2020年12月29日火曜日

2020 年の総括  ウィルス は 禍 ではない

  これも偶然によるものですが、ジョジョ5部で、殺人ウィルス、が登場します。


 その殺人ウィルスこそ、スタンド能力、を発現させるもの、で適正があるものはスタンド能力を得て進化するが、適正が無いものがそれに触れたら死ぬ。


 「ウィルスは生命を淘汰する」


そのウィルスは隕石によって宇宙から飛来してきたという設定になっています。


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 医者は使命感だけで寝る間も惜しんで頑張っている、一つでも多くの命を救わないといけない。医療従事者に感謝しましょう。


 と美談が語られてますけども、なにか・・・おや?とひっかかるところがある。

まず感謝ってやつは人から強制されるものではないこと。でもそれは些細なことです、問題は


一つでも多くの命を救わないといけない


 こっちですね。議論の余地の無い絶対の正義、みたいに語られてますけれども


本当にそうなのか?と思いませんか?


 老人が病気になって死ぬ、これほど自然なことはない。それを医療の力で延命させる、それが当然、とされてますが、それって本当に当然のことなんでしょうか?もっともっと医療が進歩したら、可能なかぎり延命させなきゃいけないのでしょうか?さらに進化して永遠に延命できるようになったら、永遠に延命させるのが、医療従事者の義務、絶対の正義だと言えるのでしょうか?


 医者が患者を可能な限り延命させようとするのは


「病院の利益になるからです」


 ほとんどの医療関係者はそんなはずない!ふざけるな!と言うでしょうけど、本人たちは誰かに「これは正義だ」と吹き込まれているだけで、実際は病院の利益の為です。

 人間ってのは「あなたは正義だ」と吹き込まれると、容易にそれを信じる、誰だって自分が正義でいたい、正しいことをしてるって信じたいわけですから、自分の信じたいことを言ってくれる人をすぐに信用する。

 けれどどういう理屈で?と論理をたどってみれば、そこにはなんにも無いのです


「人は生まれたからには、生き続けないといけない」


なんで?どうしてそれがわかるの?と問うとそこにはなにもない。単なる個人の価値観でしかない。

 単なる個人の価値観を「正義」だと言って、使命感、があって、やっている、感謝、しろ。ってのはおかしくありませんか?


 さらに何故か、医者は給料が高いです。なぜ医者は高い給料を得ないといけないのか?というと理由はどこにもない。公務員扱いで一律の給料でいいのではないでしょうか?自分の使命感という個人的価値観のためにやっているのであれば、生活には不自由しない金額で十分なのでは?


社会のため、みんなの為?本当に?みんなというのは誰?医者にすべての命を延命させろと言っているのは、一体、誰、なんですか?


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 なぜ世界はどんどん不安定になっているのか?なんで科学が進歩して生活が豊かになってるはずなのにこのまとわりつくような未来への絶望感、失望感、閉塞感が広がっているのか?その原因は色々あるようでだいたいは一つに集約されます。


「人間が多すぎて、さらに老人が増えすぎてる」


環境問題も、食料問題、エネルギー問題、社会問題、財政問題、いわゆる「なんとか問題」のすべての原因は突き詰めればほとんど一つ人口の増えすぎです。

 持続可能な社会、といいますけれど、何もしなくても地球、というのはほぼ永久機関であり、地球の再生能力を超えて破壊しなければ、すでに持続可能で完璧なシステムです。


 もっと突き詰めていけば


「死ぬことは悪であり、絶対に避けなければいけない」


という価値観、が根底にあります、死、を悪、としているこの価値観、にだいたいの問題はいきつく。


 価値観、ということは、誰かの個人的見解なのです、そして誰かが与えたものです。ほとんどの人間は、自分の価値観を持ちません、他人から与えられたものを、自分が最初から持っていたものとして自己欺瞞をする。

 価値観を持つ、というのは一握りの人間の特殊技能みたいなもので、絶対の自信、ある種の狂気です。自分を神だ、と信じてる人間だけが、何に価値があって、何には無いというのを決めることができる。


 ウィルスで弱い生命が死に、強い個体が残り進歩する、それが自然のルール、川が海に流れるように自然なこと、それに逆らって、医療の力で延命させる、それは川を逆行していくのと同じで、自然のルール、に逆らうには必ず、エネルギーが必要になります。

 そのエネルギーをどこから持ってくるか?そこには必ず裏技が必要になる、搾取だったり戦争だったり暴力、抑圧、洗脳、強制、奴隷、とにかくまともじゃない方法でエネルギーを生み出さないと自然、の流れに逆行しつづけることはできないのです。


核発電は危険だからやめろということで、核発電所は廃炉されましたが、火力発電が安全だという根拠はどこにもない。火力発電で生み出した二酸化炭素が、すでに回復不可能なほど地球環境を破壊してもう手遅れだという可能性だってある、放射能汚染よりももっと決定的な破滅を引き起こすことだって考えられる。

 どうやったって、自然に逆行するための膨大なエネルギーを生み出し続けようとするならば、継続不可能な裏技を使うしかないってことです。


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 2500年前の哲学の祖ソクラテスは、ほとんどたった一つのことしか言ってません、そしてそのたった一つのことが、唯一の知恵とも言えるべきものです、簡単に言うと


「それを知らないという理由だけで、それを悪とするな」


 これだけです、だから死、も知らないというだけでそれを悪としてはいけないってことにもなる。

 けれども生命の本能として未知の物は恐ろしい。知らない、わからない、それだけの理由で恐怖を抱いてしまうもの、そういう遺伝子なんだから仕方がない。


 だけど論理は、それは間違いだと教えてくれます。恐怖、を論理で克服することを、勇気と言います。

 勇気を持っている人間は、1%もいません。願わくば、勇気を持つ人が1人でもおおく存在することを望んで2020年の総括とします。