2016年8月13日土曜日

1996 ナポレオン  長塚隆二

 ・ナポレオンは1769年8月15日生まれ。
   つまるとこ、フランス革命の時に丁度20になる時に生まれている。こういうことが、革命の申し子、運命の子っていうわけ。この時より早すぎても、遅すぎても、革命の子、にはなれないのだから・・。
 革命が無く、家柄がすべてのアンシャン・レジームであれば、下級貴族のナポレオンは死ぬまで下級将校で終わっていた。

・フランスに植民、併合されたコルシカ島の出身。コルシカ人である。フランスの給費制として士官学校卒で軍人になりつつ、心の底でフランスを憎んでいるというわけ。
 コルシカ独立のために奮闘するが、結果的には島の有力者に殺されそうになって島を追われ、以降なフランス一筋になる。


・ナポレオンは古典文学と数学を好んだ。理系の才能があったよう。といっても当時の数学なんてたかが知れてるが・・。というわけで砲兵将校に向いていたのだ。

・身長169センチ、そこまでチビではない。

・家は親父が早死して子沢山で貧しく、貧乏生活には慣れていて、一日一食にも対応出来る、ストイックな人間。

・「生きることは苦しむこと、誠実であろうとすれば、自己抑制と常に戦い続けねばならない」

・敵は1つにしぼり、他とは有効や中立を保ち、戦力を集中する。

・ナポレオンの嫁のジョゼフィーヌはバツイチ子持ち、たいして美人ではないがエロい女で、要するにヤリマンであり、不倫もしていた。ナポレオンが一般の言うとおりジョゼを本当に愛していたかは不明、ナポレオンは割とインテリなので、ポーズかも・・。それか床上手でハマったという可能性も。


・ロゼッタストーンに代表されるように学問を保護した。エジプト学にも貢献、また対エジプト政策は、イスラム教を保護して現地の文化を守るという現地主義。


・ナポレオン戦争の時代はまだ火力が圧倒的でなく、小型火力とサーベルを持ったドラグーンが主力の時代。普仏戦争のころになると、火力が大幅にアップして騎兵はただの的になってしまった。日本、中国などは平和が続いて、火力競争に圧倒的に出遅れた(だからドラグーンが存在しない)。平和が続いた国は文明が遅れてしまう。


・ナポレオンは演説があまり得意でなく兵隊を前にしての指揮は出来たが、議会での発言などは得意ではなかった。


・ナポレオンとコンコルダート。
 ナポレオンがやったことの中で一般人というか非キリスト教徒にはあまり意味のわからない行動。ナポレオン自信は宗教家でもなんでもなかったが、宗教は治安維持に役立つというリアリストな感覚で、バチカンと結んだ。革命フランスは無宗教、をうたっていた。
 ワタシも若い頃は、ドストエフスキー的な宗教論、ヴォルテールの理神論的な考えはなんのこっちゃーと思ってましたが、むしろ毛嫌いしてたんですけど。でもでも、年をとると、結局のとこ、低能な群衆を制御するのには宗教はやっぱ必要なんだって思い直しました。ナポレオンのリアリストな感覚、が一番現れている気がします。
 西洋の歴史とか思想を読んでくとルネサンス以来第二次大戦あたりまで、ずーーーっとキリスト今日のここが悪い、っていうところから哲学が始まるのですよね、基本はキリスト教批判。考えるってことはカミサマの否定から始まるってことです。

 また教育制度、レジオン・ドヌール勲章の創設、など近代化と反動を織り交ぜて政治をやった。やっぱりただの独裁者ではなく、建国の祖でもある・・。
「レジオン・ドヌール勲章などはおもちゃであるが、おもちゃで人心を掴むことが出来るのだ」
 民衆の儀式、宗教、ファンタジー、豪華な見世物、そういうのを利用する柔軟性がある・・。ヒトラーもまたその才能に恵まれていた。

