2025年9月8日月曜日

1928 『青列車の秘密』(あおれっしゃのひみつ、原題:The Mystery of the Blue Train) アガサ・クリスティ

  アガサ本人が、モチベがまったく上がらない時にいやいや書いた失敗作、と言っている曰く付きの長編。ポアロものです、ヘイスティングスは出てきません。

 

 本人が言うならまぁ そうなのか・・・でも、逆にそういうものって興味が湧くものです。

 

 で、実際読んでみると、そこまで完全な駄作、って感じは全くしない。やっぱりメンブレしていても、アガサはプロの作家、いやメンブレしてるからこそ、プロの作家なのかもしれませんが。

 

 確かにでもプロットは錯綜しているし、トリックはチープトリックだし、なんだか冗長だったりセンチメンタルだったりと、決して名作といえないことも事実。

 

 すごい気になるのは、女が描く男って、女のために人生すべてを投げ出して愛するみたいなのがおるのですよね、いやいやそんな男いるわけないやんって思う。

 ほいで男が考える女ってのは、自分のやりたいことや夢を健気に応援してくれるっていう女なのですわな、いやいや、アホも休み休み言ってください、そんな女いるわけないやん。

 

 つまるとこ両方相手に自己犠牲を求めてるのですわね、愛するってそういうことじゃないの??みたいなことで。

 恋愛ってのはくだらねー話ですわ。

 

 でもこの本失敗作にしかない、雰囲気ってのがあると思います。なにか希望に追いすがる必死さみたいなのがある。特に最後のシーンなど、全然アガサっぽくない、爽やかな終わり方をして、なんか良いと思いました。 

 

 ワタシの個人的なベストな小説のラストシーンは、夏目漱石の「それから」。この小説の終わり方はそれにちょっと似ております。 

  

2001 0621 タクティクスオウガ外伝 The Knight of Lodis

  レベル10 クエストでアイテム回収

 

セイレーン 範囲魔法で同時に複数のユニットを倒す 


デネブを仲間にすると、港町なんちゃら(最初に訪れた街)のショップの店員がカボチャに変わり、いくつかの特殊なアイテムを購入することができるようになる。更にこの店ではガラスのカボチャを1つ2000gothで買い取ってくれ、5つ売却すると、かのファイアクレストが購入できるようになる。 

 

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 概要 

タクティクスオウガのGBAのゲーム。

 前作のようなRTSではなくて、FFタクティクスみたいなベーシックなターン制のシュミレーションゲームに。

 というかもろFFタクティクスですこれは。前作みたいなRTSを期待していたユーザはがっかりだったみたいですが、ワタシはこっちのほうが好き。惜しむべくは携帯機ですのでグラやボリュームはやっぱりそれなりです。 

 

ワタシはこのFFタクティクスみたいなゲーム好きなんですよね、スパロボみたいにユニットの強さがほぼ固定なのと違って、自由にクラスチェンジして育てていける。敵ユニットも仲間にして育ててゆける。

 もちろん固定ユニットはユニーククラス持ちで強かったりしますが、自前で鍛えたユニットでも十分戦えます。 

 

 

ただ育成はやや難しいので注意

本作品AGIが高くても結局なんの意味があるのかわからん、命中や回避に関連してそうだがあまり補正がないような??

 というわけでAGIを上げても意味がないです。成長はクラスで決まるので、HPが上げるならソルジャー、STRはナイト、INTはプリースト、ウォーロックでレベル上げしないといけません。

 だけどユニットとして忍者が優秀すぎるので、特に序盤は忍者ばっかりで戦ってしまいます。けど忍者でレベル上げしてもステータスはAGIばかりが伸びて弱いユニットになってしまう。

 だから育成ユニットはシナリオ戦で育成せずに、後半一気にドーピングアイテムなどもぶっこんで強化するのが吉です。

 あと男ユニット、女ユニットでなれるクラスが違うのが厄介。正直女ユニットはすべて火力不足、というか基本的に敵の防御はカチカチでHPもバカ高いので、火力は基本魔法か召喚になります。

