2022年10月24日月曜日

2010 Despicable Me  怪盗グルーの月泥棒

  あのミニオンズっていう黄色いゴーグルをつけたキャラが出てくる映画です。ワタシもずっとなんのキャラなのだろう?見たこと無い。って思ってたのですが、これがその元ネタ。


 でも映画内でもあのミニオンズが一体何者なのか、っていう説明は一切ありません。グルーの部下の謎の生き物です。


 邦題も面白くなさそうですが、原題もすごいつまんなそうなタイトルですよね。というか絶対ネイティブじゃなきゃ思いつかないセンスです、非ネイティブが100万年経ってもこのタイトルをつけようとは思わない。


 意味的には 「俺様は大悪党」 みたいなことなんですが、語感も悪いし、収まりも悪いし文法的にもなんか妙だし、これは本当にネイティブ的センスです。あえてめっちゃ変なタイトルで違和感を与えてるのかもしらん。Mr incredibleもクソダサタイトルですものね。


 ですが映画としてのクオリティは抜群高いですね、内容としては、コミカルな悪党が、孤児院の女の子達を引き受けることによって、だんだん家族愛に目覚めていくっていう、ワタシが嫌いなタイプのありがちなファミリー映画なんですが、構図とか間とか、テンポ、ギャグセンス、非常にセンスがあります。3Dアニメって欧米では結構山のように作られてますが、センスが際立つのがやっぱりありますよね。


 制作はユニヴァーサルなんですけど、このユニヴァーサルのアニメってどういうふうに作られてるのかめっちゃ謎です、ピクサーはこういう人が作ってるんだろうな、ってのがはっきりわかるんですけどユニヴァーサルは中身がまったく見えてこない。監督のクリスレナードって人もあんま知らん。ユニヴァーサルスタジオ、って本当に物体として存在するのかしら??

 案外、3Dアニメ先進国の欧米ってリアル頭身のアニメってのを作らないですよね、リアル等身3Dアニメ作ってるのはスクウェアくらいのもの。アニメ=子供向け、ってのがまだ根強くあるみたい。日本のアニメも最近はもう海外をメインターゲットにしてるもののほうが多いらしい。


 なんにせよ欧米人ってほんと子供が好きなんだなぁと思いますね、ポーズとかかっこつけじゃなくて子供が好きみたい、ワタシにはまじでわかんない感覚ですが、本気で子供喜ばせるために全力出せるようです。


 音楽はあのファレル・ウィリアムス、ハンス・ジマーと無茶苦茶豪華なコンビで楽曲のレベルも異様に高い。なんでこんなことができるのか不明、そんなにすごい予算があるの??


 結果的にピクサーのトイ・ストーリーと並んで、このミニオンズシリーズ?は大ヒットコンテンツとなりました。まぁこれは売れて当然。

2022年10月22日土曜日

2009 ターミネーター4 Terminator Salvation

  おもんなさそー、っていうターミネーター4ですが、言うほどつまんなくはないです、見せ場は結構いっぱいあるし、ちゃんと作ってはいる。


 ただストーリーはめちゃくちゃです、でもこれはターミネーター4が悪いんじゃなくて、ターミネーターという物語全部がタイムリープものなので、どうあがいてもプロットはめちゃくちゃになる運命だといえます。


 それにしたってもうちょっとどうにかなるのではないか??ってとこばっかりですけどね。なーーーーんで、スカイネットさんはコナーの親父をずっと生かしておくの??倒す機会はめちゃんこあったけどね・・・?とかAIがめっちゃアホだったり、本当にAIが人類を滅ぼそうとしたら、ウィルスとか細菌兵器を使うのでは?とか、ツッコミどころは満載。


 なんでスカイネットはコナー達を殺そうとしないのか、の説明みたいなのが欲しかったですよね、実はスカイネットの本当の目的はこうだったのだ!!みたいなの。


 実はスカイネットは人類の中から選ばれた人間を選別して、人類を本当の危機から救おうとしていたのだ!!バーン!みたいなオチにしてみたり。

 本当は三部作を予定していたらしく、まだ続きがあったらしいのですが会社が破産して打ち切りになりました。だから本当のとこ、まだオチを隠していたのかもしれません。

 ただ、この何部作を予定!って言っておいてぽしゃる映画めっちゃあります。映画なんて博打中の博打、大博打なのにそんな未来のことまで考えて作れませんぜ。この馬券で万馬券あたったら次その次に倍プッシュして家買います、みたいな夢物語。