・有名なナポレオンの民法典。内容はつまるところ反動で、革命の行き過ぎた平等と自由を抑えるもの。離婚を厳格にしたり、家父長制の再建、など・・・。頭の中のキレイゴトだけで作られた平等と自由のおかげで滅茶苦茶になってしまった現実を立て直すもの。実際現代でも家族制度に変わる新制度は生まれていないのである・・ナポレオンは秩序を望むストイックな性格・・若者からするとちょっとキビシすぎるほど・・


・ナポレオンの終身執政就任は国民投票で圧倒的多数の賛成で決まった。民主的支持による独裁なのである。しかも33才くらいで・・・。33ほどで一国の最高権力者・・・皇帝になったのは35才。35才!!

 *独裁は必ず長続きしない。というのは独裁がいい悪いではなくて、ものすごい天才がいたとしても、同じような天才がたまたま同時代に、同じ共同体に、適齢期で、いることなどまず可能性は0に近い、そしていたとしても天才同士で折り合いがつかず友好関係であることはない。血縁関係のものを選ぶのはさらにサンプル数が少ない、奇跡を願ってるだけである。天才の子が天才である可能性は0に近い。カエサル→アウグストゥスのように後継が上手くいくのは本当に稀。
 それと人間というのは時間と供に変わるということ、同じ人間だからといって明日も同じではない、年によっても変わるし突然変わることもある。同じカラダというだけで同じではない。1つの一生を通してこの人はこういう人間だ、っていうのはワタシは間違ってると思います、この時のこのひとはこういう性格だったってだけで、いつの??ってことで性格も人格も変わる。

 ただナポレオンは落ち目はすぐにわかって、まずデブになったところでおや?って思うとこですね、そして愛人も作る、完全にダメになってる証拠、上官がデブって来たら鞍替えを考えろってことです。
 リーダーにはいろいろタイプがあります。ネアカでものすごいバイタリティを持ってて、前向きなエネルギーを発散して周囲にチカラを与えるタイプ、カエサルとか。一緒にいてて楽しい。ただしこのタイプは、オンナ問題とかスキャンダルとかしょうもないことで破滅しがちです。そして潔癖症的な若者とかに蛇蝎のごとく嫌われて暗殺されたりする。
 ナポレオンはそうだと思うのですが、ストイックで、頭もキレて、超人的な能力を持ってる、天才タイプですね。ヒトラーもそう、とにかく高い能力を持ってる人間なんです。自制心や忍耐力、判断力も優れてるわけです。ただ自分の能力に頼ってるために肉体的衰えですぐにぐらつくし、最大の欠点は後継者に恵まれないってことです。諸葛孔明もそう。クソ!周りにはバカばっかりだ!!ってことになる。
 だからといって一国の皇帝で、経済も法律も教育もやり、しかも軍の指揮官として前線にも立つ、こんなムチャクチャが通るわけないです、人口100万の国とかならまだしも。
 ただ、普通に考えればそうだけれども、国家の危機に、前線に立つってのはやっぱ格好良いです。さようなら、前線に行く、もう帰らないだろう。ってのは議会で何にもしないで待ってるよりは断然良いですね。


 それとストイックってのも、プラスマイナスがありますよね。だいたいストイックなヒトってのは他人にもそれを望むわけです、オレが一日一食12時間労働で我慢してるのだから国民だって出来るはずだ!っていうふうに。実際にはそんなのは一部の優れた人間だけで大多数の凡人には到底ムリな要求というわけです。

「善良で人の良いバカよりも、狡猾で知恵のある悪のほうがマシだ、悪なら条件によっては味方にもできる、バカは際限無くバカだ。すぐに裏切る味方よりも、はっきりした敵のほうがマシだ」


