2022年12月31日土曜日

1950 tintin land of black gold 燃える水の国

タンタンシリーズ 15作目。


 今回は中東が舞台。


戦争が開戦前夜となっている状況で、オイルに混ぜものが混入して爆発事故が起こる、戦争を先導して儲けようとする、海外の石油メジャーの陰謀を暴け。


 という、非常に政治的に刺さるようなテーマです。


こういういかにもやばそうなテーマ、タブーに切り込んでいって、冒険をするってのがタンタン、っていうマンガの本来のテーマであって(タンタンはジャーナリストという設定ですから)、戦争が終わってやっと本来の姿に戻ったというわけですね。ソ連、香港、満州、東ヨーロッパ、そして中東です。すべて戦争で形が変わってしまった。


 黒い黄金、とはもちろん石油のこと。石油をめぐって戦争が起こり続ける、これが第二次大戦後から現在までずーーーーっと70年以上続いてる世界の現状ってわけですわ。


 中東のイメージが部族主義、テロ、暴力的、ともうこのイメージなんだな・・・って感じですね。湾岸戦争から始まったわけじゃないってことですわ。


 内容としては、非常にテキストが多いです、文字数がやたらと多い。なんか作者的に言いたいことがあったんでしょう、石油メジャーに対して。


 あとちょっとシュールな要素が増えました、これは後期タンタンの特徴でシュールな笑いの要素がどんどん増えていくようです。表紙も非常に謎めいている。

2022年12月30日金曜日

1949 Prisoners of the Sun 太陽の神殿 tintin adventure タンタン

 シリーズ14作目


 前作のクリスタル、からの続きでペルーが舞台になっております。


 ペルーが舞台になることなんてまずないのですが、滅びたはずのインカ帝国が実はまだ残っていて、っていう話で、インカの呪いやら、太陽の神殿やら。オカルト要素と冒険要素が詰まった作品となっております。


 一言で言うとインディージョーンズみたいな話ですね。もちろんインディージョーンズがタンタンみたいな話なんですけど。


 タンタンマガジン、なる専用の雑誌が発行されてそこで連載されていたもよう(どんな雑誌やねん、他のページ何で埋めるの?)。

 とにかく戦後タンタンシリーズってわけで、ちょっとテイストが明るくなったような気がしますね、スノーウィがメタ発言をするようになったり、コマ割りがいままでのような平坦な感じから、デカいコマ割りにしてみたり、アングルも凝ったものにしてみたりと、現代的な感じがします。

2015 ゼノブレイドクロス Xenoblade Chronicles X

  ゼノブレイドの第二作目ですね。初代はゼノブレイド、その次はクロス(海外版ではなぜかChronicle)、その次が2、3とナンバリングで出てるので非情にややこい。ゼノブレイドは一応ゼノサーガシリーズのゼノブレイドなのですが、ゼノシリーズはゆるーくしかつながってないのでよくわからない。世界観も全然作品ごとにちゃう。


WiiUという失敗ハードで出てしまったので知名度も低い。任天堂ハードは失敗、成功、失敗という順番で出てます、64成功、キューブ失敗、Wii成功、WiiU失敗、Switch成功ってことで、だから次のハードは失敗・・・っていうかハードがもう必要なのかって話、全部パソコンとスマホに統合で良きでしょう。


 ゼノブレイドシリーズは、任天堂もRPGタイトルほちぃ、ってなって出来上がったタイトルだと思うのですが、モノリスソフトのとにかく死ぬほど遊べるRPGを作るというコンセプトなのか知らないですが、まじで殺人的ボリューム、とんでもないマッシブなゲームを作っております。

 それがやりごたえを求めるハードコアゲーマーに受けて、今RPGのシリーズでもペルソナと双璧って感じですかね、ドラクエはまじで滅多にナンバリング出ないし、FFはムービーに凝りすぎてゲーム性は低くなっておる。

 ゼノブレはゲーム性、ゲーム性というよりは、とにかくボリュームです。

とにかく世界が馬鹿広いです、街は一個しかないですが、これも歩くのがクソ面倒なくらいでかい。

 オープンワールドっていうのか、全部がワールドマップっていう世界の作りですが、こんなでかいワールドを持つゲームは生まれて初めてって感じですね。とにかく広い。これ作ってるクリエイターが心配になります、こんなでっかいフィールド作ってどうにかなってしまいそうです。


