2019年7月28日日曜日

2009 スターオーシャン4 -THE LAST HOPE


 スターオーシャンの四作目

 SO3というととんでもない超展開ゲームとして記憶に新しいw

SO3のことなどすべて無かったことにして4が始まります。 

が・・・。


 シナリオは今回もかなりひどいですなぁ・・・、古臭いというか・・まじかよ・・というか、それにしてもムービーが多すぎるし長すぎ!テンポが激悪いです。途中から全部スキップしてしまってシナリオはよくわからぬ・・・

 というか、ワタシはすごい今更なことに気づきました。ワタシは映像、ってのが嫌いなんですね。最近のゲームってシナリオのシーンは3Dモデルが演技するわけですけどそれが嫌いなんです。
 なぜ嫌いかというにワタシがせっかちさんだからですね、確か芥川龍之介が言ってましたが、自分は速く読むことしかできない。ゆっくり味わって読むってことができないのだ、って言ってましたがワタシもそう、とにかく早く早く!ってやってしまう。声、で演技されるとちんたらちんたらと遅いのです、テキストベースだったら、すぐに読んでいけるわけですけど、ムービーだとそれができない。
 だからワタシはテキストベースだった昔のゲームのほうがシナリオが良かったなぁって思うのだし、やっぱり最終的にマンガが一番面白いと思うのでしょう。このゲームのシナリオが良くないってのもあるし、ワタシが根本的にテキストベースじゃないと物語を読めない人間なのですわ。
 でもこれってワタシだけじゃないと思ふ・・・。このゲームは親切にもムービーをスキップするとあらすじだけ教えてくれます。でもやっぱそれだけだと、こいつ誰!?ってのが急に出てくる。
 ワタシが声優の演技をスキップしないでちゃんと聞いてるのはエロゲの時だけですな・・・。エロゲは声優が7割。本当の実力が問われるとワタシはおもふものなり・・・


 なんにせよ!!ムービーは本当に大事な決め!のところだけに使うべきですね、ムービーゲはだめです。
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 移動が面倒ですなぁ・・・。これも最近のゲームあるあるですが、ワールドマップがなくて、おっきなダンジョンマップがいくつかあるっていう感じ。いやルーラ使わせろ!!このなんでルーラないの!?っていうゲームほんとありますよね。ただの嫌がらせとしか思えない。
 このゲームはじめっから宇宙船あるんだし、なぜ目的地にそれでいかない!?ってすげー思う。せめてセーブポイントワープくらいさせてくれや!すごい時間の無駄です。バーニィにも乗れますが、バーニィも遅い!
 ラスダンに入ると、ワープがようやく解放されます。あるならはじめから出せ!
 というわけでクエストとかアイテム回収とかはラスダン突入後に一気にやりましょう。



 文句ばっかし言ってますが、ゲームとしてはそこまで悪いことは無いです、一通りたのしめまする。

 やはりバトルシステムのトライエース、そこは上手ですね。レベル上げも苦にならないくらいバトルシステムは気持ちいいです、ただ物理ほぼ無効みたいな敵多すぎ、特にボスはひどい。コアにしか攻撃通らないみたいなボスも非常に多い。(つまるとこ部位によってパラメータが異なるんです)
 ただし、クリティカルスキル、を最大にすれば、クリティカルは通るのでなんとか戦えるようになります。このゲームHPブースト、クリティカルのスキルは必須。特にやっぱクリティカルですね。物理はクリティカルがないと話にならない。

 またいわゆるカレー装備、がこのゲームの肝で、カレーライスを合成すると経験値が20%アップ、しかもつければつけるだけアップ!というわけで、経験値300%とかにできて、途中から爆裂レベル上げが可能、ただしやりすぎるとすぐにゲームバランス崩壊・・?
 
