2017年6月30日金曜日

JUMP Paint - Medibang paint

 JUMP公式になった、無料のペイントソフト。

 無料というのが何よりのポイント。


SAIのようなペン補正がついていて、和文フォントもデフォで結構はいっているので、白黒マンガを描くだけならこれで十分という感じです



が! ともかくわかりやすくしようということなんでしょうけど、ツールのカスタマイズが全然出来ない、というかやり方がわからないので、塗りソフトとしてははっきり言って使い物になりません。線画、白黒、ベタ塗りくらいまでならこなせるっていう感じですかね。
 レイヤーをたくさん使ってギャルゲー塗りとかをするにはかなりムリがあるような・・?公式では可能だって書いてありますけど。




 なにより無料なんで、ラフでスケッチとかやるペン補正のついてるソフトという感じですね。メモリを消費しないっていうのもうたっているみたいなんで(タブレットでも使えるんだとか)、それも良いところですね。


 なんでかわからないけどマウスのホイールのズームがSAIとかと逆回転になっていて非常につかいずれぇ、でもHotKeyの編集とかもなんかざっくりしていて見つかりませぬ。


 でもこれからの成長に期待って感じですね。レイヤーのオプションも一通りありますし、 Photoshopのブラシメイクみたいなのが追加されたら実戦投入可能って感じなんですが。
 でもとにかく今までアナログで描いてた人が使いやすいってのを志向してるみたいなんで、あんまし複雑??なブラシカスタムは追加されないのかも。



 天下のジヤンプ様がバックについたことで、一気にこのツールが一般化するってことになるかも、そしたらいろんな改造手法とかも追加されていくのかもしれませんね。

 しかしほんとにタダってのはすごいですねー、GIMPとかも無料なんですが、まったく日本向けローカライズされてませんし、そもそもWINに対応してなかったりするのですよね。やたらすぐ落ちるっていうイメージがある。

 ともかくフリーソフトとしてはデフォルトソフトになるでしょう。どうやら急激にユーザが増えて新規登録がパンクしてるみたいですし。

2017年6月29日木曜日

2013 弁護人

いわゆる法廷ドラマ映画となっていますが、というよりは、なんでしょうねー、軍事政権下での生活、みたいな映画でして、この弁護人、がのちの韓国大統領ノ・ムヒョンなんで、ノムヒョンの伝記映画とも言えます。
 たぶん韓国の人にしたらノ・ムヒョンの自伝話みたいなのは田中角栄物語的にみんな知ってて当然って話しなんでしょう。





 内容は、うそぉーん、1980年の韓国ってこんな感じ!?1942年のベルリンじゃあるまいし、って感じの映画です。


 学生が共産主義シンパとしての疑いをかけられて冤罪を着せられて、拷問を受けたことを発見した弁護士が、軍事政権下の国家でその弁護をするっていう内容です。


 ほんと、日本にいると韓国とか中国の情報って入ってこないっていうか、ものすごいその情報を出してるやつによってバイアスがかかってまして、どれもこれも信頼出来ないのです。当事者間の情報は信用出来ないってやつなんですよね。だから韓国の情報を知りたかったら欧米のメディアを通じて調べるほかないっていう感じでして、近い国であればあるほど、よくわかんないのですな。


 韓国って1980年代はものすごーく遅れてたんだなぁ、ってのを感じますね。 ものすごい時代錯誤っちゅーのか、つい最近までこんな感じだったんだ・・・。っていう。
 悪役は全部北、っていうのがパターンなので、内部の軍事政権を批判した映画ってのは初めてみました、ほぉーんっていう感じです。かなりほんとレヴューに困る映画ですねぇこれは・・・。いい映画だとも思うんですが、ノムヒョンを美化するための映画とも言えてちょっと胡散臭い感じもするし、今の政権の正当化をしてるようにも見えるし、ほんとに内実を知らないワタシからすると、う~~む・・って感じです。

wacom Intuos 替芯問題   綿棒

デジタルで絵を描くのにペンタブはほぼ必須でして、色々選択肢があるようで実は一択、WacomのIntuos、今はProっていうのになっているのか? それしか選択肢は実はないです。
 他の会社のもあるんですが、基本ソフトがWacomのペンタブにしか対応してないので他のペンタブを選ぶことが出来ないんですね。いわゆるトラスト、カルテル、っちゅーわけ。


 Wacomのペンタブにも種類があって、廉価版みたいなのもあるんですけど、結局一番高いのを選ぶことになってしまうと思います(液晶のやつではありません、板の奴です。液晶は実は書きづらいです、そして信じられない値段ですし)。廉価版は別にダメでもなんでもないんですけど、デジ絵、には道具は一つしかないんです、アナログの絵みたいにたくさん筆や絵の具があるわけじゃない。デジ絵に必要な道具は一つだけ、長く使っていると自分の技術の無さを道具のせいにしたくなりますw そういう逃げ場をなくすためにも結局Intuosを買うのがいいんじゃないかと。