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 カエサル、クロムウェル、ナポレオン、ヒトラー、と独裁者としてタテマエ民主主義の今ではナポレオンは悪者の一人です。けどスターリン、ポルポト、毛沢東、とは一緒にはされませんね。後者はタブーとなっている節がある。
 スターリン、毛沢東は微妙なとこで、一応戦争勝利者ですから、英雄でもあり、未だに、英雄と崇めるヒトもいるわけで、ナポレオン、ヒトラーは最終的には敗北したことによりて、負けたから悪にされたって感じもします。カエサルは暗殺、クロムウェルはなんとインフルエンザで死亡。
 つまるところは、最終的に敗北した英雄は、独裁者だの、専制君主だ、クズだ!なんて好き勝手に叩くことが出来ていいのですけど、勝利者のまま死んだ英雄は、タチが悪いってことです。


 フランス革命ってのは、すぐに革命が終わったみたいな感じを歴史の教科書だと受けますけど、実際はずーーーーっと、混乱しまくっていて、第三共和政だのなんだのごちゃごちゃしててもぉわけわかんないですね。最終的には、普仏戦争、第一、第二世界大戦でドイツにコテンパンにやられて、三流国に転落したわけです。革命はやっぱし失敗だったのでしょうね。革命ってやつは成功しないんだ。ってのが19、20世紀の教訓、何をやっても無駄だ、ってのが21世紀の雰囲気でしょうか。
 ただ何か事件が起こるのはいつもフランスは最初で、新しい仕組みが生まれるのはいつもイギリスだってことです。フランスは大規模にテロの攻撃にあってますが、パリという街は、いつだってテロの標的でした。流血の都パリ。そしてEUからいち早く離脱したのはイギリス、BREXIT、イギリス離脱、未だにこの構図は変わりません。


* 行動する英雄。ナポレオンが独裁者かとかそういうのは実際にはどうでもいいことで、彼が人生と真剣に取り組んだってのは誰にも明らか。真夏のエジプトから真冬のロシアまで、彼は自分の足で歩いてる。戦場では何度も死線を突破している。口先だけで何もしないヒトよりも、行動する、行動したってだけでワタシは英雄だと思う。自分の足で歩いた、結果など問題じゃない。コトバだけの人間よりも、はるかに!生きる、ことをやってる。


 ・ただ伝記のバイアスというものはやはりあって。ある人物の伝記を書こうという人間はやっぱりその人間が好きだから書くのであってどうしても公平に、事実だけを、といいつつ、美化正当化をするもの。キライな人物の伝記を書いて、評判をこきおろしてやろう、みたいな中傷みたいな本は最近は存在しないし、そんな本誰も買わないから。



・戦記物でありがちなんですけど、こういう判断が失策だった、ここでこうしていれば相手の部隊を撃滅できた、なんでここで時間を浪費したのか、とか軍隊の士気は低かった、兵士はつかれていた。みたいなことって、ほんと全部ただの結果論ですよね、そんなの戦場にいるんだからわかりっこないだろ!!って感じ。士気が低かった、みたいなのも、そこにいない人間にはわかりっこない。ただあの時は士気が低かったって言ってるヤツの士気が低かっただけかもしれないし、他人のココロの中なんて見通せないんだから。
 ビデオゲームでもやるみたいに、俯瞰で戦場が見れて、部隊を確実に動かせるならそりゃ作戦的失敗もあるかもですけど、限られた情報で戦わないといけないんだからあとは直感と出たとこ勝負以外ありえないです。それに、ここが失敗だった!みたいなことを書く奴は、ほんとに前線で戦う勇気があるのか?って思います。もうすぐ死ぬかもしれん!腹も減った!疲れた!周りは死体で一杯だ!!こんな状態で、すべての状況を冷静に判断して、全部ちゃんとやれってのがムリです、オマエがやれって感じ。ワタシは戦わない人間には、戦うヒトのキモチなんか絶対にわかりっこないって思います。ナポレオンが正ししかったのかどうかとか、その評価ってのはやっぱり一緒に戦ったヒトか、相手として戦ったヒトにしかわかりっこないことだと思いますね。