 物理ユニットが必殺を覚えるとようやく物理も活躍できるようになる、魔法ユニットは固定クラス持ちが強いので結果的に

 

1主人公(負けるとGameOverなのでカチカチの物理、ソードマスターかドラグーン)

2イナンナ 必殺持ちの物理

3ユフィール HPMP変換が強すぎ

4ハイプリーストのあいつ こいつの固定クラスはサマナー兼ヒーラーなので強すぎ

5プリースト ヒーラーですが神聖魔法は火力も高い

 でまぁ5ユニットはほぼ決まり。そして残り3席ですが、まぁやっぱり機動力こそ正義。バードマンとか妖精とか飛べるやつ、ということになるので実質、自分で育成しなきゃいけないユニットは一体だけです。

 だから一体に全ブッパで育成することにしますと、やはり火力全開のソードマスター以外ありえないです。 あるいは転生してリッチで最強魔法ユニットを目指すのもありか。普通の魔法ユニットは防御は紙ですがリッチだけは別格の防御を誇ります。

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プロット 

 物語は外伝というだけあって、人魚の住む小さな島が舞台。

 ここに人魚の守る伝説の槍があるとかないとかで、いろんな勢力が勢力争いをします。昔ある教団が、虐殺をしたとかなんとかでそれを恨んでるやつがたくさんおります。

 内容は結構複雑でシリアスですが、いきなり人魚??というドファンタジーもぶっこまれ、なかなか頭が追いつかないです。 

 さらに後半になると人間同士の争いはなりをひそめて天使だとか悪魔だとか、というゴリゴリファンタジーになります。 

 ワタシは人間同士の戦いだからそこに葛藤やら迷いやら、ドラマがあると思うので、敵が天使や悪魔、神っていうふうになるのはちょっとなぁと思うのですが、このオウガシリーズってのが、過去にオウガバトルという神々の戦いがあった・・・というのが物語の始まりなので仕方無いことなのかなとも思うのであった・・・ 

 

難易度はわりかし高め、とにかく敵が硬いこっちは火力不足。属性がじつは非常に大事で、武器の攻撃力ではなくて、自分の属性と武器魔法の属性、相手の属性をきちんと揃えないとちゃんとダメージがでないみたいです。シャイニングなどの魔法を駆使しないとめっちゃ時間がかかる。 

 

 まともに戦うよりも空中暗殺部隊で一気に敵リーダーを殺すほうが現実的かも。

ラスボスも全体バステがきつくて対策できてないと詰む。さらに四連戦で、はじめからだと2時間くらいかかる・・・。デネヴのゆうわく、という裏技もありますがこれはチートすぎるか・・・

 

 難易度は高いのはいいですが、連戦で途中で装備とか変えられないのはきつすぎる。はじめっからやり直すしかなくなります。 

 でも難しくないと育成の意味がないので良いバランスかと。 

  

 

2025年8月31日日曜日

2024 ウマ娘 プリティーダービー 新時代の扉

  説明するまでもないかもですが、ウマ娘の初の劇場版。

 

 制作はCygame Pictures ゲーム会社がアニメ映画も作る時代になったというわけ。ほいでなかなかどうして作画もクオリティ高いです。どうやってアニメーターを集めたのかわかりませんが・・・

 

 最近のアニメって、グレンラガンみたいな感じの作画が多いなぁとも感じますね。あの感じが主流になると思ってませんでしたが、なんていうのか、写実よりも勢い重視の描き方。もっと自由に描けばえぇやん!って感じの。これが流行るとは結構びっくり。

  今のアニメーターは錦織敦史がロールモデルなのかもしれないですね。 

 

 内容はジャングルポケットがライヴァルであった、アグネスタキオン(怪我で引退・・とは明言されず)、が引退して、そっからどうやって立ち直っていくかっていうお話となっておりやす。もちろんワタシは競馬好きだからオチもすべてわかっている。

