唯一の女芸能人だと思いますね、むしろ食ってるかもしんない。他にいないですものね、ダウンタウンとイーブンで話せるヒトって。すごーい新鮮。さんま師匠、紳助っていう先輩との絡みになると、浜ちょんは後輩スイッチをいれて良い子になっちゃうので、またちょっと違う感じ、それも今ではほとんど見ることがないですけどね。
面白いかどうかは別として、ほんと昔のテレビはムチャクチャです。ムチャクチャというか、ここ20年で、タブーとかアウトっていう話題がほんとにめちゃくちゃ、テープ貼り邦題になったんだなってことがすげーわかりますよね。
まず下ネタ、そして毒舌、テレビ局批判、低視聴率番組いぢり、そして危険なゲーム、まじで怪我するようなこと。企業スポンサーいぢり。客批判。
そしてダウンタウンのやる気の無さ、やる気の無さっていうか、別にこんな番組どうでもいいっていうスタンス、これがすげー新鮮ですね。ヤンタンもそうでしたけど。別にこんなレギュラーいらね、っていうのを全面に出す、今こんなことやってるタレント絶対いませんものねー。
2016年7月23日土曜日
1934 オリエント急行の殺人 A.クリスティ
探偵小説でもホームズの次に有名?でしょうか、アガサ・クリスティーシリーズ。ホームズは19世紀の人間でして、今となっては知る由もないセカイの人間ですが(スティームパンク風のファンタジーなセカイです)クリスティは完全に20世紀前半、いわゆる戦間期のヒトですね。
この20世紀初頭に生まれたヒトが本当に羨ましいとワタシは思いますね。ひどい時代だった、とか激動の時代だったとか言われますが、人生を脚本として考えた場合に何もおこらない沈滞と停滞の時代よりも、ドラマティックな激動の時代のほうが楽しいに決まってます。実際に生きてみたらしんどいことこの上ないって言われるかもしれませんが、それでも後に残されたモノ、作品とかそういうのをみるとすべてこの時代に集中してるってことがわかります。特に1930年台ってのは黄金時代です。歴史の教科書を見ればわかるように歴史には黄金時代のことしかのこりません。江戸時代なんてぶっ飛ばして、関ヶ原からすぐに第一次大戦となるわけ。江戸時代のイベントなんて10年単位なのに、世界大戦は一日一日が重要な意味を持つ。オーストリア皇太子射殺、何月何日、ってな具合。
私達の時代にはヒトラーみたいな半分神話みたいな人間はいません、ビル・ゲイツとか、スティーブジョブスとヒトラーを比較した時に、なんてくだらないセカイだって言いたくなりますもの。21世紀初頭の代表的な人物を考えても、ブッシュにしたってオバマにしたって、まったく器が違います。ビル・ゲイツはセカイを変えた、みたいなことをよく目にするし、ジョブスもしかり。最近ではポケモンGOはセカイを変えたと言ってました。
けどヒトラーがセカイを変えたほどのインパクトと比べたらアトミックボムとサブマシンガンくらいの違いがあります。
そのくらいあらゆることが動く、メリーゴーランドみたいな時代。作家としたらこんなに恵まれた時代は無いです。ネタはそこらじゅうに転がってる。
このオリエント急行殺人事件はタイトルが指す通り、電車の車両というクローズサークルの中で起こる密室型サスペンス、それの古典中の古典、推理小説の古典でもあります。
このオリエント急行ってのがポイントですよね、シリアからパリ、ロンドンへと向かう車両なんです。そこに乗り合わせたのはアメリカ、ハンガリー、イギリス、フランス、ベルギーなどワールドワイド。
なんでかわからないけれど、この頃のセカイのほうが、セカイってのは密接にリンクしてたという気がします。日本人でさえそう、フィリピンから太平洋、中国韓国、欧米、リアルにセカイを感じることが出来た。今ではネットで簡単にアメリカ人とでもすぐに連絡を取れますが、どうもおカネで繋がったペラペラの表面だけの付き合いにしか思えない、リアルな実感が無いのですよね。触感がない。大砲を食らって初めて、あっ、アメリカという国が存在するってのをリアルに感じることが出来るんでしょう。
推理小説なんで内容に触れることは出来ませんが、このヒトはイギリス人だから、アングロサクソンだからこう、こいつはラテン系だからこう、っていう人種的な決めつけってのをやっぱ欧米のヒトはやるんだなってのがすごい伝わりますね、そして実際にそうだし。
