2017年11月27日月曜日

FIBAバスケワールドカップアジア1次予選 日本対フィリピン

http://www.miomio.tv/watch/cc353060/


 ようやく日本でもバスケの試合が放送されるようになったのですね、なんかめちゃくちゃ揉めてましたけどもBJリーグなるプロリーグも出来たばっかしなのですが。

 いやぁ・・・・、弱いですねw

 普段NBAを見てると、やっぱ3Pって普通は入らないんだよな、ステフとかがかんたんに入れまくってるのを見慣れていると、いや、全然入らないじゃん!エアボールとかまじかよ!!って思ってしまいます。

 日本はバスケ後進国でして、ほんとーにバスケが弱い。女子はまだましなんですけど男子は国際大会の予選すらも突破できていないような有様です。

 と、結果を言ってしまいそうになってしまいましたが、言わないでおこふ・・・。

2017年11月25日土曜日

1974 おにいさまへ 池田理代子

 おにいさまへ、というタイトルからいくと、ブラコンとか、兄妹の禁断の愛みたいなマンガなのかなぁと思いきや、実は全然違います。真逆といって良い。シャープな百合マンガです。

 貴族的女学校?に入った主人公が女たちばかりの社会で、さらに学校の中にあるエリート集団に入ることになり・・・という。百合学園モノのお約束的なのがふんだんに盛り込まれております。ワタシは百合マンガ、まったくと言っていいほど詳しくないんですけど1974年でこんなのありなんか!?っていう展開で度肝を抜きますね。少女漫画とありますけども、すごい大人向けマンガです。


 ワタシはすごい関心したのは、主人公たちのファッションですね。そのセンスとかはいいとして、常に違う服装をしてるんです、毎回毎回違う服を着ている、そんな服ありえないだろ!っていう古典ローマとかギリシャ風の服を着てたり、ロリロリな服からゴシックまで、脇役ですら柄物のワンピをコロコロ変えていて、すげーって思いますね。脇役の服なんて考えるの面倒だから同じ服にしたくなるじゃないですか。それに髪の結び方などにもバリエーションがたくさんあって、これもすごいです、この辺さすが少女漫画ですよね、男の漫画家でそういうセンスを感じさせるようなヒトはいません。井上雄彦に誰もファッションのセンスを求めてませんし。
 けどワタシはキャラデザってのはそいつのファッションを決めることなんだと思ってます。顔とか目の書き方ってのは、モーフィングみたいなもので、だいたいの定番ってのは決まっている、それに実は顔の形なんて特に美男美女はみんな似通った顔をしてます、かき分けが出来てないとかいうけども、パリコレなどのファッションショーを見ると、だいたい美人の顔のパターンなんて3種類くらいしかないってわかります。もちろん東洋人とか黒人を使うことでバリエーションを出せますが、それはキワモノっていうか裏技みたいなものですからね。
 だからどういうファッションか、っていうのがキャラデザのほぼすべてだと思っています。けど、なかなかマンガで、すげぇファッションセンスだ!っていう作家はいませんね。本職のデザイナーでも、うぅん・・、いまいちってのが多い。斬新なファッションってのは難しいですよな。

 作品に話を戻すと、このマンガは女の嫌な部分がゴリゴリに出ている、露悪的な作品でありつつ、しかし憎めないかもしれない、と思わせる作品でして、ということはこの作品はよく出来ているんだなって思いますね。
 女ってのは、すごい自己中なんですが、自分が悲劇の主人公になりたい、ものすごい不幸とか、ものすごい苦労が襲ってきても、なんかそれをドラマティックに波乱万丈に生きてみたいっていう、このマゾ野郎!っていう薫のセリフじゃないですけど、そういう、悲劇のヒロイン願望ってのがあるんでしょうね、それはでもある種の強さを持っているってことでもあって、女性の良いところでもあるわけです。

 それとこのマンガ、最後の終わり方が素晴らしいです。終わり方でものすごい好きになりました。文庫本で2巻なのでぜひおすすめしたいです。


 百合というジャンルについて付記すると、百合、というジャンルにかぎらず、女性向け作品で「セーラームーン」が女向けオタク業界に与えた爆発的な衝撃は、一般的なオタクの「ドラゴンボール+エヴァンゲリオン」よりも甚大のようです、セーラームーンを子供のときに見て育ったセーラー世代が今クリエイターになってて、こぞってセーラーについて何かを持っています、大好きだったり、くそがっ!って思ってたりどちらにせよ。百合ジャンルってのが男のヲタクのマネーで動き出したのもそっからみたいですね。

