2018年9月25日火曜日

決定版 日本の剣術 学研

 いろいろある剣術の流派の技を写真によって解説したムック本。

 写真はあるものの動きはまったくわからぬ!w

 あとやっぱり、そんなわけあるかいな、っていう秘伝技やら、形式化したわざが多いとも思う、気合で相手の打ち下ろしをふっとばし、こっちが面打ちを決める。みたいなの、ほんとにそんなこと出来るの??

 あとどうしても気になるのが、刀を刀で受けると刀が折れるんじゃないの??っていう疑問がずっとワタシにはあります、刀ってそんなに強度があるのか?


 剣道ってスポーツがありますけど、あれっていっつもなんじゃあれは?って思います、ちゃんと入ってないから一本ではない、みたいなの。いやいや、ちゃんと入ってなくても斬られたら終わりでしょうが。あと技名を叫ぶあれです、技名叫んで斬りかかってるバカがどこにいるのだ?

 もっと実戦形式の決闘みたいなスポーツがあれば絶対流行ると思うのですけどね。

2018年9月23日日曜日

1876 トム・ソーヤーの冒険  

 アメリカってのは歴史の浅い国です。歴史がほとんどないといってもいい。アメリカってのは文化、が無い国でもあります、だいたいはヨーロッパからの借り物。
 ただアメリカに独特のものがあって、それは黒人奴隷です。

 すべてのアメリカ文化ってのはこの奴隷問題ってのが根っこにあるような気がワタシはします、そして今もそうであり続けてる。それがアメリカ、という国のスタイルなんだとも言えます。

 アメリカの歴史、というと一つしかありません、南北戦争です。商業主義の進んだ北と奴隷農園による南の戦争、まるで世界の縮図みたいなこの戦争が、アメリカの唯一の歴史だって気がワタシはします。全部ワタシが勝手にそう思ってるだけですが。
 WW1にしろWW2にしろ、その後の戦争にしろ、南北戦争に比べればアメリカとしては単なる局地戦にすぎず、本当に深刻な岐路に立ったというのは南北戦争だけしかないと思います。

 アメリカっていう国はセカイ、のミニチュアなんですよね、アメリカだけで一つのセカイとして完結していて、それをちょっと拡大すると地球、のセカイになる。

どういうわけかワタシはアメリカ文学ってのをほとんど読んでこなかったですね、どうもshallow、浅いんです、あと全然なんでしょう・・、色が違いすぎるというのか、共感出来ない、全然別のセカイの話みたいな感じがする。

 トム・ソーヤーの冒険って名前は聴くけれども内容を全く知らない。マーク・トウェインは明らかにアメリカの国民作家で、イギリスのディケンズ、フランスのバルザック、ロシアのトルストイ、日本の夏目漱石的なポジションです、知らないヤツなんているわけないっていう。


 で内容は、アメリカらしいなぁ、っていうそのものです。田舎、キリスト教、奴隷、子供、ギャング憧れ。小さい子供が活躍して、殺人事件なり大きな事件を解決したり、冒険をする。アメリカ人のグランドストーリー、物語、っていうのは全部これですよね。映画でもグーニーズだとか、あの・・・タイトルど忘れしましたが、線路の上をたどっていって、蛭に食われて・・・とかのやつも、ぜーーーんぶこのヤツなんです。
 日本のグランドストーリーも決まってて、やりたいざかりの男子高校生が主人公で、カワイイ同級生の女の子に惚れていて、お調子モノなのだけれど、シリアスな事件に巻き込まれて、主人公が成長し、恋もうまくいくっていうやつです。ぜーーーーーーんぶこれ。死ぬほど同じ型にハマった物語。

 
 アメリカはあんまし性欲垂れ流しの男子高校生ってのを好かないようです。やっぱこれもキリスト教的価値観なんでしょうね。


 ちょっとこれからぽつぽつアメリカを知ろうコーナーが続くかもしれません・・。

2018年9月21日金曜日

2010 End Of Eternity

注意点

*エスケープヘキサはメニューから使うのじゃなくて戦闘中にファーストエイドなどを使うようにして使うとダンジョンから脱出出来ます、最初ワタシも使い方がわからなかった。いちいち戻って戦う必要は無い。

概要
 

 SEGA、となっていますがTri-ACE制作でして、もろにTriACEのゲームです。

まず最初戦闘システムの意味がまったくわからずにGameOver、意味がわからなすぎて笑ってしまいましたw さすがトライエースやなぁってとこですね。最近のゲームでここまで全く操作がわからんことってある??