 

 タキオンが競走馬生命を絶たれる怪我をした、ってことにはなってなくて、なんでかしらんが自分で引退したっていうお話になっている。

 まぁ再生不能の怪我、ということになるとゲームと整合性取れませんし、色々問題がありますからね。サイレンススズカも予後不良にならなかった世界線なので。

 

 内容はかなり劇場版ってことでよそ行きって感じで、シリアスで重い?ってわけじゃないけどなんとなく静かな感じになっております。

 ワタシ的には、ちょっとらしさ、が出てないかもとも思った。もっと劇場版でも明るいお祭り騒ぎにしても良かったのじゃないかなーとも思いました、シリアス一辺倒では疲れてしまう、緩急、が大事、まぁこれは趣味の領域ですね。

 

 作画もちゃんとしてるし、しっかりとまとまってるし、色々とすべてにおいてちゃんとしておるアニメ映画ですた。あまりに文句をつけるようなところもない。爆裂名作、これを見ないで死ぬのは損、ってほどじゃあないけど、暇があればぜひ見てみるよろし。 

 

 一番評価したい点は、主役に名も無い新人声優を抜擢したことでしょうね、周りがガチガチの人気声優で固めているとはいえ、やっぱりどんどん新しい時代、を切り開かないと道はどんどん狭くなっていくばかり。まさに新時代の扉、というわけですね。 

2025年8月30日土曜日

1995 0930 聖剣伝説3

  RIJで見て、またやりたくなってしまいました

 

 このスクウェア黄金時代のゲームは最高だろ、これ超えるものなんてないでしょ?

って言ってましたが、一理どころか8理くらいある。

 1996年にマリオが発売されて、ゲームに3D革命が起こる。

そして1997年にFF7が発売されて、完全にゲームは3Dの時代になるってわけ。

 

 もちろんマリオ64もFF7もクソ名作太郎で文句のつけようがないのですが、ボクラの2Dゲームはほぼ消滅することになってしまった。

 

 スクウェア黄金時代って二期あってFF4~FF6の2D黄金時代、そしてFF7~10までの3D黎明期から確立期。

 もちろんゲームの市場とか、知名度とかってのは現代のほうが圧倒的ですけど、文化の最盛期というのと、一般社会がそれを理解するまでにはラグがありまして、気づいてるヒトが気づいて熱狂してるっていう時が一番文化が面白い時なのですよね。ゲームをやってるやつは時間の無駄、人生を無駄にしてるって多数派のバカが言っていた時こそ、真の発明が行われたいたというわけ。ライト兄弟もずっとクソ馬鹿野郎扱いされていたわけ・・・

 

 ちなみに今RTAってまさにその一番面白い時期なのですよね。それが世間にバレて、バカに見つかり、さらに金儲けしようとする寄生虫どもに利用されて文化は潰れていくわけです。

  Vtuberはもうその寄生虫に寄生され初めていて、これからは落ち目でしょう・・・。でもあと10年くらいは持つのではないでしょうか。斜陽といえども、一夜の内にすべてが崩れ去るわけではなく、だんだん下火になっていくわけで。そして終わりゆく美しさってものもある。だいたいこういう斜陽の時代にも、ダークヒーローが生まれるものだったりする。太宰治みたいな。

 夏目漱石がどう考えてもどセンターのスーパースター。 

 

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 この聖剣伝説3、ドットアニメーション、グラフィック、音楽、はまぢで最高、最強、素晴らしすぎますわ。良すぎんだろっていう。これを超えるものないですわ。

 フラミーのドットアニメーションはこれはドットアニメーションの最高傑作の1つ、枚数もすごい、左右への傾き、までアニメーションするものを見たことない。ゲームに様々な乗り物が登場しますけども、これを超えるものはないぜ。 

 敵のダメージがボヨーンと飛び出して跳ねるっていう芸の細かい出方をしますが、これも良すぎる、なんでこれ以降のゲームにうけつがれなかったのか謎です。グラフィックが凄まじく良い。 

