2021年6月3日木曜日

2006 星のカービィ 参上! ドロッチェ団

  カービィ第9作目。


今回は、基本にさらに忠実になり、ダンジョンムズすぎもんだいだった大迷宮と打って変わって、昔ながらのステージ攻略形式。

 マリオと同じように8ステージ構成という、脈々と受け継がれてきたオーソドックス形式に回帰しています。


 やっぱ横スクアクションはこれが完成形だと思いますね、色々こねくり回してみたものの、このマリオ1の形式を超えるものは現れず。


カービィのアクションも相当シンプリファイされてます。だがシンプルイズベスト。これで良いと思います。

 たぶんかくしステージがあるんでしょうけど、宝箱全部集めるのはなかなかきびしい。あとゴーストカービィも出てこなかったのだが・・?

 開放できてない技も結構ありました。ハイジャンプが解放されてない?ドンキーコングみたいにやりこみ要素的なものもあります。


 案外UFOよりも、マジシャン、の能力が強いですね。UFOは階段登れないし。思ったよりも操作性が悪い。ただマジシャンが2回?くらいしか出てこない。

 あとウィリーの使い勝手が今回かなり良くてぶっ飛ばすのが楽しい。


DSの2画面を駆使して、アイテムをストック出来るんですが、現在の能力とストックの能力をスワップ出来るようにしてほしかった。あと能力合成でランダム能力なのですが、ランダムじゃなくて配合を固定したほうが良かったのでは?あとアイテムストック少なくない?宝箱が圧迫してほとんど持てないしミニカービィは邪魔でしかない、あとストックアイテム使ってる間に死ぬこともよくある。


 、のように改善点もちょこちょこありますけど、シンプルで完成されたアクションゲームです。これがカービィ。

2021年6月1日火曜日

2008 図説第一次世界大戦 下 歴史群像シリーズ  学研

  前回に続いてその下巻。


 第一次世界大戦が始まった時、その戦争がまさか5年も続くなんて誰一人考えていなかったのである・・・


 みたいなことを言うのですけど、そりゃそうだろ、って感じです。

 現代の人々を見よ。一ヶ月先の未来もわからないでその場しのぎのことをその場しのぎの発言で乗り切り、その時の気分で動いております、戦争の行く末なんて誰も知りませんよ。

 二年前にパンデミックが起こるなんて言ってたやつは1人もいなかったし、去年だってそれが一年以上続くなんて誰もいって無かったですもの。未来のことは誰にもわかりません。毎日100人以上大虐殺とも呼べるくらい人が死んでるのにオリンピックやるって言ってる国もあるくらいなんだから。

 

 WW1の戦後処理が復讐心をそのままぶつけたものだったためそれがWW2の引き金になったのだ・・・これも、いやいや、そんなこと誰にもわかりませんやん、って話です。誰がボリシェヴィキが生き残ると予想出来たでしょう、レーニンですら予想外だったと思います。


 あといろんな闇に消された過去みたいなのが調べるとありますね、中国はウイグルでジェノサイドを行っている!みたいなこと言っておりますが、アメリカは先住民を殲滅してますし、イギリスはインドで虐殺をやっておりますし、日本、ドイツ、経済大国はすべてジェノサイド先進国です。

 特にイギリスの中東の戦後処理ってのはひどくて、そりゃアラブ人がキレるのも当然って感じです。その汚い政治的手腕こそ、大英帝国らしさでもあるのですけど。


 でも不思議なことは、イギリス帝国が崩壊したってことですよね、戦勝国であるはずなのに大英帝国は弱体化していく。その原因は戦争による疲弊だとかアメリカの台頭だとか、民族自決、民族主義の高まりだとか言うのですが、ふむふむふむ・・・。

 でも逆じゃない?とも思いますよね、アメリカが台頭してきたからこそ、大英帝国は固まって対抗したほうが良さそうなものなのに、どんどん分離独立していくことになる。アメリカが裏から糸ひいて分裂させた、ってのが正しい気がする。


