2019年8月7日水曜日

1995 ドカベン プロ野球編

 ドカベンの第三章的なことで、プロ野球編なんですが。


 正直このマンガまったく面白くありませんw
でもそれって水島新司が悪いのでもマンガが悪いのでもなくて、題材が悪いのですね、一発トーナメントの甲子園と、プロ野球では、そりゃ甲子園のほうが面白いに決まっています。

 もちろん、普通、の野球漫画なら、甲子園編、のあとは、当然メジャー挑戦が始まるわけですが、水島新司はメジャー嫌いのようで、プロ野球編、という時代錯誤なマンガとなっておるわけです。

 普通こんなに面白くなかったらいくら昔の栄光があるとはいえ、打ち切りなんですけど、それがチャンピオンという雑誌でして、自由放任主義、好きなようにやらせていますね。
 めっちゃフリを入れたのにまったく回収しなかったり、なんじゃあそりゃ!っていう展開ばっかりなのも、ほぼ編集の手が入ってないって感じです。


 「キャラの立ち」ってのがマンガ、特に長期連載ものでは重要なんですけれど(だんだん構成の緻密さ、とかよりはキャラの人気、で連載は進んでいくものですから)、ドカベンの明訓四人、ってのはこの抜群の「キャラ立ち」のお手本、教科書のようだと思いますね。
 スラムダンク、はやっぱりドカベンにかなり影響を受けております。

真面目で優しい、がデブ、のドカベン山田
ルックス良いが、体は弱いエース里中
男・岩鬼
鼻がでかくてチビ、見た目はルンペンだが、音楽の天才、トリックスターの殿馬


 やっぱり「完璧な人間」を作らないってのがキャラ設定の基本なのだと思います。ルックスが良くて頭も良く、スポーツ万能。これでは物語にならない。
 ただ、女、はそういうパーフェクトキャラが好きな傾向があると思います、だけどそれでは「物語」にならない。いいキャラってのは何もしなくても物語を動かしていってくれますけども、パーフェクトキャラはむしろブレーキをかけてしまう。
 だからそういうときに「だけど性格は悪い!」みたいな風に少女漫画はなってるんですけど、性格が悪い、は弱点じゃないし、それに、結局は性格悪くないんですよね、ほんとに性格悪いと人気出ないし。いぢわるってだけだったりする。

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 甲子園が開幕して、甲子園休暇って感じですね。なんにせよあつすぎてなんにも手が出ませんわ・・・。ダラダラ甲子園見るくらいしか出来ません。今年は冷夏とか言ってたやつまじ出てこいや!!