2017年3月24日金曜日

2006 デビルサマナー 葛葉ライドウ 対 超力兵団

メガテンシリーズのスピンオフであり、ターン制ロープレではなくアクションロープレです。

 ワタシはアクションロープレが好きな人間なんで、ターン制よりもリアルタイムバトルが好きです。


 ただこのゲームメガテン、ペルソナシリーズと比べるとかなり知名度に劣りますね、それもさもありなんといった感じ。



 まぁとっつきにくさ全開ですものねw タイトルからして、一見さんお断り感がすごい。海外で意味不明のタイトルゲームっていうのでかなり上位にランキングされたとのこと。確かに日本人ならこの、大正ロマン的なノリ、葛葉、っていう名字のなんかいわくつきっぽいニュアンス、超力兵団っていうのがかもしだす黄金バット、江戸川乱歩な猟奇趣味っぽい感じってのが伝わりますけども、日本語知らねーっていう異人さんにはイミフもイミフ甚だしいですわね。

 キャラも詰め襟学生服の兄ちゃんと工藤ちゃんみたいな探偵、平塚らいてうをモデルにしたモガ、萌えキャラはまったく出てこず、媚びないですねー!っていう感じw 3DCGのレベルもありますが、まぁヒロインもカワイクない・・・。

パケのデザインもこれは!っていう感じです。これは女子供は食いつかないぞっていう感じです。
 この架空の大正時代っていうのはシャドウハーツっていうマイナーなロープレとかぶってて、でもこの時代を舞台にしたいっていう気持ちはすごいわかる。1920年台ってのは、日本のみならず、とにかく世界中がはちきれんばかりのエネルギーに満ちていた時代なんです。植民地帝国がいきつくとこまで行き、世界が急速に1つのシステムに取り込まれ、芸術や文化は一気に世界の終わりみたいなとんでもなく前衛的なものへと変貌します。確かに1945年に核爆弾がそれまで、の世界をぶっ飛ばしてしまうので、この時代っていうのは、あるパラダイム、の終わりみたいな時代でともかく狂熱的な時代なんですね。乱交パーティみたいな感じです。
 かっこいい人間が許された時代っていうのですかね、旅に出たまま死んでしまう詩人とか、怪盗とか、放浪者であり芸術家とか、ド変態で猟奇的であるけど天才科学者とか、ゴリゴリの愛国者とか、革命家とか、ゲリラとかパルチザン、左派、・・。そういう伝説的な人物が許された時代なんです。
 今の世界ってのはそういう伝説的な人物ってのを許さないですね、かっこいいオトナがいません。みんな型にハマったルールの中でちゃんと遊べる良い子です、型をぶち破って、ほんとに衝撃、を与える人間ってのはほんとにいません。

 大きな夢を見ろというと、サッカー選手、アイドル!俳優!とかいいますけどそんなのってちんけな夢しか見れんな~このガキどもって思いますよね。ほんとの夢ってやつは、大東亜共栄圏を設立するとか、第三帝国を作る、とかそういうのを大きな夢っていうのですよね。別にそれが正しいとかはいいませんけども、みんなスケールの小さい夢だなぁって思います。コドモですらそうなんですもん、オトナは更に、です。公務員、医者、検事、とかですか・・・なにそれ・・・、体制のワンコになるのが夢なんて悲しすぎますよ。社会は進歩して、いろんなことが便利になった結果が、公僕になりたい、進んで国家の下僕になりたいってのはほんと、この社会って失敗してない?って思いますよね。


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 ゲームとしては、歩くのが遅いのとカメラワークがすげー見づらいのが気になります。それとアトラスにしてはラスボスがかなり弱い。全然悪魔を育てなくてもそこらへんの野良を仲間にしただけで簡単に勝ててしまいます、ボリュームもちょっと少ない気がしますね。サクサクと終わってしまう。


 ライドウだけじゃなくて悪魔も操作出来るようにしてほしかったです。ライドウばっか操作してるとかなり単調になってしまいます。

 スピンオフだけあってちょっと未完成感が否めない作品であります、しかし続編も出てるということはまぁまぁペイはできたんであろふ・・・・。メガテンシリーズでアクションロープレっていうアイデアは非常にいいんだけどなぁ。