 というか全くワタシの予想と異なるゲームでした、なんかガンアクション臭い感じなので、あぁたぶん、空を飛べる感じのデビルメイクライみたいなゲームなのかな??って思ってたら、全く違って、ジャンプ攻撃が出来るヴァルキリープロファイル2を更になんかワープとかをプラスした、まさに斬新極まる戦闘システムです。斬新、と超展開、が合言葉の?トライエース、さすがです。
 戦闘システムは言葉ではまず説明不可なのでやってみるよりほかないですね。今までのどんなゲームとも違うルールって感じ。
 戦闘システムのみならずマップ移動も独特なのです。ハニカム構造のパズルにピースを当てはめて道を作るっていう感じ。さらに同じ色のピースをつなげるとフィールドにボーナスがかかる、みたいな調子。
 戦闘システムが独特極まりないのだから、マップはシンプルにすればいいのでは・・・?ってちょっと思います、少し詰め込みすぎなのでは・・。

 そしてモデリングがところどころ、ん?アレ?荒ない!?っていうのがあったり、やたらおっぱいネタと妙に着せ替え要素が充実してるのが、セガクオリティってやつなのかもしれません。ヒロインが可愛くない。主人公はうるさい。もうひとりの主人公はボケ担当。

 超展開のトライエースですが、今回はキャラクター、が全員サイコヤロウというかなんというか?w 妙なノリです。終始妙ちきりんなハイテンションのノリ、と神と死っていうシリアスモードが、ワンツーワンツー!って感じで交互に出て来て、ほんとに奇妙なノリとしか言いようがありません。

 でもシナリオ全体としてはそれほど超展開はしてません、最後は、ん・・・??どういうこと??って感じですが、そこはまぁなんとなく雰囲気モノです。
 あと終始、角と翼の生えた吸血鬼みたいな少女が登場するのですが、それに関してはぶん投げたままで最後まで回収されないで終わります。普通であれば、あれはどういうことやってん!?ってなりますけど、そこはトライエース、めちゃくちゃぶん投げて回収しないなんてのはいつものこと。
 いちいちすべてを説明しないで、キラキラ、チラ、と断片的に印象、を与えるっていう語り口はトライエースのスタイル、なんでしょうね。いやちゃんと説明してよ!っていうヒトと、あっさりしてて良いっていうヒトに別れると思いますが、ワタシはどっちかというと後者ですかね、ムービーがやたら長いということもなくサクサク進むのでゲームやりやすいです。


銃のカスタマイズなんですが、これは非常にわかりにくいです、なんか強くなってるのかよくわからん、基本後半に入手できるようになるのは強い、当たり前なんですけど、パラメータなどが独特で、カスタマイズの方法も独特で、ほとんど銃の形態をなしていないものになっていき・・って感じ。もう少しわかりやすくてよかったんじゃないのかなぁ・・・、銃マニア向けというわけでもまったくありません。本当の銃はあんな風には改造できん。チャージ加速度、という指標が現実にはありませんしな。
 


 とにかく攻略で必要なのは、マシンガンのチャージ速度とチャージ加速度だけです、集弾性とかが機能してるのかどうかまったくわからぬ。とにかくすごく簡単にいうとマシンガンにロングスコープエリートとロングレンズ、あとはサブバレルをつなげまくるだけです。
 ハンドガンに関しては、スクラッチダメージを確定させるだけなのでほとんどカスタマイズなんかいらない気がします。

 マガジンケースで特殊弾が撃てるのですが、ワタシは一発も使いませんでした。アーマーピアース弾が強いらしいのですが、闘技場で稼ぐくらいなら、普通にレベル上げしたほうが早い。
 マシンガン、ハンドガンともに両手持ちにしてしまうのでマガジンを持つ機会がほぼ一度も無かったです。
 

