2022年11月5日土曜日

1984 北斗の拳

  知らない人のほうが珍しいくらいのマンガですけど、ワタシも以前読んだことがあるんですが、なぜか記憶が全くない、というわけで読み返してみました。


 たぶん、以前読んだときはラオウが死んだところまで読んでやめてたんですね、しかもばーっと拾い読みしただけですわ。

 

 実はラオウが死んだ後にも結構続いていてむしろそっちのほうが長いんですけど、これが死にそうなくらいつまんないのですね、ジャンプの悪いところ出てるわぁ・・・


 でも作画はすごい緻密で、絵もどんどん上手になります、そんなにモブいるか!?ってくらいめちゃくちゃ描き込んでいる。これもジャンプ絶頂期でバブリーな時代でしたから大量のアシスタントでも雇って描かれているんでしょう。

 

 だけどもゲボ吐くくらいおもんないです、しかもなんかだんだんグロ描写がエスカレートしていって、残酷グロマンガっぽくなっていきます。


ぜっっっっっっっっっっっっっっったいにラオウを倒したところで完結させるべきですこのマンガ。カネになる限りボロボロになるまで続けさせるというジャンプの一番悪いところが出てますね。


 実情はよくわかりませんが、ジャンプらしからぬ綺麗な終わりのスラムダンクで干されたのか井上雄彦は講談社に移ってますものね。

 ナルトもなんかまだ続いておるし、ドラゴンボールも結局続けている、キン肉マンだってそう、死ぬまでしゃぶりつくそうとするぜよ。ワンピースもツーピースとかになりそうで恐ろしい。


 逆に言えばこのマンガはラオウという大人気悪役を生み出してしまったおかげで、そのあとずっとラオウの亡霊に取り憑かれてしまったのかもしれません。

 

 あしたのジョーも力石が死んでから、一旦スランプになり、中だるみがあります、ジョー自身がスランプになってドサ回りしてんですから。それでもジョーは最後に、力石に変わるライヴァル、ホセ・メンドーサを出すことが出来て最高のエンディングになったのですが、北斗の拳はこりゃだめだ、ひどすぎるぜよ

 ジョーは、力石という日本最大のライヴァルから世界のチャンプへ、っていう納得できる道筋が合ったから良いけども、北斗は、長兄ラオウ、に変わる敵は作れない、急にラオウに兄がいた!みたいなことやってますけども、無理やりです。カリスマ性もラオウに遠く及ばない。


 やっぱ、面白さってのはグラフィックじゃないよなぁと痛感させられますね。もちろん作画があまりにもボロボロだと読んでてきついのですけど、絵の上手さ、よりも断然物語が大事なのです。

 TVも4K、8K対応、ハイビジョン放送!とかいって高画質放送やってるけども誰一人見てませんものね。Youtubeをスマホで見たほうが断然おもろい。

 ゲームとかでもなんでもそう、見た目、よりも内容が大事なんやなぁ。これは綺麗事じゃなくてほんとーにそう、見た目よりも内容なんです。エロ漫画ですらそう、めっちゃ絵がうまくても、なんか使えない・・・ってやつもあるものね。