 イギリスとフランスのWW1での一番の負債は「戦争」に対する恐怖心とも言えるようです。宥和政策(アピーズメント) 平和、というきれいなコトバで繕って、本当は自分たちが犠牲を払いたくないので、無視する 見ないふりをする という態度です。耳が痛いぜ。

 

 この見たくない、聞きたくないことは無視する、無かったことにする、っていう風潮がアメリカにも広がっていますね。後の歴史家は言うかもしれません、アメリカが中東から撤退したことにより、アメリカの覇権の終わり、そしてルネサンス以来続いていた、いわば第二古代文明は崩壊することになった、ってね。

 なんだか結局アメリカは30年近く続いた中東戦争に敗北して撤退した、ってことを誰も言わなく無いですか?


 なんにせよ、第一次世界大戦ってのは振り返るとタメになることが多いですね。

2021年5月30日日曜日

2008 図説第一次世界大戦 上 歴史群像シリーズ  学研

  第一次世界大戦についての本ってのは日本にはものすごい少なくて、ほとんど一般で手に入る唯一の本って感じです。

 もちろん他にもあるにはあるんですが、だいたいの戦争関連の本って


「戦争は悲惨だ、この教訓を生かしてほにゃほにゃ・・・・」


っていう作者の感想、決り文句ばっかりでして、別にあなたの感想なんて聞いてませんっていうものばっかりです。

 正しいかどうかの判断は、こっちがするので、データを出してくれって話です。


 もう一つは、何故戦争が起こったのか?という原因を探るミステリー調のものですが、むしろ「戦争が起こってない」状況が不思議なんであって、何故戦争が起こったのか?なんて愚問だと思いますね。

 誰もが戦争によって領土拡大したいんだから、戦争が起こらないほうが不思議です。現在だって、核が無かったら、領土拡大を求めて戦争を続けているし、戦争をしたいと思ってる国家は山程あります。

 

 この本はそういう本の中でもマシなほうで、実際の軍隊の行動とか、作戦がどのように失敗したかっていうのをまぁまぁ教えてくれます。

 ただ戦史ってやつは結果論でして、同じ行動をしていても、成功をすれば「勇猛果敢な突撃が功を奏した」、ってことになり、失敗したら「無謀な突撃をした愚策であった」ってことになる。

 それでたいがい負けたほうは、準備不足、補給線の崩壊、無茶な作戦、練度不足、軍隊の連携の失敗ってことになる。でも勝っていれば、準備を万全に整えることよりも、拙速をとった迅速な作戦展開が勝利をもたらした、と言われるわけです。

 結果、から理由を探すからこういうことになるわけで、結果が出た後にやっぱこのウマが勝つよね~って言う予想屋と同じです、走る前に言えよって話。


 ナポレオンじゃないですが、結局は運、強運を持ってるほうが勝つ、部下の将軍に求める才覚は「運が良いこと」。強運はあらゆる綿密な計画を覆すことが出来ます。突然の雷雨、相手の油断、メカの故障、運だけで解決出来ることは無数になる。

 ワタシはドイツが負けた理由はやっぱり、場所、が悪かっただけだと思いますね、ドイツの位置がスペインかイギリスの位置だったら、二正面作戦を回避出来て簡単に勝利出来た、ロシアの海軍はほぼ壊滅してたわけですし。ドイツもフランスも、ヨーロッパの真ん中ですぐに包囲網を敷かれる位置にあるんですよね。ドイツがヨーロッパの中心にあったこと、これはもう運以外の何者でもない。第二次大戦でも基本同じです、初めの位置取り、で勝負はもう決まっている。

 