 難易度に関して

 ダンジョンに入ったら装備が変更できなくなる、これがイタイです。途中でアイテムボックス装備してなかった!エスケープ出来ない!って気づくと非常に面倒。あとバステの威力が非常に高い、毒、氷、電気、炎、全部強い。どれもくらうと最悪積む。このゲームの肝なのですが、常に位置取り、が大事なので回復、することが非常に難しいこともあり、一度バステになるともうどうしようもないってことが多々あります。
 逆にこっちが相手にバステもつけても強いです。ぶっちゃけバステを入れてしまえばほぼ勝ち、あとはハメ殺すだけ。
 ラスボスも普通に戦うと相当硬いのですが、燃やしてしまえば楽勝になります。

 あと攻撃力のインフレ率が半端ないです。基本防御力を増やすことがアクセサリーしか無いので、一発でHPの90%ふっとばされるなんてザラ。
 ただレベルアップするとHPが回復するという仕様があって、これをうまく使うことでボスを倒せます。

 あと中盤の終わりくらいに、ラガーフェルドというボスとの一騎打ちがあるのですが、こいつだけは別のゲームからやってきたのかってくらい激烈強い。強いというのか、ほんとまったく別のゲームやらされてる感じ。
 正面側面からの攻撃はすべて無効化してカウンター、しかもそのカウンターが一発当たれば即死級の威力。なんじゃあこりゃあ!っていう感じの強さ。
 勝ち方は、タイミングの勝負で相手の攻撃のモーションを見て、刃を飛ばすみたいなモーションになったら正面に突っ込みながらあいてが振り向く瞬間に撃ち、キャンセルして逃げるようにしてHGを撃つっていう感じ。今までのゲーム感とちがいこいつだけアクションゲームみたいな戦い方が要求されます。ゲームを通してカウンター、を使ってくるのはほぼこいつだけで、正直ラスボスよりも圧倒的に強い。ゼファーのレベルが低いとすぐに詰みます。

 すべてのサブミッションを攻略してメインストーリーもやるとだいたい40時間、裏面のチョイポリス攻略すると50時間というところでボリュームも、このゲームの戦闘システムにちょっと飽きてきたかなってところで終わるのでかなり良いです。この飽きてきたな・・・ってところで、終わるってのはボリュームとしてはベストですね。最近のゲームはやっと慣れてきた、ってとこでもう終わってしまうってのが多いのでこれは高評価です。
 つい最近HD版が発売されたみたいで、良作なことは間違いないのでやってみたいひとはやってみるべし。

2018年9月17日月曜日

2009 ドラクエ9

 ナンバリングタイトルでありながら、DSでの発売という携帯機で、通信などのネットワークを重視した路線へと急激に進化したドラクエです。

 って!いつの話をしてんのじゃ!w って話ですけど、ワタシもようやく手を出しました。よくアキバのヨドバシの前で変な集団が無言でDSを持って集まってたのを見ましたね~10年前くらいに。
 奴らは無言で熱心にゲームをやってる割にアウトドアでなぜか密集隊形のファンクスを組んでて異様な集団でした。


 しかし。もっと昔20年前のドラクエ5とかをやってた人々に、ドラクエ9っていうのは一体どういうゲームになってると思う?と質問して、ドラクエ9がこういうゲームになってると予想出来たヒトが何人いたでしょうか?って感じですね、たぶん数%だと思います。
 おそらく世紀末のあの頃の思考でいうと、もっと科学の進歩は急速だと思っていたと思います。あの頃、はなんかとても技術革新のスピードが早く感じられました、スーファミからプレステ、64はなんか別次元のものが来た、今までの概念とは違うものが来た、というショックを与えたと思います。2Dから3Dっていう誰の目にも一目瞭然の進化でしたもの。ワタシは初めてマリオ64を見た時にまじで愕然としました。なんじゃあこりゃあ!松田優作のマネもしたくなりますw

 実はゲームだけじゃなくて、インターネット、が登場したのもこの時期なんです。これもなんじゃあこりゃあ!新時代来る!っていう感じでした。つまりはWindows95が、爆発的にインターネット、というか、パソコン、というものを普及させたんです、それまでに存在しなかったものが、来た・・・。っていうあの感じ、今ではわからないでせう。このスピードでいくと、確かに世紀末に世界終わるな、って本気で思ってましたからねw


 だから当時の感覚でいうとドラクエ9は、いまでいうARゲーム、のさらに進化してる感じで、ホログラムに直接デジタルのソードで切り込んでいく、みたいな自分の体を使って歩いて、進む、みたいなものになってんじゃねぇの?っていう感覚でした。そういうゲームって未だに出てきてませんね、せいぜいゴーグルとか、キネティックコントローラ。そういうカラダの一部、で遊ぶもの。でもちょっとだけブームになったものの、勢いを失ってる気がします、結局普通のコントローラが一番使いやすいということに気づいてしまったのですな。

