2025年12月8日月曜日

2002年6月6日 キャッスルヴァニア 白夜の協奏曲

  探索型ヴァニアの三作目であります。今回もハードはGBA。

 

 まぁほぼ同じゲームであり、マップが違うゲームという感じですね。

違う点は 魔法みたいなのがレアドロップを狙わなくても使えるようになった。

これは非常にグッド。レアドロ粘りをしなくても良くなったので非常に快適です

 

 難易度はかなり下がった気がします。十字架と風の魔法が爆裂に強いので、ほぼこれだけでなにもしないで勝てる。

 また金を稼いでハイポーションを買いだめしたら無限に回復できるのでほぼ詰むことはない。これはポーション絞ったりしたほうがいいかも。

 よってアクションというよりはロープレっていう感じなったでしょうか。下手くそでもアイテムでゴリ押しすれば誰でも勝てる。

 あと強いボスみたいなのもあんまいない。

 

 でも操作性は非常によくて、LRでのダッシュ、斜め下へのライダーキック、など慣れてくると非常にクールでスタイリッシュに移動したり戦ったりすることが出来ます。TASなどを見てみるとよろし。

 これはテクニックを駆使してスピードクリアするのが良いと思います。

 

サクっとクリアできるので、 ササっとやってみるとよろし。

真エンドは、いつもの通りマップ埋めるのがどうやら必要みたいなのでワタシは断念・・・

 

 あとこれも隠しであるマクシームという変態忍者を使うと、まじでとんでもない動きが可能になりますw これはなんだ、バグなのか? 

2025年12月4日木曜日

2023 High & Low — John Galliano ジョン・ガリアーノ 世界一愚かな天才デザイナー

  ちょっと前に見た、アレクサンダー・マックイーンが闇の物、自分の命を削ってなにかを作るような破滅型のアーティストだとすれば、ガリアーノは明らかに陽の物。

 光り輝くカリスマっていうところ。カエサルタイプですね。

どう考えても光って見える、なんじゃこいつは!っていうぐらい、圧倒的、にガリアーノの才能はずば抜けてて、90年代、退屈極まりなかったモードの世界を、最高にクールなものに変えていった。

 

 ガリアーノの服っていうかショーは、非常に楽しげで明るくて、美しくて、綺麗で、人々がファッションに求めるものってこれだろ!っていう幸福に溢れた、ポジティブエナジーです。誰がそんなものを嫌いになれるというのか。

 

 こういう光の属性の物、陽のエネルギーをもったカリスマ、ってのは必ず同じ結末を迎える。

 つまりスキャンダルです。どうもこういう明るくて楽しげな天才を、殺したいほど憎んでる根暗のおもんないやつってのがいつの時代もいて、 法律だったり、陰謀だったり、くだらない方法で引きずり降ろさないといけないと狙っている。こういうやつは全然マイノリティじゃなくて、むしろ多数派。とにかく自分よりも幸福な人間が嫌いなのです。

 

 ガリアーノは酔っ払って、オレはヒトラーが好きだね、ユダヤ人なんて死にさらせ!みたいな暴言を吐いてるところを隠し撮りなのかしらんが録画されてすっぱ抜かれ、それでファッション業界から追放されることになる。

 

 反セム主義っていう烙印を押されて。

 

 酔っ払ってるやつの発言を一部分切り取ってめくる、ってのはひじょーにくっだらねぇやりくち。しまいにはドラッグとか自白剤を使ってでもスキャンダルをひねり出すかもしれませんね。

 

 ほいで大衆ってやつはこのスキャンダルが死ぬほど好きなのである。 

 

だが、やはり天才には神が味方してるのか、ユダヤ人が評判を地に落とすようなことをして、反セム主義がむしろ、正義に裏返るということになり、ガリアーノはあのマルジェラのデザイナーとして返り咲くことになる・・・・、というお話です。

 

  さてガリアーノは陽の者でありますが、子供時代はパッとせず、すぐに自分がゲイだと気づくが、周りは無理解、親からも拒絶され、キリスト教からは迫害、自分の内的世界に閉じこもり、ひたすら絵や物語を作っている・・・という、典型的天才の幼少期を過ごします。

 

 やっぱりファッションにおいて、ゲイには敵うわけないと思いますね。だってファッションってのは女の服、でも女の服を見るのは男。その両方の視点をもっている、これはズルであり無敵です。 

 

 でもガリアーノの服は、センスが抜群でどう考えても素晴らしーのですが、普段着に着れるはずもなく、売れ行きは悪く、常に金がなかったようです。これがファッションの一番の癌ですわね。素晴らしー服を作って、すげーショーをやっても、実際は売れる服、地味でつまんねー服を作って、バカ高い値段でセンスのないアホに売らないといけない。

 

 ただここでもやはり天才の運命力なのか、ガリアーノは古臭くなったジバンシーを革新する起爆剤として、パリに招かれ、大成功、さらにDiorのデザイナーとなって、ファッション界の頂点に君臨することに・・・ 

 

 そこからのガリアーノは、まじで覚醒状態というのか、常人のセンスをはるかに飛び越えたショーを展開。まさしくこんなの誰が着るねん、って感じなのですが、そういうことではなく、服という芸術品。まさに一点ものの服というアートって感じになっていきます。 

 まさにファッション・ショー ファッションを使った、ショーであり、服の展示即売会とはまったく違うものへと 

  

