2025年2月17日月曜日

1987 プレデター Predator

  名前はみんな聞いたことがあるだろうアクション映画。


 アクション映画っていうより、特撮映画って感じかも。


 ほぼワンシーンものって感じで、ジャングルで、プレデターに襲われるシュワちゃん達一行・・って感じです。


 物語もほとんどない。全編に渡って、プレデターとの戦いです。


このプレデターって敵、非常に型にハマってない敵でして、透明になるってのはみなさんご存知だと思いますが、手にはミニパソコン、肩にはレーザー、目はサーモグラフィック、でも見た目はゴリゴリのモンスターで宇宙人?ジャングルのハンター・・・。

 SFでハイテクなのになぜか知能は低めでジャングル・・・めちゃくちゃや!!しかも物語によると、とても熱い夏に現れる・・・ということなので最近地球にやってきたのではなくかなり前から生息しとるらしい・・・


 コトバで説明すると何を言っとんのじゃ、って感じですが、映画はシリアスで緊迫感があり、当時としてはやっぱ斬新だったであろう特殊効果もあって人気になったみたいです、続編がたくさんあるので当たったのでしょう。


 このころの若いシュワちゃんはキレまくってますしね。カラダが。


 でも結構、いやかなりグロい。グロ苦手なヒトは避けたほうが無難、ワタシもグロ得意じゃないので結構きつかった・・でもグロが好きってヒトが多いのでね・・・。エログロ、っていうくらいで、エロ、とグロは、苦手とするヒトもいれば、それしかいらないっていうヒトもいる。


コマンドーみたいに笑えるシーンは一切ないので硬派なヒト向きですね

2025年2月13日木曜日

1994 Ed Wood エド・ウッド  ティム・バートン

  エド・ウッドというのは実在の映画監督で「最低の映画監督」としてよくやり玉にあげられている人物。


 そのエド・ウッドの伝記映画をティム・バートンが作ったというわけ。


 エドは全然売れない映画監督で、なんとかもがいて予算を集めようとしていましたが、たまたま、ヴァンパイア役で一時期スターとなったいて、ベラ・ルゴシと出会います。

 ベラは、ジャンキーで失業者、完全に落ちぶれていましたが、エドはベラの名を使ってなんとかカネをかき集めて映画を作ろうとするのだが・・・


 っていうお話。


 実際には、最後までエドの映画は売れなかったのですが、死後に、最低の映画、ってことでカルトファンを獲得することになる・・・

 だがその頃にはエドはアル中で死んでしまっていました・・・

 っていう悲しいお話。


 でも映画は悲しい現実とは違って・・・


 あとは見てください。

主演がジョニー・デップですので、有名な映画でしょうね。


 こんなイケメンな映画監督だったら売れないわけはないって感じなのですが・・・・


 あとエドは女装癖がある、っていう、これは映画の嘘なんだと思ってましたが、実際にそうだったみたいです。


 悲しいのだかコメディなのだか、っていうサッドコメディって感じのジャンルですね。

2025年2月12日水曜日

1986 トランスフォーマー ザ・ムービー The Transformers: The Movie

  トランスフォーマーのふるーいアニメ映画。


 作画は上手い、わけではないんですけど、すげー力量、とにかく手数、っていう熱量で描かれていて、とにかく圧があります。アメリカのアニメーターが描いている・・・のか?あんまり創造つかないっすね。もちろんディズニーの伝説的アニメーターがいたのですが、彼らはすでに忘却の彼方に行ってしまった時代の話・・・


 東映動画も制作に参加してるとか・・・


 制作がどういうふうに行われたのか知りませんが、とにかくカネがかかっています。アメリカってのは基本的に市場規模が日本の10倍以上なわけで、制作費もまぁ10倍なのですわね。ケタが一個ちゃう。


 内容はまじでまったくないに等しい。捨て台詞みたいなのはあるけど会話はしてない。

 ひたすらとにかくドンパチやっている。

 わたしトランスフォーマー自体にもほとんど知識がないのでまったくわからん。でもとにかく、オプティマスが死に、デストロンも死に、ウルトラマグナスとユニクロンっていうのが戦うってことです。オプティマスとマグナスはさすがにわかる。

 マグナスはあの悪名高いファミコンソフトで有名ですねw


 声優にオーソン・ウェルズが参加しててこれが遺作になったとか・・・


オーソン・ウェルズ??? なんだか歴史の中の人物のようですがこの時代にまだ生きてたのですね


 あの「市民ケーン」のオーソン・ウェルズですよ。映画の古典中の古典。教科書に絶対乗ってる、その遺作がトランスフォーマーのアニメ??? 

