2018年4月21日土曜日

2009 final tantasy Xlll

  今!?

 って感じでしょうけど、ついに中古でPS3を買ったのでこれからPS3のゲームレビューが増えていくに違いありません。そして仕事はどんどん遅れるでしょうw


 どのレヴューとかを見ても、一本道が長すぎる!!自由度が低すぎる!という評価がデフォルトみたいになっていますが、実際にプレイするとたしかにそうです。


 ずっと序盤は聖府、っていうまぁいつもの帝国に追われてそれから逃げるっていうのが続きます、街、すらなくダンジョンを一つクリアすると次のダンジョン、ダンジョン探索をずっと繰り返す感じです。ショップはセーブポイントからアクセス出来るだけで、実際の店舗みたいなものはないし、街、もありません。
 というか結局最後まで、いわゆる、街、はありません。通行人に話しかけて、お店があって、みたいなの。街的なところを通るだけってのはありますけど、敵に追われているばっかりで建物の中に入ることはない。

 
 かなりの終盤になってようやく、ワールドみたいなのと、サブミッションなどが出来るようになりますが、これも移動の制約などがあって、自由にサブイベ攻略出来るのは更に後。

 
 買い物なども出来るのですけどカネがありませんので、特に何も買えないし、武器の改造も出来るんですけど、これもやっぱり素材が不足していてあまり何も出来ません、というか武器を強化しても序盤ではほとんどなにも変わらない。
 キャラクターの成長はレベルじゃなくて成長ボードみたいなので成長を選ぶみたいな感じなんですが、これもまた、序盤は伸ばせる項目が限られているので、誰がやっても基本同じ。
 戦い方も、基本的にチュートリアルで教えられるおすすめの戦い方をしないと勝てません。


 終盤までずっとチュートリアル、と言われてますが、まさにそのとおり。

 


 以下ネタバレ。

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 ストーリー
 

 でも自由度の低さはほんとは問題じゃなくて一番の問題はスノー君のリア充爆発っぷりだと思います。

おれがオマエを守る

オマエがいないなんて絶対ありえない

オマエがいるほうがシアワセだって気づいちまった

オレがみんな守ってやる

ずっと一緒だ

セラ!

 セラ!

    セラ!


 オマエは乙女ゲーのヤツか!!っていう感じで、女性ユーザーに媚を売りすぎっちゅーか、腹が立ってきますw なんなんだこいつ、オレもライトニングみたいにスノーうちちゃー!!ってなるw ドハマリっぷりはあのテイルズリバースの主人公を彷彿とさせます。ルックスは金髪にバンダナ、無精髭、ネックレスというチャラ男全開ファッション、他のキャラはペラペラの水着みたいなのを来てるのに何故かコートにブーツという1人だけ季節感0。(女性キャラはほぼへそ出しの薄着ばかりで♂どもはコートというどういうこっちゃという季節感です)


 ゲームの最初からスノー君とヒロインのセラはラブラブで、これも序盤にプロポーズして成功してキスしたり抱き合ったりいちゃついてばかり。一体何を見せられてんですか・・・。でもスキップするとストーリーわかんなくなるわけで、クソが、爆発しろ・・って思いながら二人の熱々っぷりを見せられるハメに。


 それとやっぱりムービー、イベントが多すぎる、2,3回バトル、イベント、2,3回バトル、イベント、ボス、イベント。テンポが非常にわろし。

 そこいる!?ってくらいいきなりムービーが差し込まれることも多々あります。STEAMでも配信されてたのですが、なんと容量が50GB近くあって、そのうち45GBくらいはムービーが占めていて、ゲームの部分は5GBくらいという、恐ろしいほどのムービー地獄、全部つないだら普通に映画くらいの尺あんじゃねぇの?

あといちいち名言を吐きたがるというか、いいセリフを吐きたいみたいな欲が強すぎて、なんかセリフにリアリティが無いという気がします、そ~んなにかっこつけてばっかりしゃべんないでしょうに。時代劇風です。


 ストーリー自体は、最近のFFはずっとこういう調子だ、っていうのを踏襲してます、わりかし重ためで、家族っていうのを重視してるのはもちろん北米市場での売上を狙ってるからで、世界市場で受け入れられやすいものを作ってるなという感じ。JAPゲーマーからすると、なんかシリアスばっかりで遊びがないし、家族家族うるせーなおっさん・・・っていう感じもする。

 大衆が無知で愚劣、いがみあってばかり、それに裁きがくだされるっていうのは現代のセカイを反映しています。暗黒大魔王が・・、っていう感じではなく、政治色がやや強いって感じですね。ワタシは結構、暗黒大魔王が・・・っていう何も考えないでプレイ出来るのも好きですが


 ただ全体としてストーリー自体はそこまで悪くはないと思います、よくもわるくもないといったところでしょうか。こんな超大作タイトルで尖った物語を採用することも難しいので仕方無いですよね・・・