 

 戦闘システムはぱっと見は2と同じですが、内容は全く変わっていて、通常攻撃にクールタイムがあって、溜め攻撃はなくなり、何回か通常を当てると必殺が撃てる、っていういわば後のネットゲームと同じシステムになってます。

 擬似的ターン制というのか。

アクションゲームに見えますが、クールタイムがあることによって一方的に攻撃やドッジや防御も出来なくて、さらに敵の必殺、魔法は避けることは不可能です。

 2はこっちの魔法が即時発生だったおかげで、魔法連発すりゃどんな敵でも封殺出来ましたが、今回は魔法にディレイがかかり、さらに魔法唱えている間めちゃくちゃボコられるので魔法は圧倒的に弱体化。(敵はノータイム魔法撃ってきます)物理で殴るゲームになりました。

 

 プロットはマナの木が枯れかけていてそれを8つのクリスタルの精霊の力を借りて助けよう、といういつものやつ。

  さらに3つの勢力がマナの力で世界征服をたくらんでいて、それも倒さないといけん、というお話。主人公が6人もいるので、それぞれの物語は割と薄めというか急展開という感じをうけます。

 ただキャラクターは魅力的で、物語はおぼえてないがキャラクターは覚えているという不思議な物語です。

 デュランは典型的剣士で勇者、ケヴィンは一番話が重めというか、獣人としての苦労の物語・・、ホークアイは主人公はシーフ、というスクウェアが発明したプロタゴニスト。シーフで軽くて女好きだが、情に熱いという愛されキャラ。

 アンジェラは・・・・。

シャルロットはちびで実はエルフと人間のハーフ。ガキンチョでナマイキデシ。ヒーラーなのでお世話になるし、ヒーラーとしては聖女っぽいキャラよりも好感が持てる。

 最後にリース、アマゾネスの女王だが、最終的にはワルキューレになったり、召喚したりと、女鎗戦士、ワルキューレキャラ、みたいなののプロトタイプとして、春麗なみに1つの型、を生み出した大人気キャラ。

 女だがアタッカーであり、バッファーやデバッファー、サマナーにもなる、というキャラ性能としても、新しい。なるほどね、女鎗戦士はバッファー 

 今でも女で槍使いというとリースを思い浮かべるのでは? 

 

 基本的に物語はそれぞれにオープニングがあって、共通ルートが8割、ラスダン手前から、3つに分岐していきます。ラスボスとかも違うので、最低でも三回は遊べますし、クラスチェンジシステムによって、3周しても飽きないように出来ておりやす。

 難易度もさすがスーファミ、なかなか歯ごたえがあって良きです。難易度のバランスも、ケヴィンとアンジェラを除いて、よく出来ていて、ちょうどラスボスのダンジョンで最後の必殺を覚えるいいタイミングとなっております。

 簡単すぎて終盤の技必要ないってことがなくていい感じ。昨今のゲームはヌルが多いのね。 

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要改善点 

 もちろんすべてが完璧ではありません、大半はハードの限界が来ているというハードの問題。

 ・まず進行不可能になる深刻なバグがあります。これは弁解の余地なし。

 

・メニューUIがなんかしょぼい。リングコマンドとか普通のUIはクールなのですが、メニューを開いたときのUIがなんかしょぼいのです。背景もテクスチャ張り込んだだけだし・・・これは1995年の時にも謎でした、なんかメニューしょぼくね??FF5とかのメニューでいいのに・・・

 

・アイテム管理とかの動作がめんどい。武器とかを買う時にその話しかけてるキャラが装備できるかどうかみたいなしか表示されなくて、いちいちキャラを入れ替えて買い物しないといけません、な・・・なぜ・・??これもFF5とかから流用するだけで良いのになんでこうしたのか??