 全く人生ってのはわからないものです。そもそもなんでウェルズに声優としてオファーしたのかもわからんし・・・。


 この時代特有の、線の汚し、みたいなのがありますよね。あれはなんなんだろう?そしていつなくなったんだろう?? デジタル作画になってから・・?ってこともないと思う、もののけ姫とかにもなかった。

 今となっては全部アナログでアニメを作ってたってのは本当に信じがたいことです。


 なんにせよとにかく気合だけはすげー入ってるアニメなので興味あるヒトは見てもよきかもですね。

 人間は二人しか登場しないし、ガキとおっさんだけなので、非常に硬派ですねw

 トランスフォーマーがマニア向けと言われてたのがよくわかる。

2025年1月22日水曜日

1954 20,000 Leagues Under the Sea 海底二万マイル ディズニー

  ディズニーが作った海底二万マイルの映画。


しかれども、原作はディスニー的な調子ではなくて結構ダークな世界観なので、この映画も割とダーク目です。


 1950年代の古典映画なのですが、スチームパンク映画、としてこの映画は外せない出来と言われていて、ワタシもスチームパンク資料を集めていたので見てみました。


 出来は1950年代にしてはかなりすごい、やはりディズニー。締めるとこはちゃんと締める。

 ノーティラスの造形、全体像は結構ダサいのですが、内部のデザインは秀逸。かっちょいい。


 ワタシはメカとかロボット、車ってのが嫌いなんですが、スチームパンクは好き。というかスチパン好きはだいたいそうだと思う。いかにもメカメカしたのは好きじゃないけど、パイプだとか真鍮、蒸気には夢があるのです。

 重さ、や力感、が感じられる。ガンダムみたいなロボットって、重さが全然感じられないのですわね。宇宙だからそうなのだって言うかもしらんがね。あと人間の感情で性能変わるメカもやっぱ納得いかん。

 機械ってのは無慈悲だからいいのであろ?


 もちろんCGはないので、ノーティラスは実際に作っている。

昔の映画ってこの、大道具を作り込む、っていう大工的な面白さがあったのですよね、今じゃ全部CGで考えられないけど。

 でも実際にでかいものを作る、ってのは、それが楽しいんじゃんってことですよね。それにCGには乗れない、のです。実際に作らないと。


 映画の内容は原作とはかなり変わっていて、ネッド役のカーク・ダグラスが主役のアクション映画っぽくなっておるし、かなりシンプルな話に変わっています。

 最後ネモは死ぬのですが、これは原作のほうがよっぽどおしゃんですね。

2022 ONE PIECE FILM RED

 ここ15年で最低の映画でした


面白いとかそういうこと以前に、まじで見てられなかった。みるのが苦痛でしかない。


 話とか以前の問題で、この映画、ミュージカル調なんですがいきなり歌が入ってくる。

その歌が、まじで本当聞いてられなかった、おぇえって感じ。


FFX2を始めてやった時と同じですね、なんだこのクソダサ音楽、聞いてらんない。ワタシはそこでスイッチ切った。初めてでした、FFのゲームでプレイを途中で止めたくなるなんて。


 まじで映画館に見に行かなくて良かったです、映画館で途中で席立ったことなんてワタシは一度もないけど、もし見に行ってたらこれが初めてのケースになりましたね。


 ミュートで最後まで見ようと思ったけど見られんかった。


 昨今はアニソンもゲーム音楽も日本のレベルは上がっていて、日本の音楽=クソってことは全然無くなっているのですが、これは本当にひどい。

 こうして見ると、他のミュージカル映画、ってのはちゃんと万人受けする音楽なのだってことを始めて認識しましたね。雨に唄えばとか、ムーラン・ルージュとか、ミュージカル映画、好きではないけど見れないってことはなかった。あれは音楽が良かったのですわ。

 クソ音楽のミュージカル映画は本当に見てらんない。耳レイプですわ。


 尾田氏が選んでるのか知りませんが、尾田氏の音楽のセンスは0なんですね。


 そんなの全部オマエの音楽の趣味じゃねーか!ボケが!


