2022年11月26日土曜日

1941 tintin The Shooting Star ふしぎな流れ星 タンタンの冒険

   これまでの政治的な対立やら、国家的問題、ギャング団を相手、みたいなジャーナリスティックなお話が主軸だったのが、地球に墜落した隕石から謎の新しい隕石が発見される、というちょっとSFテイストになった作品。


 なんでこういう話になったかというに、発売年を見れば一目瞭然。ベルギーは当時ナチスの支配下、ベルギーは、というかヨーロッパは、すでにナチスが支配していた時代ってわけです。


 そのなかで検閲とかそういう問題をスルーできるように、非政治的、あまり現実世界とは関係してないようなお話になったのですね。舞台は北極海、というのも政治的に問題にならないようにしようってことなのでしょう。


 内容的にはゴリゴリの戦時下というのを感じさせないエンタメ的なものになってます、逆にそういうことなのかもしらん、もう戦争の話なんて反吐が出るほど聞き飽きてるのですから。


 これは2022年現在もそうでして、なんかもう対立だとか戦争だとかの話はうんざりキてる気がしますね。明るくて希望に満ちたものが見たいような気持ちです。ただそれってすっげー作るのむつかしーのですけど・・・