 システムも非情にややこしい、とにかく複雑です。オーバークロックに関してはほぼなんの説明もない。

バトルシステムは初代と同じで、時間で自動で通常攻撃はおこない、必殺技を自分でタイミングを選んで撃つ。

 回復技、みたいなのがほとんどなく、回復は味方の掛け声、ソウルボイス、にあわせて特定の攻撃をすると回復するという、非情に謎仕様です、なんで掛け声にこたえることで全員のHPが回復するのか、直感とはまったくことなるゲーム性。位置取り、なども結構大事なので動かして場所を確保するのも大事。

 実は強化する方法も、特攻のデバイスを作る、強いアビリティつきの武器を得る、スキルを伸ばすなど、多様な方法がある。しかしなにせわかりにくい。デバイスに穴を開けるにはあるミッションをクリアする必要がありますが、それがそんな大事なミッションというヒントも無い、デバイスの作る素材などもノーヒント、ムリだろ。


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 改善して欲しいところ

正直めっちゃあります、このゲームあんまレヴューが良くなかったりするのはこういう点です。ゲーム自体はめっちゃ作り込まれてて、非常に頑張って作ってあるのにもったいない。


・とにかくマップがわかりにくい。なんの頼りにもならん。馬鹿広いワールド、マップはおおざっぱ、これは遭難必須です。

・パーティメンバーを入れ替えるのに、いちいち仲間に話しかけないといけないので面倒、しかも街が広いので探すのにも一苦労。

・マップ上に今は勝てない敵、みたいなハイレベルの敵がいるのですが、それはまぁいいとして、数が多すぎ。そいつに見つかると一発で即死、ってのが多すぎる。攻略上のルートにもわんさかハイレベルの雑魚がいて、落とし穴みたいに当たったら即死になる。RPGなのにめちゃくちゃすぎです。ハイレベルモンスター配置するのはいいとして当たらないところに置けばいいでしょ。

 というか基本はドールという後半になって登場するロボに乗らないと絶対勝てないのです、だから序盤通る場所に巨大モンスター配置する意味が全然無い気がする。


・アイテム拾ってこい、でも出る確率は低い、っていうミッションが多すぎ。しかも序盤のクエストからめっちゃ遠いところとか敵のレベル強いところのしかもレア素材みたいなミッションが多数ある、これはまじで意味がわからん。相当後半にならないと手に入らないアイテムが最初のミッションにある。なんの罠??

 ナビゲーションシステムがあるのですが、肝心のこのアイテム拾ってこい、にはナビが反応しない。超巨大マップからノーヒントで確率ドロップを探してこいっての?ま?ムリだろ。

 さらに取り消し不能のキズナミッションにレアドロップを獲得せよ、みたいなのがあって、ドハまりすると進行不能になる。

  これがこの作品最大の問題だと思う、ドロップアイテムをナビしてくれ。あと取り消し不能ミッション、必須ミッションに、確率要素を入れるな、ちゃんと確実に攻略出来るものにしてください。

 マップがでかすぎるゆえに、見つからないものは見つからない。まさに砂浜で指輪探せみたいなものです。


・敵がカネを落とさない、わかりにくい、これに尽きるといってもいい。マップにプローブっていうのを差し込んで資材を手に入れるというシステムがあるんですが非常に謎。

・武器の開発には武器会社に投資して発展させていくのですが、これも謎、あとほとんどの武器はレベルが高くないと装備できないので、強い武器は買えない。

・全体的に文字が小さくてみずらい。


・成長システムもうまくやらないと全然強くならないけど、BPを振り直せないので下手に育成すると弱々のままになってしまう。とにかく遠距離攻撃が弱いです。威力の高い物理アーツに全振りしていかないとダメージソースが他にない。あとスキルに振ったほうがすぐに強くなる。


・ドールが使えるようになってからの戦闘バランスが悪いです。ドールに乗ったらもうドールでしか戦わなくなる(ボスでドール禁止のがある時に久々に人間になって面食らったりする)

 ドールの戦い方は非常にワンパターン、フェニックスという武器をうつ、バスターという巨大な刀を撃つ。もう一度貯まるまで防御する。終わりです。

 このフェニックス、バスター、あとサイズ、という武器がバランスブレイカーなのでこれ以外使う意味がわからん。

 人間が普通に攻撃すると100、とかなんですが、バスターは4万とかです。は?