 って言われるのは重々承知なのですが、だからこそ、好き嫌いの別れない音楽にすべきでしょうね。アイドルソングが大嫌いな人もいるし、メタルはうるさい!っていう人もいるし、カントリーしか受け付けない人もいる、演歌まじで耳腐る、ラップ嫌いってやつも多い。特に老いぼれはヒップホップ嫌いますね。

 音楽ってのは理屈、じゃないですから、好き嫌いがどうやってもあるのです。


 ほいでも、好みがあんまり別れないタイプの曲だってある、もし久石譲にでも頼んでいたら、久石譲の音楽いやだ!耳が死ぬ-!なんて声は限りなく少ないでしょう。


宇多田ヒカルだったら見れたはず。あるいはビョークとか、ビヨンセだっていい。わたしはファンじゃないけど、King Gnuだとか、米津玄師、とかワンピースならそのへんだってツモれるはず。

 アヴェンジャーズの映画見に行ったらテイラー・スウィフトのミュージカル映画だったって感じですね。おい、ひどいよ!◯すしかなくなっちゃったよ!!って言いたくなる。


 この映画はワタシの大嫌いなタイプの音楽の掃き溜めって感じでした。この手の、歌が上手いって言われてる素人の、いかにも歌上手いでしょう!っていう歌い方が死ぬほど嫌い。これだったら、ほんと、最悪だけども、まだあの多人数の学芸会レベルのアイドルのほうがまだマシ。


 あと、その主役である「ウタ」ってキャラ、声優の演技もひどい。素人?この曲を歌ってる人がやってるのか知らないけど、めちゃくちゃ下手です。名塚 佳織っていう人らしいけど、ワタシこの人が声優やってるのはもう二度と見ない。

 この映画の監督も、これでOKにしてる音響監督の映画も二度と見たくないですね。


 作画のレベルも低いのです。ずっとおなじみ東映アニメのはずなのに、クソダサCG、作画も崩壊気味・・なんで??ベテランアニメーターがこの映画キモすぎるって逃げ出したのか?前作はちゃんと出来てたのに急に出来なくなるなんてことないはずだけど・・・

 

途中までしか見れなかったのでこれは正確じゃないかもしれませんが

 シナリオは、アイドルが歌の力でみんなを幸せにする!!っていうマクロスFのパクリのゴミみたいな話かと思いきや、みんなの期待を集めて、神のように崇められたアイドルが暴走していくっていう話になっております。

  ただそれでも、いかにもおっさんが考えるアイドル像って感じで、まるでテレビが考えるコミケ、みたいなステレオタイプな感じの捉え方ですね。

 おっさんが若者文化に歩み寄るのはやっぱ良くならないですわね。尾田氏がシナリオやってるみたいですが、これは魚人島よりも千倍はクソです。

 ただバカ女がわめいているだけで、小学生の相手してるみたいな内容です。

 

 ワタシはむしろ、主人公や敵のボスが女であってもいいと思っている。それ故に、こういう失敗で、あぁやっぱ女が主人公や敵の映画ぬるくてつまんねー・・・、ぶん殴るわけにもいかないし、どうせ最後は謝って仲直り、っていうくだらない終わりしかないので。

 もう一つワンパターンな女悪役としてヒステリーな悪堕ち女とか魔女ってパターンもありますが、これも正直つまらん。かっこいい女の悪役、っていう型がまだ無いのでせう。

 結局女が絡むとすべてつまらん・・・、っていうふうなイメージを作ってほしくないですねぇ。


 ほいでウタウタの実は、歌を聞いたやつを全部夢の世界に閉じ込めてしまう、っていうものなのですが、こういうぶっ壊れバランスブレイカーみたいなのが来るとすごい冷める。


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 さて海外のレビューを見ると、的確な意見がありました

「日本のアイドルのミュージカル映画で、そのアイドルのファンなら楽しいのだろうけど、ワンピースの映画としては最低の出来。

 それは好みの問題として、いかにもシャンクスの過去が語られる、というような宣伝をして映画にはシャンクスはほとんど出てこない、シャンクスを使った詐欺としか言えない、それだけは許せない

 8年間もワンピースのファンだったけど初めてこんなに裏切られた


だそうです。


まさに鶏頭狗肉

 鶏肉だって言ってるのに、まず肉入ってない。いかにもシャンクスの過去が語られる、みたいな煽りをして、全然出てこない、これだけで噴飯もの。

 だが、その変わりに犬の肉を食わせるような、クソ音楽ミュージカルを見せるなんてのは最低の裏切り行為。


 あのワンピースでもこんな下劣な吊り広告をするんだぜ、だからどんなやつでも神格化したり盲従するなっていう戒めなのだとしたら深いですね。

 確かにワタシですらワンピースというブランドを信頼して、ワンピースならクソではあるまいと勝手に幻想を抱いていて、それが裏切られて怒ってるのかもしれない。

 詐欺とか裏切りとはまさにこういうもので、まさかこいつが!?ってやつが裏切るから騙されるもの、恐ろしいですね。自分はまさか詐欺にかかるまいって思ってるやつが詐欺にかかるというわけ。