人種差別はいけない、ってのはもはや憲法みたいに、犯すべからざる、みたいなことになってますけど。人種による特性、傾向ってのは存在します、これは事実。倫理ではなく事実です。
ワタシみたいな競馬が好きなヒトは、血の思想、血統ってのは事実無根の神話などではなくて、完全なファクト、血によって子孫は決まるってことを知ってます。よく悪い貴族が、汚れた血、下賤な血だ!みたいな発言をして、正義の味方にやられますけども、でも悪い貴族の言ってることがほんとは事実なんですよね。ほんとに、血ってのは大事なんですよ、実際。
ちなみにアガサ・クリスティーは半分アメリカ人、しかし純血のアメリカ人なんてのはいませんから、ともかく純血なイングランド種ではないというわけ。けどアガサ自身は(だいたいのイギリス人ってのがそうであるように)、アングロサクソンこそ最良の人種だと口には出さないけど信じてるみたいですね。ワタシもそう思います。アングロサクソン、ユダヤ、そしてアーリア人、天才の血統ってのはここに圧倒的に固まってますよね。
誰かに教えられたキレイゴトじゃなくて、実際に数字をカウントしてみれば事実、ってやつに行き着くもんです。
ポワロは作中、物的な証拠や事実だけでなく、心理、をこそ探求すべきだと言ってますが、完全なデータ主義者でデータ以外には目もくれなかったホームズと差別化がここではかられてるわけですね。
この20世紀初頭に生まれたヒトが本当に羨ましいとワタシは思いますね。ひどい時代だった、とか激動の時代だったとか言われますが、人生を脚本として考えた場合に何もおこらない沈滞と停滞の時代よりも、ドラマティックな激動の時代のほうが楽しいに決まってます。実際に生きてみたらしんどいことこの上ないって言われるかもしれませんが、それでも後に残されたモノ、作品とかそういうのをみるとすべてこの時代に集中してるってことがわかります。特に1930年台ってのは黄金時代です。歴史の教科書を見ればわかるように歴史には黄金時代のことしかのこりません。江戸時代なんてぶっ飛ばして、関ヶ原からすぐに第一次大戦となるわけ。江戸時代のイベントなんて10年単位なのに、世界大戦は一日一日が重要な意味を持つ。オーストリア皇太子射殺、何月何日、ってな具合。
私達の時代にはヒトラーみたいな半分神話みたいな人間はいません、ビル・ゲイツとか、スティーブジョブスとヒトラーを比較した時に、なんてくだらないセカイだって言いたくなりますもの。21世紀初頭の代表的な人物を考えても、ブッシュにしたってオバマにしたって、まったく器が違います。ビル・ゲイツはセカイを変えた、みたいなことをよく目にするし、ジョブスもしかり。最近ではポケモンGOはセカイを変えたと言ってました。
けどヒトラーがセカイを変えたほどのインパクトと比べたらアトミックボムとサブマシンガンくらいの違いがあります。
そのくらいあらゆることが動く、メリーゴーランドみたいな時代。作家としたらこんなに恵まれた時代は無いです。ネタはそこらじゅうに転がってる。
このオリエント急行殺人事件はタイトルが指す通り、電車の車両というクローズサークルの中で起こる密室型サスペンス、それの古典中の古典、推理小説の古典でもあります。
このオリエント急行ってのがポイントですよね、シリアからパリ、ロンドンへと向かう車両なんです。そこに乗り合わせたのはアメリカ、ハンガリー、イギリス、フランス、ベルギーなどワールドワイド。
なんでかわからないけれど、この頃のセカイのほうが、セカイってのは密接にリンクしてたという気がします。日本人でさえそう、フィリピンから太平洋、中国韓国、欧米、リアルにセカイを感じることが出来た。今ではネットで簡単にアメリカ人とでもすぐに連絡を取れますが、どうもおカネで繋がったペラペラの表面だけの付き合いにしか思えない、リアルな実感が無いのですよね。触感がない。大砲を食らって初めて、あっ、アメリカという国が存在するってのをリアルに感じることが出来るんでしょう。
推理小説なんで内容に触れることは出来ませんが、このヒトはイギリス人だから、アングロサクソンだからこう、こいつはラテン系だからこう、っていう人種的な決めつけってのをやっぱ欧米のヒトはやるんだなってのがすごい伝わりますね、そして実際にそうだし。