 エンディングは・・え!?・・なんでそうなるん???っていうポカーンって感じもありつつ

「僕らは奇跡を起こせる!」

みたいなえっそれで押し切るの!?っていう展開です。奇跡起こせるんなら仕方ないか・・・。じゃあ・・別に・・あの屍骸になるうんぬんはなんやってんってことにもなるような・・・。
 ラスボスは闘い方がわからないとあっさり負けるし、闘い方がわかってればここまでこれる成長であれば負けないという程度。

 ワタシのクリア時間は可能な限りミッションをこなして44時間でした。良いRPGの基準はワタシとしては50時間は遊べるゲームだと思うので、ちょっと足りない。やっぱミッションっていうかサブイベが少ないような。メインストーリー以外に遊びが少ない。裏ダンジョンみたいなのも無い。
 ゲームプレイ時間のうちおよそ8時間くらいはムービーを見せられた気がする。

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 システム

 戦闘はオプティマというのをセットしてアクティブタイムバトルをしますが、これは非常に説明しずらい、ようは作戦指示を出し続けながらリアルタイムでコマンド選択するっていう感じです。

 今回の肝はブレイクで、一定以上のゲージを貯めると相手のディフェンスをブレイクして大ダメージを叩き込めるっていうやつなのですが、ほぼこれがこのゲームのすべてと言ってもいいです、いかにブレイクして、ダメージを叩き込むか、です。
 だから素の攻撃力とか武器の攻撃力ってのは実はあまり関係ありません、それよりも即効でブレイク出来るかどうかが問題。ブレイクしないとダメージがそもそも入らないってのもいるし。
 さらに最近のゲームの傾向なんですけど、サポートとかバステの威力が相当高いので、これも重要。重要というかきちんとバステを入れないとダメージ通らない、あるいはワンキルレベルの攻撃くらいまくってドンジリになる。特にJAMMERが重要な気がします、スロウ、フォーグなどが入らないと自爆でドカーンってなったり、亀に踏まれて終わってしまう。


 思ったよりも難易度はちょい高め、ライトゲーマーには厳しいと思われます、特に召喚獣戦は意味がわかんないとドハマリする危険性あり。先に書いたとおりこのゲームレベル上げがあまり最初のほうは出来ないので、なかなか大変。後半はとにかくENH、JAMでバステ、バフを入れまくるのがポイント。



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 評価点

・そうはいってもグラフィックの綺麗さは圧巻、PS2に慣れ親しんでた目には、ウソだろー!ってくらいキレイです。現実よりもキレイだ。日光の性質で服がキラキラしたりするのもすごいですし、水の表現も非常にキレイ。
 3Dモデルにキーアニメーションをつける面倒臭さを知っていると、うげー、クソめんどくせぇって思ってしまうのですがw やっぱりそれにしたってキレイですね。莫大な人件費がかかっておる。
 ムービーももはやすごすぎてなんのこっちゃわからん、一体何がしたいの?ってくらい作り込まれてます。なんか映像の派手さを追求するあまり、まったく関係無いことをしたりもします。(あのコクーンに帰還するイベントのバイクレースは一体何だったの??)

 スタッフロールを見てそういうことか!と思ったのですが、ストーリーボードを金田伊功が担当、だからあぁいうZ軸のパンっていうのか、ズバーン!っていうショットがストーリーを無視してムービーにたくさん入って来てたのですね、金田サーカス。金田伊功ってまだ生きてたの?って調べたら2009年に死んでたんですね、ほぼ遺作になりましたね。

 
・ワールドマップで小さな段差みたいなのをほっ!っと飛んでくれるのがすごいありがたい。ゼノブレイドっていうゲームで小さな段差でもジャンプしないのでめっちゃ腹が立ちました、いやそれくらい飛べ!!っていうw このゲームはちゃんと少しの段差どころか、ものすごいノミみたいなジャンプ力で動けるのはありがたい。(ファング姉さん飛べるんじゃないの?っていうツッコミもあるんですけど)


・キャラのバランスが良好でベンチ固定キャラがいないところ。終盤になるとキャラ育成は完全に自由になるので、好きなキャラを使っていけます。
 それはまぁでもゴリゴリに鍛えればの話、基本的には、打たれ弱さを除けば、ファング、ヴァニラ、ホープの、JAM JAM ENH というバステ、バフ地獄が一番強い(気がする、特にボス系)。特に中盤あたり、ファングしかスロウ、フォーグ、を使えないので必須。ファングはワタシが思うに一番主人公っぽいし。スノーはリア充すぎてムカつくので使いたくないw 

 ヘイストが使えるのは途中までサッズだけなんですが、HELが二人いないと安定しないので難しい。
 一応主人公のライトニングはオールマイティ故に器用貧乏で一番イマイチかもしれません。サッズを使いたい場合にアタッカーもヒーラーも出来るライトニングをセットで使うのが良いかも。
 攻略サイトによって、ライトはいまいち、とかホープがいまいち、いやサッズは火力が、いやいやスノーはDEFにしか使えねぇし、などと評価がまちまちなのは、キャラごとのバランスが取れてる証拠といえます。とにかく好きなの使えばいいやん。ただ、ファングが強いってのはたぶん一致するはず。JAMとATKをこなせるのは素晴らしい。

