別にワタシが説明するまでもない大人気ソシャゲなのですが、昔やってみた時は、なんでこんなのが流行ってるのかわかんない、と思いました。
単純なターン制ロープレですやん。FF4のほうがおもろいやん。
でもあるきっかけでジャンヌのイラストを描いてみて、公式のジャンヌのイラストのクオリティの高さに圧倒されました。ぱっと見、はそんなたいしたことないのですが、立ち絵、を見ると驚くべきイラストクオリティ、なんだこれは。
これは人気が出るわけだ、と思いました。イラストのクオリティのばらつきはめっちゃ激しいのですが、力が入ったキャラのイラストはソシャゲ随一高い。一見、簡単そうに見える、のですが、よく見るとすごいよく出来てる。アズレンのイラストと逆です、一見めちゃくちゃ派手ですごい複雑そうに見えますが、ちゃんと見ると、そこまで難しくはない。
だいたい同人の絵師のほうが公式よりも上手いってことが普通ですが、公式のイラストが圧勝ですねジャンヌに関しては。目、とか髪じゃなくて、武器とか鎧のデザインを見て下さい、しゅごい。
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ゲームシステム自体は、無課金勢には非常にシビア、カネ出せ!という声が聞こえる。
ぶっちゃけた話、キャスターアルトリア★5、をひけるかどうかってところもあります。ただ無数のカードがあるなかで狙って星5を引くのは無課金にはまず不可能。有料ガチャPUを狙うのが常道のよう。
それくらいキャストリアは無茶苦茶強く、やりこみ勢は持ってて当然、それありきのゲームバランス、って感じなので、まぁゲームバランス的には完全崩壊してますね。
キャストリアはいわゆるヒーラーの最強カード。ぶっちゃけアタッカーはどれを使ってもたいして変わらないです、一応相性があって、バーサーカーと上位クラス?が汎用性高いですが、とにかく火力を出すってことで同じ。
ただヒーラーは数が少ない上に、どうあがいてもやっぱり必須。ようするに僧侶です。
わかりやすく言うと僧侶がウルトラレア(0.01%)のドロップアイテムでしか出ない、っていう感じのゲームバランス。
ゲームバランスだけを見れば、これは超クソゲーです。普通のロープレなら批判殺到、プログラマー!ゴース!ってザコシ風に言いたくなるところ。
それの救済として、復活できるアイテムとか、令呪が一日1マス使える、みたいなこれまたバランスブレイカーな超ドーピングシステムがあります、ぶっちゃけそれなきゃ無課金では勝てない。
ソシャゲってのは基本全部ゲームバランスがぶっ壊れてます。だからワタシはソシャゲ(というかガチャゲー)は好きじゃないんですが、時間があんまり無い、カネを払ってレベル上げの時間を無くせるならそれでえぇやんって考える人もいる模様。それもまぁ好き好きですかね。ガチャゲーってのはつまりデジタルのTCGなんですよね、資金力でレアカードでガチガチに構築するのが強い。海馬じゃないですが、カード揃ってない時点で戦場に立つ資格なし。
でもこのゲーム対人対戦、ができないから、そんなに育ててどうするの?って気もする。やりこみ勢はほぼカンストのキャラを何人も持ってますけど、もう倒すべき相手がいないのでは?そして対戦ってことになったら、たぶんみんなほぼ同じ構成になるだろうし。
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プロットは、キャラがわんさかいて、スパロボ的お祭りゲーみたいに多少ごちゃごちゃしていますが、逆にそういう無茶な設定を強引にまとめあげてる関係で、これまで聞いたことない、新鮮、な物語になっています。普通アーサー王の騎士団とエジプトのファラオが戦う、なんて話考えつかない。意味がわからないですもの。どういうこと???って感じで続きが気になるようになっています。でもいろんな時代のキャラを出したいっていう制約が、逆に新しい発想をもたらしたというわけなのですな。
制約こそ創造の母 ゲーテ。
あとどんどん拡大を続けるソシャゲなのでボリュームが死ぬほどある。普通のロープレの4倍くらいすでに存在してます。
なんにせよ、ゲーム、に限らず、物語、において、キャラクター、ってのがやっぱり一番大事なんだなぁってことですね。ゲームバランスがぶっ壊れてても、プロットが無茶苦茶でも、キャラクター、が魅力的でさえあれば、グイグイすべてを引っ張っていってくれる。
エロくてカワイイキャラさえ出しときゃいいんでしょ、と思われがちですが、エロスってやつは笑いとかファッションと同じように捉えたと思うと捉えられないものです。
定式化された時点でエロくなくなり、面白くなくなり、ダサくなる。けれどエロくない、面白くない、ダサい、ということになったら、逆にそれがエロくなり、面白くなり、逆にかっこよくなる。
みんな服を着てると裸がエロくなるが、みんな裸になると服がエロくなる、みんな無茶苦茶な漫才ばっかりやってると正統派が面白くなり、みんな同じような正統派漫才ばっかやってると無茶苦茶にぶっ壊したものが面白くなる。
公式化できないからこそ廃れることもない、常に変わり続けるものです。逆に音楽とかっていいものはずっといいから、古いものでもずっと残るし、新しく初めた人にはもうすべてやりつくされていてやることがないってことになる。