 カレー以外にもIC、合成、を駆使することでめちゃくちゃ強化できます。ちょっと強くなる、ではなくて、爆裂強くなる。このバランスはFF8に近い。  
 まぁ裏面、のトライエース、いっつも裏面が充実してるので、これは裏面用ですね。
 過去のSOはICが運まかせだったのでレア武器などを作るために何回もリセマラさせられたものですが、今回は素材があればかならず作れるので非常に楽になりました。

 あとキャラバランスも良いです。パーティ8人と多めなのですが、それぞれに使い所があって、こいつは誰も使わないトルネコみたいなクズキャラっていうのもいません。主人公だけ異様に強いってこともない、全員使える。ただ、最強を目指すと、エイミがやっぱり最強ですね、ゲームの設定上エイミはなんか生まれ持っての超人なのでまぁそういうわけだ。ようするにこのゲームはエイミのケツを楽しむゲームなわけだ・・・
 あとメリクルは足が速いので操作して攻撃避けるのに良い。サイトアウト狙いならメリクルですね。あとワタシは猫が好きなのでメリクルですね。貧乳でもメリクルですね。

 
 普通にクリアするだけならかなり短いです、25時間もあればクリアできる。でもトライエースを買う人は、トライエースといえば裏面、ってのがわかってると思うので、それも含めると40時間くらい、ボリュームとしては普通だと思います。

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 結論としては・・・SO2、SO3のほうが面白かったような・・・。グラフィックがよくなったからってゲームは面白くなるとは限らないという典型ですね。すごく最近感じるのですが、ゲーム機の性能がよくなったけれど、ゲーム開発に注がれてる労力とか情熱、時間、っていうのは、最近は厳しく少なくなってるのかもしれません、特に時間、でしょうね、ちゃんと予算通りに、回収できるようにっていう圧が大きいのでせう。
 これは気合入ってんなぁ!っていうのをあんまし最近感じないですね、その分むちゃくちゃなゲームってのも減りましたけどね、地雷的クソゲー。平均点は確実に高くなってる。それはゲームだけじゃないです、あらゆるものが平均点が高くなってるけれど、突出したもの、抜きん出たもの、はみ出してるものってのはなくなってきている。
 
 緊迫感、が無い。もっというと、最後感、が無いんです。これが最後になるかもしれない、これが最後だと思って、本気出す。っていう感じじゃない、こいつ続けようとしてない??っていうものばっかりです。
 人生100年時代とか言って、年金だけじゃ足らないよ!なんて騒いでますけど、オイオイまぢかよって思いますね。そんなことより、今、すごいもの作っちゃうぞ!残り時間なんて気にしてる場合じゃねぇ!今!すげぇことやっちゃうぜ!っていうやつはいないものかね・・、そうやって今、本気出した先にしか、続き、はないと思いますけどね。これが梶原一騎イズムです。

「今日全力を尽くしたやつにだけ、明日はやってくるのだ」

 そういう熱い、人間に会いたいものです。

2019年7月26日金曜日

900 x ベーオウルフ.

 成立年代など定かではありまえんが、最古の部類の現存する古英語の詩。

英雄ベーオウルフと、グレンデル、その母、そして竜、との対決を描いています。

 至極当たり前に悪霊とか、もののけとか、竜とかが、出てきます。全然ファンタジーとして作りました、という気配が無い。当然いるけども、グレンデルっていう化物がね、っていう感じ。

 そういうわけで、ファンタジー、の始祖とも言われていて、特に指輪物語の作者はこのベーオウルフの研究者でもあって、影響が特に強くあります。

 ファンタジーの源流というと、オデュッセイアがそうなんじゃねぇの?っていう感じもしますが、オデュッセイア、ってすごく謎ですよね。まず完成度が高すぎる、1500年くらい時代を先取りしすぎてるオーパーツみたいに、時代から浮いている。
 
 しかしギリシャ物語が、地中海を舞台としているのと、このベーオウルフが北海を舞台にしてるのでやっぱり色彩が異なりますよね、やっぱり寒くって、ひんやりした感じがある。 
 温度や湿度ってのは本当に大事で、温度が違うと人間の発想とか考え方が変わってくる。


