携帯版メタルギア、メタルギアアシッドの続編。
ストーリー的には連続してはおりません。
だんだんとメタルギアもマンネリ化が進んでいて、古典落語的な流れになっております、潜入する、メタルギアがいる、美女で出てくる、変なボスを倒して殺す、メタルギア破壊、誰か裏切る、そいつを倒す、ハッピーエンド。
はい、これでしょ?おなじみのこれだよね?っていう感じです。
ストーリー的にも今回はストレートな一本道って感じで何のひねりも無いです、アシッド1は結構メタファーに満ちた感じでしたが、今回はハリウッドアクション映画のそれで、まっすぐ進んでいくとボスが一つずつ情報を開示してくれるという感じ。
ボスの動機などもわかりやすい。
悪役、の動機、モチベーション、ってのが実は物語のコアでして、どうして世界を滅ぼしたいのか?支配したいのか?何が目的なのか?ってのはあまりバリエーションが無くて単調になりがちです。このゲームみたいに、死んだ愛人を蘇らせたいってのも典型的なそれ、碇ゲンドウもそうでしたしね。悪者をタダのクズにしたくないって場合にだいたい、過去に愛人を無くして・・・っていうのになりがちで、ちょっと陳腐だとワタシは思ふ。
といってとにかくただ単に破壊が好き、みたいなバトルマニアにしても、物語が薄くなる、あるいはワンピースみたいに、実は過去にトラウマが・・ってのも不幸自慢になってしまう。
また最近は、本当に人類を救いたいっていう、他の人とやり方が違うだけっていうミディアムヒーロータイプも多い、これが一番良さげなんですが、スッキリしない感じになりがちなんですね。敵のほうが正論じゃね?ってなる。
魅力ある悪役、これが本当に肝なんですなぁ。
そういうわけで、初代アシッドのほうが断然良かったですね。