・イギリスのジョージ5世とドイツのヴィルヘルム2世は従兄弟。

大ヴィクトリアの9人の子供がその後のほとんどのヨーロッパ王室に関係している。

長女ヴィクトリア・アデレイド・メアリ・ルイーズがプロイセン王フリードリヒ三世と結婚し、その長男ヴィルヘルム2世がドイツ皇帝

大ヴィクトリア次男がイギリス王エドワード7世、その長男がジョージ5世。

さらに次女アリスがルートヴィヒ4世と結婚して出来た娘がロシア皇后アレクサンドラ。


 つまり第一次大戦は大ヴィクトリアの子孫たちの権力争いという王室の内部抗争でもある。

  そしてWW1で、君臨すれども統治せずイギリス王朝以外、王、はすべて駆逐されて、総力戦、に対応した国民国家になった。


・ドイツが軍艦の急速が建造計画を打ち出し、イギリスの海洋支配に挑戦して、建艦競争が激化したことが、独英対立のきっかけだったが、実際の大戦ではドイツ海軍はイギリスに北海とドーヴァーを塞がれて外に出ることが出来ずに、ほとんど成果を上げられなかった。また軍艦は作ったものの、海軍の作戦を建てて実行する指揮官がいなかった。しかし、商船を狙った潜水艦作戦は効果的で、あまりにも効果的だったためにアメリカ参戦を招いた。潜水艦が商船を破壊しだすと、世界の経済がすべて停止するため。


・WW1での死者は900万ほど、スペイン風の死者は1200万とされる。人類の最大の敵は戦争よりも、病気である。


・WW1で一番恐ろしいことは「祖国の為に死ぬ」という、慣例を生み出したこと。  byベネディクト・アンダーソン

 それまで自分の共同体や、王、利益のための戦いだったが、祖国、に命を捧げるという行動規範は無かった。国民国家が、国家そのものを軍隊、にして、国民は祖国の為に死ぬ、ことが国民のありかたとされるようになった。日本陸軍のカミカゼ精神はフランス陸軍から継承されたもの。

 精神論はどう考えても勝てない時に、思考放棄して生まれるもの。精神論を言い出した時点でもう負けている。

2004 星のカービィ 鏡の大迷宮

  カービィシリーズの8作目。GBAで発売されました。スーパーデラックスを引き継いだシステムに戻りまして、やっぱカービィはこれだよね!っていうのに戻っています。

 ゲームシステム自体は面白いんですが・・・


問題はダンジョン。


 めっちゃくちゃ広い1ステージを探検するっていう感じで、タイトルの通りものすごい迷路、謎解き要素満載でして、謎解きと迷路が大の苦手なワタシはなんと途中でギブアップしました、たいていのゲームでワタシはギブアップしないんですけど、メタルギアシリーズに続いてこの鏡の大迷宮も無理。迷路はほんと無理、めんどくさい。


 アクションがムズイっていうことで諦めることは無いのですが、迷路がむずいのはだめです。方向うんち勢には、別に敵は強くもなんとも無いのですが、難易度は高い。これガキんちょはクリア出来たのだろうか?


 ゲーム自体は全然面白いのですが、ワタシの一番苦手なタイプのゲームです・・・


マリオみたいなわかりやすいステージ構成に戻って欲しい。

2021年5月26日水曜日

2000 星のカービィ64

  カービィシリーズをなぜかワタシはやるのを忘れてましたね。


カービィ64はカービィ初の3Dですが・・・


まぁ失敗作と言えるのではないでしょうか。まぁこの時期だから仕方ないとはいえ3Dのクオリティいくらなんでも低すぎない?専門学校生が作ったゲーム? 同じ時期でもマリオ64などはかなりのクオリティですので、ちょっとこれはひどい気がする。


 かなり低年齢向けに作ってあって、ゲームの雰囲気も小学校低学年向けって感じです、ステージも6までしか無くて短い。別にカービィってそこまで子供向けってゲームでもなかったはずなんですが、なんでこんなに対象年齢を下げたのでしょうかね?