 この詩は、英雄を褒め称えてるけど神様も称えるという、ごっちゃごちゃになっています。神がいるのに平和を求めない、神の助力を受けて、戦おう、というギリシャ神話とキリスト倫理観がないまぜとなっています。

 復讐、ってのが裏テーマになっていて、グレンデルの母親もそうですが、つねに復讐、裏切り、に気をつけよ、というメッセージにあふれている。それほど、復讐、怨恨ってのが重要な問題だったのでしょうね。
 今でもそうです、恨み、過去の歴史、禍根、そういうのが結局キリが無い。この詩では、お宝をやるので以後復讐はするな、みたいなことをやってますが、今も昔も変わりませんね。結局カネかよ。
 でもどうせカネを渡したところで、やっぱりまた復讐をするもの。結局のとこ、復讐ってのは終わりがない。


 それとことあるごとに、物惜しみしない、宝を分け与えた、ということが強調されています、それが賢人のふるまいだと。宝を独り占めしない。これもまったく現代でも同じで、カネをみんなに分けろ、独り占めするな。アダム・スミスもそんなことが言ってましたが、いつの時代もそんなことが出来る賢いやつはいません。最後には、悲劇が起きる、という予言でいつも終わるものです。

2019年7月21日日曜日

2000 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面


 3Dゼルダの二作目です、64で発売されましたが、ワタシがやったのは3DSリメイク版。
 二作目、というよりは一作目の裏バージョンっていうほうが正しいのかもしれません、一作目時のオカリナのシステムを使って別バージョンを作ったって感じ。

 ワタシあんまりゼルダに手を出してこなかったのですが、それはワタシは謎解きってのが苦手なんですよね。苦手というか面倒くさい。そういうあれでは隠れるってのが嫌いなのでメタルギアもほぼやったことないし、ホラーもあんましなのでバイオにもほぼ手を出してない。FPSも気持ち悪くなるのでやらない。

 ただゼルダはブレスオブザワイルドの評判があまりにもよく、ワタシはなにかをやるにはやっぱり順番にやりたい人なのでムジュラからやりはじめたというわけ。なんだかんだいって、トライフォース、時のオカリナはさすがにクリアしてたのでね。


 ゼルダってのは基本難しいのですが、このムジュラ、はその中でも特に難しい気がします。難しいというか、何をしたらいいのかわからない。ノーヒント感がえぐいですね、べつにそれだけならいいのですが、ムジュラ特有の、3日間でセカイが消滅する。という時間システムがさらに難解にさせております。常に時間に追われている、アイテムなどをためて置くとかができない、攻略する手順、時間、を間違えると同じことを繰り返すハメになってやる気がだだ下がりになる。
 イベントの起こる、時間、が決まってるのでフラグ回収が異様に難解・・・など。常に、時間、を意識して進めないといけないので、すごいムズです、ムズというか・・・せかせかします。あーもう!!ってなる。せめてダンジョンの状態を戻すのだけはやめてくれたらいいのに。
 というか普通に謎を解いていたら確実にタイムアップ、謎解きの手順を全部把握していて、それをどうやってスピーディにこなすかっていう感じですからね。妖精集めを無視すればすんなりいきますけどラスボスでかなりシビアになります。
 

 アクションの難度も割と高め。最初のダンジョンから燭台越しに矢を放って、松明に点火、などという離れ業が必須だったり、それわかる??っていう仕掛けも多数。ダンジョンの作りも複雑。どん詰まりになりやすい、さらにどん詰まりになると時間が来てふりだしに戻される・・・。
 そういうわけで64当時は途中でめげたユーザがかなりいたようで、せっかく作ったのに途中までしかプレイされずに終わったこと多数だった模様。それがこの3DSリメイクのきっかけだったらしいです。
 次に何をすればいいのか?を教えてくれる石みたいなのがありますので、そいつに聞けばとりあえずやることはわかる。まぁ今となってはその石の代わりにネットで攻略情報見れますからね。2000年の64の時代にはまだまだネットの攻略サイトってそこまで充実してなかったですものね。
 でもやっぱり常に時間がまったくないってのは変わらず。いろんなディテールがあるので見てほしいというのですけど、周りを見てる余裕が全然無いのですな。


