2025年6月28日土曜日

2016 龍が如く6 命の詩   レビューと感想の混同

   ワタシは龍が如くシリーズ苦手でして、大空スバルさんの実況動画を見ていまする。

  

プレイヤーでもなんでもないやんけクソが!っていう批判はごもっとも。

 

 でも言いたいことがあってちょっとここに記す。

 

この「6」レビューサイトなどでは結構ボロクソ書かれていて、シリーズで不評とされています。

 

 でもワタシは全然そんなこと思わなかった。5が長すぎたので、コンパクトにまとめたってことなんでしょう。ボリューム減りすぎ!ってことがまず批判の一つなのですが、でもこんなもんじゃね?とも思う。5の容量がクソデカすぎたのですわ。決してボリューム不足ってことはないと思う。

 確かにFFとかだったらボリューム不足だったら怒るのはわかる、でも龍が如くってそういうゲーム?ヤクザドラマを再現するってことで、龍が如くにそんなバチバチのアクションゲームとしてのゲーム性を求めてるのはお門違いのような・・・。 

 ドラクエ7も長すぎって怒ってるヒトがいたけど、こっちも、何をキレてるのか意味不明でしたね、長すぎって怒るやつもいるわけ??

 

 だが!それはまぁどうでもいいことなんですわ。

 

結局のとこみんなが不満なのは、ヒロインである遥がいきなり母親、しかも出来ちゃった出産みたいなことをしてるってとこのようです。

 FGOでもそんなことがあって、シナリオクソおもんない、辻褄が全然あってない!っていう批判ならわかるんですけど、マシュが寝取られた!みたいなわけわかんないことにキレてるヒトのほうが大半だったんです。いやそこはどうでもええやろがい!!

 ってワタシは思ったのですが、世間はそうじゃないらしい。

 

 やれ推しが、カップリングが・・・公式が・・・、みたいな色恋が絡むとまじでレビューってのは独りよがりになるものなんです。 

 それがゲームのレビューに反映されるのは、良くないとワタシは思うもなり。そういうストーリーが気に食わないかどうかはあんたの勝手な意見、それを批評に反映させるな。

 ストーリーがよく出来てるかどうかじゃなくて、ストーリーの結末が自分が気に入ったかどうかでレビューを、しないでほしい、感想、とレビューがごちゃまぜになってる。

 

 別にこの龍が如く6のストーリーが良く出来てるとはいいませんが、そんな低評価を受けるほど悪くはない。そこそこです。もっとひどいものなんていくらでもある。 

 

 結論を言えば、まじでレビューとかって当てにならんって話。有象無象の意見、ではなくて、信頼できる誰か、一人、の意見のほうが1億倍信用できるというわけです。 

 

 あと批判、批評、っていうコトバがすでに良くないですわね。批判って悪口を言う事ではないのですけど、批判ってコトバが悪口とほぼ=になってる。 

2025年6月25日水曜日

1975 Arzach Moebius アルザック メビウス

  メビウスのコミック?といっていいのか、アートブックというか。

 

 とにかくこの作品、めっちゃくちゃすごい。メビウスの画力爆発時代。うますぎる。これは絵描きならぜっったいに読むべき。読むというか、見る、べき。

 画の構図と密度、書き込み、すさまじいです。えぐすぎる。50ページくらいの短い作品ですけど、この作品はマンガの世界に革命というか、レベルを三段階くらい引き上げたと思います。まじか・・・、マンガってこのレベルなんだ・・・ってぶっ飛びますね。

  

 こういうことをいうと、とにかく書き込めばいい、写実的に描けばいいんじゃないかと思われがちですが、そうじゃなくて、ここはやっぱセンスなんですよね。写実的、というわけではないけど、リアル、なんです。

 

内容はセリフ一切無しでして、何も語ることはない。ただなんか戦士みたいなのが、なんかに乗ってファンタジーっぽい謎の世界を飛び回るって感じです。テキストが一切ないので、自分で見ろとしかいいようがない。

 

 しかしまじでメビウスの画力やばすんぎ。これはデューラーとかラファエロとかそういう伝説クラスのアーティストと並べられてしかるべきなのかもしらん、バンド・デシネ、コミック、というあらたな媒体における、古典的作家。

 

 宮崎駿がこの作品を読んでナウシカのインスピレーションを得たというのは有名です、読めば一目瞭然、これがあれじゃん!って相当影響受けてます。

 宮崎駿が影響を受けるって、そんなことあるんだって感じでもありますよね、ビートルズみたいに、そこが始まり、みたいな感じがしてその前、についてあまり語られない存在ですから。

 でもよくこれを見つけたものだと思う、なんでも簡単に手に入る現代でも、ヨーロッパのデシネをチェックしてるヒトなんてプロでも少ない。70年代とか80年代にデシネを手に入れる方法なんてあったのかしら? 

