2018年4月21日土曜日

1994 孤独のグルメ  漫画

SPAという(ゲスなゴシップ)雑誌に掲載されていたグルメ漫画。

 グルマ漫画といいつつ、食べているのは、そのへんの普通の店で食べる料理で、しかもキャラクターはただのおっさんという、異色極まりないグルメ漫画です。究極だの至高だの、一般人には一生食わないであろう高級料理にうんちゃらかんちゃら言って食べたりしないし、料理人が包丁で切るだけで食材が鍋に飛び込んでいったり、美少女の服が無くなったりもしませんし、モンスターを倒して食べることもない。 
 極めてスローというか、リアルタッチの漫画です。

 そして実はグルメが問題というよりは、食い物を通して、その土地というか人間を観察するという、人間観察漫画です。作画が完全に写真トレスでして、あぁちゃんと取材して取ってきた写真を境界線検知で出して絵を書いておるな、さすが週刊誌。っていう絵面で、旅をしてるという感じがすごいします。


 ワタシは食い物の話をするやつとオンナの話をするヤツが大嫌いです。クソかよって思う、やれあの店が美味しいだの、こういう食べ方が通だの粋だの、その土地の名産だの、はいはい死ね死ね、って思う。カロリーメイトだけ食って生きればいいのだ人間なんて。

 あとオンナの話ですね、上戸彩がカワイイ、あのアイドルがどうした、裏では性格悪いらしい・・・みたいなの、反吐が出る、クソかよ。おっさんが女の話をしてるのはほんと聞くに堪えないです。

 この2つの話っていうのはたいてい面白くないヤツのする話でもあります。こういう話をした途端ワタシのココロのシャッターガラガラ、っていうのが音に聞こえるハズです。


 そんなワタシにも読めるグルメ漫画。