 

・メニューの呼び出し、倉庫の呼び出しのロードが妙に長い。なんでかわからないけど非常に重いのですよね・・・ハードの限界・・??でも他のスーファミのゲームはもっと軽快なのに・・・。グラフィックでメモリを喰らいすぎたのか・・・?

 フルメタルハガーとかでとんでもなく容量喰ってそうですものね。

 

・戦闘のディレイもえぐい。必殺技がHitしてから判定が出るまでがすっごいラグい。遅れ判定です。死んでもすぐに死なず、HP1になってからちょっとディレイして死ぬっていう謎仕様があります。

 

  全体的にシステム面でもさもさしてるのが非常に惜しい。スーファミの限界??リメイクもありますが、全然別のゲームになってしまってるので、このスーファミ版のリマスターが欲しいですね。 いやスイッチ版とかやればスムーズなのかしら??

 

・ほいで最後にして最大の点なのですが、戦闘バランス、キャラのバランスはむっちゃくちゃです

 これはわらっちゃうくらいひどくて、よく知られてますが、ケヴィンがぶっ壊れで爆裂強い、超火力にもほどがある。対してアンジェラは目もあてられないくらい激弱です。 ケヴィンはアンジェラ4人分くらいの火力と考えていい。

 クラスチェンジもクラスごとの性能差がかなりえぐい、ハズレと当たりでまったく違う。良し悪しがある、とかではなく、爆裂強いか、なんの役にも立たない、みたいなバランス。しかもクラスは一度なったら二度と変えられない。

 それを度外視してもケヴィンがすべてのクラスでも超強くて、アンジェラはすべてのクラスでゴミです。

 魔法のナーフにより、魔法キャラのアンジェラはただのゴミになってしまいました・・・。

 もっ・・もうちょっとバランスなんとかなりませんか??というかこれバランス調整したの??って感じです。

 

 ケヴィンは初心者救済、アンジェラはマゾ縛りプレイっていうにしても、キャラ説明で明記とかするべきですね、ケヴィンは幼児ビギナー向け、アンジェラは大人上級者向けってなふうに。

  

 まぁRPGですから、レベル上げてなぐればアンジェラでも勝てる・・・?というかアンジェラじゃなくて他のキャラ操作するんですけど。

 仲間が3人ですので、誰かはアタッカーが入ることになる、ここはバランスが取れてる。そいつを操作することになります。アンジェラは寝てな。 

 でも罠もあって、パーティによっては回復魔法誰も覚えないということにもなってこれは結構きちー。 

 

 さらにこれも結構大問題なのですが、すばやさ、うん、のステータスは実質なんの効果もありません(!)。ウィザードリィのACと同じ。これはスーファミ後期としてはかなりのものです。でもこの実はこのパラメータなんの意味もなしてないってのはRPGあるあるなんですよね。途中で変えようにも、全部コードを書き換えるの面倒だったのかも・・・

 

 あとダメージ計算も狂ってる気がしますね、なんだか知らないが、ダメージが1しか入らないってことがよくある。こうなると詰みです、相手の防御があまりにも高いってことなのでしょうか?でもダメージ1では普通に倒せないのでね・・・。中間がないのです、普通にダメージが入るか、もしくは1か。これはなんかダメージ計算式が狂ってるとしか思えない。

 バフデバフが爆裂強いってのもあります、バフをかけたらこっちの受けるダメも1になったり。属性弱点だととんでもないダメージが出たり。

 とにかくこのへんは極端すぎます。 

 

 

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このゲームクラスチェンジ用のアイテム、と最強の武器防具、がいわば全部レアドロみたいな感じで運で手に入れるしかないのですが

 

https://gcgx.games/seiken3/seed.html#q

 

こちらのHPさんでうまいことそれを手に入れる方法を解説しております。感謝。特にクラスチェンジアイテムの厳選方法は普通にやってるとわからないので是非参考に。 

 

2025年8月29日金曜日

1930s クリスティ短編集2 新潮文庫

  クリスティの短編集その2

 

 マープル、パーカー・パイン、ポアロものの短編が収録されておりやす。

 