すごく強化すれば人間でも戦えるみたいですが、フェニックスがとにかく強すぎ(広範囲、高威力、多段ヒット)、後半はこれを撃つだけのゲームになってしまう。クラスとか武器とか全然いらんやん。

 ドールの性能は、パーツの性能でレベルなど、パイロットとはほぼ無関係。レベルの高くて強いフェニックスがあるかどうかだけの問題です。ゲームバランスは非常に悪い。高いパーツを買うかどうかだけの問題。

 このドールってのがゲームバランスをめっちゃ壊してる。ワタシはロボ好きじゃないのもあるけど、途中からほとんど別のロボットゲームになってしまっている。


・ストーリーが薄いという批判もありますが、これはワタシは別にどうでもいいと思いました。とにかく悪い異星人がいてそいつを倒すっていう物語です。敵がシンプルだと物語もシンプルになるというわけ。まぁ確かにお世辞にも出来が良いストーリーとはいえません。

 仲間キャラが魅力がないっていう批判もこれはたしかに。エルマとリンってのが主要キャラなんですが、まぁふたりとも優等生で普通のことしか言わないって感じですね。当たり前のこと言うだけ。

 あと2015年にしてはキャラモデルのクオリティが低い、メカはちゃんとしてるけど人間のボディとか顔とか髪とか、クオリティ低いっすね・・・あんまし可愛くもない。


・仲間がいっぱいいるけど、3人はストーリーで強制出撃なのでほぼ固定、実質一人しか仲間に入れられない。意味ないですって。そしてその強制出撃の仲間、エルマとリンはあんま強くない。強くないというか、とにかくこのゲーム格闘技しか使わないのですが、リンが格闘を使え!っていうボイスを出してくれないので使えないのです。というかリンのソウルボイスはバグなのかほとんど機能しない、これはなぜ??

 肉壁にしかならん。エルマもエルマで、全然攻撃してくれない。キャラ自体は別に弱くは無いのですが、AIがアホなのでなんの役にも立たない。まだ肉壁のリンのほうがましです。

 あとなぜか戦闘中仲間を操作できなくなりました、初代ではできたのに!AIはアホですので戦力として利用するにはかなり大変。


 アトバイスですが、もう一人の仲間も所詮肉壁なので誰でもいいんですけど、ラオとナギだけはダメです。ストーリーミッションに参加できないので。


・ラスボス、っていうか敵は正直強い。強いっていうか、ちゃんと準備できてないと死ぬ。というかレベル50ドールを持ってないと絶対勝てない。持ってるか持ってないかだけですね。カネをためて買うしか攻略法は無い。このカネがまた全然たまらなくて、カネを稼ぐ方法が時間が立つのを待つ、くらいしかないので、結局これを買うために最低40時間はプレイが必須となります。

 ほいで最後の最後、ラスボスはドールが使えなくて人間で戦うことになる。ここでげっ!!ってなりますw なんの用意もしてなくてボコされて終わり。

 レベル上げ自体はめっちゃ簡単で、あのジョーカーという蟲がいるでっかい花の北に地面に刺さってる敵がいるのですが、レベル50ドール2体でぶったぎりで5秒で倒せます。30分くらいでレベル上限まで上がる。そいでレベル60装備を買って装備すれば勝てると思います。ジョーカーはちゃんと対策できてないとまったく攻撃が当たらないので勝てません。

 それでもちょっと苦戦する、戦い方が大事で、回復ができないとやっぱ厳しい。

回復の方法がめっちゃ限られてるのですが、ギャラクシーナイトというクラスには、「自分が回復したらみんな回復する」「デバフを回復する」「アーツを使用したら回復する」、っていう回復アーツが揃っていて、このオーラを展開すれば、アーツを撃つだけで全員みるみる回復して長期戦が戦えるようになります。ヒーラーもアタッカーも主人公しかいないと思って良い。

 戦い方は、ちょこちょこと攻撃してTPをためて、回復アーツ展開、そいでまたTPをためてオーバードライブでアーツを全部連発してダメージを稼ぐ・・・っていうやり方です。指示が出ない限り普通にアーツ攻撃はしなくて良い。ラスボスは瀕死になると本気になるので本気になったら一気に削りきって倒すのが吉。

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 評価点。

とにかくボリューミィです。とにかくでかい。


飛べるようになって、このでかいワールドを飛び回ると気分爽快であります。でかーーーーっっっっ!!!ってなります。他のゲームで味わったことの無いスケール感。

 ただ飛んでるだけで燃料を消費する・・・、そんな殺生な・・・。

ただし飛べるようになるまでワタシは40時間かかってしまいましたw(ラスボス倒すまで70時間) やり方をわかってて最短でいけば、15時間くらいでいけるかも・・それでも相当なもんです。ストーリーでボスに何回も負けるとボスが弱くなるらしいのでそれを使えばもっと早く行けるかも、それはでもちょっとズルすぎですわね。