  

2025年12月2日火曜日

1996 機動戦士ガンダム 第08MS小隊

  ガンダムシリーズの1つ。

これも宇宙世紀ガンダム、それも一年戦争もののサイドストーリーって感じ。

 

 08小隊っていう小さな部隊の物語で

簡単に言うとシローっていう連邦の小隊長が、アイナっていうジオンの女に出会って恋をして、ジオンと連邦が戦わない道はないのか?って悩む、っていう戦争ものとしては極めてベタな話。

 

 恋愛描写が多くて正直シナリオはつまんないんですが、作画は昔ながらの作画でかなりいい感じです。最初のほうは下手なのですが、だんだんうまくなっていきます。

 これも不思議な作用でして、何千枚と描いていくうちに、だんだんとキャラの書き方がわかってくるものなのですよね、あぁこういう感じで描けばいいのかっていう。ほいで逆にこのキャラはこういう動き、こういう感情表現はしない、っていわば、キャラが勝手に動いてくるようになって、でもそれじゃあシナリオが・・・っていうジレンマも抱えたりする。 

 

 特に砂漠の物語の作画は非常にいい感じ。デジタル作画ではできないなんていうのですかなぁ、濃い、ペイントが見られます。 この時代の空気感が出てます。海外ニキたちが、90年代アニメを崇拝していますが、見る目があると言えますね。

 絵の具の重さ、みたいなのが感じられるんですわね。 

 

 この08小隊のガンダムは非常に弱い。

  

 他の作品だとガンダムはザク相手だと無双できるはずなのですが、この08だとザクととんとんといった感じですぐに壊れるし、いっぱいある量産機となっている。 

 

 ニュータイプなどは一切でてこずに、ガンダムのスピってる部分は排除して、代わりに恋愛重視になっておりやす。正直ワタシは恋愛もの嫌いなので好きにはなれませぬ。

 あと話のぶつ切り感もすごい。エピローグもよくわからぬ・・・ でもこれでようやくスパロボに出てくるシロウがなんで弱いのかわかりましたw (アプサラスも弱いのはどういうわけだ・・・?アニメだとアプサラスは超強いようなのだが・・・)

2025年12月1日月曜日

2000 SAND LAND 鳥山明

  鳥山明が一人で描いたとされるマンガ。一冊で完結する内容であります。DB連載後のバードマンの作品は、まぁ適当というか、あっさりとした手遊びって感じですが、このSAND LANDはバードマンがちゃんとマンガと向き合った最後の作品と言えるのではないでしょうか。

 

一人で漫画本一冊 描くってのはどんだけきついかというと、まぁ一日8H働いて、1Pと考えればわかりやすいです。まぁ130Pで130日、もちろん休まないと死んでしまいますので、200日ぐらいたっぷりかかるぐらいの作業量ってことです。

 

 それを描き切るってだけでも相当なタフネスとモチベーション維持力が必要なりけり。

 

 死んで後、さらに鳥山明は神格化されて、天才と言われておりますが、まぢでなんの誇張もなく、そのとおりだと思う、鳥山明は天才です。絵は上手いやつなんて腐る程いる、でも自分のスタイルを確立できる天才は、本当にほんの一握り。

 

 鳥山明という人間がいるだけで、一つの国くらいの情報量を持っている。もし鳥山明がいなかったら、この世界から一つの国、しかも結構な大国が存在しなかったくらいの、違い、がある。

 もし鳥山明がいなかったら、一体どういう絵を私たちは描いていたのだろうか?というのもちょっと興味があるくらい、鳥山明の描き方、に影響されてない人はいないと言っていいんじゃないですかね。少しでもアニメ寄りの絵を描く人ならば。完全な写実以外は必ずバードの影響を受けている。

 

 DB連載の後、ということで鳥山明成熟期。ほいですべてバードが一人で描いてるというわけで、一番、鳥山明の作画、ってのはどういうことだ?ってのがハッキリわかるマンガといえます。

 これが鳥山明のマンガ、のサンプルみたいなもの。連載は人海戦術ですのでいろんなアシスタントなどが分散して描いてますが、このSANDLANDを見ると、すべて明快にわかる。

 

まぢでこれはマンガの教科書といえますでしょう。

 

 ただ最近ワタシめっきりマンガを読まなくなった。

 

 なんだか、熱心にマンガを読んでる人が少なくなった気がするのです、マンガというメディアの熱量が下がっている、という感じを受ける。メディアの終わりということなのかもしらん。まず、本、ってものが消滅寸前なのですから、マンガも時間の問題ということ。

 一昔前は、電車とかに乗ると、穴が空くほど熱心にジャンプを読んでるやつがいた。雑誌に目を擦り付けるように読んでいる。今スマホでマンガ読むといって、そんなマジになって読んでるやつはいない。 

 本を読んでるやつなんてまじでひっっっっっとりもいない。 

 

 もっぱらゲームばかりになってしまいました。 やはりゲームに今込められている熱量、情熱みたいなのが大きいと感じます。今がゲームというメディアの最盛期なのかもしらん。

 重要な作品、重大なメッセージってのは、必ず、一番人が集まるメディアから生まれてくるものなのです。

 

 実質DBを終えて、漫画家を引退したしまったバードマン。それも先見の明ってことなのかもね。