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 任天堂というとファミリー向けで誰でも楽しめる・・・ってのが最近のカラーですが、たしかに昔は別に簡単ではなかったです、マリオ1はともかく、2、3はアクション苦手な人にはクリアできなかったみたいですし。このムジュラ、はそんな昔の任天堂、な難易度してます。ほんとは任天堂はむずいゲームを作りたいみたいなんですね、でもユーザがそれを許さないっていう状態。
 

 とにかく非常にとがったゲームづくりで、唯一無二の作品だと思います。キャラもシステムも、異様に尖っている。3日間で巨大隕石が落ちてセカイが滅ぶ、その終わりの3日をエンドレスに繰り返す。(本当は3日、じゃなくて4日目の朝5時くらいまでです)それなんてエロゲ?って感じですものねw ゲーム全体としてもなんか暗いっていうのか陰鬱な雰囲気に覆われている。仮面をかぶって変身するのですけど、なぜか変身するたびに絶叫して変身する。
 ゼルダなんて非常にメジャータイトルなのにこんな尖ったゲームを作るなんて冒険心にあふれておりますな。挑戦的、です。
 そう、このゲームのテーマは挑戦、なのですな。よって、あんまし自信が無い人は手を出さないほうがいいです。プレイヤースキルの要求が相当高い。頑張ればクリア出来るってものでもない。忍耐力、が必要です。お気軽にながらプレイってのには全く向いてない。

 でも最後までやってみて思ったのですが、これじゃん。って思いましたね、最近のゲームってどれもみんな似通ってる、全部同じゲームなんじゃね?ってなんか気づいてしまってがくーっとなることが多いのですが、これは、まったくどのゲームとも違うゲーム感です、世界観やキャラデザも非常に独特。とっつきにくい、いやこんなにとっつきにくいゲームも珍しいって感じですが、ものづくりをするってこういうことだよな、ってのを気づかせてくれるゲームだと思います。シナリオも実は非常に良い。
 やっぱ宮本茂って天才なんだな・・・って思いました。

2019年7月15日月曜日

wimbledon 2019 Joker Vs Federer

 いやぁ、すごい決勝戦でしたね。ファイナルセットタイブレークのルールが追加されて、いきなり決勝でそれが採用されるとは。最後まで勝敗がわからないとってもいい試合でしたわ。


 途中でフェデラー勝つチャンスは相当ありましたけども、やっぱり後一本で勝てる!っていうところでミスをするものなんです、これはフェデラーでもミスするものなんですよなぁ。

 でも3強、フェデラーももちろんですけど、ナダルもJOKERも33才?結構おっさんばっかり、フェデラーは38ですか?まず4時間も走ってられる体力がすごいですよね、それだけですごい。それも毎日のように試合をしてです。どっからそんな体力が出てくるのか?


 しかしいっつも思うのですけど、いちいちチャレンジなんかしないで、全部のラインにアウトになったらブザーが鳴るようにしたらえぇやんって思いますよね、あのラインズマンとか要らないのでは?球のスピンの数なんか数えてないでラインにセンサーを入れたらいいのに。まぁ機材がエラーした時ってのは問題になるから結局保険としてラインズマンを入れることになるんでしょうけど。


 しかしJOKERは相変わらず人気がないですねw 会場はほぼフェデラーびいき、それでも勝つJOKERはすごいですけど。やっぱ見た目が悪いですよな、あの髪型・・・、JOKER髪を伸ばせばいいんじゃないですかね?それとJOKERの家族席も、まぁ悪そうな顔のやつばっかだなおいw やっぱ見た目ですよな・・・、どっかの国みたいに美女軍団みたいなの連れてきたらいいのかもw 