 あとカービィほど3Dに向かないキャラもいませんよね、だってただの丸なんだもの、全然カービィの可愛さが出てません。スマブラのカービィのほうがよっぽどカービィらしいです。


ゲーム自体は、まぁそこそこなんですが、やっぱりグラフィックが・・、あと能力を2つ組み合わせるってのもうまい組み合わせを作るのが結構面倒。


 ラスボスはなんかしらんがかなり強い、小学生涙目w クリスタルを集めると裏面があるみたいですが、ちょっときびしすぎます、カービィはやっぱ3Dは向いてませんって。

2021年5月23日日曜日

1978 エジプト神話集成 筑摩文庫

  筑摩全集のオリエント、エジプト の部分を文庫化した本です。ようするに再利用本ってことですね。


 タイトル詐欺的なところがあって、エジプトの神話を集めたものではありません、古代エジプトの色々に残っている墓の壁に彫られたものだとか、色々と断片的に残っている文章を集めたものです。


 エジプトには、インドにおけるバーラタや、聖書みたいにすべてをまるっとまとめた本みたいなものが存在せず、すべていろんなものに断片として残されているだけです、それは古代エジプトっていう国が滅んだのが原因ですね、一応イスラエルにせよ、インドにせよ、国はそのまま残ったのですが、エジプトは古代ローマに植民地にされてから、さらにイスラム国家に占領されてから、完全に別の国になってしまったために、断絶してしまったのですね。


 もちろん死者の書、みたいな一応のまとめはあるんですけど。それに加えてエジプトの神話は時代や都市ごとにそれぞれ違う神話ってのが問題です、時代によって神話にどんどん手を加えて変えてしまうので、お馴染みの神話、ってことになってないようです。


 しかしながら古代エジプトの文明ってのは圧倒的に古く、今から3500年前とかのものが残っていたりする、聖書はもちろん2000年前の話、バーラタも出来たのは1700年前くらいの話、古代エジプトはそれよりもさらに1000年も古いのですからね。

 1000年って、こいつはどえらい時間ですよ。1000年違ければ何もかも違う。世界最古のほにゃらら、はだいたいは古代エジプトのものです、世界最古の歌、物語、神話、本、戦争などなど・・・


 けれども現代のエジプトは、あまり羨ましい国というイメージはまったくない、いっつも軍事独裁、隣の国はいっつもバキバキに戦争、紛争、内戦、に囲まれていて、誰もがヨーローパへ脱出しようとしてるってな状態です、エジプトというのは基本的に土地がものすごい豊かなのですが、そういうイメージも無いですね。

 つまり文明は長さじゃないということのようです、歴史が長ければ賢くなるというのは嘘です。人間を賢くするものは一体なにか?これはかなりなかなか難しい問題ですけど、やっぱり、閉鎖的にならずに外から貪欲に学ぶ、これだと思いますね。

 謙虚になれ ソクラテスじゃないですが、これぞ本当の叡智ってもののようです。

2021年5月21日金曜日

2008 BLAZBLUE CALAMITY TRIGGER アークシステムワークス

 ギルティギアでおなじみのアークが出した、GGとは別のシリーズの格ゲー。


 基本的なシステムはGGとまぁ大体似通ってるんですが、GGよりも技が控えめ?めちゃくちゃな技が少なくなった印象、けどキャラごとの特性は非常にトリッキー。キャラごとに特殊能力があってそれを駆使して戦うっていう、能力ものバトルゲームっていう感じでしょうか。


 まぁぶっちゃけバランスは悪く、結局投げが最強という2D格ゲーが一番陥りがちなゲームバランス。 

 GGよりもゲーム自体はそれほどヒットしなかったみたいですが、一番ヒットしたのはラジオ番組で、むしろラジオ番組がゲームを食ってしまったみたいな非常に稀有な例。

 ゲームはやったことないけどブルラジは知ってるって人はニコニコ民には多いのではないでしょうか。ラジオの再生回数が142万とかニコニコではありえない超モンスター番組でした。


 ゲームはストーリーモードが格ゲーらしからぬ非常に充実しまくっていて異様にボリュームがある、グラフィックなども非常に綺麗で、なんだかこれでもかってくらい過剰。


 ただ全てにおいて圧倒的中2感


えっ?これ中2がシナリオ描いたの?ってくらいすべて中2、デザインやロゴ、ゴリゴリに中2、でもグラフィック自体はとっても綺麗なので、中2の脳みそに画力だけを加えたみたいな中2が願っても作れなかったものを形にしたっていう感じです。

 完全に中2のママ大人になってしまったというゲーム。刺さる人には異様に刺さるかも。