 あの頃のワタシは完全に自分のカラダを使ってゲームの中に入り込む、みたいなのが、もうプレステの次、くらいに来るのではないか?っていう感覚でした。
こういうARサバゲー、みたいなのって一体いつになったら出来るのでしょう?まだまだずっと先なのかなぁ?ゲーマーというとずっと家に引きこもっているイメージですけど、わたしはゲーマーっていう人種は別に運動が嫌いなわけじゃないと思います、ただ面白いものが好きな人々なんじゃないですかね。
 カラダを使って戦わないといけないというゲームになったら、ストイックにカラダを鍛え始めると思いますね。今ではネトゲ廃人というと色白のうらなりびょうたんというイメージでしょうけど、それが色黒のマッチョ集団に変わる日が来るとワタシは思う・・そうするとなんかいろんな概念が崩れますね。



 さて雑談が鬼のように長くなりましたけれど、このゲーム、良ゲーなのは間違いないです、賛否両論あるみたいですけど、これは良ゲーの匂いがぷんぷんします。何より遊びやすい、楽しみやすい、わかりやすい。
 ワタシ的には今までのドラクエの中で最高のバランスとシステムだと思いますね。だいたいドラクエってレベル上げみたいな作業プレイになりがちで、メタスラ狩りとかをやるのが面倒だし、時間の無駄みたいに感じられるのですけど、このゲームでは、サクサク進められる、絶妙・・・よりもぬるめ。くらいの一番誰にでも親しみやすいところに、もぉばっつり!はめ込んであります。これぞ職人技、ですね。完全なるスィートスポット、そこだ!っていうバランス調整がされてます。
 何度も書いてますけれど、ワタシはゲームの心臓はバランス、だと思います、バランスがとれてるゲームが良ゲー。どんなにグラがキレイだったり、システムが斬新だったとしても、バランスがぶっ壊れてると、それだけでクソゲーに落ちてしまう。ほんと繊細なバランスでして、たったひとつのバランスブレイカーが、ただそれだけを繰り返すだけのゲームになってしまう。

 ただ一つだけ、究極的に致命的な欠陥があって、ヴォリュームが不足してるってことですね。裏面などが充実してるとはいえ、すとーりーだけだと20時間?くらいで終わってしまいます。携帯機だから仕方ないのかもしれませんけど、ロープレは50時間は遊べるべきっていうワタシの考えからすると、ほんと致命的な欠陥です。そしてやっぱ通信ありきなので、ぼっちゲーマーや、ワタシみたいな時代錯誤ゲーマーには、ゲーム単体としての完成度は下がってしまいますね。ほかがすごいうまくバランスとれてるだけに、これが非常に残念。職業もたくさん用意されてるわりに、結局僧侶、魔法使い、バトルマスター二人、だけで攻略出来てしまって、他の職業の存在理由0です。ストーリー攻略だけだと、転職は1回だけでクリア可能。こりゃちょっとねぇ?
 裏面も歴代ラスボスと戦えるのですが、だからなんだ?と言われればそれまで。でかなり残念。
 ストーリーはあと二倍は欲しかったなぁという感じ。

 

2018年9月7日金曜日

猛暑 台風 地震 ・・・  非常時の準備をしよう。

 というわけで、最近、これでもかっていうくらいいろんな災害に襲われてますね。自然災害ぱねぇっ!って感じです。

 北海道ででかい地震があったとか、つい最近テレビで南海トラフ地震がそろそろやばいっていうのをやっていて、そのときに、北海道でももうじき地震が起こると言ってて、その直後にこれです。

 当たってんじゃん、ヤバない?

