マンガが原作のRPG。
だがこんなマンガ知らん、というのが大多数だと思われます。マンガ自体はなんと1981年に新聞で連載されていたようです。誰も知らんのも無理はない。あたしんち、みたいな感じですかね?
単行本で見たことがない。
なんでそれがゲーム企画になったのか、制作のジ・アーティスツ、も知らん。知らんことずくめのゲームで、二次創作ゲームはクソゲーという匂いがぷんぷんしますが、実際は非常に丁寧に作られた名作RPGです。
ようするにソニーがプレステ発売を勢いづけるために立ち上げた肝いり企画ということなのでしょう、アークザラッド、ワイルドアームズもその企画みたい。こういう新規タイトルが次々出てくるのはいいですよね、今はシリーズゲームばかりなので。
PS5、ソフトがめっちゃ少ないと海外勢はキレてるみたいです。もうたいがいみんなパソコンでSteamで遊ぶから据え置き機の時代は終わるのでせう。ただパソコンもグラボも高すぎる。よってスイッチ一人勝ち状態はまだまだ続きそう。
絵本っぽい世界、オズの魔法使いみたいな感じ、がベースになっていて、女子供向け、ゲームのパイオニアだと思います。もちろんその前にもトマト姫だとか、女子供をターゲットにしたものはありましたが、たいていクソゲーです。
このゲームターゲットは女子供なんですけど、媚にいってるわけではなくて、戦闘バランスが結構シビアでオート戦闘にしてるとあっという間に死ぬ。火力インフレゲームで、ワンパンで死ぬことも多い。別に紙ディフェンスキャラとかじゃなくてもワンパンKOされる。なんでやねんってくらい敵の攻撃が強い。
しかもエンカウント率も相当高いし、さらに逃げの成功率も低い、レベルもたいして上がらない。割とストイック。ちゃんとマニュアルで操作しないといけない。つってもファンタシースター2みたいなえぐさではない、ただ仲間の出入りが激しくて戦力ダウンとかがえげつない魔法まったく無効ばっかりなのに物理しかいなかったり、ヌルゲーではないです。ややムズの部類。マップもかなり広くて非常に迷いやすい。
まだまだこの頃はレベル上げ前提のRPGだったというわけですね、DQ5とかをプレイするとわかる。レベル上げしないと絶対あかんやん、って感じ。
やっぱり売りはモーションの枚数の多さです。すごい細かい。味方が攻撃魔法を撃ってるときに、他のキャラが、うわっ!すごい威力だ!みたいなモーションがある、こんな細かい作りはなかなかないです。
基本ずっとクオータービューで、戦闘もシームレス。ワールドマップはない。
これがやや厄介ですが変なところで戦闘になったりすると、すげー戦いずらいし、ドロップも取れない。でも避けようがないです。
ワタシが良いRPGを見極める一番のポイントだと思うのは、NPCのセリフの質ですね。中華屋のスープ、寿司屋のお茶。こういうところをちゃんと作るかどうかで、ゲームの出来がわかる。
ポポロはストーリーにも攻略にもなんの関係もない、ただの雰囲気イベントが多い。これはグッドポイント、効率だけを求める効率厨にカツ! 雰囲気と世界観づくりこそRPGの肝なのだ。
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シナリオは闇の世界に囚われた母親を助けに行く、という非常にヤな予感しかしないシナリオw この母親を探しにいくっていう物語でハッピーエンドを見たことがない。母親や恋人を冥界に探しにいくのは必ず良くないことが起こるのです。
というわけで、シナリオは童話風というかシンプルなんですが、綺麗にまとまってると言えます。
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アニメーションはまったく知らないスタジオが作ってるのですが、デザインはとってもシンプルでありながら、異常な作画枚数で、すっごい気合入ってます。古き善き手書きアニメ、ディズニークラシックアニメが好きなんでしょうね。
総じて、丁寧に作られた良策。3Dポリゴンは一気に古臭くなるけども、ドット絵は廃れないで残り続ける。