2020年8月3日月曜日

1994 ヘラクレスの栄光IV 神々からの贈り物

 伝説の作品となったヘラクレスの栄光3、の満を持しての続編。

 シナリオは最高だが他はほぼ全滅、だった3と比べて、4はすべてが改善されと言えます。ここまですべてが改善されるってことは奇跡に近い。
 まず劣悪ファミコングラフィックだったのが、FFとまではいかないまでも、目に優しい程度のクオリティに進化。敵のグラも進化、演出面も進化。さらに見づらかったワールドマップも、踏んだところが可視化されるという便利マップへと超進化。クソ時間の無駄だった神殿も、神殿ワープネットワークが整備されて、鬼クソ便利に。
 さらにRPGとしては全然面白くなかったシステム面も、100人を超える人々、に乗り移って戦う、という斬新、自由、育成、収集、というゲームの面白要素を爆盛したハイクオリティゲームへと超絶進化。

 ゲームをやってすぐに、良ゲーの予感しかしない。というオーラを感じさせるほどのゲームになりました。


 しかしゲームバランスは非常にピーキーw これがヘラクレの味といえばそうなのかもしれません。 
 ピカール?なるキャラクターの能力がぶっ飛んでいて、攻撃力4倍。・・・4倍?嘘だろ?と思いきや本当に4倍でボスでも一撃で瞬殺出来ます。なんじゃあこりゃあ。4倍、というゲーム初めて見ました。
 しかし属性が非常にシビアで、属性が悪いとダメージ1、もしくは当たらない。3よりはマシですが、それでも説明は最小限、武器になんの属性があるのかまったくわからん。
 全然ダメージが通らない!ってことが非常によくあります。でも戦闘中でも自由にカラダを変えられるので、戦術の幅はひじょーーーに広い。まさにメタモルフォーゼ、どんな戦い方も思いのママ。


  しかし!すべてにおいてパワーアップした4ですが、やっぱりシナリオは断然3のほうがいいですね。まぁ3が良すぎたのでして、それをすぐに超えるものを作れってのはかなり無理、別に悪くもない、シナリオとしては普通です。あとボリュームもそこまで無い。結構カラダを強くしても、あんまし使いどころは無い。ラスボスもツヨクナールで数ターンで殺せる。

 RPGとしては当時ならこれは間違いなくおもろー!なんですが、今やるべきかどうかは微妙なところです。3はやるべきなんですが、やっぱプレイするのはきびちぃ。最近リメイクばっかりですけど、まさにヘラクレス3こそリメイクすべきゲームです。4もシステムは生かして新しくゲームを作ったら面白そうなのに。