評判の悪い空島編w
ワタシの周りにもワンピースファンがもちろんおるのですが、だいたい決まって、ワンピースは中だるみしない、すごい!・・・まぁ空島編はダルかった・・・。と口を揃えていいます。早く終わってくれーと思っていたらしい。
ワンピース読んでたけど空島編で文字通り脱落して離れたってヒトも多いと思われます。
でも導入部はすごい面白いと思います、空に島がある、ワクワクする話じゃあないか。サルベージ、ワクワクするじゃあないか、嘘つきノーランド、古代の秘密、これもいい感じだと思います。
やっぱダル~く感じるのは、ダイアル、という変な貝みたいなので戦う、という設定なのじゃあないですかね。
えっ・・・道具??
能力やら、刀とか拳で戦う肉弾戦、それが熱いのに、道具の優劣で戦うの?
それと、エネルが馬鹿強すぎってのも問題ですわね。雷だから何も効かない。唯一ルフィはゴムだから倒せる。ふーむ・・・。
これもとにかくじゃあ強い能力持ってるやつが勝ちやん、っていうダルさがあった。
後に、覇気を使えばそういう奴にも攻撃通る、っていうふうにナーフが入りましたがw 当時はそういう設定もなく、雷つよすぎやん。
他にも火だと煙だの、って感じで、強キャラは物理通らないやん、あれ・・・ワンピースつまんなくなっちゃうかもって感じがしましたね。
このままワンピース終わるかもって気さえした。相手は「神」なんですし。今考えてもやっぱどう考えても強すぎる、雷の実。なんでこの段階でこの最強の能力と「神」を出したのかやっぱ意味わからん・・・どう考えても最後の敵・・、ほいでフィクサーは時空間系だと完全にジョジョになってまうで・・・
あとワイパーはずっと怒ってるだけだし、〇〇過激派、じゃあるめーし。ヒトの話聞かないでずっと自分の権利しか主張しない、厄介すぎる
一言でいうと「パワーインフレ」しすぎたのですわね。
パワーインフレしかりなのですが、大事なのは距離感、つまりはバランス、なのですよね。笑いでもなんでもそうですが、普通すぎてはつまらんし、ぶっ飛ばしすぎても意味わからん。
誰もやってない新しいことをすれば、人気が出る、と特に若いヒトは勘違いしがちですが老人も若者も新しいものは嫌いです、恋愛だとか、青春だとか、勧善懲悪だとか、ありきたりでベタなものが良い。ただちょっと新しい、くないとまったく同じでつまらない。そのちょっと新しい、の許容範囲が若者のほうが広いってだけです。
あとこれはなぜかまったくわかりませんが、空島編、尾田氏のキャラデザも冴えてないですね、敵も味方も、なんかデザインが良くない。エネルもシャンディアも、なーんか、いまいちですね。単純なスランプとしかいいようがないですね・・・てっぺんに立ったものの孤独なのかしら・・?目標を失ったのか・・・
あと明らかにこのへんからアシスタントに画力のある人材が集められたらしく、背景のタッチがガラっと変わって描き込みが多くなりまして、これが逆に読みづらい、っていう弊害を生んでるかもしれません。キャラとバランスが取れてないっていうか、明らかに違うヒトが描いてるなってすぐわかる。
ペン画ってのは遠近感が出にくいのですわね、全部真っ黒ですから。遠くにあるものは、薄く、書かれないといけないのです。
遠くにあるはずのものにもすべてピントがあっているかんじで、違和感が出る。
しかし失敗作、ってのはやっぱ勉強になりますね。
この空島編の裏テーマは、もちろん宗教紛争ってことになるんですが、宗教と政治には関わるな、というエンタメの鉄の掟があります。
掟があると破ってみたくなるのもわかるけど、やっぱり意味があって掟なんでこれで成功してるパターンを見たことない。