 そういう意味では本当に反省ですね、ほんの少しでも期待したワタシが愚かでした。勝手にワタシが期待して、ちょっとは面白いものだろうと思ったのが本当に浅はかだった。

 Bump of chickenだって女絡みのスキャンダルでめくらるし、トヨタだって内部はパワハラと不正だらけです。Bumpでさえそうで、トヨタでそうなら、ほかは推して知るべし。たぶんジブリだってそろそろめくられるでしょう。でもこっちが勝手に信頼しただけで、信じたほうがバカだってことなのでせう。

 

 この映画、人気があるらしくて、たぶんこのアイドルが好きな、クソダサオーディエンスには最高の映画のようです。

 ちょっと前にオレオレ詐欺の犯罪者の親玉がルフィを名乗っていて、いやそれはねぇだろ、こいつワンピース読んですらねぇ!って義憤を覚えたのですが、ワンピースを支持してる人たちってそのレベルの人間だし、関わってる人のレベルもその程度なのだと気付かされました。

 それもワタシの勝手な幻想で、ワンピースやBumpが好きだってやつでも最低の性犯罪者であることだってある。ふと冷静になって周りを見回したらゾっとするってやつですね。


 幻想を抱くな、戒めですね。


 

2025年1月21日火曜日

2010 ジルオールインフィニットプラス 

  ジルオールの二回目のリメイクで今度はPSPに移植されました。

仲間やシナリオがさらに追加され完全版というところ・・・。


 のはずでしたが、ロードとかが馬鹿遅い?なぜかインストールすると更に遅い?みたいなハードウェアトラブルによって、評判を落としてしまいました。Vitaで起動すると早いとか。

 PSPとかSONYは携帯端末から撤退したので過去の遺物となりにけり。


Nintendoもスイッチがポータブルと据え置きの二刀流で1本化されて、携帯機、というものはなくなりましたね、スマホになったのかしら?

 

 ともかくも、PS2版では詰んでクリアできない、という最悪の事態になったので今回はゴリゴリに攻略情報を入れてやってみました。


 ちなみにPSPのカバーはカルラ。


ケツ丸出しのビキニアーマーで武器は大鎌、という典型的お色気色物キャラクターと思いきや、物語の中でめちゃくちゃ重要という意外性の塊で、ついにネメアや主人公を差し置いてカバーイラストをソロで務めることに。オマエが主人公や!


 しかし攻略情報を見ながらでも、全て回収するのは非常に難しい・・・、っていうかたぶんこれ一周目では無理。よっぽどめちゃくちゃに強化しないと、闘技場でレーグに勝てん。またいろんなフラグの回収や時間管理、とてもじゃないけどむずすぎる。時間が足りない。イベントのフラグが謎のイベントもあって、イーシャのイベントは起きなかった・・・。また主人公が男性、女性限定イベも存在するので、一周ではやっぱ無理。

 やっぱ何周もする必要あり。戦争でどっちの陣営行くか、もあるし。勘違いしてましたが。「全員生存エンド」はあるけど、全員仲間にするエンド、は無いんだと思う・・・たぶん。


 闇の巨人も強いのですが、相当な複雑イベント、リューガの変、でいきなり登場するザハク、という魔神も激強い。体力全回復を連発してくるので、あぁこれはどう考えても勝てないやつだな、と思って負けると普通にGO。

 うせやん。ほぼ毎ターン体力全回復してくるやつどうやって倒せと??


