ドリキャスで出たRPG
グランディアシリーズのもちろん二作目
グランディアはブルー・・・シリーズから同じ用な感じで続いているので、実は二作目ってわけでもないのですけど・・・
グランディア初代やこのゲームアーツの今までの
「冒険に飛び出そう!!」
っていう明るい話ではなくて、主人公もヒロインもトラウマを抱えているし、シナリオもかなり重めでシリアス。全然今までとカラーが違います。
正直ワタシは初代のほうが好きでした、たぶんみんなもそう。グランディアっぽくない。どっちかというとテイルズみたいな話。
主人公はクールな一匹狼、ヒロインは悪魔に体を乗っ取られた巫女?みたいな感じで、テイルズであったぞこれ・・って感じ。
でもこういうふうになったのは、やっぱり時代、エヴァの影響だと思いますね。エヴァの負の遺産というか。トラウマとか破滅的な世紀末感、みたいなのがこの時代の特徴なのであります。
正直今でもエヴァの残した負の遺産みたいなものは残っていると思う。もちろんレガシーとして正しい遺産も残しました、アニメとかそういうものの、表現の幅、こんなこともしていいのか?子供向け、という制約はもはやないのだっていう自由さ、をもたらした。
でもあさーい理解では、エログロ、ということにしかならない。特にグロ、ですね。
脱線しましたが、ゲームとしては良く出来てる、1のシステムを着実に進歩させてる、ゲームアーツってのは本当に手堅い作りの会社なり。
ゲームシステムもそうだし、難易度もヌルすぎてたたかうだけ押してりゃ勝てるってこともなく、ちゃんとゲームシステムを理解し、強化すると勝てるっていうちょうどいいバランス。逆に適当にやってると結構すぐに死ぬ。でも全体としてはややヌルかも。特に後半強化がちゃんと出来てくると、主人公の必殺連発ゲームになる。
グランディア初代の時もそうでしたが、このゲームは「防御」、が結構役に立つ稀有なロープレです。
強化システムも結構自由が効いて面白い。反面、最初育て方がわからないで苦戦することも・・・。
ただドリキャス、PS2で発売されたにしてはグラフィックがかなりしょぼめ・・・、あれ?PS2ってこんなガシャガシャだったっけ??っていう感じのグラです。
今までのセルアニメから3Dアニメになってしまったのもかなりクオリティ的には下がっておりやす・・・。
でもイラストはけっこう垢抜けていて2000年にしてはスッキリしてていいデザインだと思います。
しなりも暗くてダークではあるのですけど、悪いわけではありません、ちゃんとしてます。ただグランディアっぽくないってだけ。
でもちょっと恋愛要素が多いのが鬱陶しい・・・けどそれは個人の趣味の問題なのか?・・・マジョリティは恋愛ものが好きなようですし・・・
終盤はやや超展開・・・、というかこの時代のゲームは全部こんな感じのお話ですね、全部あの伝導者、の伝導によるもの。その影響を免れたもの無し。
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改善点
・まずみなさんすぐに思ったと思いますが、ミレーニアに変身すると装備やスキルがすべてはずれてしまってそれをつけかえるのがクソ面倒です。変身は何度も起こるのでかなりダルい。
・AIがアホです。いつものことなんですけど、AI命令じゃなくて、マクロ(この行動をしろっていうセット入力)ができるようにして欲しい。特にアイテムを使用して使う魔法をAIはアホなので一切使わないし、敵が寝ててもおかまいなしに睡眠魔法連打したりします。正直AIなんていらない。マクロにすべて置き換えてほしいですね。
・マップがクソ見づらい。3Dマップなのですが、ミニマップなどもなくひじょーにわかりにくい。コンパスがあるんですが、このコンパスもまたわかりにくい、というかミスリードしてきます。
3Dマップの弱点。見づらくてわかりにくい・・・。もちろん町並みが綺麗だったりしたら嬉しいですが前述の通りこのゲームはグラがあまりよくない。
やっぱワタシはトップダウン、もしくは一枚絵などで施設を選択する形式がいいと思う。
・バトルシステムなんですが、移動、が自動なのが困る。位置取りをバラけさせる、みたいな操作が難しいです。いちいち攻撃したあとに帰ってこなくていい。敵も動くので結構運まかせ。
・やや短い。
全部でまぁ普通にやって30時間、急げば25時間くらい終わる。
ワタシはロープレは最低50、できれば100時間遊べるべきと思ってる勢なので、やや短い。裏面みたいなやりこみ要素も一切ない。
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総評といたしまして、決して悪いゲームじゃないし、良ゲーなんですけど、やっぱ初代グランディアのほうが良かったですね・・ゲームの雰囲気が、夢があった。夢があるファンタジーってのがグランディアだと思われるので、これは真逆な気がする・・・。
何度もいいますが、時代のせいだと思う。1999年、2000年ってそういう時代でした、2001年から、なにか本当に別の時代になったなって気がしましたけどね。現実が作り物を追い抜いてしまったっていう。
現実の戦争が始まってしまったおかげで、作り物で戦争を描くのがなんかちょっと違うなって感じになった。
こっからグロ、シリアス路線から、現実逃避路線へと変わっていくのですわね。