 パーカー・パインものに関してはワタシはいかがなものかと思いますね、ちょっと完成度がいまいちか。

 いまいちというより、なんでしょう・・・、ぬるいですね。センチメンタルすぎるっていうのか。

 

 マープルは他の探偵にはない独自の味がやはりあります。マープルは基本自分で証拠を集めたりはしない、噂、だけで推理するので。スキャンダルとか無駄ばなしを軸に推理するという、いかにも女っぽい探偵です。

 

 ポアロはまぁポアロなんですが、やっぱりアガサは短編よりも長編ということに落ち着きますね、短編は長編よりも難しいとよく言いますがその通り。短編ではちょっとレイヤーが少ないというのか。

 ブラウン神父や太宰治みたいに、短編が得意な作家は本当に才能の塊といえます。 

2025年8月21日木曜日

2008 スーパーロボット大戦A ポータブル

  GBAで発売された スパロボA、のリメイクがポータブル。

ただのHD移植かと思いきや、バランスががっつりと変更になっておりやす。

 

   どういう変更をされてるかというか、精神コマンドが変更されてますが、それをみればどういうリメイクか一目瞭然

奇襲、奇跡、復活の削除
不屈、友情、感応の追加

 

 つまりバチクソ強い精神コマンドは全削除、完璧なナーフ。奇跡ないやんってびっくりしますね。じゃあフォウの存在意義は??

 

あとSPがそもそも少ない。序盤なんて40くらいしかありません。幸福一回で終わり。 

 

さらに連続ターゲット補正、というのがかかりました

 *同じユニットが攻撃される度に回避率が一定値ずつ下がっていく。攻撃内容は関係なく、効果も累積する

 

 つまりたとえどんだけ運動性が高くても、1人で突っ込むといつか必ず当たるということ、つまるとこオーラ無双封じです。(オーラいないんですけど) 

 

さらに二回行動が出来ません。マップ兵器持ちを敵陣に突っ込ませていっきに攻撃、ってのが出来ない。マップ兵器をうまくはめるには緻密に敵の誘導しないといけない。

 さらにガンダムウイングのマップ兵器範囲も小さいし、自分を中心に周囲、みたいな一番使いやすいマップ兵器持ちもいない 

 

 昔の難しめなスパロボが戻ってきた、というわけ。というか今までのスパロボで一番難しかったですね。

  

 アルファ?くらいからスパロボがぐんぐんヌルゲー街道を突き進んでいき、オーラバトラー1人で勝てるやんけ!っていう無双ゲームと化してしまっていました、当然アドバンスで作られたAもヌルゲーだった。

 一度ここで難しい路線に戻ってみようぜっていうのがこのA ポータブル。

 

 普通に序盤から厳しく、ゲッターなど3発で落ちてしまいます。敵の破壊獣の破壊光線なんて当たらない技、1%とかが当然でしたが、普通に70%くらいで当たります。リアル系でも全然当たる、機械獣。 機械獣とか、スーパー系の敵は当たらない雑魚、というイメージですが今回は普通に強くてめちゃ厄介。

 

 新しめのスパロボは母艦が実質無敵で母艦囮作戦で突っ込めましたが、APの母艦は普通に落ちる。

 あと敵のマップ兵器が普通にこっちのリアル系に当たる。まぢかよ、マップ兵器だぜ??当然スーパー系は全員直撃。

 まず序盤から敵がマップ兵器使ってくることにビビります。しかもめっちゃ当たる。

 

 さらに後半敵の回避が激高い、さらに分身や援護防御持ちばっかりで全然攻撃が通りません。HPもむっちゃ高い。全て1万超えって感じ。 本当必中なしではろくに攻撃できぬ。

 

 図抜けた回避を持つオーラも登場せず・・・、こっちのエースはなんとダイモス(!?)

誰!? 