人種差別はいけない、ってのはもはや憲法みたいに、犯すべからざる、みたいなことになってますけど。人種による特性、傾向ってのは存在します、これは事実。倫理ではなく事実です。
ワタシみたいな競馬が好きなヒトは、血の思想、血統ってのは事実無根の神話などではなくて、完全なファクト、血によって子孫は決まるってことを知ってます。よく悪い貴族が、汚れた血、下賤な血だ!みたいな発言をして、正義の味方にやられますけども、でも悪い貴族の言ってることがほんとは事実なんですよね。ほんとに、血ってのは大事なんですよ、実際。
ちなみにアガサ・クリスティーは半分アメリカ人、しかし純血のアメリカ人なんてのはいませんから、ともかく純血なイングランド種ではないというわけ。けどアガサ自身は(だいたいのイギリス人ってのがそうであるように)、アングロサクソンこそ最良の人種だと口には出さないけど信じてるみたいですね。ワタシもそう思います。アングロサクソン、ユダヤ、そしてアーリア人、天才の血統ってのはここに圧倒的に固まってますよね。
誰かに教えられたキレイゴトじゃなくて、実際に数字をカウントしてみれば事実、ってやつに行き着くもんです。
ポワロは作中、物的な証拠や事実だけでなく、心理、をこそ探求すべきだと言ってますが、完全なデータ主義者でデータ以外には目もくれなかったホームズと差別化がここではかられてるわけですね。
2016年7月21日木曜日
2009 イース Ⅶ
初めにぷち攻略情報。
ガードがあります。ガードのやり方の説明あった?わたしが見逃してただけかもしれませんが、Rを押しながらLでガードです、しかし一瞬しかガード出来ずタイミングをあわせないと効果なし、しかしガードするとゲージが溜まるので積極的に使うべし。ワタシラスボスの直前で知りました。
合成はほとんどやらなくてもダイジョブ、結局拾える武器とかで勝てます。ただし最強の武器は、ラスダンの素材を集めて、イスカの道具屋で合成すること。どこで合成するのかわかんなかったです。魂石をたくさん集めるべし。主要キャラの最強武器、防具だけは作っておきたい。
ラスボスはファイナルファンタジーⅥスタイルで、仲間全員で戦うハメになります、特定のキャラしか使ってない、主人公でゴリ押しっていうやり方をしてると、あちゃ!!まじか!!ってことになる、しかもパーティ固定なのでレギュラーメンバーが固まると痛いっす。主人公、ドギ、そして斧のやつ、名前忘れた。を育てましょう、コルセスカを使うやつは超必殺がヘボいのでダメです、遠距離攻撃タイプも防御が脆すぎてボスには役に立ちません。
キャラの入れ替わり激しいからどれ使えばいいかわからぬ、ってのは心配無用、最後には全員揃うし、ステータス引き継ぎで新キャラなので。ネタバレですが誰も死なないです。ガラフ死んだ!!アパス!ってのはない。
///////////
イースとはファルコン社のアクションロープレゲームで、もちろんこれはその七作目。
ワタシはイース初めてというか、ファルコンのゲーム初めてですね。なんでか知らないけどマイナー感たっぷしです、ファルコンのゲーム。スクエニ、ナムコ、バンダイ、任天堂・・みたいなメジャーレーベルに対してインディーズ感がすごい。そうワタシが思ってるだけでしょうか?
グラフィックは飾らないというか、チープというか・・・、プレステ?って感じのグラですが、ゲーム性はかなり高くて、ベタな装置がちゃんと揃ってるという感じ。
アクションロープレっていうとどんな感じかわかりませんが、スピード感が増した聖剣伝説って感じですね。聖剣知らねぇわ、って言われたらそれまでなんですが。
アクションロープレって今ではほとんどのゲームがアクションロープレと言えばアクションロープレですからね。狩りゲーだって、マリオだって、テイルズだって無双ゲーだって、アクションロープレです。
ファルコン社は実はでも歴史が長くて、PCゲームを作ってた会社なんですねー。
そしてアクションロープレあるあるなんですが、AIが役に立ちません。結構このゲームはヒット・アンド・アウェイで、殴っては避けて、殴っては避ける、なんですが、AIはちっとも避けてくれぬし、技も使ってくれぬ、まいるぜ・・・。AIが敵の攻撃をかわすのは不可能と言ってもいいです。