 アドバイスですが、飛べるようになるまではサブクエストをやる必要は一切ないです、とにかくレベル高くて弱い敵を借りまくる、レベルはあくまで目安でレベル低いけど強いやつもいるし、高レベルだけど雑魚もいます。

 ドール手に入るまでは森の小さな恐竜みたいなの。ドールが手に入ってからは巨大カマキリを狩りまくってレベル上げ、ストーリーをどんどん進める、が正解。ミッションは飛べるようになってからやったほうが圧倒的に楽。というかこのワールドを徒歩で移動なんてアホのやること。歩いて10分のとこ飛べば30秒でつく。現実と同じ。

2022年12月28日水曜日

1943 The Adventures of Tintin The Seven Crystal Balls タンタン ななつの水晶球

  タンタンのシリーズ第13作目。


  なのですが出版の経緯は非常にややこしいです、大戦末期に描かれ始めたこの作品は、ナチスからのベルギー開放によって、中断されてしまいました。

 

 エルジェはナチスシンパ、いわゆる「コラボ」として捕まったのかなんなのかはわかりませんが、とにかく連載は断絶。

 戦後名誉回復が行われて、1948年に、このクリスタル、とその続きが出版されることになったようです。


 とまぁ戦後処理のごたごたにめちゃくちゃ巻き込まれたわけですが、このマンガもなんかわちゃわちゃしております、これまでの冒険、スタイルから、推理もの、へと路線変更が行われておりまして、ちょっとテイストが異なります。またこの時期のオカルトブームにも乗ってる感じでして、わぁ戦争の時代だなぁって感じです。戦争の時代って絶対にオカルトブームが起こるのですよね。現実逃避的になるのです。


 インカの秘宝に手を出した調査員が次々と謎の昏睡状態に陥り、カルキュラスが攫われて・・・犯人を追ってなんとペルーへ・・・



 エルジェはコラボとしてほぼ社会的に抹殺みたいな状態に陥ったわけですが、この作品は人気で、結果的に続きを待ってる人たちのおかげで名誉回復されたみたいなことなんでしょう。内容自体はナチスシンパ、アンチセミティズム的な要素はまったくありませんから。


 この「コラボ」の問題は非常に根深くフランスに突き刺さった問題で、ド・ゴールがすべてを無かったことにしよう!!っていう方針を出さなかったら、フランスもドイツと同じように分裂してただろうと言われております。今もタブーなんですこの話題は。

2022年12月25日日曜日

2014 D&D Monster manual モンスターマニュアル

  その名の通りモンスターのデータブックですね。

ルルブ、DMガイド、そしてこのモンスターマニュアルがゲームをする上での必須、三種の神器というわけです。


 色んなモンスターのデータとイラストが載ってるわけですが・・・


 濃いですねぇ、イラストのスタイルが。大昔からあるイラストなども再録したり、リライトしたりなんでしょうけど、全体的に濃い。日本には流行らなそーな感じでありますが、D&Dからインスパイアされたものは無数にあると思われます。


 やっぱ秀逸なのはマインド・フレイヤーですね。クトゥルフっぽい頭がイカみたいな触手モンスターで、つかまると脳みそを食べられて即死というモンスターです。FFにもダークソウルにも登場する非常に厄介きわまる即死系モンスター。クトゥルフ的恐怖感を見事に表現してると思います。


 結構ダークな感じのモンスターが多い、わりかしD&Dはダークファンタジー寄りであります、かわいいモンスターなどほぼ皆無である。ドラクエみたいにモンスターがポップなのは鳥山明の大発明だと思います。

2022年12月22日木曜日

1944 Red Rackham's Treasure The Adventures of Tintin タンタンの冒険 レッドラッカムのたから

  前作からの続きで、これもごりごりのナチス支配下で描かれたもの。


 タンタンの中では珍しく、敵、が存在しません。ひたすらタンタンとその一行が試行錯誤しながらお宝を探し出そうとするという内容。

 対決構図、ってのにうんざり来てたのだと思われますね。


 サメ型の潜水艦などが出てきますがそれも時代ですね~。


 検閲のせいなのか、これも冒険に特化していてよみやすいのですが、前作ユニコーン号のほうがやっぱ味があって良いですね。

 

1967  Brown Bear, brown bear, what do you see? Eric Carle

 Another picture books.


Eric carle is famous picture book author, his painting style is very noticeable. Maybe it is cut and paste paper to make whole painting.


 you should state Color before noun that is all about it.