2018年9月17日月曜日

2009 ドラクエ9

 ナンバリングタイトルでありながら、DSでの発売という携帯機で、通信などのネットワークを重視した路線へと急激に進化したドラクエです。

 って!いつの話をしてんのじゃ!w って話ですけど、ワタシもようやく手を出しました。よくアキバのヨドバシの前で変な集団が無言でDSを持って集まってたのを見ましたね~10年前くらいに。
 奴らは無言で熱心にゲームをやってる割にアウトドアでなぜか密集隊形のファンクスを組んでて異様な集団でした。


 しかし。もっと昔20年前のドラクエ5とかをやってた人々に、ドラクエ9っていうのは一体どういうゲームになってると思う?と質問して、ドラクエ9がこういうゲームになってると予想出来たヒトが何人いたでしょうか?って感じですね、たぶん数%だと思います。
 おそらく世紀末のあの頃の思考でいうと、もっと科学の進歩は急速だと思っていたと思います。あの頃、はなんかとても技術革新のスピードが早く感じられました、スーファミからプレステ、64はなんか別次元のものが来た、今までの概念とは違うものが来た、というショックを与えたと思います。2Dから3Dっていう誰の目にも一目瞭然の進化でしたもの。ワタシは初めてマリオ64を見た時にまじで愕然としました。なんじゃあこりゃあ!松田優作のマネもしたくなりますw

 実はゲームだけじゃなくて、インターネット、が登場したのもこの時期なんです。これもなんじゃあこりゃあ!新時代来る!っていう感じでした。つまりはWindows95が、爆発的にインターネット、というか、パソコン、というものを普及させたんです、それまでに存在しなかったものが、来た・・・。っていうあの感じ、今ではわからないでせう。このスピードでいくと、確かに世紀末に世界終わるな、って本気で思ってましたからねw


 だから当時の感覚でいうとドラクエ9は、いまでいうARゲーム、のさらに進化してる感じで、ホログラムに直接デジタルのソードで切り込んでいく、みたいな自分の体を使って歩いて、進む、みたいなものになってんじゃねぇの?っていう感覚でした。そういうゲームって未だに出てきてませんね、せいぜいゴーグルとか、キネティックコントローラ。そういうカラダの一部、で遊ぶもの。でもちょっとだけブームになったものの、勢いを失ってる気がします、結局普通のコントローラが一番使いやすいということに気づいてしまったのですな。

 あの頃のワタシは完全に自分のカラダを使ってゲームの中に入り込む、みたいなのが、もうプレステの次、くらいに来るのではないか?っていう感覚でした。
こういうARサバゲー、みたいなのって一体いつになったら出来るのでしょう?まだまだずっと先なのかなぁ?ゲーマーというとずっと家に引きこもっているイメージですけど、わたしはゲーマーっていう人種は別に運動が嫌いなわけじゃないと思います、ただ面白いものが好きな人々なんじゃないですかね。
 カラダを使って戦わないといけないというゲームになったら、ストイックにカラダを鍛え始めると思いますね。今ではネトゲ廃人というと色白のうらなりびょうたんというイメージでしょうけど、それが色黒のマッチョ集団に変わる日が来るとワタシは思う・・そうするとなんかいろんな概念が崩れますね。



 さて雑談が鬼のように長くなりましたけれど、このゲーム、良ゲーなのは間違いないです、賛否両論あるみたいですけど、これは良ゲーの匂いがぷんぷんします。何より遊びやすい、楽しみやすい、わかりやすい。
 ワタシ的には今までのドラクエの中で最高のバランスとシステムだと思いますね。だいたいドラクエってレベル上げみたいな作業プレイになりがちで、メタスラ狩りとかをやるのが面倒だし、時間の無駄みたいに感じられるのですけど、このゲームでは、サクサク進められる、絶妙・・・よりもぬるめ。くらいの一番誰にでも親しみやすいところに、もぉばっつり!はめ込んであります。これぞ職人技、ですね。完全なるスィートスポット、そこだ!っていうバランス調整がされてます。
 何度も書いてますけれど、ワタシはゲームの心臓はバランス、だと思います、バランスがとれてるゲームが良ゲー。どんなにグラがキレイだったり、システムが斬新だったとしても、バランスがぶっ壊れてると、それだけでクソゲーに落ちてしまう。ほんと繊細なバランスでして、たったひとつのバランスブレイカーが、ただそれだけを繰り返すだけのゲームになってしまう。

 ただ一つだけ、究極的に致命的な欠陥があって、ヴォリュームが不足してるってことですね。裏面などが充実してるとはいえ、すとーりーだけだと20時間?くらいで終わってしまいます。携帯機だから仕方ないのかもしれませんけど、ロープレは50時間は遊べるべきっていうワタシの考えからすると、ほんと致命的な欠陥です。そしてやっぱ通信ありきなので、ぼっちゲーマーや、ワタシみたいな時代錯誤ゲーマーには、ゲーム単体としての完成度は下がってしまいますね。ほかがすごいうまくバランスとれてるだけに、これが非常に残念。職業もたくさん用意されてるわりに、結局僧侶、魔法使い、バトルマスター二人、だけで攻略出来てしまって、他の職業の存在理由0です。ストーリー攻略だけだと、転職は1回だけでクリア可能。こりゃちょっとねぇ?
 裏面も歴代ラスボスと戦えるのですが、だからなんだ?と言われればそれまで。でかなり残念。
 ストーリーはあと二倍は欲しかったなぁという感じ。