2023年9月26日火曜日

2008 イップ・マン 葉問

  ブルース・リーの師匠であり、詠春拳の達人であった、イップ・マン の一応伝記映画ってことになるのでしょうか?

 

 どこまでほんとかわかりませんが、イップマンが日本に占領された中国で、中国人の誇りをかけて日本の空手と対決するっちゅーお話です。

 この内容だけ聞くとなかなか面白そうな格闘映画やんけ、と思いそうですが中身はかなりシリアスで暗いです。まぁ日本帝国軍の残虐非道で鬼畜なことw これがでも中国の日本のイメージなんでしょうなぁ・・・


 盧溝橋事件のことを、英語だとマルコポーロ事件って言うのやね・・・。歴史の授業だとこのへんまさに腫れ物に触るって感じで、教師の主義主張によって、やんわり、まっこんなことがありました。みたいなことで終わらされる、日中戦争の実際の経過みたいなことは全然わからん。


 歴史の教科書には、侵略戦争、ってはっきり書いてあるのかしら?なんかワタシが習ったころは、石原寛治などの陸軍が勝手に起こした事件、それにひきずりこまれた・・むにゃむにゃってうやむやに責任転嫁しておりましたが・・・


 ロシアのウクライナ戦争がまったく理解できないとほとんどの人が思ってるんでしょうけど、一番同じようなことをしてる国だから一番わかりそうなものですね。


 映画自体はかなり当たったらしく、伝記映画なのに続編がいっぱい作られるという謎の展開を見せています。 

 アクション映画なのに重苦しくてシリアス映画なので、あんま楽しい、とかそういうんではないですね。ちゃんと作られてはいます、が確かに日本人は見るのがしんどい映画なのは間違いない。中国人は胸がすく思いで見れるのかもしらん。

2023年9月24日日曜日

1600? マザーグース The real mother goose

  謎の多い詩集、マザーグース。聖書、シェイクスピア、の次に引用が多いのがマザーグースらしいですわ。


 これがマザーグースだ!という決まった本はなくて、いろんな昔の短い歌やら詩やら、ただのダジャレやら、を集めたものがマザーグースです。


 特に日本語になりずらい本としても有名、というか英語以外では意味が全く通じない。その英語も昔の英語なので、今となっては意味不明のものも多いし、そもそも意味がないものも多い。


 この意味がないもの、ってのをナンセンスものというのですけど、これが日本には全くないユーモアのジャンルですね。なにかっちゃあ意味を求める、強引にこじつける、東洋のやり方の真逆。まったく意味がない連想ゲームみたいなもんですわ。


 幼児向けの英語の教材とかでも登場しますが、これはまったくオススメできません。マザーグースの英語はトリッキーすぎる、普通の英語、とはまったくかけはなれております。

 けどもいろーーーーんなものの元ネタになったりしてるので、とりあえずは知ってないと話をうまく理解できません。

 わらべ歌、とか童謡、とかでありがちですが、実は怖い意味がある・・・みたいな都市伝説も非常に多い。

 でも一番こういうのがネイティブ以外には伝わらないもんですね。

2023年9月21日木曜日

1994 真・女神転生if…

  メガテンのスピンオフシリーズであり、実質ペルソナの原型となったゲーム。


 メガテン2があるいみ、すべてを詰め込みまくった世界の終りみたいなゲームだったので、それとは別のベクトルのもの作りたいってことになったゲームで、2から数か月後にスピードリリース。


 だいたいはメガテン2のシステムを借用している、文字通り、if 、別バージョンって感じですかね。


 ゲームの構造はほぼペルソナ1でして、高校が舞台、でそこをベースキャンプにダンジョンを攻略するっていう、ワールドマップが存在しない、シンプルなダンジョン攻略ゲームとなっております。

 高校でいじめを受けていた天才ハザマが魔界の門を開き魔界の王となって復讐をする・・・っていうお話、物語自体は非常に短くてシンプル。


 ただ独自のシステムとしてガーディアンシステムというのがあります。これが評判悪いw

死んだときに、ランダムでガーディアンとして悪魔が主人公に憑依してステータスを挙げてくれるっていうシステムなのですが、問題は、ヒロインの魔法がそのガーディアンの魔法になってしまうという点。