とってもプレイアビリティ、プレイのしやすさ、が際立ったゲームでして、ルーラみたいなのも使い放題だし、リトライやらリロードも自由自在。そして素材集めが大変そうと思いきや、ラスダンでウロウロすれば必要な素材はちゃんと集まるように出来てたりと、いたせりつくせり。ロード時間が待ち時間もすごい少なくて快適にゲーム出来ます。ストレスフリーです。テイルズみたいにナンヤネン!!っていうややこしい謎解きなども基本ありません、ラスダンの光線くらい。ボスもまぁまぁ弱い。くらいでして、超ヌルでもなく、ハードでもないです。んだよこいつ!かたすぎる!!ってイラつくこともない。
ただまぁ、ちょっと慣れたゲーマーにはややヌルですね。それに隠しダンジョンとかクリア後のお楽しみ、みたいなのは無いし、全体としても20時間くらいで終わっちゃうので、かなり、ボリュームは薄めです。まぁ携帯ゲームだからね・・・でもワタシはロープレってのは50時間くらいやらせて欲しいにゃ・・・。そんくらいうんざりするくらいやらされないと思い入れとか、キャラに共感とかする前にゲーム終わってしまいますね。ただ最近のゲームで50時間もやるゲームは少ないですね、まぁ裏面を完全制覇とかしようとするとそれくらいかかるってのはありますが。トライエース的な・・・
そこがこのゲームの唯一の弱点かも、ボリュームが薄い。
シナリオも・・・。まぁベタベタのベタ。平均点ってとこでしょうか。5属性の龍を倒して龍騎士になるのだ。っていう感じからして、ひゃあ!ベタや!!って感じですものねw まぁベタこそ王道、王道故のベタ。
主人公はドラクエの主人公みたいにしゃべらないのですが、これはなんかこの主人公ムカつく・・・ってやる気が無くなるのを防ぐ為ですね、テイルズリバースやアビスのようにw まぁそれはそれでいいんですが、ちょっとなんか・・?キャラが非常に薄いです。まぁしゃべらないからね・・。そういうわけでロープレによくあるしょうもない恋愛シナリオなども一切ありません、これはワタシ的にはグッド。隠しダンジョンとかにデータの大半を費やさない、ラスボス倒せば終わり!っていう潔さもグッドです。
でもそういうゲームではラスボスをかなり手強くしないといけませんよね。くそっ勝てねぇ!!って思って今までに取りこぼしたイベントをこなして、ようやく勝てる、これがベストなバランスですがそこまでしなくても、武器さえ合成すればおっけ。
なんにせよ非常によく出来たゲーム、よく出来てる故にもうちょい遊ばして・・っていうのが強い。それこそまさに良く出来てる故の問題なのかもですね。
ガードがあります。ガードのやり方の説明あった?わたしが見逃してただけかもしれませんが、Rを押しながらLでガードです、しかし一瞬しかガード出来ずタイミングをあわせないと効果なし、しかしガードするとゲージが溜まるので積極的に使うべし。ワタシラスボスの直前で知りました。
合成はほとんどやらなくてもダイジョブ、結局拾える武器とかで勝てます。ただし最強の武器は、ラスダンの素材を集めて、イスカの道具屋で合成すること。どこで合成するのかわかんなかったです。魂石をたくさん集めるべし。主要キャラの最強武器、防具だけは作っておきたい。
ラスボスはファイナルファンタジーⅥスタイルで、仲間全員で戦うハメになります、特定のキャラしか使ってない、主人公でゴリ押しっていうやり方をしてると、あちゃ!!まじか!!ってことになる、しかもパーティ固定なのでレギュラーメンバーが固まると痛いっす。主人公、ドギ、そして斧のやつ、名前忘れた。を育てましょう、コルセスカを使うやつは超必殺がヘボいのでダメです、遠距離攻撃タイプも防御が脆すぎてボスには役に立ちません。
キャラの入れ替わり激しいからどれ使えばいいかわからぬ、ってのは心配無用、最後には全員揃うし、ステータス引き継ぎで新キャラなので。ネタバレですが誰も死なないです。ガラフ死んだ!!アパス!ってのはない。
///////////
イースとはファルコン社のアクションロープレゲームで、もちろんこれはその七作目。
ワタシはイース初めてというか、ファルコンのゲーム初めてですね。なんでか知らないけどマイナー感たっぷしです、ファルコンのゲーム。スクエニ、ナムコ、バンダイ、任天堂・・みたいなメジャーレーベルに対してインディーズ感がすごい。そうワタシが思ってるだけでしょうか?