 そして板タブってやつは壊れません、ワタシはIntuos5をもう3年くらい使ってますが、まだまだ大丈夫。基本的にただの板ですんで、めちゃくちゃしない限りは壊れるものではない。こんなただの磁気を感知するだけの板が2万もするのは暴挙なんですけど、まぁ独占の弊害なんで消費者は泣き寝入りするほかないです。


 ですが!いつまでも泣き寝入りしていると思ってたら大間違いだぞっていう話です。

 板タブは壊れないといいましたが、ペンの芯はすぐ減ります、ワタシ筆圧強いのかわかりませんけど、こするみたいな描き方をする人は特にすぐ芯が減ります。

 このプラモデルを繋いでる棒みたいなプラスチックの芯、五本入りで800円ほど・・・・


 ウソだろ・・・・


 金箔でも張ってるのかっていう値段です。ほんとにただのプラスチックの棒ですこんなの。それが一本200円もするの??


 インクをプラスチックに詰めただけのプリンタインクが1000円するのも噴飯ものですが、プラチナでも顔料に使ってんのかって感じ。これも酷い悪徳商法です。オレオレ詐欺とかを取り締まる前に大企業のこういうやり口をまずとっちめるべきですよね。携帯の値段も。



 まぁそんな文句を言ってても仕方ない。とにかくここまでは泣き寝入りをしてましたが今度は反撃に出ることにしましょう。




 前置きが長くなりましたが、WACOMのペンは細軸綿棒、ベビー用綿棒、っていうので代用することができます、無印良品のが有名ですが100均のベビー綿棒っていうのと同じです、細さを確認しましょう。DAISOのはダメです、SERIAにありました。 まぁ無印が一番ベタで確実でしょう。


https://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=36404947


作り方はこちらの方が説明してくれております、謝謝!。


他のモノ、ステンレス芯とか爪楊枝とかコピックスーパーファインとかも使えるらしいんですけどコピックスーパーファインを扱ってる店なんて世界堂くらいしか無いとおもうので新宿に住んででもいない限り選択肢除外。
 身近で手に入る綿棒が簡単と思われます。爪楊枝は加工が結構必要なようです。
ステンレス芯は専用のお店で通販で売ってます、ステンレスなので摩耗しないらしいのですが、板がやられる、重さが先端に来る、など独特の描き筋らしいですね。こぉいうのってそれに慣れ親しんでからまた買おうと思ってたら店が潰れてるってことになりがちなのでそれが怖いですね。


 綿棒は太さが同じで何も加工しなくてもすっぽり入ります、長さはもともとの公式の芯より気持ち長くするのがいいと思います、あと先端の綿毛を刈り取っていいと思います、ペンの先みたいに丸くなってないんですが、これはデッサン鉛筆を加工するときみたいに描いていって形を整えるのがいいと思います。あとは自分のお好みでカスタムしましょう。毛を残すとサリサリした感じになるw 


 かき心地は正直よくはわかりません、どれもただのプラスチックの棒じゃんって思うし、描いてるうちに慣れると思います。


 一本2円以下、公式の200円の100分の1です。特に仕事で使うとかとにかくめっちゃペンタブ使うって人には絶対オススメ。 練習中でガリガリ描きたいって人にも。プロでうなるほど金を持ってるって人にはまったく無縁の話題でした。

 でも絵描きにそんな富豪なんてあんまいないし、売れっ子の漫画家くらいなものだと思うのです。そしてワタシの勝手な信念ですけどクリエイターに金と女、イエスマンだけは絶対に与えてはならないと思います。ロクなことにならない。 金持ちになってさらに作品がよくなったなんてやつ聞いたことないですもの。結婚は99。9%ものづくりの意欲を奪います。周りにイエスマンをはべらせるのは下品で見てられない。
 クリエイターの器ってのは借金の額だって言い切ってもいいです。クリエイターのコドモは作品だし、おべんちゃらを言うやつを側に置きだしたら人間的におしまいです。



 ちょっと話は代わりますが、JUMPが50週年記念だってことで、なんと無料でオリジナルのマンガ用ペイントソフトを開発したらしいです。しかもフォント使い放題!!!まぢか!!まだ使ってないんですが、フォントだけでも使う価値があると思います。まぢか!? JUMP恐るべし。 モリサワフォントが使えるのでしょうか??