 つまりヒロインの覚える魔法はランダムになってしまうし、新しいガーディアンがつくと前の魔法を忘れてしまう。だからヒロインの魔法には頼れないのです、特に今回一番大事な魔法は「スクカジャ」と「パワーブレス」です。命中を挙げる魔法。これがないと一切攻撃当たらなくなる。


例によって魔法は弱い、というか あたらない なんでかしらんがこっちの魔法の命中が低い。

さらに今回は銃に弾制限がかけられて、弾を買わないといけなくなって銃が弱体化(豊富に金があれば強いのですけど、気楽に撃てなくなった、これはでもそりゃそうだろという気がする、今まで銃が強すぎた)

 よっていよいよ主人公の物理だけが生命線、仲魔のストックも非常に重要です(補助魔法最優先)。というかヒロインが弱体化したってことですかね、ヒロインも脳筋として育てるべきなのかもしらん。

 魔法は弱いといっても敵の魔法は強いし当たる、魔力はある程度は必要です。


 ゲームのシステム自体がシンプルになった分、周回要素、二週目の別ルート、が用意されて、これもペルソナに引き継がれることになりました。というかペルソナ1はほぼメガテンif

です。


 発売当初は学園もの? なんじゃくもの!メガテンはこんなんじゃない!ってオコな人もいたようで、評価はまちまち。だが後にはこの学園モノであるスピンオフが、本家を圧倒的に凌駕することになるのですなぁ。

 でもひとにぎりの人間はメガテンはギャルゲーになっちまった・・って言ってるオールドファンもおりますね。結構あんまゲームしない人に多い、いまだにチュンリー使ってるやつは変態だと思ってる人々。


 ゲーム自体はかなり短い。二週目もやれば長いですが。

パートナーにレイコを選ぶと真ボスと戦えるって感じですかね。真ボスは戦い方をわかってないとまったく勝てません。とにかくスクカジャ、パワーブレス持ちがいないと勝負にならない。さらに魔力が一番小さいやつを即死、という魔法をつかってくるので、仲間無しだと確実に主人公があの世行きです。幸い近くにでるザコのヤマタのオロチ、あるいはランダがパワーブレス持ちなので途中でスカウトすると良き。ただレベル59なのでそこまで上がってないとはなしにならん。

 あとヒノカグツチを入手してない場合もほぼ負け確定です、攻撃は当たらないしダメージは少なすぎる。 

 ヒノカグツチには、上位ガーディアンがいる必要あるので、実質レベル59、上位ガーディアン、は攻略には必須。

 そこまで言ってるとヒロインはネクロマとサマリカ覚えると思うので、あとはパワーブレスを連発しつつ殴るのみ、死んだらサマリカ。常に仲間を維持してないとだめです。なかまの攻撃は一切あたりません。



 このゲームスピンオフだからってことなのか、バランスはいつもどおりめちゃくちゃですし、それ以上に、ダンジョンの構造が不親切です。邪教の館までがむっちゃ遠い。ベースキャンプみたいなものが無い、とプレイアビリティが非常に悪いです。銃の弾も遠いし。難易度が高いとかじゃなくて構造的に面倒です。

 悪名高い怠惰界も、苦行でしかないです。ちょっと名作判定は出せませんね。急いで作られた感が強い、なんでそんな急いで作られたのかは謎です。ストーリーも薄い。

  

2009 ONE PIECE FILM STRONG WORLD

  ワンピースのアニメ化10周年ということで制作されたアニメ映画で、監督に尾田栄一郎本人が参加しております。


 ワンピースの映画というとあまり面白くないというイメージですが、これは・・・、まぁまぁ面白くないですね。


 でもワンピースってのをぎゅっと二時間にまとまると確かにこういうことだよねって感じです。

 ワンピースってのはなんかアニメになると面白さがなくなってしまうマンガですよね、ドラゴンボールはそんな感じはしないけども・・?