グラフィックは飾らないというか、チープというか・・・、プレステ?って感じのグラですが、ゲーム性はかなり高くて、ベタな装置がちゃんと揃ってるという感じ。
アクションロープレっていうとどんな感じかわかりませんが、スピード感が増した聖剣伝説って感じですね。聖剣知らねぇわ、って言われたらそれまでなんですが。
アクションロープレって今ではほとんどのゲームがアクションロープレと言えばアクションロープレですからね。狩りゲーだって、マリオだって、テイルズだって無双ゲーだって、アクションロープレです。
ファルコン社は実はでも歴史が長くて、PCゲームを作ってた会社なんですねー。
そしてアクションロープレあるあるなんですが、AIが役に立ちません。結構このゲームはヒット・アンド・アウェイで、殴っては避けて、殴っては避ける、なんですが、AIはちっとも避けてくれぬし、技も使ってくれぬ、まいるぜ・・・。AIが敵の攻撃をかわすのは不可能と言ってもいいです。
とってもプレイアビリティ、プレイのしやすさ、が際立ったゲームでして、ルーラみたいなのも使い放題だし、リトライやらリロードも自由自在。そして素材集めが大変そうと思いきや、ラスダンでウロウロすれば必要な素材はちゃんと集まるように出来てたりと、いたせりつくせり。ロード時間が待ち時間もすごい少なくて快適にゲーム出来ます。ストレスフリーです。テイルズみたいにナンヤネン!!っていうややこしい謎解きなども基本ありません、ラスダンの光線くらい。ボスもまぁまぁ弱い。くらいでして、超ヌルでもなく、ハードでもないです。んだよこいつ!かたすぎる!!ってイラつくこともない。
ただまぁ、ちょっと慣れたゲーマーにはややヌルですね。それに隠しダンジョンとかクリア後のお楽しみ、みたいなのは無いし、全体としても20時間くらいで終わっちゃうので、かなり、ボリュームは薄めです。まぁ携帯ゲームだからね・・・でもワタシはロープレってのは50時間くらいやらせて欲しいにゃ・・・。そんくらいうんざりするくらいやらされないと思い入れとか、キャラに共感とかする前にゲーム終わってしまいますね。ただ最近のゲームで50時間もやるゲームは少ないですね、まぁ裏面を完全制覇とかしようとするとそれくらいかかるってのはありますが。トライエース的な・・・
そこがこのゲームの唯一の弱点かも、ボリュームが薄い。
シナリオも・・・。まぁベタベタのベタ。平均点ってとこでしょうか。5属性の龍を倒して龍騎士になるのだ。っていう感じからして、ひゃあ!ベタや!!って感じですものねw まぁベタこそ王道、王道故のベタ。
主人公はドラクエの主人公みたいにしゃべらないのですが、これはなんかこの主人公ムカつく・・・ってやる気が無くなるのを防ぐ為ですね、テイルズリバースやアビスのようにw まぁそれはそれでいいんですが、ちょっとなんか・・?キャラが非常に薄いです。まぁしゃべらないからね・・。そういうわけでロープレによくあるしょうもない恋愛シナリオなども一切ありません、これはワタシ的にはグッド。隠しダンジョンとかにデータの大半を費やさない、ラスボス倒せば終わり!っていう潔さもグッドです。
でもそういうゲームではラスボスをかなり手強くしないといけませんよね。くそっ勝てねぇ!!って思って今までに取りこぼしたイベントをこなして、ようやく勝てる、これがベストなバランスですがそこまでしなくても、武器さえ合成すればおっけ。
なんにせよ非常によく出来たゲーム、よく出来てる故にもうちょい遊ばして・・っていうのが強い。それこそまさに良く出来てる故の問題なのかもですね。
2016年7月20日水曜日
1967 ウルトラセブン
ウルトラシリーズに詳しい人に話を聞くとやっぱセブンが最高傑作だ。っていうヒトが多いです。セブンはオトナ向けなんですよね、設定やらセリフやらに、SFテイストが多くって、一応科学的な裏付けをやってます、一応、ね。
また怪獣やデザインもちょっとオトナより、初代ウルトラは怪獣というとほんとに怪獣、恐竜をおっきくしたみたいなのがほとんどでしたが、セブンの怪獣は怪獣というよりは怪人、が多くって、魚介類からデザインをとったものが多い気がします。もちろん人型もいますが、クラゲみたいなのや、サバ?ナナフシ、ウミウシみたいな感じなどなど。
デザインも子供だましというよりは現代アートよりの感じをイシキしてるようです。メトロン星人に代表されるように秀逸だね~~!ってうなるようなのもかなりいます。
ただワタシはやっぱ初代のほうが好きかなぁって感じましたね。キャストが初代のほうが良かったです、アンヌもなんか声がブスなんですよね、それに撮る順番なのか、いきなりロングになったりショートになったりと髪型がコロコロ変わります、それと隊長がおっさんすぎる・・・・もっとかっこいいヒトにすれば良かったのに。初代の隊長のほうが良かった、そしてセブンは基本的に地球防衛軍はほとんど役に立たずセブンに頼りっぱなしです。