2019年7月9日火曜日

雑談 2019 梅雨

 ツールが始まってウィンブルドンが始まって・・、とこの時期が来たなぁという感じですね。

 梅雨。

 雨ばっかりですが糞暑いよりはマシですな、今年は特に過ごしやすい気がする。どうせ梅雨明けたらすぐに40度!みたいなことになるんだろうし。

 ウィンブルドン、今年もワタシはJOKERだと思いますね、3強と言ってますけれど、ワタシに言わせれば1強時代です、クレイじゃない限り誰もJOKERを倒せないでせう。錦織氏はブロックが悪いですよね、次フェデラーで勝ってもその次ナダルかよ!きびしすぎる!逆にJOKERのブロックは決勝までザコばっかり。楽勝すぎるぜ!


 ツールはこれはもう混沌としてますね、まず最強チームであった、チーム・スカイ、が撤退!? 新しいスポンサーを探して、チーム・イネオス、になりました。ワタシそんなサイクリング業界詳しくないんですが、スポンサーの名前が変わると名前が全部変わるのですね。

 阪神・タイガース、みたいに、スポンサー名、名前、じゃなくて、スポンサー名しかない。だからまったく別のチームみたい。
 しかし一番最強のチームが撤退するかね、って感じですね、メルセデス・ベンツF1撤退、みたいな感じ。うそーん。


 さらに絶対王者のクリストファー・フルームが故障。他のチームもなんか聞き慣れないチームが多い。誰が勝つかまったく予想がつかない展開です、これはおもろいぜ!


 あとNBAトレードシーズン面白いですね、まずデュラント移籍、さらにレナード移籍、NBAファイナルを戦った両チームからエースが離脱してるのですもの、さらにレイカーズが最強センターのA・デイビス獲得して本気出す・・・これは来シーズンのNBAは面白くなりそうです! 八村塁なる日本人選手もNBA入りして、ジョーダン以来のNBAブームが来そうな予感。

 そしてだいたいウィンブルドンが終わると、甲子園って感じで、暑いのはワタシは大嫌いなんですが、夏はイベントは盛りだくさんで、部屋に籠もるにはいい季節なり・・・。

 

1934 黒死館殺人事件

「ドグ・マグ」と並んで、日本三大奇書、とされてる本。

 殺人事件、という名から、ミステリーかな、と思いきや、なんというか・・・、なんというか・・・w 奇書、というのが確かに正解なのかもしれません。

 ワタシはこういうのは「列挙型」の作品だと思います。とにかく膨大な固有名詞とかもの、とか、を並べる、という形の物語。この並べる、っていうのは歴史はものすごい古くて、ダンテのディバインコメディ、もこの列挙型、ガルガンチュアもこの列挙型です。近代だともちろんユイスマンス。
 この列挙、っていうのは、単純には知識の誇示、作者はこんなにものを知っているよ、という証明の為です。それと意味がわからん、という衒学的幻想効果でもあります。とにかく、頭がぼやーっとしてくる。とにかく不吉な感じがする。ミステリーとしては、当然「雰囲気モノ」になると思います。

 一つだけ言えるのは爆裂読みづらいってことです。戦前の言葉遣いってこともあるし、内容も意図的に非常に込み入って、ごっちゃごちゃになっております。更に、登場人物の名前とかも全部一癖も二癖もある難読名ばかり。文体のリズム、という点でいくと、もうマイナス100点ってくらい、すごーーーく読みづらい。

