もちろん午後のロードショー
ダーティハリーっていうとエンタメ映画っぽいイメージがあるのですが、内容は結構社会派。
犯人は、ギャングやポン引きなど社会悪は無裁判で殺しても善いと考える、潔癖な警察官の若者グループであり、悪いやつは殺してもいいじゃないか?と開き直るタイプ。最近のマンガとかのミステリー物の犯人ではよくある設定ですが、当時としてはかなり新しい感じだったのでは?と思いますね。
非常に善いところは、お涙頂戴がまったく無いところですね、一応相棒みたいなのがいて爆殺されて死ぬんですが、ハリーは心配はするんですが、殺されて「くそぉ!」みたいなことを言うシーンは一切ない。
あとしっかり人を殺しよるなぁってとこですね、これも歯切れが善い。特にこういった、犯人は正義感が空回りしたっていうタイプの場合、生きて罪を償え、云々、っていうのが多いんですけど、ハリ―はチョップでしっかり殺す。相手が先に攻撃するまでは攻撃しないが、一度でも攻撃してきたら殺す、それがハリ―のやり方、かっちょえぇですね。
最近のものはどんなものでもそうなんですが、たいてい喋りすぎなんです、説明しすぎ、説教しすぎ、セリフってのは少なければ少ないほど良い。
イーストウッドの吹き替えを山田康雄、つまりルパン三世がやってるんですけど、これが渋いですね~。いい声ですなぁ。
それと音が、いかにも嘘っぽくて、それがなんだか良いですね、くっきりした音。マグナムが、ボガーン!!って音がします。
やっぱ実写のアクションってCGが無いほうが圧倒的に面白いですよね。普通にこの映画面白い。