 ダイモスはシナリオの流れ的にも育てないと詰みます。 

 

 他にもドラグナーなどが序盤からいて、非常にしぶい。

 

 もちろんゲッターはそこそこ強いんですが装甲ペラペラ、マジンガーですら敵のザクにも落とされる勢い。 マジンガーの装甲が薄いだと・・??

 ヌルスパロボに慣れきってしまった体をシャキっと目覚めさせてくれます。

 ほいでEN消費もバカ高く、すぐEN切れ。 

 

 とにかく当たらないのでアムロ、カミーユのファンネラーも無双出来ぬ。ニュータイプ以外はヒトにあらず、ではなくて、必中無き者戦力にあらずです。とにかく必中、これが生命線。 リアリ系では必中もちはほぼトロワくらいしかおらん。

 

 強いユニット筆頭はなんとジム・カスタムです。嘘だろ?なんでジムみたいなゴミが?って 感じですが、ジムはフルカスタムすると攻撃が当たると敵の気力を下げる、という最強害悪ユニットになって非常にこれが強力。

 主人公機もいつもみたいにチート級に強くはない、そこそこです。でも脳死で主人公機フルカスタム、エースにしたらいいと思います。バフアイテムももりもりで注ぎ込んで。

 主人公がいつもみたいに後半に次世代機に乗り換え、されません!最初のままです。でも主人公機、ラストバトルで強制出撃ですので、強化しないというわけにはいかない。どうせ強化するならマックス強化すべきです。 

 強化はバラさないで集中させたほうがいい。 

  

 ダイモスがエースなのは、最序盤から登場し、パイロットがエースボーナス(敵50体撃墜)により、切り払い発動100%、というイカれた特殊能力を持つから。実質物理はすべて無効です、バランスブレイカー。 さらに必中持ち

 

つまり害悪ジムフルカスタム(クワトロがおすすめ)、主人公、ダイモス、あと金が余ったらシャイニングも。この4機体と、戦艦と補給機で戦うのがよいと思われます。

 戦艦も結構大事で、ブライトが相当優秀ですので、戦艦も戦闘に参加させたほうがいい珍しいスパロボ。 

 

 さらに終盤、難易度が激烈に高くて、とくにシャイガンルートが厳しい。シャイガンエースにしてると厳しくなってしまう。そういうわけでも絶対離脱しない主人公に資源を集中させるのがよさそうです。

 

 ラストバトルもまーーーーぢでしんどい。ワタシ初めてスパロボで全滅プレイしました。ゲームオーバーになると、経験値と獲得資金だけは繰越してくれるのでそれで強化するというまぁ詰み防止ですわね。スパロボでまさかレベル上げすることになるとは思わなかった。

 でもそんぐらいラストバトル難易度高くて、ターン制限があるうえに敵ユニットすべて強いって感じなので、強化を集中してる方針だと倒しきれずに詰んでしまいます。8回くらい死んでしまった。

 でもバランスで強化してもやっぱ詰む気がする・・・・

 

 はじめっからうまーく逃げる敵などをちゃんと祝福とかそういうのも選んで緻密に構成していかないとノーゲームオーバーでは苦しいと思います。

 本当にこんなに難しいスパロボは他にないかもしらん、第三次、とか昔の難しいゲームも後半はどんどん簡単になっていきましたが、このゲームは後半にさらに難しくなるという初めてのパターン。

 スパロボ?ファン向けのヌルゲーだろ?って思ってるヒトにぜひチャレンジして欲しいと思います。

 けど攻略情報なしではまぢ無理だろこれ・・・・

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 プロットはぶっちゃけいつもの通りですが、なんだか説教臭くてしつこいかなって気がしました。でもいつも言ってますが、こんないろんな世界観ごたまぜのファンゲームできちんと統一感がとれたシナリオ作れってのがまず無理ゲーなんです。スパロボにシナリオ期待すんなって感じです。

 でもシナリオがいつもの時代よりも後に設定されてるのはいいと思いました、普段終盤にしか出てこない、トールギスとかが結構使えるのは新鮮です。いっつも一年戦争ばっかやるのはさすがに飽きてますのでね。 