セブンはマンよりも圧倒的に強くって、まずカラータイマーが無いです。太陽エネルギーが切れるとやばいんですが、タイムリミットは存在せず、そしてたいていは気合でなんとかなる、スペシウム光線も使えるし、ビームやもちろんアイスラッガーなど、武器も豊富。サイズ変化も自由自在。
なんにせよ好みはあれどセブンは良く出来ておりまする、初代は最初のほうが、まだまだペースがつかめてなくって外れ回もかなり多かったのですがセブンは平均点がググッと上がってますし、終わり方も派手な感じ。
また怪獣やデザインもちょっとオトナより、初代ウルトラは怪獣というとほんとに怪獣、恐竜をおっきくしたみたいなのがほとんどでしたが、セブンの怪獣は怪獣というよりは怪人、が多くって、魚介類からデザインをとったものが多い気がします。もちろん人型もいますが、クラゲみたいなのや、サバ?ナナフシ、ウミウシみたいな感じなどなど。
デザインも子供だましというよりは現代アートよりの感じをイシキしてるようです。メトロン星人に代表されるように秀逸だね~~!ってうなるようなのもかなりいます。
ただワタシはやっぱ初代のほうが好きかなぁって感じましたね。キャストが初代のほうが良かったです、アンヌもなんか声がブスなんですよね、それに撮る順番なのか、いきなりロングになったりショートになったりと髪型がコロコロ変わります、それと隊長がおっさんすぎる・・・・もっとかっこいいヒトにすれば良かったのに。初代の隊長のほうが良かった、そしてセブンは基本的に地球防衛軍はほとんど役に立たずセブンに頼りっぱなしです。
セブンはマンよりも圧倒的に強くって、まずカラータイマーが無いです。太陽エネルギーが切れるとやばいんですが、タイムリミットは存在せず、そしてたいていは気合でなんとかなる、スペシウム光線も使えるし、ビームやもちろんアイスラッガーなど、武器も豊富。サイズ変化も自由自在。
なんにせよ好みはあれどセブンは良く出来ておりまする、初代は最初のほうが、まだまだペースがつかめてなくって外れ回もかなり多かったのですがセブンは平均点がググッと上がってますし、終わり方も派手な感じ。
2016年7月18日月曜日
1908 青い鳥 メーテルリンク
名前は聞いたことあるけど実際に読んだコトがあるひとはほとんどいないし、この演劇を見たことあるヒトはほとんどいないでしょう。
ファウストみたいな夢幻劇でして、まぁファンタジー劇なんですが、登場人物が膨大なうえに、到底ムリだろその演出、みたいな注文を細かく出していて、上演不可能です。今なら映像をプロジェクションしてそれを演技と組み合わせるみたいなことが出来るかもしれませんが、それなら最初っからアニメーションを作ったほうがいいですね。けどアニメーションになんでなってないのでしょうかね?なってるのかも・・・、ファウストもアニメになってそうでなってません。ペイできそうに無いからですかね、レベルがタカすぎて限定されてますものね。ディバインコメディだって、元ネタが分かる人にしか面白くないですし。
さてメーテルリンクというひとは、ベルギーの貴族的な生まれのヒトで後にほんとに貴族になった、つまるとこボンボンのボンです。
貴族=クズ、というのが、一般的な反応だし、だいたいにおいてそれは間違ってないのですけど、トモダチになるなら、一緒にいるなら、貴族のほうがいいですよね。天才や才能人はトモダチとか隣人だったりするとくそがぁ!!このキチガイ死ね!って憎悪に変わることが多いものですが、貴族みたいなクズは一緒に生活するにはやっぱり文化的でいいものです。金持ちもそう、金持ちはクズですが、どうせトモダチを作るなら金持ちのほうがいいに決まってる。
大企業の面接では金持ちの子弟を取る、セカイは不平等だ、っていいますけど、もしワタシが大企業の社長なら、金持ちで周りを固めるでしょうね。そりゃそうだって話なんです。革命家だって、共産主義者だって、結局のとこ、周りには金持ちを集めるもの。
ともかくボンボンなんですが、ボンボンであることが唯一欠点となるのが、作家っていう職業です、クリエイターといってもいいです。他の分野ではあらゆるところで金持ちが優遇されますけど、クリエイターは、ワタシがそう思うだけかもしんないけど、ほんとの貧しさってのを知らない作家はやっぱダメです。金持ちの生まれであっても、貧乏を経験すればいいのですけどそういうケースは珍しいですね。太宰みたいな特殊なケースとか。