 近々レヴューを描こうと思います。

2017年6月27日火曜日

1962 沈んだ世界 J・G・バラード

 バラードを知ってる人はどれほどいるでしょうか?60年台っていうのはあらゆる実験の時代でして、音楽的にも、社会的にも、いろんな実験が行われました。
 60年台というのはベビーブーマーの青春でして、とにかく若者の数が多かった時代なのですね、戦後、という世界の青春だったってわけです。青春、の良い部分と悪い部分がすごーいある。言ってみれば世界が全部中二病に侵されてるみたいな、とっても魅力的な時代です。

 今では世界は老いてしまったのでこの時代がほんとに羨ましくて仕方なくなる時があります、自分の青春時代に戻りたいっていう願いと同じように。


 文化の潮流っていうのはまずは一握りのインテリが開拓者となり、そして大衆も惹きつけるスーパスターがそれを発展させて一般化させるもんです。SF小説ってのは結構インテリの開拓者的な分野ですよね。

 文学ってのはものすごく安上がりなんですわね、演劇をやるには小屋もいるし仲間もいる、音楽をやるには楽器がいる。文学は紙と鉛筆、そして出版社へのコネ、これが一番大事なんですけど、それがあれば初められます。


 ワタシの思うオタク、ってのはSFを読んでる奴なんですね、機械とか科学に詳しい。90年台以降のヲタク、とは全然違う、金持ちでインテリ、教養がある、けれどオカネ儲けと女遊びに興味を持たないのがオタク、です、ハードオタクですね。


バラードはSFのニューウェーブ、という純文学的なノリ、のほうを開拓した作家です、文学的SFっていうのですか。エンタメ小説みたいに、エロい女、魅力的な武器、帝国、銀河大戦争!みたいなことじゃなくて、深層心理、不可解な行動、心理的相互作用、そんな感じです。レムとかディックもこっちに入るんじゃないでしょうか。




 ハッキリ言って、面白い!ワクワクする!っていう感じの物語ではないです、SFとか探偵小説っていうのは、自然主義、リアリズム的な文学が頭打ちになって生まれたジャンルだと思います。俺たちはドストエフスキーにはなれないし超えられないぞ、じゃあ別の何かを考えるしかない、ってことで生まれたものです。ファンタジーってのはさらに後になって出てきたもので、SFや探偵小説がこむつかしくなったり、ネタ切れになった戦後に生まれたもんです。


 そのこむつかしいSFっていうのの代表的な存在がバラードなんですわね。そうはいってもワタシSFはそんな詳しくないんです。しかもこの作品はバラードは32才くらい、長編は二作目の初期の作品なんで、かなり荒削りが目立ちますね。焦って書きすぎてるっていう気がする。プロットも練りきれてない、けど新しいことをやってやろうっていう狙いとかはすごい伝わります。
  
 ん~~~、悪くは無い。ですが面白くは無いです。

2017年6月24日土曜日

松本人志 Presents ドキュメンタル

 Amazon プライム?で見られる松本人志のお笑い番組でして、ルールは参加料100万、フリースタイルで、全員を笑わせると、参加料の100万円を総取り出来るといういたってシンプル、なお笑いマゾの為の番組ですw


 ガチの笑ってはいけないみたいな感じ。


 でも正直、ほんとーーーーーーーに笑わないでおこう、って思ったら笑わないことって可能だとワタシは思います、自分がキライな奴が何を言っても面白くないし。
 それでも笑うのは、面白いことをしたっていう賞賛みたいなものになってきちゃいます、相手のことを認められるかどうか。空気の読めない、おれはまじで笑わない、っていうやつは、ハッキリいって一番笑いを理解してない奴です。



 そういうわけで、まじで笑わない奴が出てきてしまうことによってどっちらけの終わり方をしてしまうのですが、まぁさもありなんって感じですね。まさしくそれも含めてドキュメンタリーだったのかもしれないですけど。


 一番でも面白いのは参加料100万を殆どの芸人は持ってないってことでした、もしかしたらそれも演出なのかもしれないけど、演出にしたってそれはいい演出だと思います。誰かから借りたり、会社から借りたり。おれは宵越しのカネは持たない主義、みたいな人もいたりして、あぁ~、やっぱ芸人って壊れてるよなぁ、でも壊れてるから面白いんだろうなぁって思います。


 よく賞金1000万みたいな番組は数あれど、参加料を自腹しないといけない、このルールを考えた作家、あるいは松本人志はやっぱ天才のひらめきですわね。


 でも笑ったら負け、じゃなくて、一番おもしろかった奴を自分たちで投票して勝ちを決めるという自己投票システムのほうがいいとワタシは思いましたね、それも秘密投票じゃなくて公開投票。そうするとその人の笑いのセンス自体が問われることになるし、オレが一番おもしろかったって言うのは、ほんとにそうだった場合以外は芸人として命取りになるし。
 それであとでみんなで飲みに行ってぱぁっと遊べばいいんじゃないですかね。まじでカネ儲けをしてどうするって話しで。