 

 ただマーベルは映画作りすぎ。馬鹿みたいにマーベル映画ばっかりになっていますね。



 この映画、最近のハリウッドの映画の問題を抱えておりますね(最近といってもずいぶん前ですけど)、なんかシリアス一辺倒でユーモアが無いんです、そんなずーーっとシリアスシリアス、爆破爆破ばっかりだったら疲れちゃいます、なんか画面も青っぽくて彩度を押さえていたり、あるいはなんか黄色っぽいかんじだったり。

 みんながハリウッド映画なんてくだらないって言いすぎたんですよね、だから真面目っぽい感じの作ったらいいのか?ってことでこうなってしまったのですが、ハリウッドはバカバカしくていいんです、そのスタイルを批判されても貫くべきですね。バキバキドカンで見終わったらなんの記憶にも残らない、その何も残さないかっこよさを追い求めるべきなのだとワタシはおもふものなり。メッセージとかいらないから。

2022年10月12日水曜日

1990 ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜

  ドラゴンボールのアニメスペシャル作品。


完全アニメオリジナルストーリーで、だいたいアニメが作品の連載に追いついてしまうと苦肉の策としてこういうアニメオリジナルエピソードが作られますね、そしてだいたいつまんないんですけど、このエピソードは例外で、アニメドラゴンボールでもかなりの名作回として有名です。

 わたしドラゴンボールをガキの頃ずっと見ていたはずなのですが、このエピソードを見た記憶が無い。たぶんワタシが見ていたのは再放送で再放送ではこのスペシャルはカットされたんでしょうね。1990年にリアルタイムで見れてるはずがないもの。


 悟空の父バーダックが、惑星ベジータをぶっ壊そうとするフリーザに無謀な戦いを挑むという物語。

 鳥山明もこのエピソードはお気に入りになったらしく、本編にも逆輸入的に取り入れられています。

 物語が鳥山明っぽくなくて、もっと年齢層が高めの設定になってる感じがします、バーダックはおっさんですし。


 よくよく考えると悟空ってのは、母親というのが一切登場しないのですよね、こんなに親が一切出て来ないマンガの主人公も珍しい。だいたい親が両方とも死んでるってのはありますけども、ちょっとは出てくるもの。


 作画もアナログちっくで線が太い、今のデジタル作画を見慣れていると新鮮な感じがする、ところどころへんだけど結構気合入ってます。フリーザって線が多くてめんどくせーデザインしてるよなぁ・・・。


 やっぱドラゴンボールって面白いなぁってのが感想ですね、なんでこんなにおもしろいのかはよくわからぬ。ただ、やっぱり悟空が少しずつ強くなり、大人になっていった歴史を知ってるから面白いのかもしれません。成長物語なんですよな。長編ならではの強みです。もちろん、それまで劇画調だった作画を、時代を20年は先どったポップで洗練されたデザインへと進化させた鳥山明のデザイン力もあります。

2022年10月8日土曜日

1963 Where the wild things are Sendak, Maurice

  I decided when I read books I will read it in English, because my Japanese ability get its limit, and it is not going to be good anymore.


 And I thought I should start English reading from children's books. Thats why I chose this book.


 I think this book is famous one, I donno why this book is so famous, this book became film, I saw it and its ah.... lil bit difficult.


This book version is so simple, the illustrations are very stylistic, but I can't find reason why this book is so popular. Not so bad, but nothing is so special to me.

2004 変人偏屈列伝 荒木飛呂彦

  荒木飛呂彦作とありますが、原作脚本をあらーきーが担当してるというだけで、短編が6本ありますが、飛呂彦が作画してるのはそのうちの一つだけですので、あらーきーを求めて買った人はちょっとだまされたような感じですね。

 アラーキーのアシスタントさん達が描いてるようですが、かなりクオリティはブレブレです。


 歴史上に実在した奇人のドキュメンタリー的作品ですので、プロットがどうとかいう問題ではありません、だって事実なんだもの。


 こういうドキュメント調ってやつは、歴史もそうですけど、ありものなので自分で考えなくて良いという利点があります、リアリティも当然ありますし、構成、ってのを練習するのは良い。ただ創作ではないので盛り上がりに欠けたり、尻すぼみになってしまうのも当然あります。


