2022年2月25日金曜日

2006 メタルギアソリッド ポータブル オプス

  MGSのナンバリングではないのですが、メインストーリーとしてカウントされている作品、PSPの初期に発売された作品。


 携帯機ですので、ム―ビーだと重かったのかわかりませんが、水彩風のラフなマンガ?みたいなものでストーリーが語られる、独特の感じのゲーム。ややバンドデシネっぽい感じでしょうか?

 

 ストーリーは、MGS3の後日談、ビッグボスことソリッド・スネークのその後、初代メタルギアなどが語られまする。

 

 ゲームシステムも独特で、これまでのようなスネークの単独行動ではなくて、敵を味方に引き入れて操作する、という、スニーキングミッション、から進化した「政治」的な行動が求められます。

 ボスが、単独行動から指導者へと変わっていく、時代も冷戦末期の世紀末という感じになっていく、ストーリー的には、やっぱりマンネリ気味ですが、手堅くまとまっているって感じでしょうか。こういう、政治、的な行動が求められるゲームってあんまり無い。シミュレーションゲームもギャルゲーもですが、大抵の人間は最初っから主人公に好意を寄せているか、絶対に仲間にならないかのどちらか。

 つまり主人公モテすぎ問題。

 

 でも核兵器後の世界は、もはや武力で何の解決も出来ずに、政治、と経済、の時代です、格闘戦なんて何の解決にもならん。

 

 ですが現実的には、昨日ロシアがウクライナに侵略戦争をしかけました。まさに時代錯誤って感じですね、1930年代じゃあるめぇし、普通に領土侵略戦争をするなんて、中国が超大国になり、かつての超大国としての威厳も能力も求心力も失ったロシアのやけっぱちな行動ですが、この追い詰められた狼ってのは非常に厄介なもの、しかもたんまり核兵器を持ってますからね。みなさん、そこまでおおごとにはならんだろうと余裕かましてますが、こんなくだらないことで、世界が終わるかもしれませんよ。結局核を持ってる国が暴走したらどうすんの?っていう問題を、何一つ解決してないまま80年近く経ってるのですからね。

 

 このゲームの中でも言ってますように、ソ連とアメリカは没落し、パワーバランスはカオス、いつどこから核が飛んできてもおかしくない状況、敵も味方もわからず、正義もどこにもない。

 「あんたはなんで生きてるんだスネーク?」

今こそ刺さるメッセージなのかもしれません。