それと10人は多すぎ、やっぱマジックナンバーである5、か7にしたほうがいいです、1000万っていうキリのいい数字が良かったんでしょうけど、10人は目が散る。


 まぁそういうわけでお笑いマゾの方はご覧になって下さい、松本人志も行ってましたけども、まったくもって女子供向けでもテレビ的なかる~い番組が好きな人にも向いてない番組です。でも、これはこれでいいんだと思います。つまんねー、っていう人が大勢いるんでしょうけども、テレビじゃないんだし、お前ら向けに作ってねぇしってことなんですしね。

2010 alice in wonder land ティム・バートン

 ディズニー映画・・?のアリスですね。


 なんだかんでいってディズニー映画ってずっとヒットを出し続けてますよね、Frozenもそうですし。セカイで唯一のコンスタントに毎年、きちんと仕事をしてる会社だと思います。だいたい5年に一度とかどんどん製作期間が長くなるものですけどディズニーって毎年映画作ってますよね。ほんとに偉いし、すごいことです。


ディズニー映画好きってのは減っていってないってこともすごいことです、だいたい長くやってれば、どんどんファンは減ってくものですけど、ずっとファンの層を守り続けてるってのはすごいことです。ワタシには絶対真似できませんな。


 ディズニーアニメーションのほうをディズニー映画という人もいるんでややこしいですけどね。


 この映画はほぼ完全にロード・オブ・ザ・リングとハリーポッターを子供向けにしたって感じの作りでキャストもかなりかぶってますし、CGの感じとかもまったくそうです。


 なんで今になってこの映画を見たのかは非常に謎です、ワタシにとっても。ただ昔バイトの昼休みに途中まで見て、終わりまで見てなかったので見たのですね。あとアリスのイメージってのを探してたのもあります。アリスって、みんなライトブルーのイメージでしょうか?ワタシは赤っていうイメージなんですけどね。ディズニーのアリスはライトブルーなんですよね。


 主人公のアリスは少女ではなくて、オトナになってワンダーランドに戻ってくるって感じなんで、まぁそれはいいとして、絶対にキャスティングミスだと思いますね、アリスってこんなんじゃない!!ってたぶん殆どの人が思ったと思います、こんなケツアゴの女なんかじゃねい!って。
 アリスというとロリコンの王女みたいなとこがあって、少女なことに意味があるんですしね。ロリ、萌えの先駆者でもあり、これは違うなーーとみんな思ったのではないでしょうか。


 個人的にはやっぱシュヴァンクマイエルのアリスが最高でしたねー。

1999 To heart

 いわゆるギャルゲー原作のアニメなんですが、ワタシが思うに、この作品の絵面、ってのはその後の。いわゆる萌え絵系の描き方ってのをかなり左右してると思います。このスタイル、ってのの延長線上にだいたいのスタンダードの絵面、が決まってますね。

 ケイエスエスなんてアニメ会社聞いたこともないけど、やたら作画がよく出来てる。元はゲームなのでアクアプラスのデザイン力を褒めるべきなのかも。同時代のと比べるとこのアニメはえらい時代を先取りしてるというか、すごい役割を演じています。割りとリアルちっくな絵面が流行りだった90年台半ばから、萌系とちょいリアルをうまぁくブレンドした絵面だと思います。
 内容はごく普通のギャルゲー以外の何者でもない。

 美少女ゲーム、ギャルゲー、恋愛ゲーム、エロゲー、学園アドベンチャーゲームとありますけども、エロゲーはいいとして他は何が違うのかよくわかりません。ただ今の美少女アニメよりもかなり青臭いというのか、清純派ですね。
 おきまりの爆乳キャラみたいなのもいないし、キャラ設定もギリギリぶっ飛んでない・・そうでもないか・・メイドロボとかいますし、ともかく設定がわりとおとなしめって気がします。ただ、大きなコドモの方々に媚びてる感じはあんまなくて学園恋愛ドラマって感じですね。美少女アニメというとむしろエロ寄りって感じがするし、ギャルというとコギャルっぽい原宿系な感じがする。


 ちょっと調べたところこのケイエスエスっていう会社はエロアニメも作ってる美少女アニメの会社だった、らしい、なんと今では蒸発w 存在してるのかどうかもわからないということにw ものづくり集団ぽくていいですね。

 塗りはいわゆる二段影なんですが、90年台っぽいですなぁ。今ほんと見なくなりましたねー二段影のアニメって。重たい感じがするし、手間もかかるからなんでしょう。だいたいこの手のアニメって結構作画が崩壊するものですけど相当クオリティ高いです。実はちょっといい話もある。