ワタシがリアタイでテレビドラマを見るのなんて、再放送でやってた金八先生いらい、何十年かぶりですね。
たまたま、ジョジョを読み返していて、たまたまテレビをつけたときに、たまたまワタシが唯一追っかけている俳優、森山未來が出ていて、たまたまそれがジョジョ四部のスピンオフだったのです。この偶然が何個も重なっている時、それは作品に呼ばれている時、たぶんこれは見ないとなやつだってことになりました。
マンガの実写化ってのはワタシは大嫌いです、いや面白くなくしてどうする、っていうね、黒澤明リメイクと同じ、いやカネと時間を使って、つまらなくしてどうするのだって思う。
よくマンガは一人で作る映画、マンガの映画的手法、みたいなことを言うやつがいますけども、マンガは、映画が進化したものです 収斂進化ってやつですね、蛇が足を捨てたように映画から不要な部分を切り離して進化したものがマンガ、マンガを映像化するってのは、まさしく蛇に足をつけてることにほかならない。というのがワタシの持論。
だが!それはそうとして、天才がやるとなんでも許されるということもある、カワイイ女の子がやればなんでも許されるのとおなじこと、黒澤明はシェイクスピアの作品を脚色するっていう本来であれば愚行を犯してもいいし、キューブリックはナボコフのロリータの小説を映画化してもいいわけです。本来であれば絶対失敗するのに、天才は何をやってもいい。
なんにせよワタシは森山未來をすごい評価してます、本当にただ一人、気骨がある若者(そんな若くないのかも)って感じがします。気概、志、そういうのがある、本当に希少な存在。SNS文化で、ファンに媚びるのは当然、って空気なのに、こぉ、意味もなく頭を下げない、っていうやる気みたいなのを感じるのですよね。
ちょっと話は変わりますが、飛呂彦先生は唯一、休まずに描いてますよね。
「カネの為に描いてるんじゃない」
ってのを体現してる人だと思います。金持ちになったら描かなくなるって人が実に多い、鳥山明、井上雄彦、富樫某エトセトラ。口先ではなんとでも言えますけども、金持ちになったら、どんどん遅筆になるってことは本人がどれだけ言い訳をしたところで
「カネの為に仕事をしていた、金持ちになればもうどうでもよい」
ということゲロってるのと同じことになる。そうは思って無くても!です。本人がどう思ってようと関係ない、人間の意思を表すのは言葉ではなく、ACT ただ行動だけである。シェイクスピア、というわけ。
読者としてはやっぱ裏切られたって思いますわね。もはや「カネの為に仕事をしてるんじゃない」ということを証明するためだけに、マンガを描き続けることが必要なんだと思いますね。
露伴自身が
「ボクがカネの為にマンガを描いてると思っているのかぁああ!!??
ボクは読まれるためにマンガを描いている」
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さてドラマ自体なのですが
第一話、 女性の演技がダサいですね。まぁジョジョの女性キャラって現実には存在しないタイプばっかりですものね。理想や、スタイル、自分、独自性、キャラクターとして大事なものを基本的に、女性ってのは持ってないから、嘘くさくなります。現実にいないからこそ、そこに魅力を感じるわけですし。特に若くて美しくて聡明で、っていうナウシカタイプはぜっっっったいに現実にはいない。
あと原作知らない人には意味がわからないと思うし、スタンド出ないのかーい。スタンドの独特のデザインこそ、奇妙、なのに。
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第二話 「くしゃがら」
これはおもろーですね、原作確か読んだことあるんですけど、原作が面白いですものね。禁止用語リスト、なんですが、集英社は特に!!! この自主規制検閲が厳しいのですね、富樫氏なども言ってましたが、ほんとーーーに、使ってはいけないコトバが多すぎるし、さらに最近どんどん増えている。言葉狩りです。集英社だけでなく、社会全体に、規制コードと検閲は増えています。例を出すと、たぶん ナチス、 というコトバ自体が禁止になってます。ナチスについて語ること自体、存在したということを抹消しようとしてます。
YOUTUBEでよくBANされた、ってのが話題になりますけども、BANしてるのはAIなんです。
AIが勝手に検閲をしている
これってよく考えたらめちゃくちゃ怖い話じゃないですか。BANの精度がいい悪いの問題ではなくて、AIが語って良い内容、存在してよい情報、を選択し始めたら、人間の思考の範囲、をAIに委ねることになる。
もちろん今のAIってのはリストにあるワードは即BANっていう単純なプログラムなんでしょうけど、それに犯罪者のリストとか、社会に悪影響を与えたリスト、ワード、構文、ってのを自動学習していかせたら?
自分は自由に考えられる、と思ってはいても、知らずしらずのうちに思考をコントロールされることになりますね。