 

  

2025年6月24日火曜日

2001 0322 風のクロノア2 〜世界が望んだ忘れもの〜

  クロノアの続編。PS2で出ました。

 

トゥーンレンダリング、っていう名前が生まれる前の作品だと思いますが、トゥーンな感じのモデリングがかなりよくできております。

 

 基本的には1とほぼ一緒ですが、縦の移動がびよーん!とデカくなったり、スケボーが追加されたりと当然ながらパワーアップしてます。

 

 ボリュームはそこそこ、急げば3時間くらいで終わります。

 

 割と謎解きというか謎解きアクションが多めとなっています。

ここはワタシ的にはあんまり歓迎できない。アクションはアクションだけでなんにも考えさせずに一直線に進めるほうがワタシは好きです。このゲーム道に迷ったりもしやすい。ナムコって謎解きやらせがちっていうイメージがありますなぁ。

 

 ただストーリーは短いというか雰囲気だけのものなんですけどかなりよくできておって感動作と言えると思います。

 ネタバレしようと思いましたが、これは自分でやって確かめるべしですね。レトロゲーで今からやるのはきついってのはネタバレしますけどこれは全然今でもできますのでね。 

 

 個人の趣味を別にして、アクションゲームとしての完成度は非常に高く、レビューの評価も非常に高い。

 アクションゲーム好きならまぁ手を出して間違いは無いでしょう。

 

 それなのになぜか続編が出ない作品でもあります。HDリメイクは出ましたけど、もう四半世紀近く3が出てない・・・ 

2025年6月22日日曜日

2001 0524 ティアリングサーガ ユトナ英雄戦記

  PS2が発売されてから、しばらくたったあとに発売されたPS1のゲーム。

 

 FEのスタッフがエンターブレインで作ったゲームでして、任天堂にFEのパクリじゃねぇかと訴えられてしまいました。

 

 任天堂法務部はアメリカの弁護士のようになんでも訴えるやん、訴えるのが仕事になってやがるって思いますが、やってみると、FEそのもので、こりゃーさすがに怒られても仕方ないかw

 

  本当にFEそのもので違いを見つけるのさえ困難、主人公の髪の色が青くないってだけです。これはゲームシステムだけ持ち出していったと思われても仕方ないですわ・・・。

 

 任天堂は、ユーザーフレンドリーですが、同業者には非常に評判悪い、マイクロソフトもそうです。ある意味それだけ有能ということですね、ディズニーもしかり。優しさだけじゃ世の中はわたって行けぬ、尊敬と恐怖は紙一重。

 

 

 そういう発売時期がもうズレまくってたりとごたごたしてしまって、リメイクや移植などが出る可能性も限りなく0。

 マイナーゲームになってしまいましたが、ゲーム自体はFEの完成形って感じで非常に完成度の高いゲーム。

 

 ちょっと複雑化しすぎてしまった、FEをシンプルで誰でも攻略できるようにしたって感じでしょうか。かつぐ、持ち上げる、みたいなトリッキーで初心者にはつかいみずらい仕様がなくなって、武器種による三すくみもストーリーではなくなりました。これは賛否両論ですが。

 攻略サイトを見るとそれによって斧の使い道がないって書いてありますが、実際はそんなことはなくて、騎兵特攻の斧など、刺さる斧がありますので、斧を使うユニットがまったく使えないってことは全然ない。1ユニットはいても全然良い。あとモンスターには斧が実は有効。

 確かに後半になって、5連続攻撃とか、強力な魔法を使うバランスブレイカーが登場すると用無しになりますが、それはいつものこと。いわゆる伝説武器持ち、のユニットには及びません。 斧が弱いというよりも、他の必殺が強すぎるだけです。

 一番の変更点はワールドマップみたいなところでアイテムの受け渡しや売買ができるとこですね。これで戦闘中にアイテム交換したりする煩わしさから開放。

 ゆっくり編成でアイテムなどを組めます。

 

 死んだらユニットロスるのはもちろんあります。そういうわけでFEは詰む可能性が大いにあります。知っていれば、闘技場稼ぎなどが出来るので時間をかければ誰でもクリアできますが、知らなければ終わりです。特にホームズ篇の沼地のマップ、リュナンの聖剣取得マップ、事前に準備ができてないと詰みます。戻ることもできない。