ここでようやく隊列、とかチャージ、の重要性に気づくというわけ。飛び出し位置に出て、チャージ全開、アルカホルで力強化、ギガスラッシュをぶちかますとめっちゃ威力が出る、さらにチャージスペル、デュアルスペル、などを利用して1ターンで全部削り切るのが大事。

 とはいえ、武器の強化やソウル、スペルが揃ってないとここでも詰みです。まぁこのリューガの変、のイベントが相当難イベなので、ここまで来れてるやつはそこそこ強くなっているのですけどね。

 実はチャージが強い、というこのゲームのシステムを理解してるかが問われるというわけでは良ボスなのかも。セーブの位置間違えると詰み。

 ワタシも学習してセーブをたくさんスロット分けたので大丈夫。



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 このゲームシナリオやセリフがとても良いので、誰が書いてるのだろうか?と調べてみると、シナリオ作家が20人くらいいる。

 だからおそらく、キャラクターごとに作家が違うのでしょうね、世界観の枠組みだけ共有して、一人ずつキャラクター考えてもってこいっていう。

 だから、戦争で家族とかを全部失った、っていう過去を持つキャラがめっちゃ多い、ほとんど全員そうだとも言える。普通こういうダブりは回避するけども、別の作家だからみんなこの設定にしたのでしょう。

 全てを失った、という過去は、主人公属性なのです、みんな主人公キャラばっかり作っているというわけ。このゲームのキャラはみんな主人公っぽい設定を持っている。

 ほいで価値観とかが全く違うのですよね、整合性が取れてない。それが群像劇としてとっても面白いですね。キャラによっては場面ごとに、人格が全く変わっている奴もいる・・・。これも別のシナリオをあわせて整合性をとったのだと思われる。

 そのせいもあってシナリオはとんでもなく複雑。

魔王ウルグは悪いやつ、いやそうとはいえない・・・、魔神達は悪いやつ・・・いやそうじゃないやつもいる・・・、アーギルシャイアは悪意の塊・・・とも言い切れない、もっと悪いティアという地母神もいる・・がティアは自然を守るために自然を破壊する人間と敵対しているだけか・・・、精霊はいいやつだろう・・・いや精霊もまた地母神の娘で人間を破滅させるかもしれない・・・竜王はじゃあ悪いやつだろ・・いや竜王は秩序を守ろうとしているのだ・・・魔王たちから人間を守るために・・、じゃああのエルフの王様はいいやつだろう・・いやよく考えるとあいつのやってることはめちゃくちゃだ・・・あの猫ちゃんもな。

 という具合、みんな一言ではいえないのです


 囚われているな、優しさという名の奢りに・・・



 平和になってみんなハッピー、っていう浅はかな終わりにならないのも良い。

 

 一応黒幕候補の一人であるお姫様は盲目であり、それがなんでしょう・・、トリックスターみたいなのに抱き込まれて闇落ちするっていう感じですが、これもかなりトリッキーなボスの造形ですわね。正直そのお姫様は悪いことはほぼ何もしてない、目が見えないことを利用されただけ、こんな悲しいボスがいるかよ。

*やり方によっては闇落ち回避もできます



 ラスボスはとんでもないボスラッシュ。ボスが8体くらいいたような・・・、虚無、地母神、勇者たち、神、龍神、ありとあらゆるものをぶち倒す。


 龍神はレベルが50以上の時のみ出てくる裏ボス扱い。一気に倒さないと厳しくなる。龍神に限らずこのゲームは、チャージを満タンにして、1ターンで蹴りをつけるという一撃必殺スタイルの戦い方が有効。

 ワタシはユニオンスペルも取り忘れて、闇の魔法も取ってなくて結構苦労しました。


このゲームは魔法がめっちゃ強いので魔法ビルドで戦うのが簡単、たいていボスの属性は闇か聖なので、こっちも闇と聖の魔法を持ってないといけないけど、闇魔法、習得が難しいので注意。


 物理も弱いわけじゃなくて、チャージしてギガスラッシュですごいダメージが出る、しかしながら武器の属性が一致してないと全然無効になるのでそれが難しい。属性武器だとよくないが、属性不一致だと全然ダメージが通らない。だから魔法が有利なのです。


 ゲームの都合上、聖杯を取らないといけんくて、それにはセラ、をパーティに入れないといけないので制約が厳しい。どのキャラ選んでもいいけど、セラだけはほぼ必須だと思われる。


 さらに裏ボスの真ボスもいるらしいけどフラグがわからん・・・二周目限定かな??


