完全に説明不要の作品。
歴代ゲームランキングトップ10、みたいなのには絶対入ってくる殿堂入り作品。
ファミコンマリオ、マリオ64、ポケモン、DQ3、5。FF4,5、7。スマブラ、バイオ1、4、007、COD、モンハン、ペルソナ3、デモンズソウル、・・・
歴史を変えたゲーム、歴史的名作、として必ず名前が上がるゲームの一つ。
マリオ64、ポケモン、FF7、はだいたい同じ時期、1996年前後に発売されている。つまり次世代機、ってやつと同時に、ゲームの歴史がガラっと変わったわけですね。2Dから3Dへ、と、据え置きから携帯機へという二代潮流なわけ。
こんだけガラリとすべてが入れ替わることは、なかなかない。携帯機がスマホになったのも大した変化じゃない。PSO、FF11がオンラインゲーム。FGO、艦これがソシャゲ、ポケGOが外に出る、という新しいゲームの形をつくったという変化もありましたが。
次に来る変化はまじで脳に直接電極をぶっ刺すみたいなマトリックス的進化しかないと思われます。でもそれってあと30年じゃ足りない、あと50年かかると思いますね。それまで文明が存続してるかも危うい。
VRゲーム、ワタシは主流になるとは思えない。やっぱりバカみたいなんですもの・・・VRゴーグル。あと長時間プレイにまったく適さない。3Dテレビも消滅したし、3D映画も消滅した・・・新しければ流行るというわけでもないのです。
今でも続編、スピンオフ、リメイクと、こすられたおしております。スクウェアといえばの看板ソフトですね。クラウドはスクウェアの顔です。
しかしやったのはめちゃくちゃ昔、なのでもう一度やってみる必要がある。しかもワタシインターナショナル版はやってない。
でも基本RPGは一周しかしない派なので、二周目やるのなんてポケモン以来じゃないでしょうか。ポケモンはそりゃ20周くらいはしましたけども。ポケモンは周回ありきなところがありますのでね。
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今やってみるとなにもかも忘れていました。
こんなゲームだったっけ。
まず最初クラウドがクールを通り越して、ただのヤなやつなのがびっくりしますね。
「世界が滅ぼうが、おれには関係ない、興味ないね」
いやさすがに関係あるだろw 言ってることがめちゃくちゃだ。この街や国が滅ぼうと関係ないね、ならわかるけど、世界滅んだら困るだろ。
ただだんだんと分かってくるのですが、クラウドは、中二病を結構オトナになってもこじらせてるだけなのです。未熟な青年なのです。
おそらくクラウドは21才であり、RPGの主人公としては割とオトナです。だいたい主人公は12~18くらいが多い。
スピンオフとかとキャラがめっちゃ違う。バレットにガキがいたのもようやく思い出したし、ティファのキャラもワタシの記憶の中のものとまったく違う。ティファとクラウドはおさなじみだったっていう設定完全に忘れてた。
あとインターナショナル版はザックス関連のイベが追加されたと言われてますが、クラウドはザックスは知らないってことになってるのですな・・・?