 やっぱワンピースってのは「長い」ってのが、その面白さの根源にあるのかもしれませんね。ワーグナーのオペラみたいなもんで。とにかく長い。大河ドラマっていうのでしょうか、長いっていう前フリがありきのもの。

 

 前も書きましたが、こんなに我慢の効く作家はいませんね、同じネタを10年もひっぱれますものね、普通の作家なら、もっとぎゅっとまとめて、ぱっと種明かしをしてしまいます、それをずーーーーーーーーーーーーーーっとひっぱるのなんてなかなか出来たもんじゃない。


 それでももう14年?も前の作品なのでCGがダサいですね。東映アニメーションですか・・・東映アニメーションって、最大手?ですが謎の多い会社で、誰が作画とか、監督とか、そういう内部情報がまったく出てこないですよね。メイキングドキュメンタリーとかもまったくない。

 スーパーブラック企業なのか、その逆に情報管理がいきとどいためっちゃしっかりした会社なのかどっちかでしょうな・・・

2023年9月18日月曜日

2020 時間はどこから来て、なぜ流れるのか? 吉田伸夫

  講談社ブルーバックスっていう、講談社の科学とかの新書ですね。このブルーバックスっていうの読むの初めてかもしらん。


 この筆者が言うには、すべては「場」の理論で説明できるってことみたいです。量子論も場、であり、素粒子も場の振動、時間も場、時間が流れているのは、ビッグバンの爆発のエネルギーが時空をエントロピーが増大していくということが「時間が流れる」。ということらしいです、たぶん。


 この相対論、量子論みたいなのを解説した本無数にありますけども、語っている人によって言ってること全然違うのですよね。学者の信条によって法則が変わる。じゃあ法則、じゃあないじゃんって気がしますけど、それは法則、原理主義的発想なのかもしらん。


 コンセンサスが取れた一般的な理論です「場」の理論は。っていう書き方をしてますけど、ほかの本だと、世界はヒモ、だったり、泡、だったり、高次元宇宙だったり、無から発生した量子が無限のエネルギーを持っていたりします。他の人は無、なんてない!という。


 この場、の理論も、え?「場」はじゃあなんなん??ってのをまったく説明しません。場はあるのだ!場があることを前提として話を進める。っていうことになっています。これはビッグバン以前にも場は存在してるっていう前提なのかしら?っていうかビッグバンってなんやねん。謎すぎるだろ。

 正直わかんないことだらけです。


 だけどそれが量子論ってことなのかもしらん、真実が一個じゃなくてゆらいでる、いかようにも解釈できる。

 物理法則がはっきり一個で、はいマクスウェル方程式を覚えましょー!っていうことはできない、いくつも量子論は存在するってことなのかもしらん。量子論は永久に完成しないものなのかもね。


 そもそも物理学はなぜ?ってことに答えるものじゃなくて、物理のふるまいを分析するだけで、理由は問わないものなのかもしらん。

 

 これは数学の世界でもそうみたいです、おれはそんな数学認めない、そんな前提はダメだ!いやありだ!みたいな、数学なのに答えが一つにならない、それぞれの主義主張の問題になってくる。

 つまりは「相対的」になってるんですな。


2023年9月7日木曜日

2011 ~ 2022 ジョジョリオン ジョジョの奇妙な冒険 第八部

  気づくのが遅かったですが、ついに八部が完成したというわけで一気読みです。


ワタシはマンガは溜めて一気に読む派なので。


 さてこの八部ですが、たぶん連載媒体が変わって、月間連載?になったんでしょう、一話一話のページ数が50ページ?くらいになって長い。もはや連載というよりも書きおろしって感じですね。

 ほいで少年誌じゃなくなったのであろうこともあって、かなりエロ要素というか、アダルト要素が多いです。


舞台はまたしてももりおう町であって、4部の続きかと思いきや別世界線の話ということになっております、が主人公は吉良吉影だし、スタンドはキラークイーンに似通ってるというわけでかなり重なっている部分もある。


 だいたいどんなマンガでもうまくできていようが、へたくそだろうが、だいたいこういう話の流れ、ってのはすぐにわかるものです。むしろこの話の流れ、ってのはシンプルであればあるほど良いとされています。

 たぶん意図的なんでしょうけど、この八部は、こういう話だろ??っていうのを、外す、ってのがテーマになってると思われます。これは一体どういう話なんだ?ってのがなかなか見えてこない。だいたいこうなるだろ、ってのをすべて外しております。展開がまったく読めない。