 正直初見クリアは無理ゲーな気がする。でもこのゲームを買ってるってことはFEやったことあるよね?ならわかるよね?ってことだと思います。それでも沼地マップはクソいやらしくてめちゃくちゃ厳しいです。

 沼地マップはほぼ全部が毒沼で毎ターンダメージだし、なんと重装備ユニットは一歩も動けません。「辺境の戦士」というスキルを店で習得していると、動けるようになりますが、そんなのが必須なんて誰もおもわんやん。

  

 攻略法がわかっていればスーパーバランスブレイカーであるレネを加入させてあとは終盤の鬼畜マップもワープで1ターンクリアも可能。当然のことながらレネも隠しユニット(まぁ条件は簡単といえば簡単ですが) 

 

  隠し要素、隠しユニットなどの条件は自力でぜーーーーーーーったいむりってくらいノーヒント、というかいろんなところがノーヒントの嵐。まだまだファミコンのシビアさを残している。もうPS2の時代なのに・・・。攻略本買えってことなのかも・・・。

 FEでは一番重要とも言える踊り子ユニットが隠しユニットなのがえぐいですね。踊り子いるかいないかでは戦術の幅がどえりゃー違うだもな。 

 

 これを初見ノーヒントノーリセ闘技場稼ぎ無しでクリア出来るヒトはまーじでシュミレーションの鬼です。 ワタシはギレンの野望とか、三国志、信長の野望とかもクリアできないタイプなのでどっちかというとシュミレーション苦手なのかも。

 でも大抵のシミュゲーは調べさえすれば、簡単な攻略法があるので、知ってるか知らないかの情報ゲー。でもそれを自分で見つけるのがシミュゲーの面白さであると思うので調べたら意味ないですわね。しかし自分で見つけようとすると膨大な時間がかかりますのでな。 

 

 シナリオに関しては、登場人物が膨大にいて、把握しきれませんが、ようやくすれば、四人の龍の巫女みたいなのを生贄にして、グエンカオスという悪いヤツが邪神復活をたくらむのでそれを阻止しましょうって話で、グエンがなんでそういうことをするのかというと、彼の恋人が邪竜にされて人間に戻れなくなって人間を恨んだからというお話。

 つまり愛故に・・・。ってやつです。

 う~~~ん、ワタシはこの悪役のモチベーションが愛するヒトを失って・・・っていうのは好きじゃない、色恋は好きじゃないのです。でも最後はもう愛の力だ!っていうやつなんでワタシ的には、あまり良くない。 でもこれはワタシの趣味なんで、客観的には・・・まぁベタ・・ってとこじゃないですかね。そこまでうまく出来てる・・・とは思わないけど・・・。まぁそこそこまとまってるって感じですか。

 

 ゲームとしてはボリュームもあるし、キャラも多いし、いろんなことが出来るし、完成度はかなり高いです。FE好きならこれはプレイするしかない。 

 

  

2025年6月19日木曜日

2014 Kingsman: The Secret Service キングスマン

   007の現代版みたいな映画。

 

ところどころに完全に007へのオマージュというか、インスピレーションがあります。が違ったところもあって、グロ多め。

 でも暗いグロではなくて、明るいグロ(なんじゃそりゃ)

 

 めっちゃくちゃヒトが簡単に死ぬ。でもややギャグテイストというか、バカ映画でもあって、全体的に軽いノリになってる気がします。

 

 でも敵のサミュエル・L・ジャクソンは、地球環境保全のために人類の間引きをする、っていうちょっとシリアスすぎやしねぇか?って感じの悪役。

 いちいち言ってることが正しすぎる。

 

 エンタメ映画の敵なんだかたもっとシンプルでバカな徹底的な悪役で良かったような・・・、ただのエンタメ映画にしたくないということなのかしら・・・?

 

 たぶんですが、イギリスの映画、少なくともイギリスを舞台にしている。久々に何訛りというのか知らないけどイギリス訛りを聞ける映画、スコットランド訛りなのでしょうか?