クラウドはどこに行っても死ぬほどモテまくるのですが、これはまぁ当然かもしれない。カッコいいのだもの。
クラウドは主人公♂のキャラデザとしては最高傑作だと思います、金髪でイケメン、魔晄を浴びた青い目、無骨な大刀、シンプルでタイトな服。
良いキャラデザの原則として、シルエットでも誰かわかるほど、特徴があり、そしてごちゃごちゃしすぎずにシンプルなことが大事です。クラウドはブレイバーというでかい刀があること、これが一番のポイントで、これがないとただのイケメンになってしまう。こいつにt大刀持たせてみよう、というアイデアが出た時点で勝ち確ですね。物語的にもこのブレイバーがけっこうキーになっている。
あとエアリスは後述として、ヒロインの片方はティファなのですが。デザインを抜きにしても、ヒロインポジなのに、素手での格闘キャラ、というのは非常に良いですね。他にいないんじゃないですかね、マァムとかサクラもそうですが、あれはサブキャラです、メインヒロインで格闘キャラ♀はスーパーレア。ワタシはゲームのヒロインキャラでは一番好きかもしらん。
ワタシはフェミニストですんで、弱々しくて、守ってください、回復キャラっていうタイプの王道ヒロインは嫌いなんです。自分の道は自分で切り開く、強いヒロイン、ジャンヌ・ダルクタイプが好きです。そういうわけで、ティファとナウシカはワタシの中でヒロインっていうののアーキタイプですね。ワタシが作るキャラはすべてその影響を受けてます。
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オープニングも屈指の名演出として名高い。今みるとエアリスのポリゴンの荒さに愕然としますが、エアリスのアップからカメラがグーーーンと引いていって、都市全体が見える。この3Dならではカメラワーク、当時の人々は度肝抜かれましたね。こんな時代が来たのか・・・未来やん・・、ゲームが映画を超えた瞬間、ゲームがあらゆるメディアのトップに躍り出た瞬間って感じ。
ほいでそのすごい3DCGが最初だけかと思いきや、マップがすべてこのCGなんです。嘘だろ・・ぶったまげるぜ。
今ではこういう、シーン、みたいなのを動く、っていうのがあまりにもベタになりましたが、RPGとして、ワールドマップでもダンジョンでもない、イベントCGみたいなのの上を歩く、みたいなのが、画期的でありました。
このレンダリングしたCGをたぶんローポリに貼る、っていうこの時代独特の手法、ワタシはリアルタイム3DCGよりも絵画的でかっこいいと思う。カメラ位置が固定されることで、構図、が面白い形になるのです。リアルタイム3Dは、構図、に凝ることは出来ませぬ。
ただ弱点としてはどこが通れるのかわからん、操作しずらいってとこもあるけど・・・
主人公たちは、アバランチという、テロ組織として、発電所を破壊するっていう物騒なストーリーなんですが、女装イベントだの、ご存知カジノだの、シリアス一辺倒にならず、非常に楽しい。
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エアリスの謎
先に言ってしまうと、全てが限りなく満点に近いクオリティのこのゲーム、ワタシには唯一の不可解、がエアリスというキャラですね。
一応メインヒロインということになるのですが、すぐに死んでしまうので情報が殆ない。行動も謎ですし、性格も、なんだか不思議な性格。
インターナショナルやのちのスピンオフが補足として、エアリスはザックスの恋人という立ち位置になるんですが、それでもなんだか掴み切れない謎キャラ。キャラデザも、イマイチと言わざるを得ない。
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シナリオ
非常に簡単に言うと、悪い科学者と企業である新羅カンパニーが、セトラ、古代種、と言われる星の力を操った生き物の力を悪用しようとし、バイオ的ななにかで人体実験をしてたのですが、その最高傑作であるセフィロスが暴走して、新羅に復讐し、さらにメテオという魔法で星ごと破壊しようとする。それを止めようって話。
悪い科学者の実験体が暴走する。っていうめっちゃベタな話ではある。スチームパンクっていうよりも、ハードSFチックな話なのです。
だがそれは大筋の話しでして、バックボーン的な話がかなりしっかりしてます。神羅という大企業が、魔晄という新しいエネルギーを媒体に、いろんな開発やらを行って世界を支配していく、新しいエネルギーで繁栄を喜ぶ人、汚染された世界を恨む人、神羅と戦って敗れた人、大企業の横暴と人々、という非常に身近で、切実な問題がクローズアップされておる。
帝国の圧政と民衆、なら正義と悪がわかりやすいのですが、大企業と民衆、だと大企業に就職して繁栄を享受する人も、民衆なわけで、善悪がグレーになるのです。
ほいでシリアス一辺倒だけじゃなくて、コメディやお楽しみ、ムフフな展開などサブストーリーもすばらしー。割と下ネタが多い・・スクウェアの人が欲求不満だったのか・・
シナリオは7がやっぱ一番善き。10が好きな人もいますが、恋愛に偏りすぎてる。
あと移動などの自由度が非常に高いのも素晴らしい。新しい乗り物が手に入ると世界が広がり、シナリオを進めるだけじゃなくていろんなところに行ける。FFはどんどんこの後この自由度が無くなっていくことになる。
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グラフィック
今見るとキャラのポリゴンの低さはひどいもんですが、当時としてはこれが限界、仕方ない。それでもこのローポリでセクシーなティファの造形はすごいとしかいいようがない。というかローポリゆえにものすごい爆乳キャラみたいになっている。
背景のグラは今でも圧巻の一言。とんでもなく素晴らしい。一枚の絵画として通用するようなグラが無数にある。
まじでどうでもいい街の、どうでもいい武器屋が、舌を巻くくらいのクオリティで作られている。1997でこれはすごすぎ。というかワタシはこの時期の感じが最高傑作だと思う。カメラが固定されてるのでまるで絵本の中を動いてるみたいな感じでめっちゃいい。
なぜかわかりませんが、昨今の美麗ムービーよりもこの当時のCGムービーのほうがぐっと来るのは一体なぜ?