 

 

2025年8月20日水曜日

2020 龍が如く7 光と闇の行方

  ワタシはプレイしてません。実況者さんのプレイを見ました。


 龍が如くシリーズってのは不思議と、誰かがプレイしてるのを見守るほうが楽しいんですよね。誰かと一緒にプレイしたくなるゲームなんでしょう。映画と一緒で、見た後に感想を言うのが楽しいみたいな。

 自分でもプレイしたいけども時間がかかりすぎる・・・


 今作から完全シリーズリスタートというわけで、主人公が桐生ちゃんから、春日一番にチェンジ、さらにアクションゲームから、ターン性のRPGにチェンジと、本当にゲームのシステムが根本から変わっております。


 アクションロープレが主流になってきているのに、あえてクラシックなターン制RPGに変更するなんてなかなか斬新な決断ですわね。

 ゲームの中でも宣言してますが、ドラクエ、みたいな世界にしたかったとのこと。


 こういうシリーズリブートみたいなのが、いきなり成功するってことは極めて稀で、こんなの〇〇じゃない!って古参は怒るし、新規は、じゃったらシリーズリブートじゃなくて完全新作を作ればいいんでないかい?と思う。


 けどこの7は非常によく出来ていました。


 なんでしょう、このシステムが新しくて斬新だ!っていう、新たな発明、みたいなものはないのですけど、すべてが完成度高く、きちんと作られていますね。


 シリーズリスタートでもありますが、旧作ファンへ向けてのファンサービスも過剰にはならないけれども、ツボを抑えていて非常にクール。


 ほいでなんといってもやっぱりこのゲームはシナリオが肝。ドラマティックRPGとうたってるように、物語、ドラマが物語の肝。


 まず主人公が40代の男ってのがスーパーレアケース。殺人罪で18年食らったムショから出てきた、どん底、の男。春日一番が、どん底から仲間を見つけて這い上がる。仲間もホームレスや、60代の老人など、ほかのゲームではまず見られない構成。

 もちろん若い女や、イケメンも後々登場しますが。美男美女しか基本存在出来ないソシャゲの世界へのアンチテーゼというか。

 龍が如くは、これで行くぜ、これで面白いゲーム作ってやるぜ、っていう志の高さを感じましたね。誰もが、世界で売れるようなゲーム、ってことでユニヴァーサルで普遍的なものを作っていますが、龍が如くは、これが日本のゲームだぜ!っていう意思を感じる。

 海外の人たちは、やっぱり日本やべぇ!!ってなったでしょうw

 

 どん底から仲間を見つけて這い上がる、ってのがこのゲームのテーマになっていて、刺さるヒトには非常に刺さる。他にもいろんなヒトを刺していますが、やっぱり0からのリスタート、それがこのゲームの物語でもあるし、龍が如く7というシリーズの物語でもある。


 何も持たない者たちが、力をあわせて富豪や権力者、体制と立ち向かう、それより面白い物語ってあるかい??

 ワタシは恋愛、SF、ポストアポカリプス、ゾンビ、などよりもやっぱこういう物語が一番好きですね。恋愛はどうか知りませんが、それ以外はすぐに人類が滅びてしまう。殺すな、とは言わないけど、重さ、が無い。重さ、ってのが無いのはつまらないものです。スカスカなんです。

 モデルガンマニアだって、銃に重さ、と反動を求めます。発泡スチロールみたいに軽かったらそりゃ持ちやすいし邪魔にもならん。けど重さ、がないとつまんない。


 新しい主人公「春日一番」これが好きになってもらえるだろうか?結局ここがすべての肝だと思いますが、見事に成功しております。春日一番好き、ってヒトワタシの周りでも非常に多い。シリーズ全体でもフェイバリットに挙げるヒトもいる。


 キャッチコピーは「人生は冒険だ」。 らしいです。こんなストレートなキャッチコピー久々に見た。