2025年9月8日月曜日

1928 『青列車の秘密』(あおれっしゃのひみつ、原題:The Mystery of the Blue Train) アガサ・クリスティ

  アガサ本人が、モチベがまったく上がらない時にいやいや書いた失敗作、と言っている曰く付きの長編。ポアロものです、ヘイスティングスは出てきません。

 

 本人が言うならまぁ そうなのか・・・でも、逆にそういうものって興味が湧くものです。

 

 で、実際読んでみると、そこまで完全な駄作、って感じは全くしない。やっぱりメンブレしていても、アガサはプロの作家、いやメンブレしてるからこそ、プロの作家なのかもしれませんが。

 

 確かにでもプロットは錯綜しているし、トリックはチープトリックだし、なんだか冗長だったりセンチメンタルだったりと、決して名作といえないことも事実。

 

 すごい気になるのは、女が描く男って、女のために人生すべてを投げ出して愛するみたいなのがおるのですよね、いやいやそんな男いるわけないやんって思う。

 ほいで男が考える女ってのは、自分のやりたいことや夢を健気に応援してくれるっていう女なのですわな、いやいや、アホも休み休み言ってください、そんな女いるわけないやん。

 

 つまるとこ両方相手に自己犠牲を求めてるのですわね、愛するってそういうことじゃないの??みたいなことで。

 恋愛ってのはくだらねー話ですわ。

 

 でもこの本失敗作にしかない、雰囲気ってのがあると思います。なにか希望に追いすがる必死さみたいなのがある。特に最後のシーンなど、全然アガサっぽくない、爽やかな終わり方をして、なんか良いと思いました。 

 

 ワタシの個人的なベストな小説のラストシーンは、夏目漱石の「それから」。この小説の終わり方はそれにちょっと似ております。 

  

2001 0621 タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis

  レベル10 クエストでアイテム回収

 

セイレーン 範囲魔法で同時に複数のユニットを倒す 


デネブを仲間にすると、港町なんちゃら(最初に訪れた街)のショップの店員がカボチャに変わり、いくつかの特殊なアイテムを購入することができるようになる。更にこの店ではガラスのカボチャを1つ2000gothで買い取ってくれ、5つ売却すると、かのファイアクレストが購入できるようになる。 

 

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 概要 

タクティクスオウガのGBAのゲーム。

 前作のようなRTSではなくて、FFタクティクスみたいなベーシックなターン制のシュミレーションゲームに。

 というかもろFFタクティクスですこれは。前作みたいなRTSを期待していたユーザはがっかりだったみたいですが、ワタシはこっちのほうが好き。惜しむべくは携帯機ですのでグラやボリュームはやっぱりそれなりです。 

 

ワタシはこのFFタクティクスみたいなゲーム好きなんですよね、スパロボみたいにユニットの強さがほぼ固定なのと違って、自由にクラスチェンジして育てていける。敵ユニットも仲間にして育ててゆける。

 もちろん固定ユニットはユニーククラス持ちで強かったりしますが、自前で鍛えたユニットでも十分戦えます。 

 

 

ただ育成はやや難しいので注意

本作品AGIが高くても結局なんの意味があるのかわからん、命中や回避に関連してそうだがあまり補正がないような??

 というわけでAGIを上げても意味がないです。成長はクラスで決まるので、HPが上げるならソルジャー、STRはナイト、INTはプリースト、ウォーロックでレベル上げしないといけません。

 だけどユニットとして忍者が優秀すぎるので、特に序盤は忍者ばっかりで戦ってしまいます。けど忍者でレベル上げしてもステータスはAGIばかりが伸びて弱いユニットになってしまう。

 だから育成ユニットはシナリオ戦で育成せずに、後半一気にドーピングアイテムなどもぶっこんで強化するのが吉です。

 あと男ユニット、女ユニットでなれるクラスが違うのが厄介。正直女ユニットはすべて火力不足、というか基本的に敵の防御はカチカチでHPもバカ高いので、火力は基本魔法か召喚になります。

 物理ユニットが必殺を覚えるとようやく物理も活躍できるようになる、魔法ユニットは固定クラス持ちが強いので結果的に

 

1主人公(負けるとGameOverなのでカチカチの物理、ソードマスターかドラグーン)

2イナンナ 必殺持ちの物理

3ユフィール HPMP変換が強すぎ

4ハイプリーストのあいつ こいつの固定クラスはサマナー兼ヒーラーなので強すぎ

5プリースト ヒーラーですが神聖魔法は火力も高い

 でまぁ5ユニットはほぼ決まり。そして残り3席ですが、まぁやっぱり機動力こそ正義。バードマンとか妖精とか飛べるやつ、ということになるので実質、自分で育成しなきゃいけないユニットは一体だけです。

 だから一体に全ブッパで育成することにしますと、やはり火力全開のソードマスター以外ありえないです。 あるいは転生してリッチで最強魔法ユニットを目指すのもありか。普通の魔法ユニットは防御は紙ですがリッチだけは別格の防御を誇ります。

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プロット 

 物語は外伝というだけあって、人魚の住む小さな島が舞台。

 ここに人魚の守る伝説の槍があるとかないとかで、いろんな勢力が勢力争いをします。昔ある教団が、虐殺をしたとかなんとかでそれを恨んでるやつがたくさんおります。

 内容は結構複雑でシリアスですが、いきなり人魚??というドファンタジーもぶっこまれ、なかなか頭が追いつかないです。 

 さらに後半になると人間同士の争いはなりをひそめて天使だとか悪魔だとか、というゴリゴリファンタジーになります。 

 ワタシは人間同士の戦いだからそこに葛藤やら迷いやら、ドラマがあると思うので、敵が天使や悪魔、神っていうふうになるのはちょっとなぁと思うのですが、このオウガシリーズってのが、過去にオウガバトルという神々の戦いがあった・・・というのが物語の始まりなので仕方無いことなのかなとも思うのであった・・・ 

 

難易度はわりかし高め、とにかく敵が硬いこっちは火力不足。属性がじつは非常に大事で、武器の攻撃力ではなくて、自分の属性と武器魔法の属性、相手の属性をきちんと揃えないとちゃんとダメージがでないみたいです。シャイニングなどの魔法を駆使しないとめっちゃ時間がかかる。 

 

 まともに戦うよりも空中暗殺部隊で一気に敵リーダーを殺すほうが現実的かも。

ラスボスも全体バステがきつくて対策できてないと詰む。さらに四連戦で、はじめからだと2時間くらいかかる・・・。デネヴのゆうわく、という裏技もありますがこれはチートすぎるか・・・

 

 難易度は高いのはいいですが、連戦で途中で装備とか変えられないのはきつすぎる。はじめっからやり直すしかなくなります。 

 でも難しくないと育成の意味がないので良いバランスかと。