2005 イース フェルガナの誓い

イースシリーズ、三作目のリメイク、リメイクといってもまったく違うゲームらしいので、別ゲーですね。

 ただだからなのか、シナリオ古っ!!w ベタ中のベタのベタ。まぢかよ!ってくらいクラシックなシナリオです。


 どんなゲームかっていうと、3Dじゃないほうのゼルダの冒険がグラフィックが現代風になったような感じ。順番逆でイース7のほうを先にクリアしちゃったんで、あちゃー順番間違った、って感じ。


アクションロープレなんですが、非常に短いです、9時間あればクリア出来ます、アクションがニガテでなければ。女子供にはちょっと厳しいかもしんないですね、特にラスボス。もっと上手い倒し方があったのかもしんないけど、魔法使えなくなってからがかなりシーキビ。ワタシのレベルが低すぎたのかもしんないけど、全然攻撃きかねぇじゃん!って感じでした。


( *他人の評価を見てみましたが、このガルバラン第二形態強すぎだろふざけんな、っていうライトユーザーから顰蹙を買ってるみたいですねw 強いとかうんぬんの前にいきなり魔法が回復しなくなったので、バグったのかと思いました。たしかに初見で倒すのは不可能w 意味がわかんなかったですもん、あれ!?飛べなくなってる?なんで?回復しない!?

 確かに近年のアクションで育ってる奴らには倒しがたいかも。しかし初代ロックマンとかロック2、などをやってるヒトにすりゃ、こんなもんです。無敵時間が長すぎて攻撃チャンスが少ししか無い、作業的でヤダヤダ――!!っていうふうなことも書かれてますけど、昔のアクションゲームのボスってだいたいそうでした。むしろ格ゲー的にいろんな倒し方があるってほうが珍しい。  イエローデビルを知ってるかね今の子供たちはw 

 ワタシはパラサイト・イヴ 3rdのほうがむっかしかったですね・・・、あれなんであんなに難しかったんだろ・・・ワタシがガンアクションに慣れてないだけなのかもです。

 ただやられると難易度下げる??っていう悪魔のささやきがあるのでライトユーザーでも安心?EASYでクリアするくらいならうんこ食べる、っていうゲーマーのプライドを持ってるヒトは当然NO!)

 
 


 かぶと割りというのか脳天切りってのはこのころからアドルの必殺技だったんですね。


 しかし謎解きみたいなのはほとんどなく、ガシュガシュ切り刻んでいけるのはゲームやってるときはなーんにも考えたくないっていう、アクションゲーマーには嬉しいところです。ただ回復方法が皆無なんで結構マリオ的にがんがん命を捨てて進むのが吉日かも。たぶんここもクレームがあったんでしょうね、レベルアップ以外回復なしって!!っていう、セブンとかでは回復しほうだいですものね。


 それと裏ダンジョンみたいなんはないんで、武器のカスタマイズほぼしなかったです・・・。めっちゃカネかかるのに1しかパラメータ上がらないってどういうこと??最強の武器が手に入ったらそれを使うしかないのでカスタマイズとかほぼ意味ないです。

2016年8月12日金曜日

RIO 2016  ~12

 さてオリンピック真っ最中ですねー。

卓球とバレーボールってやつは、なんでかわからないけど見ていて楽しいです。ものすごいわかりやすいからでしょうか?割と短いってのもあるのですね。
 ボディーに来たときにバツン!!って床を蹴るのがかっこいい。


 福原愛が北の選手と戦ってましたが、やっぱりワタシは、こういう国際大会だと北の選手をちょっと応援してしまいます、彼らのやぼったさ、いもっぽさ、垢抜けない応援団の感じ。福原がネックレスをつけて、長い髪をいろんなピンで止めて、イヤリングまでつけておしゃれしてるのに、北はばっつりおかっぱ頭、ノーアクセ、ノーメイク。髪が鬱陶しいなら切れ!!というそのストイックさに共感しちゃいますね。やっぱりなんか純粋な気がするのですなーー、おカネの匂いがしない、アイドル的人気とは無縁の感じ。
 福原氏ちょっとおしゃれに時間割きすぎちゃう、っていうあてこすりですw