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 全体通して、確かにフリーシナリオでプレイがむずくて、戦闘バランスもいいとは言えないけどこれはめちゃくちゃ名作だと思われます。

 なのに知名度と売上はイマイチ。本当大衆ってやつは見る目が無い。いいもの作っても評価されないってのは本当がっくりきますね。




2025年1月18日土曜日

ワンピース ~104巻 ワノ国 カイドウ編

  やーーーっとカイドウと対決するんかい、だし、やーーーーっとワノ国編はじまんのかい。

 もう20年くらい前に予告されていたワノ国編が始まるでした。


 終わって見てみれば、たぶん4年半くらいワノ国をやっていた・・・気が遠くなるぜ・・・。


 最初にレヴェリーという会議があって、ここは正直どうでもいい。ラスボスらしきオトコがいきなり登場、ペプシマンかよ。


 さてワノ国編ですが、作者が一番やりたかった物語というのが、完全にあらわれていて、時代劇風になっております。

 

 ルフィがまたいきなりボスに殴りかかり、すぐに負けてまた捕まる、またそれかい。という流れなのですが、もうこれは水戸黄門的お定まりの展開。

 

 ようするに忠臣蔵なんですわね。


 ベタで、お決まりで、お定まりの勧善懲悪、型にぴっちり嵌めていく、その様式美をいざご覧あれぇい!っていうノリなんです。だからここはシナリオがベタだなぁという批判はお門違い、野暮天ってわけだちきしょうめ。


 やっぱ好きなことをするのが一番ってわけで、筆のノリが今までと違う、どんどん描けていくぜ!ってのが伝わるものです。とにかく勢い!ノリ!パワー!

 少年マンガらしく?はないのですが、おもろかったのではないでしょうか?結局日本人が好きそうなものを集めていったのが時代劇ですから。若者に受けないってのは勘違いで、パッケージを変えれば若者だって結局型にハマったものが好きなわけです、大河ドラマとか、結局イケメンイケジョだしときゃ、若者も見るってわけ。

 こんな華奢でツルツルの顔の武将がいるわけねぇだろふざけんなっていうのは少数派。


 こういうのを、プロレスなんて、嘘じゃん、おもんない。とかいうやつはクソセンスないです、話にならない。お客も一緒になって盛り上がっていこうぜってこと、読者だって参加者の一人なのだから、ワノ国編は面白いです。


 実際今まで伏線をつくってきたものがかなり回収されてるし、これまでの冒険がぐんぐんつながっていく気持ちよさ、超長大な大河ドラマ、少年漫画を新たなステージまで上げたと思いますね。


 もちろんすべて最高とは言い切れない。

 トキはなんで死んだんだ?とかバリアの能力強すぎない?とか色々、おや?っていうところはある、このへんは連載だからしょうがないってとこですね。

 でも一番ワタシが気になったのは、オロチのデザインですね。悪役でいかにも馬鹿面でカッコ悪いデザインになってるけど、お話的には、実は色々過去を背負っている復讐者なのです。もちっとかっこいいキャラにするべきだったのでは?なんかあまりにもオロチの器が小さく描かれすぎてる気がするのです・・・カイドウの威を借りるだけの男とはいえ、かっこ悪く描きすぎたのでは?と思う。

 敵ってのは一番かっこよく描かないといけないとワタシは思う。だって負けて死んでしまうのだから。


 後半に行くにつれて、なんだか作画が、なんというか、ガリガリ(ボロボロ?)になっていって、なんだか新しいスタイルになっています。新しい境地に達したみたい。描きたいことに手が追いついていないという感じ、ちょっと心配になるけども、これも勢いがあって良きです。なんかいかにもアシスタントが描きましたっていうツルっとした線は冷める。


 ネタバレですが、ゴムゴムの実が実は、ゴムになるだけじゃなくて、なんだかすべてをカートゥーンみたいに変える、っていうとても愉快な能力だったのだ!っていうオチ?みたいなのがあるんですが、これは秀逸ですね。

 強さの終着点がマンガじみた愉快な能力ってのは、フリーザの最終形態が小さい子どものような姿、っていうのと同じくらい、素晴らしいアイデア。ワタシはこれでワンピースはDBを超えたかもしらんと思った。

 暗くなりがちな世の中や物語の中で、シリアスになるんじゃなくて、最終的にみんなを明るく笑わせてくれる、ゴキゲンなやつになるってのは、ワンピースらしくて非常にイカす、他の誰もやってない、新たな境地です。


ワノ国が終わってたぶん最終章に入っていくと思うのですが

 もはや期待よりも、心配、しかないですね。頼むから、しょうもない終わり方だけはしないでくれ、ここまで読んで来たんだから、どうか名作であってくれと祈るような気持ちです。

 といってバガボンドみたいな未完で終わり、はもういい加減やめてほしい。逃げるな。でも時間はたっぷりかけて最後までやってほしいものですね。