しかしそうはいってもクリエイターでも貧しい生まれよりも金持ちのほうが圧倒的に多いです。特に20世紀より前は、芸術ってのは金持ちの独占物でしたから。たぶんそれを変えたのはディケンズなんじゃないですかね、そっからリアリティ、ってのが大事になってくるので、まったくリアリティの無い貴族的な引用やニュアンスをふんだんに盛り込んだ技巧的な作品ってのは急激に廃れていきます。
リアリティってのは、ワタシが思うには貧しさです。貧困こそが、セカイのリアリティ、他にリアルなんて何にもない。
この青い鳥、簡単にいうと、貧しい木こりの子供二人が、魔女的なヤツにホントの幸せをもたらす青い鳥を探せ、といわれて色んなセカイを旅する、しかし青い鳥はどこにもなく、ほんとに大事なのは母親の愛とか、つつましい生活なんだっていうお決まりの結論、キリスト教的な結論を下すという物語です。
しかしどうにも貧しい子どもたち、の貧しさにリアリティが無い気がします、そのリアリティの無さ、が詩的である、ポエジーであるとも言えるのかもしんないけど。
ちなみにメーテルリンクはお城を買ってそこに住んでいました。おいおいおい。
クリエイターが金持ちになると急に、社会だの平和だのと言い出すことがよくあります。そんなん卑怯じゃない?ってワタシはすごい思いますね、自分の生活が保証されて何にも心配が無くなってから、平和だの森を守ろうだとくだらねぇこと言い出すのは。真逆ですよね、行動とコトバが。
貧しいニンゲンだけが平和を願う権利があるし、金持ちは戦争と不平等で汚れたセカイを願うべきです。ワタシが大金持ちになったら積極的に環境を破壊し、格差をもっと広げようっていうメッセージを発していこうと思ふw
最高の商売ってのがあって、毒ガスをばらまいて、ガスマスクを売る、これがすごく簡単で効率的な商売です。起業家のみなさん、参考にしてねw
こういうダークなギャグはやめときまして・・、メーテルリンクは本人が言うにナチスに目の敵にされたと、そりゃ至極当然です。ナチスはなぜユダヤ人を迫害したんか、っていうのを人種とか歴史的な背景で説明しようとしたがるヤツがいますが、もっと単純至極で、ナチスの構成員は失業者ばっかりです、金持ちの奴らを全員血祭りにあげてぶっ殺してやりたいっていう、率直な願いをそのまま行動に移したというだけです。
貴族やハイソサエティの人々がナチスを批判したのは、結局のところは、人道的な理由やら、政治的な問題よりも、ナチスが彼らの権利を、あるいは存在自体を抹殺しようとしたからです。ナチスの宣伝みたいなのを見ると、なんてこいつらは魂の籠もったコトバを吐きやがるって思いますね。
現代の選挙やらメディアのメッセージなんて99%は嘘ばっかりなので、率直なコトバをそのままぶつけられると、うわっ!!マジじゃないですか!って思いますね。
この青い鳥という作品は嘘で塗り固められてますが、嘘をつくというのも作家の仕事なのかもしれません、まったくの嘘、完全な嘘をつく。サンテックスですけどほんとに大事なものは目に見えないっていうコトバがあります、こりゃでも完璧に嘘なわけでして、ほんとのほんとは違う、ほんとのほんとは、ほんとに大事なものはカネと武力である。っていう前提があって、それを嘘をついて、そうじゃないって言うっていう仕組みなわけです。嘘をついてほしい、って願うヒトがいるわけで、キレイな嘘を提供するっていう意味ではいい仕事をしてるわけです。
選挙権が引き下げになって18才から投票出来るようになりましたが、ふとした拍子に、一気にネオナチみたいな極右に流れることもあるよね、昔この国そうだったんだし、って、はっと最近思いました。
ファウストみたいな夢幻劇でして、まぁファンタジー劇なんですが、登場人物が膨大なうえに、到底ムリだろその演出、みたいな注文を細かく出していて、上演不可能です。今なら映像をプロジェクションしてそれを演技と組み合わせるみたいなことが出来るかもしれませんが、それなら最初っからアニメーションを作ったほうがいいですね。けどアニメーションになんでなってないのでしょうかね?なってるのかも・・・、ファウストもアニメになってそうでなってません。ペイできそうに無いからですかね、レベルがタカすぎて限定されてますものね。ディバインコメディだって、元ネタが分かる人にしか面白くないですし。
さてメーテルリンクというひとは、ベルギーの貴族的な生まれのヒトで後にほんとに貴族になった、つまるとこボンボンのボンです。
貴族=クズ、というのが、一般的な反応だし、だいたいにおいてそれは間違ってないのですけど、トモダチになるなら、一緒にいるなら、貴族のほうがいいですよね。天才や才能人はトモダチとか隣人だったりするとくそがぁ!!このキチガイ死ね!って憎悪に変わることが多いものですが、貴族みたいなクズは一緒に生活するにはやっぱり文化的でいいものです。金持ちもそう、金持ちはクズですが、どうせトモダチを作るなら金持ちのほうがいいに決まってる。
