2022年5月11日水曜日

2012 バイオハザード リベレーションズ

 バイオハザードのスピンオフというか外伝的な作品。
 5、6とナンバリングが賛否両論、あるいはいまいちなのに対して、リベレーションはとっても評価が高い。

 基本的なシステムはこれも人気作である4と同じ、でゲームの雰囲気は、これも歴史的な作品、1にかなり意図的に寄せてあります、つまり4と1のドッキングという、ファン的には
 「これじゃん!これを待ってたんだよ!わかってんならナンバリングでもそうしろ!」

 って感じの出来です。

 基本的には、豪華客船?みたいなでっかい船の中で、謎を解きながら、限られた弾薬を有効活用して脱出するっていうゲーム。一つのクローズドサークルに閉じ込められるってのが1と同じですし、豪華客船の内装もゴシックテイストっていうのか、古めの洋風な感じ、これも1と同じです。
 2は警察署が舞台でしたが、こんな警察署あるわけなくない?ってのとオフィスっぽいビルなので、いまいち雰囲気が出なかった。3に関しては何も覚えていない。ずっと地下にいたような?
 豪華客船っていうロケーションはいいなって感じがしますね。豪華客船に乗ってみるってだけで面白いし。

 敵は魚っぽい半魚人ゾンビみたいなの、クトゥルーのモンスターかな?って感じの奴です。それほど怖くはない。魚が嫌いな人はヘドが出るのかも。全体的に海洋生物です。ホラゲでもなんでもなくなった6とかに比べれば、かなりホラーってます。

 あとデブのおじさんが主人公の一人という非常に珍しいゲーム。主人公は絶対にイケメンイケジョしかいませんが、そんなわけなくない?っていうツッコミに答える野心的なキャラです。でもまぁ基本はケツデカお姉さんであるジルが主人公、でもデブがいたり、おじさんがいることで物語に確実に厚みは出る。

 シナリオはバイオっていうよりはメタルギアみたいなお話です。声優陣も豪華ですし。しかれどその出来は・・・ふ~む。まぁよくあるっちゃよくある感じですし、まぁまぁといえばまぁまぁです。ダンテと聖書からの引用が散りばめてあって、裏切り者がいっぱいおって、あきらかにコロンボみたいな刑事もいるし・・・
 ちょっと辻褄合わせに無理がないかい?ってところがいっぱいあるし、携帯機ですので、ヴォリュームもそこまで多くないので、あんましキャラが確立する前に、すぐ終わってしまう感じでもあります。ふぅ~ん・・誰?っていう。そして、死んだと思ってたが実は生きてた、これは最悪のタブーなんですがこれも多用しております、ここが一番の減点ポイント。
 あとやっぱし携帯機なんでモデリングがちょっとブロッキーですね、HD版になってるとはいえ、画面の解像度増やしただけでモデルの作りなおしはしてないのでこの時代のものとしてはちょっと荒い。ジル感情薄すぎw

 全体的には、良い出来です、ファン的にはこの路線でやってほしいって感じでしょうね。ワタシはホラーがそんな好きじゃないので、一概には言えません。