そして中国勢の圧倒的強さにやっぱ脱帽なわけです。異次元の強さですやん!!今までの敵はなんじゃったんじゃ!!ってくらい。だんだんどのスポーツも各国のレベルが平均化してるのに、この異常な強さはなんじゃらほい。苦労して育てたカビゴンレベル50とミュウツーLV100くらいの性能差。

 そんな中、水谷選手は魔龍、違う馬龍に善戦してましたよねw 名前からして強すぎだろ!って前にも書きましたけど。最初のほうは、あー、やっぱレベルがちがいすぐるーってかんじだったのに、2ゲームとって冷や汗かかせるくらいはしました。すげぇ進歩です。魔龍は遠くても、中国勢の牙城はいつか倒して欲しいですね。

 そして3位決定戦でメダル獲得ですー、ふーむ、やりますなぁー。相手おっさんやないか!ってのはさておき。


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 内村航平は相変わらずかっこ良すぎ、なんなんこのヒト・・・。日本人ぽくないですよね、本番にめちゃ強いってのは。もぉなんかこわーいw

 ワタシ的には、オレグというライヴァル出現、でももしここで負けたら、次の東京オリンピックまでのモチベーションになるからそれもそれでドラマチックでいいのかもって思いながら見てました。点数的に負けだなって感じでしたし、ただオルグの鉄棒が予想外にDスコアが低くて、えっ!離し技少なっ・・・って感じ。で逆転勝利。またもやすべてのタイトルを総なめしました。
 
 TIME、っていう超有名雑誌のオリンピック特集の号、表紙は内村航平だったんです、見ましたか?TIMEの表紙を飾るってのはレジオン・ドヌール的なステータスでして、アスリート代表っていってもいいくらいの起用。歴史上最高のMENS GYMNASISTになれるか?って書いてありました。その通りもはや歴代最強の座を獲得した感じ。

 東京まで続けるのですかね?作家的な目線でいくと、最後には、後輩に僅差で負けて、後は頼むぜって感じで引退するのがいい感じですね、それか今、無敗、最強、のままピークで引退して伝説になるか。

 ただここで辞めたらオレグが可哀想ですね、リベンジする前に消えるんじゃねぇってことで。後は内村先生は、鞍馬に大技を何かひとつ習得すれば完璧になります。オレグも鉄棒のスコアを伸ばそうとするだろーし・・・。


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 サッカー日本は早くも敗北。予選落ち。ナパス。


 バスケはスペインが予想外の苦戦、デラベドバってオーストラリア人だったのか!とか。USA・・・つよすぐる。

2016年8月10日水曜日

リオオリンピック 体操男子団体

 内村航平はかっこ良すぎる、ってのをしばらく前から書いてきましたが、大本番でもやっぱり結果を出してくれました。
 
 ほんと結果出すよなぁ~このひと・・・・。こんなに結果、を出す人間は最近では見たことがありません、滅多にヒトを褒めないワタシですけど、脱帽、最敬礼、です。

 やっぱ結果って大事ですねw


 最初に鞍馬でミスが出た時はあちゃちゃちゃちゃーーー・・って感じだったのですが、まぁ踏ん張ってくれましたわい。というか悪い流れになりそうなのを内村航平が、がっ!オラァ!って感じで戻していましたね、一人だけ全部出るとかムチャクチャですけど、無茶を通すよなぁ・・・。

 ふっと、真剣モードに入ると表情と目が変わりますよね、マンガみたいな表現だけどほんと実際にそうで、キラっと目が光る、あっマンガじゃなくて現実にもこうなるんだって感じ。周囲の空気をナウシカが怒った時みたいにふわっ、と変えられる。う~む、すーばらしぃ。こんなに圧倒的に世界一なヒトってなかなかいませんよね、特に日本人では。コービーとかレブロンのレベルですもん。


 それとやっぱり白井さんのポイントゲッターはすごかったです。奥の手最後に残してました。予選の順位が低かったせいで、第一グループじゃなく、最終種目が床になったので、さらに白井さんの切り札感が強かったですね。

