2023年9月21日木曜日

1994 真・女神転生if…

  メガテンのスピンオフシリーズであり、実質ペルソナの原型となったゲーム。


 メガテン2があるいみ、すべてを詰め込みまくった世界の終りみたいなゲームだったので、それとは別のベクトルのもの作りたいってことになったゲームで、2から数か月後にスピードリリース。


 だいたいはメガテン2のシステムを借用している、文字通り、if 、別バージョンって感じですかね。


 ゲームの構造はほぼペルソナ1でして、高校が舞台、でそこをベースキャンプにダンジョンを攻略するっていう、ワールドマップが存在しない、シンプルなダンジョン攻略ゲームとなっております。

 高校でいじめを受けていた天才ハザマが魔界の門を開き魔界の王となって復讐をする・・・っていうお話、物語自体は非常に短くてシンプル。


 ただ独自のシステムとしてガーディアンシステムというのがあります。これが評判悪いw

死んだときに、ランダムでガーディアンとして悪魔が主人公に憑依してステータスを挙げてくれるっていうシステムなのですが、問題は、ヒロインの魔法がそのガーディアンの魔法になってしまうという点。

 つまりヒロインの覚える魔法はランダムになってしまうし、新しいガーディアンがつくと前の魔法を忘れてしまう。だからヒロインの魔法には頼れないのです、特に今回一番大事な魔法は「スクカジャ」と「パワーブレス」です。命中を挙げる魔法。これがないと一切攻撃当たらなくなる。


例によって魔法は弱い、というか あたらない なんでかしらんがこっちの魔法の命中が低い。

さらに今回は銃に弾制限がかけられて、弾を買わないといけなくなって銃が弱体化(豊富に金があれば強いのですけど、気楽に撃てなくなった、これはでもそりゃそうだろという気がする、今まで銃が強すぎた)

 よっていよいよ主人公の物理だけが生命線、仲魔のストックも非常に重要です(補助魔法最優先)。というかヒロインが弱体化したってことですかね、ヒロインも脳筋として育てるべきなのかもしらん。

 魔法は弱いといっても敵の魔法は強いし当たる、魔力はある程度は必要です。


 ゲームのシステム自体がシンプルになった分、周回要素、二週目の別ルート、が用意されて、これもペルソナに引き継がれることになりました。というかペルソナ1はほぼメガテンif

です。


 発売当初は学園もの? なんじゃくもの!メガテンはこんなんじゃない!ってオコな人もいたようで、評価はまちまち。だが後にはこの学園モノであるスピンオフが、本家を圧倒的に凌駕することになるのですなぁ。

 でもひとにぎりの人間はメガテンはギャルゲーになっちまった・・って言ってるオールドファンもおりますね。結構あんまゲームしない人に多い、いまだにチュンリー使ってるやつは変態だと思ってる人々。


 ゲーム自体はかなり短い。二週目もやれば長いですが。

パートナーにレイコを選ぶと真ボスと戦えるって感じですかね。真ボスは戦い方をわかってないとまったく勝てません。とにかくスクカジャ、パワーブレス持ちがいないと勝負にならない。さらに魔力が一番小さいやつを即死、という魔法をつかってくるので、仲間無しだと確実に主人公があの世行きです。幸い近くにでるザコのヤマタのオロチ、あるいはランダがパワーブレス持ちなので途中でスカウトすると良き。ただレベル59なのでそこまで上がってないとはなしにならん。

 あとヒノカグツチを入手してない場合もほぼ負け確定です、攻撃は当たらないしダメージは少なすぎる。 

 ヒノカグツチには、上位ガーディアンがいる必要あるので、実質レベル59、上位ガーディアン、は攻略には必須。

 そこまで言ってるとヒロインはネクロマとサマリカ覚えると思うので、あとはパワーブレスを連発しつつ殴るのみ、死んだらサマリカ。常に仲間を維持してないとだめです。なかまの攻撃は一切あたりません。



 このゲームスピンオフだからってことなのか、バランスはいつもどおりめちゃくちゃですし、それ以上に、ダンジョンの構造が不親切です。邪教の館までがむっちゃ遠い。ベースキャンプみたいなものが無い、とプレイアビリティが非常に悪いです。銃の弾も遠いし。難易度が高いとかじゃなくて構造的に面倒です。

 悪名高い怠惰界も、苦行でしかないです。ちょっと名作判定は出せませんね。急いで作られた感が強い、なんでそんな急いで作られたのかは謎です。ストーリーも薄い。