2021年1月6日水曜日

1978 コブラ 寺沢武一

  ワタシが読んだのはフルカラー版。


なんだかこのマンガ、連載履歴が錯綜していてよくわかりません、最初ジャンプで始まったのですが、そっからクビになり、いろんな出版社を渡り歩いてるみたいです。このフルカラー版ってやつが、どういう時期の作品なのかわからぬ。


 作画のクオリティは非常に高くて、劇場アニメとしても全然通用するような絵を縮小して小さなコマにしてる。(・・・のではなくアニメを再編集してマンガのコマにしてるのかしら?たぶんそうですね、とくに背景は)


 ただデザインは非常にダサい、ダサいっていうかアメコミでこういうのよく見る。まぁ古い作品なのでダサいのは当然であります。

 あと面白くはない。いわゆるベタベタのアクションなのですが、SFというテイストが加わってるってことですね。コブラは強くて、だいたい弾が当たらず、全然死なない、不死身のコブラ、で、最後にはなんだか知らないが勝つ。サイコガンは撃つ人間の精神力で威力が変化するという都合のよいチート武器。

 あとこれもなぜかはわかりませんが、だいたい女キャラはハイレグでケツばっかり見せている、マンガの半分はおんなのケツです。なんなんだこれは?



 作者の寺沢武一という人は、マンガを描くのにパソコンを取り入れた第一人者らしいです。さもありなん。とにかく作画のクオリティは高い。これ出来るんじゃん、じゃあ他のマンガもそうしてよ、ってくらい高い。でも値段も高い。一冊1500円もする・・・、そりゃ白黒でいっかってなりますね。カラー印刷っていつまでたっても安くならないものの一つですわね。

 でも今は電子書籍の時代だからカラーもコストはほぼ同じなので、マンガのカラー化が進みそうなもんですが、これが一向に進んでない。別にそれほど作業は増えないのですけどね、トーン切り貼りするほうが面倒。ただカラー指定をする作業がたしかにあります。

 電子書籍の時代、と言ってみたものの、まだまだ電子書籍の時代では無いですね、やっぱ最大の弱点は見開きができないことです。画面が小さい、といってA3のタブレットはバカでかいしそもそもそんなの無い。A4ですらあんま無いのでは?

 進歩してるようでなかなか進歩しないですよね電子書籍ってやつは。やっぱし読みづらい。


 そして議論は戻るんですが、たしかにカラーのほうが見やすいけども、カラーになったからって面白くはならない。作画のクオリティが高いにこしたことはないけど、それでもべつに面白くはならない。だから別に進化する必要も無いっちゃあないんですね、それが電子書籍化しない一番の理由かもですね。


 ただデジタルトーンっていうのですか、デジタルでトーンを貼っているモノクロマンガ、トーンがぐにゃぐにゃ~ってなってるやつ、あれは見ずらいのでまぢでやめてほしい。