ソリッドスネークの物語は終わったはずだったのですが?
ビッグボスのストーリーは終わってなかったようで、携帯機として発売された作品。
1970年代の中南米が舞台という非常にしぶい設定。サンディニスタなんてクラッシュの曲でしか知りませんし、最近の若者にはさっぱわからんでしょう。チェ・ゲバラすら知らんかもしれん。いったいどこの年代に向けて作ってるんでせうか。
2021年 アメリカが中東から撤退 21世紀の幕開けとともに始まった
「テロとの戦争」はアメリカの敗北によって終わった。
2022年 ロシアによるウクライナ侵攻
超大国アメリカの権威が対テロ戦争の敗北によって揺らいだ結果、世界の軍事的均衡は崩れ、いつ核攻撃によって世界が終わるかわからない、群雄割拠による「乱世」、の時代へと突入することになる。
アメリカは白人とユダヤ人による沿岸都市、そしてカナダを中心とした「ホワイトアメリカ」と有色人種を中心とした「カラードアメリカ」に分裂、新たなる南北戦争へと発展する。
20XX年 全面的核戦争の勃発、地下シェルター、核潜水艦、軌道衛生、海底移住都市、ムーンベースに残った人類の生き残り達による、あらたな世界の秩序、「NewOrder」を確立するための戦いが始まる・・・・
その後、の未来を描くならこんな感じですかね?でもワタシは本質的には、こういうリアルなミリタリーよりもファンタジーが好きなのでこんな作品はつくらない。
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ゲームとしては、携帯機としてはボリュームもたっぷりありますし、バンドデシネ風の動くマンガ、というスタイルもオリジナリティがあって非常に良いです。こういう動くマンガ、系、まだ名前のついてないジャンル、の先駆けとも言えます。
でも問題があってこのスタイルって思ったよりもカネと時間がかかって、ある程度おっきな会社にしか作れないし、そんな時間とカネがあるなら普通にアニメ作ったほうがいいのではって話にもなってくる。
とにかく演出は凝ってて良いと思います。
シナリオは中南米という渋い舞台設定などもあって、雰囲気は良いのですけど、ちょっとくどいかなぁ・・・ってワタシは思いましたね。核兵器をギリギリで止めるってのももういくらなんでもこすられすぎた。007で30回は見たもの。ザ・ボスの話もまたこの話?って感じでループしてる気がします。
ゲームシステムはほぼ完成されてると言っても良いです。特にシンプルで視認性を重視したUI周りはすごいいいと思います。キレイにしすぎて見ずらい、っていうのが昨今のゲームでは非常に多い。UIは見やすい、が一番大事。
全体としては携帯機と言えないくらい手堅い完成度。ちゃんとしたゲーム。好きな人は好きでせう。手堅すぎる、ずっと同じやん、という気がしないでもない。 カレーは美味しいよ、まずいわけない。でもずっとカレーじゃん。っていう感じですね。
あとシリーズを追ってない人には一つも意味わからん。