1988 銀河英雄伝説 わが征くは星の大海

 タイトルが非常にダサくて、なんかあまり手が出なかった「銀河英雄伝説」ですが、見てみると、結構作画がしっかりしていて、なかなか楽しめます。

 タイトルからいくと、なんとなくアメコミみたいなノリのスペース・オペラみたいなのを予想しますけども、すごく硬派な宇宙戦争ものです。

 女性キャラがなんとほぼ一人も登場しない(間接的に言及される姉様くらい)あとはモブの娼婦くらいなもので、媚びないなぁ~と関心してしまいます。この時代は媚びないで作品を作ることが許されていたのだなぁと思います。

 たぶん過去と現在のアニメとかの男女比率は逆転していて、今は女キャラが8割、下手すると9割で男性キャラはいたとしても、あまり中心的でなくてツッコミ役か、あるいはとってつけたような熱血キャラとしてステレオタイプなキャラ付けをされていることが多い。物語の中心はだいたい女キャラになっていると思います。まぁそれは今まで散々男キャラを使い尽くしてこすり倒したからっていう理由もあると思いますけども。


 この作品はほぼ美少年?というかわりとルックスがいい男子ばっかり出て来るので女性向けの作品なのかも。

 宇宙の時代の話のはずなのになぜか帝国はドイツ系で占められていて、名前もラインハルトだのキェルヒャーだのとドイツの貴族チックなネーミング。アナクロニズムなんです、貴族趣味。それとBGMもOVAだから著作権料を減らしたいのかほぼクラシックで占められていております。


 ただやっぱりタイトルがどうもダサすぎませんか・・、もっとなんかしっくり来るタイトルだったら認知度も上がっていた気がします。
 ACクラークの小説みたいな感じで昔のSFってこういうウソみたいにダサいタイトルだったりしますけども。英語圏ではタイトルはシンプルなのがかっこいいという価値観があります。THE KID、とかTHE TIME , 12 Monkeys  みたいな感じで多くを語らないのがおしゃれ。シンプルなのの権利を早めに取っておくとあとから使えなくなるっていうやらしい発想もあるんでしょうけど。それを日本語にすると、子供、時間、12の猿、みたいなウソみたいにダサいタイトルになってしまうのですね。


 ただワタシは最近の文章的なタイトルも大嫌いですけどね、「なんとか部活やめるってよ」、から始まり「xxxxがXXXXなんだがXXX」みたいな2chっぽいネーミング・・・
 

2017年11月22日水曜日

1939 太宰治 創世記

 太宰治にたまにある、むちゃくちゃに書きなぐったような作品。実際には全集に収録されるまで発表されてない未発表作なのでさもありなん。

 太宰が芥川賞が欲しくてみんなに頼んで回った、太宰治かっこわるい、というエピソードがありますけども、あらゆるかっこ悪いことをすべてこなしている太宰治にそんな悪評なんて屁の河童ですね。

 ワタシは最近、太宰治ってのは第二次大戦前の日本、って言う時代を代表する作家なんだよなぁというのをすごく思います、漱石は明治そのもの、文明開化そのものを体現している作家ですが、太宰は戦前の日本というのをがっつり反映しているのです。

 戦後に書かれた戦争あと話みたいなものがたくさんあるし、戦争世代の作家っていうのはそっちの戦後に、作家になった人たちのほうがを言うんですけど、でも本当の戦争世代ってのは20~45年に活躍している作家ですよね。

 けれど太宰の作品で直接的に戦争の話やら、軍国主義の政府の話なんかが触れられることは滅多にない。でもやっぱりその社会状況がすべてなんじゃないですかね。

 作中でジャンキーとしてのエピソードが書かれてますけども、やっぱりそういう時代のものだと思います、戦争がなくて、何もやることがなくてスリルを求めてドラッグに向かうのと、現実があまりにもリアルで、それから逃げるためにドラッグに走るのとでは全然違いますものね。

1987 リーサル・ウェポン

聞いたことはあるけど見たこと無い映画特集。

 この時代の映画って今となっては、CGが無いからリアリティがあって、別の価値が生まれて来てますよね。ダイハードとかそのへん。うわっ!あぶねぇっ!っていう緊張感があります。ヘリで車に横付けしてみたりと、今の普通にミスってない!?っていうのとか、あと車のクラッシュとかも、そういうふうにクラッシュするんだ、っていう方向にぶち当たったりしますね、CGでやると、いかにもクラッシュしましたという感じですが、とりあえずぶつけてみよう、という実写だと計算は出来ませんが、想像を超えた動きをもたらしますね。 
 この映画めちゃくちゃ金がかかっているという感じではないのですが、お金の使い方が上手くて、ここぞというところに金がかかっていて面白いです。割りとおしゃれ目に作っています。

 

