2019年7月21日日曜日

2000 ゼルダの伝説 ムジュラの仮面


 3Dゼルダの二作目です、64で発売されましたが、ワタシがやったのは3DSリメイク版。
 二作目、というよりは一作目の裏バージョンっていうほうが正しいのかもしれません、一作目時のオカリナのシステムを使って別バージョンを作ったって感じ。

 ワタシあんまりゼルダに手を出してこなかったのですが、それはワタシは謎解きってのが苦手なんですよね。苦手というか面倒くさい。そういうあれでは隠れるってのが嫌いなのでメタルギアもほぼやったことないし、ホラーもあんましなのでバイオにもほぼ手を出してない。FPSも気持ち悪くなるのでやらない。

 ただゼルダはブレスオブザワイルドの評判があまりにもよく、ワタシはなにかをやるにはやっぱり順番にやりたい人なのでムジュラからやりはじめたというわけ。なんだかんだいって、トライフォース、時のオカリナはさすがにクリアしてたのでね。


 ゼルダってのは基本難しいのですが、このムジュラ、はその中でも特に難しい気がします。難しいというか、何をしたらいいのかわからない。ノーヒント感がえぐいですね、べつにそれだけならいいのですが、ムジュラ特有の、3日間でセカイが消滅する。という時間システムがさらに難解にさせております。常に時間に追われている、アイテムなどをためて置くとかができない、攻略する手順、時間、を間違えると同じことを繰り返すハメになってやる気がだだ下がりになる。
 イベントの起こる、時間、が決まってるのでフラグ回収が異様に難解・・・など。常に、時間、を意識して進めないといけないので、すごいムズです、ムズというか・・・せかせかします。あーもう!!ってなる。せめてダンジョンの状態を戻すのだけはやめてくれたらいいのに。
 というか普通に謎を解いていたら確実にタイムアップ、謎解きの手順を全部把握していて、それをどうやってスピーディにこなすかっていう感じですからね。妖精集めを無視すればすんなりいきますけどラスボスでかなりシビアになります。
 

 アクションの難度も割と高め。最初のダンジョンから燭台越しに矢を放って、松明に点火、などという離れ業が必須だったり、それわかる??っていう仕掛けも多数。ダンジョンの作りも複雑。どん詰まりになりやすい、さらにどん詰まりになると時間が来てふりだしに戻される・・・。
 そういうわけで64当時は途中でめげたユーザがかなりいたようで、せっかく作ったのに途中までしかプレイされずに終わったこと多数だった模様。それがこの3DSリメイクのきっかけだったらしいです。
 次に何をすればいいのか?を教えてくれる石みたいなのがありますので、そいつに聞けばとりあえずやることはわかる。まぁ今となってはその石の代わりにネットで攻略情報見れますからね。2000年の64の時代にはまだまだネットの攻略サイトってそこまで充実してなかったですものね。
 でもやっぱり常に時間がまったくないってのは変わらず。いろんなディテールがあるので見てほしいというのですけど、周りを見てる余裕が全然無いのですな。


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 任天堂というとファミリー向けで誰でも楽しめる・・・ってのが最近のカラーですが、たしかに昔は別に簡単ではなかったです、マリオ1はともかく、2、3はアクション苦手な人にはクリアできなかったみたいですし。このムジュラ、はそんな昔の任天堂、な難易度してます。ほんとは任天堂はむずいゲームを作りたいみたいなんですね、でもユーザがそれを許さないっていう状態。
 

 とにかく非常にとがったゲームづくりで、唯一無二の作品だと思います。キャラもシステムも、異様に尖っている。3日間で巨大隕石が落ちてセカイが滅ぶ、その終わりの3日をエンドレスに繰り返す。(本当は3日、じゃなくて4日目の朝5時くらいまでです)それなんてエロゲ?って感じですものねw ゲーム全体としてもなんか暗いっていうのか陰鬱な雰囲気に覆われている。仮面をかぶって変身するのですけど、なぜか変身するたびに絶叫して変身する。
 ゼルダなんて非常にメジャータイトルなのにこんな尖ったゲームを作るなんて冒険心にあふれておりますな。挑戦的、です。
 そう、このゲームのテーマは挑戦、なのですな。よって、あんまし自信が無い人は手を出さないほうがいいです。プレイヤースキルの要求が相当高い。頑張ればクリア出来るってものでもない。忍耐力、が必要です。お気軽にながらプレイってのには全く向いてない。

 でも最後までやってみて思ったのですが、これじゃん。って思いましたね、最近のゲームってどれもみんな似通ってる、全部同じゲームなんじゃね?ってなんか気づいてしまってがくーっとなることが多いのですが、これは、まったくどのゲームとも違うゲーム感です、世界観やキャラデザも非常に独特。とっつきにくい、いやこんなにとっつきにくいゲームも珍しいって感じですが、ものづくりをするってこういうことだよな、ってのを気づかせてくれるゲームだと思います。シナリオも実は非常に良い。
 やっぱ宮本茂って天才なんだな・・・って思いました。