 まぁぶっちゃけ若手作家の習作って感じでして、買うほどのことは無い本ですね。

2022年10月5日水曜日

2014 D&D dungeons and dragons プレイヤーズハンドブック 第5版

  すべてのRPGの祖先であるD&Dの第5版。



 わたしも調べてようやくわかって来ましたが、だいたいD&Dのゲームに必要な本は3冊あって、まずこのプレイヤーズ、通称ルルブ。プレイヤー必携の書。DMにはダンジョンマスターズガイドが必携。さらにモンスターズガイド、モンスターのデータですね、これもDMは必要。(ほいで今回プレイするシナリオみたいなのがあればベスト。このシナリオ的なやつは膨大な種類が出てて整理不能。)

 だいたいこの三冊がバンドルとして売られています。

が今は買わないでください。(売ってもないと思われる)


 この第5版、5eがホビージャパンから出てたのですが、ライセンス契約が打ち切りになったらしく、今年の冬?にW&C本社が直に日本語版を出すことになったらしいです。6e。これを待ってから買うのがベストでしょうね。でもすぐ買うとなんかエラッタがありそうなのでちょっとまってからのほうが良さそう。100%翻訳のエラーがあります、ゲームの翻訳は難しい、一つのコトバの違いで全然違う効果になってしまうから。


RPGにかぎらず、ファンタジーっぽい世界観のゲームでD&Dになんらかの影響を受けてないものは無いと思われます。作ってる人がそう思って無くても、そのシステムの元はD&Dにあるということが多数。


 海外では、D&Dのやり方、っていうのがMTGのルールみたいに、まぁやってる人はだいたいわかるっていうくらいに浸透してる模様です。はいはいあれでしょ?まず土地を出すやつでしょ?ってくらいに、はいはいD&Dね、クラスはあれが好きだね・・・みたいな感じ。

(MTGはD&Dはわりと世界観を共有してます、W&Cという同じ会社が所有してますので、モンスターとか種族、マルチプレーンの宇宙など・・・)


 でも思ったよりもルールはかなり複雑でクセがあります。


ワタシのぱっと見の感想では前衛ではファイターが飛び抜けて強い、ファイターと回復系のクラスでスロットは2つ埋まってしまうのが残念。これはドラクエでも全くおなじ現象。ほいで魔法はだいたい超高火力でチャージ時間もだいたい0ですし、射程もファンネル並みに長い、たいていの場合超遠距離からぶちかまして終わりです。

 魔法は異様に充実してますので(ルルブの半分がほぼ魔法の説明)誰か魔法使わないとゲームの半分やってないのと同じですので魔法も決定。ファイター、クレリック、ウィザード、でだいたい決まり。

 魔法はでも弾数制限があるので(この弾数制限の仕方がD&D独特です)ボスに使うしかない、そして魔法系のユニットはディフェンス紙なのでだいたいくらえば一撃でノックダウンです。

 逆もしかりで敵に魔法使われたらその時点でほぼ全滅です。さらにめちゃくちゃな威力の魔法も多い、別次元にふっ飛ばすとか、何か動物に変えられてしまうとか。

 そういうわけでめっちゃピーキーなゲームバランスです、大技先に当てたほうが勝ち、みたいなバランス。高レベル帯の魔法はほぼ全部即死みたいなもの。

 ただノックダウン=死、ではなくてノックダウンされてから死ぬまでにかなり時間があるし、さらに最悪死んでも蘇ることができます。

 やり込んでないのでわかりませんが、相当大味なゲームです・・・もしくは高レベル帯でプレイするのは一握りのマニアだけなのか?


 総括すると、やっぱ初心者がやるにはハードル高すぎますよねこのゲーム。MTGもかなり複雑で、正直よくわからんとこも多いですが、D&Dも相当ゲームの進行が複雑、アクションに、通常アクション、リアクション、ボーナスアクション、チャンスアクションみたいなのがあって、解決順がややこいです。移動するだけでも、そこ通るとこの敵チャンス、でもボーナスでこれ、それにたいするリアクションこれ、リアクションに対するボーナス、敵のスキル判定、こっちのスキル判定、移動できません、移動できないので通常アクション・・・・って具合。よくわかりません。

 でもD&Dは適宜GMが判断するってことかもしれません。あととにかく効率優先、勝ちにいく、っていうプレイスタイルをとるべきじゃない、世界観を守ることが大事だと思われます。

 

 それにしたって、日本でTRPGが流行るにはもっとシステムを単純化、イージーにする必要がありですね、でも海外ではそれだとぬるいと言われるだろうし・・・第6版ではどうなるのであろう?