 

 流れに逆らう、型、を破る。

ってことですわね。


 ほいで主人公のスタンド「ソフトアンドウェット」SW も非常に曖昧です。シャボン玉を飛ばして、破裂したら何かを奪う、と最初に説明されますが、シャボン玉の中に何かを入れたり、出したり、運んだり、とはっきり言えば何でもできる、射程も結構長い。

 正直この能力はキラークイーンと同じで「当たれば即死」「触れば即死」の更に中距離能力なので、つまりKQの上位互換。KQでさえ普通にチートなので、強すぎます。なんでこのスタンドがバチクソ強いのか、という理由がちゃんとあって、それは物語の核心になってはいるのですけどね。

 

 時空間系のはちゃめちゃ能力じゃないにせよ、普通に強すぎる。いきなり主人公が持ってるにしては無敵すぎる。物語の構造として、最初から最強ってのは異世界系のギャルマンガとかでよくあるけども、長編マンガには非常にトリッキーですよね。


 だから今回ジョジョのいわゆる、なるほどそういう勝ち方があったか!という謎解きは無くて、本気だせば、SWは無敵の能力、あっさり勝てるのです。常に主人公は「様子を見ている」だけです。問題はそこではもはやなくなっているのだ。


 一見すると勝てそうもない強大な敵に、知恵や努力、仲間との絆で勝つ、というのが、「型」、なのでこれも型を破ってるわけですね。

 能力系バトル漫画、という、いわゆる型、があって、昨今の少年漫画はだいたいそれです。ジョジョはその開拓者でもある、だがジョジョはそこはもう超えて行ってしまって、もはやバトル、というのを超えたところに来ています。 


 マンガの中でもちゃんと書いてあるのですが、この八部のテーマは「呪いを解く」です。これもトリッキーなテーマでまさに「奇妙」です。


 扱われる内容も奇妙、ふるうつ、昆虫、岩人間、再生医療、紐理論、ストーカー、マナーの悪い人物・・・

 でもよくよく見れば、なーるほど、現代、の科学の問題を扱っている、なるほどテーマなのです。


 ほとんどの客層は、型をやぶったものではなくて、おなじみのものが大好きです。忠臣蔵もワンピースも、型は同じ。型にはまったものが一番人気なのです、イケメンイケジョはだいたいみんな同じ顔をしているし、だからこそAIが型、にならって、誰もが好みそうなものを作れる。


 型から外れたものは、受け入れられにくい。人と違うということは、常に迫害の対象。けど、ほかと違う道だから見られる景色というものがあります。新たな発見に満ちている。いろんなマンガがあるけども、マンガを進歩させているのは、ジョジョだけですね。ここがマンガの最前線。


 たぶん世間の評価は、「よくわからない」ということなのだろうけど、ワタシ的には、やっぱジョジョは最高に面白いですね。

 すでに第九部が始まったということで、ジョジョの続きを見たいってのは、ワタシには重要な、生きてく理由、の一つです。


 


2023年9月3日日曜日

2019 スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム Spider-Man: Far From Home

  MCU 23作目。ほいで一応これで完全に第一部完ってことみたいです。


 だけどストーリー的には全体のアヴェンジャーズの流れとはほとんど関係ない。まぁアイアンマンがいなくなった後の世界っていうつながりはあるんですけども。


 ほいで一言で言うと全然面白くないです。


 というかワタシは、このマーベルのスパイダーマンシリーズあんましだと思いますね。ずっとソニーに権利を奪われていて、それがやっと本家に帰ってきた、というわけでタイトルに

Home が入ってるわけなんですが、本当にこういうの作りたかったのかしら??って感じですね。


 別にスパイダーマンフリークじゃないのでわかりませんが、スパイダーマンってのはティーンエイジヒーローっていうのが、固定観念としてあるのでしょうか?

 なんか、いわゆる学園もの、ってのをひきずりすぎている気がします。


 ほいで今回の敵もひじょーにイマイチ。これはよろしくありませんなぁ。はっきり言うと完全なネタバレになってしまうので言えませんが、スケール感がちいせぇというのか。


 正直見なくていいと思います。