 それとこれも言えるのですが、とにかく気合の入った作品だってことです。1934年とありますが、やはりこの30年台ってのは日本文化の一つのピークでして、すごいものはだいたいこのへんに生まれておる。そういう時代、ってのがあるものです、やっぱりその理由は、いつ死ぬかわからない、その実感だと思いますね。死ぬ気でやる、なんて口先ではなんとでも言えるけれど、ほんとに死ぬと思ってるやつはいない。けど30年台の死ぬ気で・・・、はガチなのです。本当に一寸先は闇。これが最後の作品になるかもしれない。っていう感覚が、リアル、なのです。そういうやつのほうが、いい作品を作るのに決まっているし、そういう時代の文化が狂熱的に盛り上がるのも当然。



 作品の内容として、やっぱこの時代特有のやつなんですかね、催眠術とか(
超)心理学、遺伝学、みたいなのがふんだんに盛り込まれています。ワタシは心理学ってのはエセ科学だと思ってますけど、まぁ30年台には大流行、最先端の学説だったというわけ、もちろん遺伝学、もっとはっきりいうと優生学。も当時かなり力を奮っていた学説です。
 心理学はエセ科学ですが、優生学は、科学です。が、優生学は、いまやタブーとされておりますね。(逆に心理学はまだ学問として扱われている)でも、優生学をタブーとしてる人たちの言い分ってのはただの感情論で、冷静に考えれば、優生学はやっぱり正しいことを言っています。認めたくなくても、優生学には多分に真実が含まれておるわけです。
 非倫理的だからといって、間違い、ということはできないわけです。信じたくなくても、事実は事実。
 これは非常に大事なことなんですけど、そいつが嫌い、だからといってそいつが言うことをすべて間違い、ということはできないのです、でも実際には、世間っていうのは、嫌い、なやつの言うことはすべて間違い、無視、完全に無かったことにする、っていうやり方をします。

 犯罪者には遺伝的要素があって、犯罪者も子供は犯罪者になる可能性が高い。という単純な主張なんですけど、これはまぁそうだろうねっていう感じですよね。


 同時代のドグマグもまったく同じような、犯罪の遺伝、っていうのがテーマになっていますし。

 この優生学、ユージェニクスについて語りだすと切りがないし、BANされる可能性も高い。ひとつ見方を変えると、ユージェニクスが発展した背景には、やっぱり30年台の危機感、があります。戦後、ユージェニクスが衰退したのには危機感の無さ、があると思います。
 倫理や道徳、っていうのは裏を返せば、物質的な豊かさでしかなくて、物質的に困窮すれば倫理や道徳は消えて無くなる、という単純なことです。



 読んでいて気づくことですが、この作品は英語圏の知識半分、ドイツ語圏の知識半分っていうふうに、大陸側の情報がかなりたくさん含まれております、虫太郎がドイツ語を勉強してただけってことなんですが、これが戦前、の特徴だと思います。戦後、の本ってのはほぼ英米圏の情報ばっかりで、大陸、側の話ってのは極端に少ない。第二次大戦ってのは大陸、の没落だったってわけで。
 現代のセカイ、はその延長上で、セカイがアメリカ一つ、のモノカルチャーになっています。だいたいすべての人がまったく同じことを言っている。つまりカネだ。と。
 それに反抗してるのは中東と北、くらいなもの。が、彼らも要するにはカネがほしいというのが透けて見えております。本質的には同じ。
 このセカイが一種類の考え、一つの何か、に収斂していくってのが、すごい窮屈、退屈、つまらない感じが与えます。現実、が面白くない。全部同じなので。

2008  メイメイ×まりやのわからないにもほどがあるッ!!

 ラジオ番組です。

業界の宝、こと御園生メイと倉田まりや の二人がお送りするラジオ番組。全69回。

 69回でメイメイが自分で決めて卒業、それ以後はAGプロモーションの若手声優?が入れ替わりで登場するっていう番組になりましてん。

 メイメイ「もっと強ぇやつに会いてぇ!」

という卒業理由w 

 というわけで、メイメイはワタシの数少ない、この人の言うこと共感できるわぁ~、という人でした。どういう感じで?っていうのは聞いてもらうしかありませんな。


 某動画サイトに動画が残っているので気になる方はチェック2ですよ~。