 たぶん関西弁的ノリで、スコット訛りは粗野な酔っ払いってことなのでしょう。

 

 ほいでキングスマンというスパイ組織はアーサー王の円卓の名前を使用してます、やっぱ本国でもアーサー王は人気なんだなとというか、未だにそれなんだって感じですね。

 

 でもブートアップの新規タイトルとして、エンタメ映画として相当面白いと思います。カメラワークも、インド映画っぽいっていうのか、ちょっと馬鹿馬鹿しくて凝っている。

 レビューも評価高いです。暗くないってのがいいですよね。 

2025年6月15日日曜日

1974 Le Bandard fou The Horny Goof 巨根男

  メビウスの一番初期の作品と言われておる。

 

メビウス、別名ジャン・ジローは、ブルーベリー、という西部劇みたいなマンガで名が売れたのですが、SFとか、もっと尖ったアングラ作品を描くときに、メビウス、というペンネームを使うようになったのです。

 

 ほいでその実質メビウスの最初の作品がこの作品。邦題が「巨根男」となってますが、日本語訳は無いみたい。

 英語名からすると、勃起したマヌケ、みたいな意味でしょうか。

 

 尖りすぎ 

 

 今ではでは伝説的アングラ作品とされてるみたいですが、さもありなん。バチクソに尖ってる。型にハマりまくった原題のマンガの一番対極にあると言えます。

 まじ右ページと左ページでまったく別のストーリー?が展開します。

片方はある男がなにかにどんどん飲み込まれていくというスーパーシュールな話。

 もう片方は、勃起したことでなんかしらんが誘拐されて、精子管理局?に追われる、宇宙規模のドラマを描いてます。絶対に昨今では少年誌に載せられない内容、普通にR18。だけどエロもあるのですが、そのスタイル、緻密な描写、図抜けた空間的センスを感じさせます。

 

 ぶっちゃけ内容はほとんど全く意味がわからん。

 

 メビウス本人による解説がありました。

68年闘争によって、ヨーロッパでも様々なアングラというか新しい文化が花開いて、新たなインデペンデントの雑誌も生まれ、その文脈で、初めてアダルトで自由な作品を描いた。

 アダルトとは、エロと暴力、ではなくて、規制の無い自由、という意味だ。毎日同じようなマンガで同じキャラばかり描いていると(ブルーベリーというメビウスが連載していたマンガ)、気が狂ってしまいそうになる、自由で新たな表現を求めてこれを描いた。とにかく描いていて楽しかった。

 だそうです。なーほーね。

メビウスもまたクレイジー60sの産物だったということなり。  

2025年6月7日土曜日

1997 1211 風のクロノア

  プレステの2.5Dアクションゲーム、基本横スクロールなんですが、奥行きの概念もあるっていう最近ではよくあるゲームですが、この当時としてはクラッシュ・バンディクー、がパイオニア、って感じでそれの日本版といったところ。

 クラッシュみたいなZ方向の面は・・・少ししかありません。

 

 結構謎解きパズル要素みたいなのがあります。アクションは敵を膨らませてそれをボールにして投げたり踏み台にしてジャンプするって感じ。カービィみたいに吸い込んで能力とかないので、非常にシンプル極まるゲームといえます。十字キーと2ボタンという、ファミコンでも動かせる使用。あとふんばりジャンプがあるので、ヨッシーアイランド味もあります。

 

 とまぁこれまでの名作アクションのいいところを取り込みつつ、複雑にするのではなくて逆にシンプルにしたっていう感じのゲーム。

 アクション周りは非常によく出来ていて、動かし方がイタについてくるといい感じ気持ちよく動かせます。アクションゲームにおいて、動かしてて気持ちいいってのはプレイビリティとして非常に大事ですよね。 

 

 ふんわりファンシーな見た目とは裏腹に、シナリオは結構シリアスでシビア。 難易度もそこまでヌルくもなくちょうどいいかんじ。

 

 死んでもそのボスから、なので忍者龍剣伝みたいにすげー戻されてココロが折れるってこともない・。 

 

あとCGもこの当時と考えれば相当良く出来てると言えます。  

 

 シリーズの初期作品ということで知名度もなく売上もそこそこだったようですが、だんだんと名作だと認知されて以降シリーズ化・・現在は?リメイクが出てますが新作はながらーくておりません。

 こういうクラシックなゲームってのはタイムレスで遊べるのでぜひやってみるべし、HDリマスター版も出ておりますが別物なので注意。

 

 問題点はあるとすれば、パズルとか迷路で詰まって、そこでゲーム終了になる可能性がありますね。もうちっとマップとかでわかりやすくしてほしい。

 奥行きの概念があって、どっちに進めばいいのかもわかりにくかったり、妙な挙動もある。なんでこっちにいけないんじゃ!っていうとこも多数。