ゴールドソーサーはスクウェアのモデリング最高傑作の一つ。これもただのカジノシティで話の本線ではない場所なんですが、すさまじぃクオリティ、えぐすぎます。
セフィロスがチケット持って入っていくの想像すると面白すぎますw なんで丁寧にチケット買ったんだw
ただ!敵のグラはスクウェアのお家芸、ピクセルアートが見れなくなって非常に悲しい。ポリゴン数が少ないからしゃあないってことでもなくて、やっぱ3Dの敵って、クオリティいくら高くてもなんかワタシは不満です。
敵のグラフィックの絵を見る、ってのがRPGの楽しみなので。3Dの敵でこれはすごいって思ったのは一つもない、ダクソでもモンハンでも。3Dってなんだか全部似通ってしまうのですよね、個性を出しづらい。ドラゴン作るとだいたいみんな同じです。そして戦うと結局足しか見えない。
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戦闘 育成 システム マテリア
FF7の戦闘システムはご存知マテリアなのです。武器や防具につけると、魔法やコマンドが身につけられる。これでどのキャラも前衛も後衛も思いのままに育てられるし、マテリア、に経験値がたまるので、キャラが変わってもマテリアが強ければそのまま強い。
というわけで、シンプルながら戦略性もあり自由度も高いのですが、ワタシはやっぱ5のジョブシステムが至高だと思いますね。
マテリアさえ強ければキャラ、は育てないでもいいので、キャラに愛着があんまわかないというのか。
それ以前に、このゲームバランスがヌルゲーなので、マテリアなんて何も使わなくてもほぼ殴ってるだけで勝てる。
でもこれは売上本数を見よ、ってことですわね。このモンスターヒット、の作品がムズゲーであるわけない。誰でもクリアできるバランスにするしかない、歯ごたえのあるゲームバランスを望むのなんて全体の30%くらいなもの。いや10%かもしんない。
ほいでこれがFF7の最大の欠点だともワタシは思う。作品がでかくなりすぎて、万人向け調整なので、非常にヌルい。戦略性が無い。通常攻撃最強ゲームは良くないとされておりますが、誰でもクリア出来るようにするにはそれしかない。
FF5、くらいは割とむずくて、たぶんクリア出来ない人が結構多かったのだと思う。縛りのきついダンジョンとかもあるし、ラスボスのエクスデスもなかなか強いですし。
6もケフカ弱いんですけど、アルテマなかったり、メインパ以外育ってないとわりかし苦戦もするし・・・、FF7初めてやった古参ゲーマーは、めっちゃヌルくなったなFF、って感じたでしょう。
そのへんのおかげで、ワタシは7よりも5派なのですなぁ。
ヌルゲーの時代、を作ったのもFF7の遺産だと思われますね。ダクソが流行る2010年くらいまで、特にRPGはヌルゲー化しました。
あとマテリアシステムのおかげで、装備品が武器、防具、アクセサリ、と3つしかないのもちょとさみしい。装備が圧倒的に少ないのですわね。
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ミニゲーム
決しておもろいとは言えませんが、ミニゲームがめっちゃあるのも特徴、バイクにスノボー、潜水艦ゲーム、ボクシング、競馬・・・、このゲームだけで触り程度ではありますが、PS1で可能なゲームをすべて網羅してると言っても良い。もちろん、完成度が高いわけではない・・・
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ボリューム
これは文句なしに100点。
演出に凝ったおかげで本編短いのではないか?という心配をよそに、遊びごたえ100満点、ワールドマップもあるし、海底もある、飛空艇に潜水艦にチョコボでしか行けない場所、隠された仕掛けやダンジョン、アイテム、イベント、もりもりモリコーネ。RPGはこうでなくてはならない。
ただこんな超大作作れるのは一握りの最大手だけなので、RPGを作る担い手が完全に制限されたとも言えます。