大企業の面接では金持ちの子弟を取る、セカイは不平等だ、っていいますけど、もしワタシが大企業の社長なら、金持ちで周りを固めるでしょうね。そりゃそうだって話なんです。革命家だって、共産主義者だって、結局のとこ、周りには金持ちを集めるもの。
ともかくボンボンなんですが、ボンボンであることが唯一欠点となるのが、作家っていう職業です、クリエイターといってもいいです。他の分野ではあらゆるところで金持ちが優遇されますけど、クリエイターは、ワタシがそう思うだけかもしんないけど、ほんとの貧しさってのを知らない作家はやっぱダメです。金持ちの生まれであっても、貧乏を経験すればいいのですけどそういうケースは珍しいですね。太宰みたいな特殊なケースとか。
しかしそうはいってもクリエイターでも貧しい生まれよりも金持ちのほうが圧倒的に多いです。特に20世紀より前は、芸術ってのは金持ちの独占物でしたから。たぶんそれを変えたのはディケンズなんじゃないですかね、そっからリアリティ、ってのが大事になってくるので、まったくリアリティの無い貴族的な引用やニュアンスをふんだんに盛り込んだ技巧的な作品ってのは急激に廃れていきます。
リアリティってのは、ワタシが思うには貧しさです。貧困こそが、セカイのリアリティ、他にリアルなんて何にもない。
この青い鳥、簡単にいうと、貧しい木こりの子供二人が、魔女的なヤツにホントの幸せをもたらす青い鳥を探せ、といわれて色んなセカイを旅する、しかし青い鳥はどこにもなく、ほんとに大事なのは母親の愛とか、つつましい生活なんだっていうお決まりの結論、キリスト教的な結論を下すという物語です。
しかしどうにも貧しい子どもたち、の貧しさにリアリティが無い気がします、そのリアリティの無さ、が詩的である、ポエジーであるとも言えるのかもしんないけど。
ちなみにメーテルリンクはお城を買ってそこに住んでいました。おいおいおい。
クリエイターが金持ちになると急に、社会だの平和だのと言い出すことがよくあります。そんなん卑怯じゃない?ってワタシはすごい思いますね、自分の生活が保証されて何にも心配が無くなってから、平和だの森を守ろうだとくだらねぇこと言い出すのは。真逆ですよね、行動とコトバが。
貧しいニンゲンだけが平和を願う権利があるし、金持ちは戦争と不平等で汚れたセカイを願うべきです。ワタシが大金持ちになったら積極的に環境を破壊し、格差をもっと広げようっていうメッセージを発していこうと思ふw
最高の商売ってのがあって、毒ガスをばらまいて、ガスマスクを売る、これがすごく簡単で効率的な商売です。起業家のみなさん、参考にしてねw
こういうダークなギャグはやめときまして・・、メーテルリンクは本人が言うにナチスに目の敵にされたと、そりゃ至極当然です。ナチスはなぜユダヤ人を迫害したんか、っていうのを人種とか歴史的な背景で説明しようとしたがるヤツがいますが、もっと単純至極で、ナチスの構成員は失業者ばっかりです、金持ちの奴らを全員血祭りにあげてぶっ殺してやりたいっていう、率直な願いをそのまま行動に移したというだけです。
貴族やハイソサエティの人々がナチスを批判したのは、結局のところは、人道的な理由やら、政治的な問題よりも、ナチスが彼らの権利を、あるいは存在自体を抹殺しようとしたからです。ナチスの宣伝みたいなのを見ると、なんてこいつらは魂の籠もったコトバを吐きやがるって思いますね。
現代の選挙やらメディアのメッセージなんて99%は嘘ばっかりなので、率直なコトバをそのままぶつけられると、うわっ!!マジじゃないですか!って思いますね。
この青い鳥という作品は嘘で塗り固められてますが、嘘をつくというのも作家の仕事なのかもしれません、まったくの嘘、完全な嘘をつく。サンテックスですけどほんとに大事なものは目に見えないっていうコトバがあります、こりゃでも完璧に嘘なわけでして、ほんとのほんとは違う、ほんとのほんとは、ほんとに大事なものはカネと武力である。っていう前提があって、それを嘘をついて、そうじゃないって言うっていう仕組みなわけです。嘘をついてほしい、って願うヒトがいるわけで、キレイな嘘を提供するっていう意味ではいい仕事をしてるわけです。
選挙権が引き下げになって18才から投票出来るようになりましたが、ふとした拍子に、一気にネオナチみたいな極右に流れることもあるよね、昔この国そうだったんだし、って、はっと最近思いました。
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