2014年12月18日木曜日

森山未來 踊る阿呆  負け芸批判

森山未來のドキュメンタリーがNHKBSでやってました。見逃したひとは~・・・どっかで探せば見れるんじゃないですかね、じゃなきゃうちんちに見に来るしかないですねw
 
 内容は森山氏が自分で自分のイスラエルでのダンス修行を撮るっていうものです。最近まったく見ないと思ったらダンスのほうに行ってたんですねー、なんでイスラエルかというとイスラエルの文化大使に選ばれたらしいので。
 コンテンポラリーダンスというと、たぶん本場はドイツなんですよね、勝手にIがそう思ってるだけかもしれませんけど、ハイアートの中心地は今でもベルリン、ウィーン、パリのコンティネンタルトライアングルです、他に市場が存在しないってだけなんですけどね。ベートーベン、ワーグナーの時代からそうなんですな。


 Iはずっと昔から森山氏はちょっと違うなと思ってましたねー、なんのアレだったか・・・セカチューかウォーターボーイズよりももっと前、一重まぶたのなんか色が違う俳優がいるなーってのを背中に感じてました。もう一人窪塚もI好きだったんですけどねー。

 けど今のテレビ、映画業界ってのは、なんだろうー器が大きすぎる人間を嫌うっていうか、負け芸なんですよね、お客に媚びる、今度舞台やります、見に来てくださいねー、って普通に言える。それは負け芸です。見たけりゃくりゃいいじゃん。立川談志がよく言ってました、別におれが頼んで来てもらってるわけじゃない。勝手にこいつらが金を払って来てるんだって。
 でもそれってそうじゃないかと思うのです、来てくれって頼んで来てもらいたくなんかない、それは丁寧なんじゃなくて、言い訳だって気がする。芸に自身が無いんです、こんなにすごい芸やってんだから来ないほうがバカだぜ、っていうのが普通です、ちゃんと芸をやってるってそういうことじゃないんですかねー。
 お笑い芸人だとダウンタウンがそういう、負け芸をやらない、殆ど今では唯一の芸人だって気がする、簡単に頭下げるなよ、ってほんと思う。映画とかでもシリアスな演技してたって、客に媚びてたら台無し、よく俳優がテレビとか出ますけどあれは絶対に良くないです、三船敏郎が客に媚びるわけないもの。

 森山氏と窪塚氏はそういう、死んでも媚びないっていう志がある気がしたから好きだったのです、結局ふたりとも俳優は殆ど廃業か海外かってことですけど、それが当然という気もする、今の日本の映像では俳優、ってのはマジで居場所が無い。むしろ声優のほうがはばを効かせてるって感じです。日本映画なんてここ10年見てないですもの。テレビは家の部屋に存在すらしないし。

 
 そんなことはいいのですけど、森山氏はダンスをガーッと今やってるようです、ダンスってほんと世界的には盛り上がってるてのをビシビシ感じます、ダンスを見に行く、ってことをしてる人は日本では皆無に近いだろうけど・・、だからいいところだと思います。
 
 森山氏の事務所って松田優作の事務所なんですねー、それがすげーなるほどなーって思った、だから負け芸でプロモーションしないわけだ。Iも俳優だったらこの事務所にしようw


 印象に残ったのは

 「別に一年間日本から離れて、みんなに忘れられてもいいと思った」

 っていうセリフです、やるなぁー。そんなこと言える俳優はこの世代には他にいないと思う・・