 白井さんしかし、いい表情持ってるますねー、役者になればいいのに。こぉいう、まっすぐな表情を持ってる俳優ってほんと貴重です。昔の加山雄三みたい。




 本来はでもやっぱ最後に鉄棒!新月面、着地!決まった!金!!!ってのがわかりやすかったですけどね。予選の順位のせいで最終演技でもなかったし。あの最終演技で会場が静まり返って一人だけで演技をするのがかっこいいんですけど、まぁそれは個人総合でってとこでしょうか。しかし予選ではウクライナの選手がかなりの高得点。たぶんこのウクライナの選手、ものすごい感動的なエピソードを持った選手です、なんかのドキュメンタリーで見ました。ウクライナが分裂して、体育館の予算も無くなり、ボロボロの器具で練習し、カネを稼ぐために、あらゆる大会にエントリーしまくっている。そんなハナシ。
 こぉいう、映画みたいなエピソードを持ったヤツってのは強い・・・、強力なライヴァル出現ですねー。



 中国はなんかドキュメンタリーでは「日本は内村以外はザコだね」、みたいなこれもマンガ的悪役のセリフを吐いていましたけど、実際には点数が伸びずにロシアにも負けてました。ほよよ。
 あのでも中国の、我を通す感じ、折れないで自信過剰な感じ、ヒールとしては100点ですけどね。やっぱ競争が激しいし、エゴイストじゃないといけないんでしょうね、大陸は。


 しかし内村航平的には、もはや取れるタイトルはすべて獲得したことになるんで、どうするのですかね。マイケル・ジョーダンみたいに、もはやこれ以上オレが最強だということを証明する必要なんてない、って感じで引退するのでしょうかね?

2016年8月8日月曜日

2012 ポケモン BK WH 2

 ブラック・ホワイト2。どういうわけで2なのか?ってのがわかりにくいですが、同一のアセットで別シナリオ+追加要素って感じです。1のほうはクリアするまではBW限定のポケしか登場しないでバランスがちょっと悪かったのですが、2はいろんなポケが序盤から大量に登場して、パーティの組み合わせが始めっからかなりひろーーく出来てます、ゲームバランスが調整されてまして、絶妙な感じになってます。

 けど初代のほうをやってないとわからないネタがほとんどなので、是非1をやってから2をやるべきですね。もっとあのセカイで遊ばしてくれや!っていう願いを叶えたって感じ、ありますよね、同じゲームエンジンの使い回しでいいからもっと遊ばしてちょっていうの。スターオーシャン2とか・・、テイルズデス2とかですかね。


 カミツレ先生・・・・w ここまで演出にこだわったトレーナーは初めてじゃないでしょうか。人気が高いのでしょうな。ド派手です。シロナとカミツレはやっぱ人気があるんでしょう。フウロは一部のお兄さんがたに・・・。

 ワタシはドラゴンポケに絶対の自信を持ってたあのヒトが好きなんですけど。気に食わないやつをカイリューと破壊光線でぶっ飛ばすという・・、思いっきり人間に向かって攻撃するし。


 ポケモンシリーズの中でもゲームバランスは最高点だと思います。ギリギリ勝てる、にキチーーーン!!とセッティングされてます、ヌルヌルでもなく、イライラでもない。すごい数のテストプレーヤーを導入したんでしょう。



 実はブラック・ホワイトはN、とプラズマ団というのが、いわゆるロケット団的なポジションなんですが、Nは親も無くゲーチスに監禁状態で洗脳して育てられポケモンとしゃべれる能力を持っているために利用されておる、というネタなのですが、まぁありがちなヤツですけど、子供向けゲームとしてはダークなネタです。それとプラズマ団には輩というかあんまし頭良くないのが揃ってるのですが、その中の一人が結構衝撃的な発言をします。
 
 
ーーなによ、ここでしか生きていけない人間だっているんだ!

