2022年10月12日水曜日

1990 ドラゴンボールZ たったひとりの最終決戦〜フリーザに挑んだZ戦士 孫悟空の父〜

  ドラゴンボールのアニメスペシャル作品。


完全アニメオリジナルストーリーで、だいたいアニメが作品の連載に追いついてしまうと苦肉の策としてこういうアニメオリジナルエピソードが作られますね、そしてだいたいつまんないんですけど、このエピソードは例外で、アニメドラゴンボールでもかなりの名作回として有名です。

 わたしドラゴンボールをガキの頃ずっと見ていたはずなのですが、このエピソードを見た記憶が無い。たぶんワタシが見ていたのは再放送で再放送ではこのスペシャルはカットされたんでしょうね。1990年にリアルタイムで見れてるはずがないもの。


 悟空の父バーダックが、惑星ベジータをぶっ壊そうとするフリーザに無謀な戦いを挑むという物語。

 鳥山明もこのエピソードはお気に入りになったらしく、本編にも逆輸入的に取り入れられています。

 物語が鳥山明っぽくなくて、もっと年齢層が高めの設定になってる感じがします、バーダックはおっさんですし。


 よくよく考えると悟空ってのは、母親というのが一切登場しないのですよね、こんなに親が一切出て来ないマンガの主人公も珍しい。だいたい親が両方とも死んでるってのはありますけども、ちょっとは出てくるもの。


 作画もアナログちっくで線が太い、今のデジタル作画を見慣れていると新鮮な感じがする、ところどころへんだけど結構気合入ってます。フリーザって線が多くてめんどくせーデザインしてるよなぁ・・・。


 やっぱドラゴンボールって面白いなぁってのが感想ですね、なんでこんなにおもしろいのかはよくわからぬ。ただ、やっぱり悟空が少しずつ強くなり、大人になっていった歴史を知ってるから面白いのかもしれません。成長物語なんですよな。長編ならではの強みです。もちろん、それまで劇画調だった作画を、時代を20年は先どったポップで洗練されたデザインへと進化させた鳥山明のデザイン力もあります。