2025年8月29日金曜日

1930s クリスティ短編集2 新潮文庫

  クリスティの短編集その2

 

 マープル、パーカー・パイン、ポアロものの短編が収録されておりやす。

 

 パーカー・パインものに関してはワタシはいかがなものかと思いますね、ちょっと完成度がいまいちか。

 いまいちというより、なんでしょう・・・、ぬるいですね。センチメンタルすぎるっていうのか。

 

 マープルは他の探偵にはない独自の味がやはりあります。マープルは基本自分で証拠を集めたりはしない、噂、だけで推理するので。スキャンダルとか無駄ばなしを軸に推理するという、いかにも女っぽい探偵です。

 

 ポアロはまぁポアロなんですが、やっぱりアガサは短編よりも長編ということに落ち着きますね、短編は長編よりも難しいとよく言いますがその通り。短編ではちょっとレイヤーが少ないというのか。

 ブラウン神父や太宰治みたいに、短編が得意な作家は本当に才能の塊といえます。