クリスティの短編集その2
マープル、パーカー・パイン、ポアロものの短編が収録されておりやす。
パーカー・パインものに関してはワタシはいかがなものかと思いますね、ちょっと完成度がいまいちか。
いまいちというより、なんでしょう・・・、ぬるいですね。センチメンタルすぎるっていうのか。
マープルは他の探偵にはない独自の味がやはりあります。マープルは基本自分で証拠を集めたりはしない、噂、だけで推理するので。スキャンダルとか無駄ばなしを軸に推理するという、いかにも女っぽい探偵です。
ポアロはまぁポアロなんですが、やっぱりアガサは短編よりも長編ということに落ち着きますね、短編は長編よりも難しいとよく言いますがその通り。短編ではちょっとレイヤーが少ないというのか。
ブラウン神父や太宰治みたいに、短編が得意な作家は本当に才能の塊といえます。