2022年4月3日日曜日

2008 メタルギアソリッド4 ガンズ・オブ・ザ・パトリオット METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS

  メタルギアのシリーズ、一応4です。ナンバリング的には。

 

 ビッグボスクロニクルが終わって、またソリッド・スネークへと戻ってきて、このメタルギアソリッドの大きなクロニクルも一応完結編という形になっております。

 

 ゲーム的には問題ありあり、恐らく世界一ムービーが長いゲーム らしく、ムービーはおよそ 9時間 普通の映画5本分。

 でほとんどムービーばっかしでゲームとしておもんなかったり、とにかくムービーが長くて、もはやゲームがおまけだったり、話がとにかく長くて、今までの総集編ってこともあり、いろんな伏線も回収したり、むりくり繋げないといけないおかげで、ぶっちゃけなんのこっちゃわからん。ムービーを抜くとゲーム自体は10時間ほどで終わってしまいます。

 

 とにかく会話が多くて、いや、戦場でそんなベラベラしゃべる時間ある? 大体みんな最後の言葉を話すために時間が残ってますが、即死とかしないわけ?とかもう、問題は山積しております。

 だいたいのやつは何をしても死なない不死身だし。

 

 ただものすごい力作なのは間違いないです、むしろ力作すぎた、色んなものをとにかく詰め込みすぎてる感がいなめない。物語も、ストーリーも、ムービーも完全にオーバーキル、入れ込みすぎ。 


 シナリオも良く出来てるとは言い難い、むりくりのツギハギだらけです、実は死んでなかった、をやり過ぎ。嘘だった、間違ってた、夢だった、幻想だった、記憶喪失、自動車事故、がん、病気、韓国ドラマか!! 何度も言いますけど 実は死んでなかった、だけは物語を書くものとしてやってはいけません。

 でも頑張っているということは伝わります、努力してる、というのは非常に伝わる。力技ですね。 


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 これはワタシ個人の感想ですけど、やっぱSFってのは良くないと思いますね。非常に簡単に言いますと、未来はナノマシンによってすべての人間がAIによって精神を支配されることになるぞ、それを防ぐために頑張れスネーク!!っていうゲームなのですが、核融合発電とリニアモーターカーとナノマシンってのはできるできるっていいつつ、半世紀経ってる代物、結局完成しないで終わりそう。

 現実は、前近代的な、しょうもない侵略戦争が2022年になっても起きていて、ウィルスにも結局は何も打つ手がない現在です。ナノマシンのナの時も出てこない。

 

 ナノマシンねぇ・・・。マザーコンピューターが暴走して・・・、ビッグブラザーが・・・っていう、ディストピアの未来像としてはちょっともうダサいというか、こすられ倒したしろものですよね。

 未来のことを想像で描くとどうあがいてもペラペラになってしまう、過去の物語であった、ビッグボスのストーリーのほうがやっぱしっくり来てた気がしますね。なーんか、気合を入れて作ってるのはわかるんですけど、ふ~ん・・・、っていう感じでSINK IN、してこない。

 

 ただこれはでも好みの問題かもしらん。SFが好きな人もおるし、時代物が好きな人もおる。ただいったいいつまでナチスを相手に戦ってんだよ、っていう気ももちろんする、三国志も戦国も幕末もこすられすぎた。 

 時代物は簡単にディテールを増強することが出来る強みがある、ただし結果が決まっていて自由度が無い。SFはどうやってもペラペラになりやすい。ワタシはやっぱファンタジーが好きですね。世界のルールそのものが違う世界の物語、なんでもありに陥りがちですが一番自由度が高い。