クリスティ最盛期の時代の作品ですが、なかなか異色の作品。
そもそも謎解きではありません、探偵がでてこないタイプの作品ですね。
いわばスリラー?っていうのでしょうか。
貴族のフランキーと牧師の息子ボビィのコンビがある事件を追って行動するっていう感じ。
フランキーはお転婆娘・・・。このお転婆娘って言葉久々に聞いたという気がしますね。お転婆って・・・。時代遅れの言葉になったものです。
あとフランキー、つまりフランシス、が女性ってのがなんかしっくりこなくなりですか?フランシスカ、ならわかるけど。フランキーというとワンピースのイメージがありすぎるし、どうもファンキー、っていうイメージもあって、ヒロインがフランキー・・?ってのが最後までしっくりこない。ネイティブにはどうなのかわからんが・・・。
あの肝心のタイトルにもある、エヴァンズ、なんですが、これも女です。エヴァンズで女??エヴァンズというとやっぱ男のイメージがありますよね。これもネイティブ感覚では違うのか・・・・?エヴァンズってのはベタな名前なのは間違いないですが、女のエヴァンズっていう登場人物は初めての気がする。エミリー、とかでしょう普通。
エヴァンズなのに女だったのか、みたいな描写もないので、女のエヴァンズは普通にいるみたい・・・?
エヴァンズと調べると、考古学者アーサー・エヴァンズしかヒットしません。もちろん男です。あともともとの名前の意味は、エヴァンの息子 を意味する、ウェールズ語らしいです。
これはなんでこうしたのやら・・・・・??
ほいで出来なのですが、ふーむ、これは実にとらえどころのない作品でして、本当に最後の最後まで、事件の全容がほとんどまったくわからんっていうもので、一体誰が犯人なのだ?ドキドキ、というよりも、一体これはそもそもどういう話なん??っていうずっと宙ぶらりんが続く、そういう意味では、文字通り、サスペンス、ではある。
でもなんか変じゃね??そうはならんやろ、みたいな荒い部分も多い気がする・・これは素人探偵と素人犯罪者だからガバガバなのだってことかもしれませんが・・・
うーん・・・やっぱりでも、ポアロみたいな探偵もの、がワタシは好きかなぁ・・・。