 しかも地震は北海道の東側だという予測、今回のはその前兆でしかないのかもしれません。


 というわけでみなさん、準備をしませう。ワタシも今日スポドリ、電池、非常食を買い出しに行ってまいります。

 
 だいたいこういう大災害ってのは歴史的に集中するのですよね、昔なら、日照り、そして飢饉、内乱・・・・ってことになるわけですが。


 現代で一番困るのは停電、です。ほんとに電気が無いと終わってしまう。でもクソ猛暑のときに停電じゃなくてよかったですよね、少しはマシになってきたから。クソ猛暑の中で停電はまじで地獄、ばったばたとヒトが死ぬということになっていますでしょう。
 

 避難所的なところはもし停電したときに猛暑だったら??っていう想定をしてるんでしょうか?
 してるわけありませんけど。常に後手、これがお役所仕事ですからな。といって電気なしで猛暑に立ち向かう方法はが思いつきもしません、無い、のですなぁ。発電機を買うくらいしかないけど、個人には無理な話だ・・・・。


 しかし南海トラフ大地震っていう名称辞めたほうがいいですよね、トラフってなんやねん!って思うし、南海ってのがどこをさしてるのかもわからん、本州太平洋側大地震、とかにしたほうがいいです。


とにかく後手後手の買い占めはやめて今からどんどん備蓄を増やしてこうぜ!ワタシ3・11の時にコンビニでバイトしてて、めっちゃ買い占めをしていくやつらがいてものすごい腹が立ちました。食い物棚はほぼガラガラになってしまいましたし。さらに、パニックを抑えるためかしらないけど惣菜はめっちゃ入ってきて、そんなに捌けるわけないだろって量で結局廃棄になってしまいました。

2018年9月4日火曜日

2013 日本の国家破産に備える 資産防衛マニュアル 橘玲

前回は悪本を紹介しましたけれどこれは良本です。一家に一冊あってもいいくらいです。

本屋にいくと「中国の不動産バブルが破産する!!!驚愕の事実!!!」

 みたいな大言壮語、誇大広告が蔓延してますが、この本は、そういう、世界が終わる!!方式の煽り、に対してどう反応すべきか、という、アジテーターに対しての対策、がかなり丁寧に書かれています。これは珍しいです。

 だって出版社、がそのアジテーター、だから。メディア業界、というのが、その、人々の不安を煽り立てて、バカから金をだまし取ろうという犯人そのものだからです。特にこのダイアモンド社、みたいな投資系の出版社なんてまさにそれ。「FXで手軽にお小遣いを稼ごう!」みたいなことをやってるとこです。

 うん、FXで手軽にお小遣いを稼ごう!、って思ってるやつは、限りなくただのバカです。まさにカモがネギ背負って来てるとしか思えないやつ。だからそういうところからこんなちゃんとした本が出るというのは驚き。


 けどまぁこれも詐欺の常套手段なのですけどね。

「まず真実、を与えて信用、を勝ち取り、背中から刺す」

 いくつか本当に有用な情報も混ぜること、これが詐欺のテクニックというわけ。

でも何にせよその有用な情報は有用なのは間違いないことなので、これは拝聴しないといけませぬ。そして煽りの裏にも情報が秘められているとはよくいうこと。

最初に書いた中国のバブルが!!

 っていうのだって、つまりはこの作者たち、が中国のバブルが炸裂することをのぞんでいるということ、未だにアジア蔑視が根強いこと、さらに中国経済が破綻して日本の製造業が盛り返すという夢を未だに描いてる旧世界の住人であること。日本の商品は質が良くて中国は良くない、という神話、をまだ信じてること、そしてこれが世間、の大半だってこと、いろんなことがわかります。

 

この本さらに内容はいい本なのに、外装デザインは黒塗りで白の抜き文字という、おどろおどろしい感じ、煽り感にあふれておる。


 内容はちゃんと合理的に誠意があるように書かれています。ちゃんと理屈を説明しております。しかも、キレイゴト、を吐いているだけってこともありません。リスクの少ないものにだけ分散投資しておくのが一番、というただの常識アドバイスをするだけでもありません。じつはこの保守的で当たり前のことしか言わないヤツ、あるいはひどめにハザードマップを出すヤツ、これもアジテーターと同程度にクズだとワタシは思ってます。精確な数値があるとして、それを多めに言うのも、少なめに言い過ぎるのも同じだけ間違っています。けど社会的には、保守的なほうは責められることが少ない。
 それって悲観的なことしか言わない参謀みたいなものです。

「よくわかりませんがたぶんワタシ達の艦隊は最悪全滅しました」

って言ってるみたいなもの。

「カミカゼが吹いて我が艦隊は無敵なり!敵を殲滅するでしょう!」

って言ってるこいつと同程度にバカです。

ちゃんと数値を出せ!でもこのちゃんと数値を出す、ことを誰もが嫌がります、面倒臭いし、誰かを騙そうとしてると一目瞭然でわかってします。きちんと計算して数値、を出す、これが詐欺に合わないための唯一の手段だとワタシは思うものなり。