 あんまり気が付きにくいですけど、このゲーム、アタッカーに一番特化してるのはファングです。あっそうなん?って感じですが、ライト、スノウよりも一番攻撃力が高いのはファングなんです。
 おそらくみんな最終的に操作はファング、あと好きなヤツ誰かって感じですね。(開幕JAMで動きを止めるってのが非常に重要なので)。

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 問題点

・これが一番だと思うのですが、ルーラ的なものが無いので、基本ずーーーと元の場所に戻れません。戻って宝箱回収したい、とかあのザコ敵と闘いたい、みたいなのがものすごーーーくめんどい。プレイアビリティが悪いというやつですね。一本道が嫌だっていうよりかはこの、一回進むと戻れないってのがストレスなんです。
 確かにストーリー上戻るとめちゃくちゃになってしまうんですけど、ほぼ全部二度と戻れないダンジョンってのはロープレプレーヤー的にしんどい。
 テレポが出来るようになってからもテレポ解放ミッションみたいなのがあって、それをこなさないとテレポ出来ない。更にその解放ミッションのベヒーモスがやたら手強かったり。いやいや!ここに強敵配置する意味ある!?っていうくらい手強い。テレポのポイントもすごい少ない。
 更に更にコクーンに帰還したあとはまたもやなかなか戻れない。セーブポイントで移動でいいじゃん。


・ショップがデジタルショップで店舗がないのがなんか味気ない。
ショップはセーブポイントからアクセス出来て、ショップ、という物理的なお店は存在しません、それがなんとなく味気ない。というかワタシは初めてゲームでショップがあって、こんにちわ、とか毎度あり、っていうのが必要なんだっていうのに気付かされましたw
 無くなって初めて気づくのですが、ショップに個性がなさ過ぎるだろ。それに伴ってなんか市民っていうのか、このセカイの住民、みたいなのが影がすごい薄い、生活感がない。グランパルスにいたっては人っ子一人いない。


・召喚獣がかっこ悪い。
 なんか今回召喚獣はドライブモードといって乗ったりするためにキカイの乗り物っぽいのですが、なんか・・・、ん~・・・、ワタシはもっとファンタジーテイストの召喚獣が好きですね。可愛げがないぜ・・・。特にヴァニラの乗り物は妙なサソリで、うそぉん、ヴァニラそんなゲテモノに乗るの?っていう感じ。まぁ自分でヴァニラを操作しないので滅多に登場しないんですけど。
 いつもグラフィックが気になるバハムートも、非常にかっちょわるい。そしてグラフィックは派手ですがたいして威力もない、全滅しそうな時に緊急回避で使うくらいです。(それもフルケア使えばいいだけの話なので)、亀を転ばせる時くらいしか使わないですね。


・キャラデザが偏ってる気がする。
ライトニングとセラ、は姉妹なんでまぁ似てるのはわかるんですが、ヴァニラとセラも似たような顔立ちと髪型をしてます。髪の色もピンク、ピンク、赤茶と同系色。
 これは説明書を見たときから思ってましたがなんか同じようなキャラが3人もいるけど・・っていう。だいたいFFっていうと1人は人外キャラ(ケット・シー、レッドXlll、スタン、キマリ、黒バニー)と、お調子者キャラみたいなのがいるんですが、そういうのは今回いません。サッズもコメディキャラでは全然ないし。美男美女への偏りが・・・。
 
 あとドッジの声優よ!まぢか・・・、下手すぎるぞ、なんでOK出たのかわかんないくらいスティックリーディングです。


・ワールドマップがないので世界感が伝わりにくい。結局どういう物理構造を持ってる世界なの?ってのが最後までよくわからんかった。コクーンなる空に浮かんだ月みたいなのに文明が存在していて、その下は全部グランパルスみたいなんですが、グランパルスってのが星なのか、無限に続く平面なのかもよくわからん。ゼノブレイドとFF13は非常に似通ってる思うのですが、ゼノブレイドはワールドは、超巨大な巨神、でそのカラダの上にセカイがあるという設定はふむふむなるほどね、と思われました。(ストーリーはひどい出来でしたけど)、ゼノブレはあらゆるメディアでめっちゃ褒められていて、FF13はワリと叩かれていたのはこういうところかも。


 ダンジョンとかもそれぞれまったく別の空間で、一貫性みたいなものがなくて、つまりこれはどういう世界なん??ってのが最後までわかりませんでした。
 あとファルシってのはなんなん??ってのもわからんかった。
「ファルシだ!」
 ってのをしょっちゅう聞くのですが、ファルシの形ってのがまた千差万別で、大きなキカイの塊だったり、変な仮面を付けた生き物だったり、空を飛ぶ蛇だったり、トゲトゲのボールだったりと、いやだからファルシって何なん!?っていうかどれがファルシなん?ってのを最後までずっと思ってました。