コーエーが世紀末に出したRPG。
フリーシナリオで、冒険者となってギルドの仕事をこなしていくうちに、時間経過がイベントが起こっていって、最終的に最終イベントが起こる・・っていう、ロマサガ2みたいな感じですね。
クラスチェンジにはソウル、というパラメーターを割り振って、一定に達しないとクラスチェンジ出来ず、クラスによって成長パラメーターが変わるという感じで、この辺はウィズに近い。
宝箱を開けるのに盗賊スキルや、DEX判定があることからも、WIZっぽい、あるいはD&D味があります。ロマサガとWIZをかけ合わせたみたいな感じ。
イラストは末弥純、ファンタジーといえば末弥純。この辺もWIZっぽさを増しています。
最初に言ってしまうけど名作です、だが知名度はそれほど少ないし、続編も一個しか出てない。なぜか・・・?
Zill O'll って何!?
これに尽きる気がする。
どうやらジルオールとは、無限のソウル、を意味するこのゲーム内の言語らしいです。わけわからんぜよ。
もっとわかりやすいタイトル、大冒険時代!とかコーエーファンタジー!とかだったらもっと売れてたと思われる。タイトルだけ見ると何のゲームなのかまったく見当もつかない。
タイトルにこういう’とか、∀、とかつけるとアルファベット順とかでややこしくなるし、表記ズレも起こるので止めたほうがいいです。
フリーシナリオだし、時間経過ものなので、初見でグッドエンドにたどり着くのは100%不可能。これは間違いなく100%不可能です。千里眼でもない限り無理。
初見は、えっ?どういうこと・・?何すればいいの?・・・いきなりクソ強い敵出るやん、ロマサガかよ・・・街にいきなりダンジョンあるのなんやねん・・・仲間どこにおんねん!っていうフリーシナリオあるあるの、ひたすらうろうろして時間を浪費することになります。
でもそれがフリーシナリオの醍醐味。
周回ありきのゲームと割り切って、一周目は適当に自分の思いついたようにやってみる系のゲームです、いきなり攻略情報とか見てもわけわからん。
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やはりでもロマサガと同じでフリーシナリオの問題がありまして、やり方を劇的に間違ってると詰んでしまいます。実際には詰んでないのだけど、詰んでると思って投げてしまいます。詰みから脱出する方法を知らないと詰んでるのと同じなので。
他にも、進み方がわからない、ずっと郵便配達してるだけじゃないか?あるいは、なんにもしてないのになぜかゲームが終わりそう??ってことにもなる。
特に問題なのが、このゲーム負けイベントが多くて、ある場所に行って、戦ってみると、あー、敵クソ強いわ・・レベル上げないとだめか・・と思ってリセットしてしまいがちなのですが、実は負けイベントで、全滅しても続きがあったりします。(でもクソ強いのにただクソ強いだけでゲームオーバーの時もある、だからややこしい)。
一応最後まで戦って死んでみましょう。ってゲームオーバーなんかい!ってキレてから進める。
特に城塞都市の悪霊がなんちゃら・・・、っていうイベントが最初のほうにあるんですが、これがすべてのイベントの鍵になってて、これを進めないと何も進まない。けどいきなりスペクターという謎の敵にすぐにボコられて全滅する。でもこれ負けイベですので進めてOK。ほかにもいきなりドラゴンにボコされたり、まぢで序盤負けイベ多すぎんだっての。
負けイベはイベントとして処理して、戦闘にしなくていいから。貴重なアイテムとか使ったらどうすんねん。この辺が不親切ですこのゲーム・・・。
あと全部埋めようとすると、やっぱり自力では到底無理な気がする・・・。でもほとんどのデータを見ないまま終わってしまうのでもったいない。
ほいでマイナーゲームなので、攻略情報あまり充実してません。攻略本買うしかないけどこれも中古ディグるしかないですね。
しかし中古攻略本はどのゲームも軒並み高騰中・・・まいるぜ・・・
・あとこのゲーム、システム的に最初に仲間にいる人間がどんどん育ってしまうので、後半加入組がやっぱ使いにくい、まぁそれはRPGあるあるですけどね。でも特にこのゲームは序盤が稼ぎなので、序盤にソウルが溜まってるキャラがどうしても強い。
エンディングがPS2版だと50種類ほど用意されているらしく、正直攻略本無しでは厳しすぎる。
設定も非常にこみいっていて、面白いので全貌を把握したいのですが、それがめちゃくちゃむずかしいというもどかしいゲームとなっておりやす。
全体の流れとしては、この物語の主人公は、ゲームプレイヤーではなくて、パッケージにも描かれている、ネメア、という英雄になります。
このおじさんが、実は魔王?みたいなののハーフらしく、捨てられたのですが、猫に拾われて?英雄となるのですが、また魔物に操られた王に迫害され、その王を倒し、王位を簒奪し、闇の遺産?なるものを集め始めるのですが・・・それを狙う者にまた襲われて?・・・やっとこプレイヤーがその黒幕と戦うっていう感じ。
このネメアと敵対してもいいし、ネメアといっしょに行動するも良し、傍観者としてただ眺めているもよし、全く関係ない龍を殺して冒険するもよしです。
けどもやっぱ最終的にはネメアは襲われて失踪し、その黒幕と戦うことになる、これだけはFIX、って感じ。
ネタバレですが、ネメアを狙ってるのは、ウルグ、という魔王で、ウルグが転生するための器としてネメアのカラダを狙っているとのこと。
もちろん最終的にはウルグと戦うことになる。
ちなみになんですが、このゲームラスボス、というかラストらへんの敵、鬼畜じみた強さです。そして戻ることも出来ない。つまり詰みです。
闇の巨人、というボス、全員にバステ全部のせ、みたいな攻撃を毎ターンしてきます、混乱、呪い、闇・・・みたいな感じ。一切行動不能。あー、これイベント負けね、って思ったら普通にGameOver。
え?
つまり防具を強化して、バステ無効、バステ無効のアクセ、バステを無効にする魔法(隠し魔法)、をとってないと詰みなんです。戻ることもできない。どうしようもない。
ここまでめちゃくちゃに詰むボスなかなかいません。わかってないとすぐ負けるっていうボスは結構いますけども、それよりもずっと前に装備が整ってないと何もさせてくれないってのは珍しい。
しかも戻ることもできないのはその結構前からで、そっからずっと強制イベ連続でずっと戻れないのです。
たぶん50%くらいの人はここで詰んだのでは・・・?まぁ40%はそれより前に投げてて、クリアは10%だと思う。
まぁ言うなればこいつはクソボスで、このゲームは戦闘バランスがクソだって言えるかもしれません。本当に詰みで、まったくどうしようもないのですから。30時間くらいやって最後にこれ!?ってクレームを入れたくなるレベル。
ワタシはクリアできませんでした、完璧に詰んだ(!)
やり直すよりも始めっからやったほうが早いって感じです。とりあえず最短で一回クリアしてみっかと思って、すべて取りそこねた。ラスボスとかもオマ誰??って感じだし。
でもワタシはあえて擁護しますと、勝てないという物語だってあっていいじゃないということなのだと思う。絶対勝てないであろう敵に挑むのだから、勝てるほうが珍しいのです。
ちゃんとやり直して、隠されたイベントをすべてこなしてから帰ってこいということ。それくらい世界を救うのは難しいのだ、ということを伝えたかったのだとおもふ・・・。
PSPでジルオールインフィニットプラス、っていうのが出ているようなのでそっちでリベンジします。まじでここまで詰んだのは久々。一度ロマサガ2でどうしようもなくなって以来ですね。