 CGはどんどん進歩して、映画はどんどん荒唐無稽、ファンタジーよりになっていて、映画自体から離れているヒトもけっこういると思います。すぐに地球滅亡、人類の危機、とかいうけどどんだけ地球に危機迫ってんねんってことで、やりすぎましたよね、地球滅亡もの。もうたまには滅びて欲しいって感じです・


 最後には謎の格闘シーンがあったり、ベレッタの拳銃だけキャノン砲みたいな音がしたりとけっこう謎が多いのですけど、なかなかおもしろいですね、ベレッタに憧れるのもわかる。

 

2017年11月15日水曜日

1908 夢十夜  夏目漱石

 教科書にもよく採用されている、漱石の中でも有名な作品。

 けど漱石の作品としては異色でして

「こんな夢を見た」

 という始まりで、10夜の夢物語を語るというものです。夢なんてものはそんなにはっきり覚えていることもないしディテールがあるわけでもないので、夢といいつつ、ちょっとしたアイデアを夢から得て、それを膨らまして物語にしてるというものでせう。


 ややファンタジーっぽい感じで、どっちかというと写実主義の漱石の作品の中で色が違う作品です、そのちょっと幻想的なところがこの作品が人気がある故なのかもしれません。


 漱石の描く美人ってのは、だいたい漱石の作品には美女が登場するのですが、当然和装でモガじゃないんですけど、絵が浮かんでこないです。ただ美女であるとか瓜実顔であるとか、心持ち首をかたむけてしゃべる・・とか。具体的にどういうのを漱石は美女として描いているのか?っていう絵を描きずらい。漱石の趣味がわからんのですね。だいたいシェイクスピアが想定している美女は思い描ける、クレオパトラはたぶんこういう感じ、ポーシャの顔つきもなんとなく描ける。けど、明治の日本の美人、っていうののテンプレがよくわからない。
 西洋ってのは美女、の基準がずっと同じなんですよね、ギリシャ・ローマ時代から、今のスーパーモデルみたいなのまで、ほとんど同じプロポーションと顔つきをしてる。けど日本はカメレオンのように流行り廃りが変わっていて、太古の時代、宮廷時代などコロコロ変わっていてよくわからん。浮世絵の美人ってのもなんだかわからない。

 
 漱石ってのはどうもモテたようには思えないし、女遊びをしそうなタイプでもないので、女性、の内面、っていうのがほとんどないような気もします。外面的っていうのか、一般的な型、として性格付けをしているというのか。そして常に、自殺と神経衰弱のイメージが背後にある。それはこの夢十夜でもそうで、悟り、切腹、入水、死、のイメージが次々と現れる。それが漱石の現代的なところで、そういう世界観とかイメージみたいなのが、漱石がずっと色あせない理由なんでしょうね。一言でいうと、暗いんですね。


 

2017年11月14日火曜日

Chatmonchy について

 どういうきっかけだったかわかりませんが、チャットモンチーを最近はずっと聴いていて、ようやく「共鳴」、までを聴いてアルバム的には現代に追いつきました。


 そこまで知名度は高くない?十分高いのか知りませんが、よくワタシの大好きな曲っていうのである時代の女性にはものすごいヒット率が高いのがチャットモンチーなんですね、いまだいたい25~38才くらいの世代。
 
 この世代に強烈に印象に残っているようです。「シャングリラ」とかが有名ですけど、これはワタシのテーマ曲、的なものを数々生み出している、非常に珍しい女性バンド。バンドといっても3ピースだったのが一人脱退して二人になってしまい、ユニット、になりましたけども。

アルバム収録曲すべて名曲、みたいなわけでもないけど、アルバムに1曲は、この曲はすごい、っていうのを残してくれるタイプのアーティストです。

 女性のバンドってのは、絶対に短命なんですよねw まぁ女ってのは基本性格悪いっていうか独占欲の塊みたいなとこがあって、ずっと友達♡ ほど脆い人間関係もないわけで、女性バンドってのはほんと珍しい。たいてい2枚くらいアルバムを出すと崩壊するんですよね。
 

 それに基本女性アーティストってのは、アーティストっていうよりはシンガーだったりパフォーマーだったりで、曲自体を作ってるケースは珍しい。フェスとかで唯一自立して演奏できる女性アーティスト、と何かのレビューで書いてありましたけど、確かに、って思いました。

 とにかくヴォーカルの声質が突出してるバンドでそれだけでも価値があるんだと思います、ワタシは音楽で誰かを褒めることはひじょーーーに珍しいので、ぜひ、聴いて見てほしいですね。


 ワタシのお気に入りは「世界が終わる夜に」っていうセリーヌの小説みたいなタイトルの曲。おや・・・ただものじゃない。っていう曲です、この曲でものすごい好きになりました。