え!? 

 
 そんなこと言う!? 子供向けゲームの悪役のセリフではないですね。そのちょっと前の場面でも、シズイというキャラが、おれにはプラズマ団が悪いのかどうかわからん。とか言い出すし、そしてライヴァルもプラズマ団に恨みがあって、奴らを根絶やしにしてやる、とヒステリー状態。それに対して、憎しみに飲まれてはいけない、なんていうやつもいたりして、はっきり、悪役、としてプラズマ団があるわけではないんです。
 たぶん彼らはちょっとバカで社会の除け者であり、他に居場所がなくプラズマ団としてしか生きていけないという、まるでナチスの突撃隊員みたいな調子なんです。
 そういうちょっとえぐいネタをふんだんに盛り込んでいて、ワタシ的にはポケのシナリオのなかではすごい好きな作品になりました。こういうハッキリしない、後味がなんかもやもやするようなの、大好物なんです。

 世間ではポケGOが大ブームでして、リアルロケット団みたいな、わるーーいオトナ達が暗躍しまくってます、金儲けだけでなく、変態とか、ポケモン人気に妬んでバッシングしたりデマこいたり。よくブームになると、もぉアレは終わった。とオワコンだ。みたいな悪口を言いたがるやつが現れるものですが、オマエは終わる前に始まってもいねぇよ、何にもしてねぇんだから。って言ってやりましょう。



 決してゲーム中のセカイはユートピアとしては描かれてない、悪いオトナはいっつもいます。さぁリアルワールドでも悪いオトナをぶっ飛ばそうぜ!w


Nは2に登場して助けてくれます

「違う考えを持つヒトを認めることで、新たな数式と出会えると気づいたのさ・・・」

なんてミスター・チルドレン的なことを言っています。

 ワタシは3dsもスマホも持ってないのでポケモン巡礼の旅はここで終わり・・・、しばらくさようなら。3dsが次世代機にとってかわられたころにまた会いましょう。

2016年8月7日日曜日

RIO 2016 Olympic opening ceremony

ワタシ初めてオリンピックの開会式見ました。
 というかオリンピックをちゃんと見るの自体初めてかもしれません、テレビってのを持ってたことが無いので。家にはありましたけどワタシのテレビってのは無かったもので。



 それと日本のメディアの日本の選手しか特集しないのが腹立つので見ないのですけど、今回はBBCで見れるのでばっちり見ようと思いまする。



 やっぱBBCはレベル高いんだなーって思いますね。イギリス、イギリス!!みたいな自分の国だけ応援すればいいんだ!ってのじゃなくて、ちゃんと有力選手を紹介します。わけわかんないタレントを起用したりしてませんし。さすが世界帝国。




 さて開会式のパフォーマンスはしょぼぼぼーんって感じでしたねw だって知ってるヒトなんてカルロスジョビンくらいなもんです。やっぱアメリカとかUKのほうが楽しいですねー、OASISとかレッチリとかが出たらやっぱ盛り上がりますもの。


 それと最後に地球温暖化が大変だからみんなで協力しましょう、なんてとってつけたようなキレイゴトがありましたけど、じゃあテレビ切れば。って感じでしょうもないことすんなって感じですね。


 これ四年後東京でやるんだ、って感じでちょっとひやりって気がします。

 あのキモノー!ニンジャー!カブキー!!みたいなくっそくだらねぇ日本の文化紹介みたいなの絶対やめてほしいですね、もういいよそれって気がすごいする。かといってアイドルー!みたいな調子も恥さらしです。
 誰に演出を頼むか、ですよね。誰もが納得するようなやつなんて一人しかいない、宮﨑駿に頼むしかないですねー、まぁ受けないだろうけどw でもそれが実現したらちょっと楽しそう。それか庵野さんしかいませんなー、しかしまたゴジラのリメイクとか作って仕事から逃げてますよねー、ちゃんと仕事せい。なんだよゴジラって・・・。