 この本にはもしも最終手段として全然金がなかったら有り金プットオプションに張りまくってギャンブルを打て。ということも書いてあります。どうせ死ぬなら最後に博打を打て、という合理的ではあるけれども世間的にはタブーとされていることについてもちゃんとフォローしております。これはすごい偉い。


 けど本当は矛盾してますね、どうせ自殺するなら、最後にめちゃくちゃやれ、っていう合理的、な判断をみんなするとしたら、リスク分散、なんて無駄です。社会がめちゃくちゃになったら、ルール無用になってしまう。


 ともかくこの本の結論は一つだと思います、デフォルトで財産がなくなるのもそうだけれど、その時に悪へ堕ちる人間たち、が一番恐ろしいということ。別に貯金が0になったところで、たいして関係ない、どうせはじめから0みたいなもんだし。っていうヒト(じつは一番数が多い)にもリスクは降り注ぐ、失業者が自殺するとありますけど、自殺するならいいとして、それがカルトやテロリスト、ギャング、になる可能性も多いにある。北斗の拳状態、になったら、リスクヘッジ云々ではなくていきなりモヒカンがバイクに乗ってやってきて・・・ってことになる。


ただこの本にもやや問題があります

 さんざん苦労してアセットアロケーションしたのに、そのへんの通り魔に刺されて死ぬ、このリスクを計算しきれていません。だから宵越しの金は持たない、という合理的判断もありうる。将来のことなんて考えず今を生きる、これだって、将来が本当に無いとしたら合理的な判断です。


 それと財政破綻で消滅した国は無い、と書いてありますがそれは間違いだと思います、本当に滅亡したから記録になってないというだけ、ローマ帝国が滅んだのだって突き詰めれば軍事費の拡大による破滅です。むしろ戦争で消滅したという国はあんまり無い、が正しいと思います。その国民を一人残らず殲滅する、殲滅戦っていうのはほとんど無い。だいたいは吸収されるかバラバラになってるだけで実質的にはその国は存在しつづけるものです。ローマ帝国が滅んだとて、ローマ人が一人残らず殲滅されたわけでは無い。混ざって薄くなっていったというだけです。インカ、アステカだってそう。



 あと日本人は危機に対処できない、経験が無いといいますけど、日本が破産、ハイパーインフレ、預金封鎖してたのは1945~50年。いわゆる先進国では、西ドイツ、ソ連についで一番直近に、経験、をしてるんですけどね。つい70年前の出来事。むしろデフォルト経験が無くて金融平和ボケしてるはずなのはヨーロッパとアメリカのほうです。

2018年9月2日日曜日

Vsinger live 2017

 最近ワタシはBilibili動画ばっかり見てますが(B動、ニコニコ動画の中国版みたいなの)、結構カルチャーショックみたいなことがたくさんあります。

 なかでもびっくりしたのはこれです

https://www.bilibili.com/video/av12802603?from=search&seid=2190925248097668808


ライブの動画ではトップクラスの人気。

つまるところ、中国の初音ミクみたいな、ボーカロイドのライブなんですが(ボーカロイドっていうよりはアイドロイドって感じですね)、わぁ・・・こんな時代になってるんだ、ってぞわっとしますた。

 中国のデジタル技術はすごいですなー。もはやデジタル技術といえば中国という感じがワタシにはしてまする。
 モーションとか、音声合成技術も日本より優れてる気がする、まぁ中国語がわからないっていうのもありますけどね。
 ただ、音、としての中国語ってすごい、娘コトバっていうか、若い女の子がきゃぴきゃぴ言ってるような、音、ですよね。


 それとやっぱ中国の美的感覚、は微妙に日本と似てるようでちょっと違うってことですね。ほんとうにこういう髪の結び方が好きなんだな・・・、冗談みたいな中華キャラしかしないようなの、こういうのが本当に好きなのか。
 ロシア人は本当にあぁいう帽子かぶってるんだ!っていうのと同じ驚き。

 あと、足、にこだわりがあるんだなっていうのを感じますね。

とにかく、こんな時代か・・・と思いました。