 ハナシがソレましたけど、誰がデザインしてるのかスーツで出てくる国が多いですが、もっと勝負せぇや!!って思いますね、わけわかんない服を着てくるアフリカの人たちはやっぱいぃですね、無難な服来てんじゃねぇって。インドネシアも良かった。

 日本の赤ジャケットもゲロ吐くくらいダサいですね、ここはキモノでいいんですよ!わかってないなぁ・・・。



 ともかくオリンピック始まりました。しばらくヴァケーション・・・。

2016年8月5日金曜日

1597 ヘンリー四世 Part l , ll

ヘンリー四世はシェイクスピアの歴史劇の中では中盤の作品、シェイクスピアのピーク近くの作品でして、歴史劇の中では最も人気の高い作品なり。

 有名なフォルスタッフという、道化が登場しますが、シェイクスピアの道化の最初の完成形って感じです。

 ヘンリー四世といいつつ、主役はヘンリー五世でして、王位継承者でありながら、場末の飲み屋で老いぼれの巨漢のデブの道化フォルスタッフ、淫売、盗賊、盗人などと一緒に放蕩三昧をして暮らしている。

 しかし国は内乱が勃発中。放蕩息子であるヘンリー五世、はその内戦に参加して敵の一番の猛将であるホットスパーを倒して一気に名声を獲得・・というのがパート1。パート2、は蛇足というか、明らかに人気が出たために続編をかくことになったというのが見え見えです。
 それほど当時、フォルスタッフが大人気を獲得したのは確実であり、以降、シェイクスピアといえば、道化、っていう感じで定着したのでしょう。


 第一部、放蕩息子が、暴れ回りつつも、最後には英雄となる。っていう物語、これはシェイクスピアの一番好きな構図なんだと思いますね。下品な人間や、ムチャクチャなヤツ、を描かせたら右に出るものはいないのですし、シェイクスピア自信、この下町しゃべり、みたいなダイアローグを書くのが好きなんでしょうね。
 この型、ってのはやっぱしすごいわかりやすいですし、遊び人が実はめっちゃ強い!ってのは今でも繰り返し使われるネタであります。織田信長と同じスタイルですね。破天荒型であり、実は頭脳明晰、めっちゃ強い。これは人気が出るに決まってます。

 実際ヘンリー五世はフランスの征服王でもあって、人気も高いです。これもやっぱ信長と似てますね。しかし34才の若さで戦場で病死。これもちょっとかっこいいです。


 ハル王子はそういうわけで、わかりやすいヒーローの型なのですが、フォルスタッフというキャラクターは他にまったくフォロワーがいないまったく特異なキャラです。白髪交じりの老いぼれで、デブ、のべつしゃべりまくり、エロじじぃ、ウィットにも富む。このタイプのキャラって他にはガルガンチュアくらいでしょう。このタイプのキャラは、近代、と供に消え去った。ルネサンス特有のキャラなんです。
 近代、となると、勤勉こそ美徳。フォルスタッフみたいに怠け者で、世間をなめていて笑い飛ばすっていう、粋、なキャラクターは悪となり、真面目に働くヤツこそ良し、っていう実利主義になってくのですね。今でも、遊び人で、働かず、ってのは、有無を言わさず、悪。プー太郎、NEET、クズ。ってすぐに決めつけられます。道化、やトリックスター、みたいな面白いキャラが入り込む隙間は無い。
  
 ルネサンスは、近代と中世がまだ溶け合っていて、キリスト教は、ご存知の通り、金持ちが天国にいくのはラクダが針の穴を通るようなものだってわけで、清貧を美徳としてたわけです。

 金持ちこそ偉い、カネこそすべて、っていうのが近代以降の価値観、ルネサンスには騎士道精神、キリスト教的精神、そして芽生え始めた近代の価値観。いろんなものが存在してるのですね。シェイクスピアの演劇には、いろんな人間、が登場するのはそういう時代を映してもいるわけで、演劇にかぎらず、やっぱルネサンスってのは黄金時代なんですよねー。