バトル警視もの、とされてますが、ほとんど主人公はバンドル、という女性。
変な名前・・バンドル??
アガサが好きな、女性だけど行動力にあふれている活発な美少女。1929年という時代を考えると、フェミニストな女性。
冒険小説と、ミステリーのちょうど半分って感じで、トリック重視でもないけど、一応トリックみたいなものはあり、バンドルが無茶な冒険をするっていうアクション要素もあります。
まだまだ、アガサの若い頃の作品ですが、だんだんと、アガサのスタイルってのが固まりつつあるって感じ。
アガサは女性を描くのが上手いと前かきましたが、それは当然であるのですけど、男、の書き方もやっぱり特殊って感じがしますね。イケメンが多く登場する。
女性の作家ってのをワタシはあんま読まないのですけど、あぁ・・・、っていうイケメンが出てきますね。ふーむ。これは上手いとは言えないのですけど、なるほどねって感じ。
もちろんトリックは言えないのですけど、これも、ちゃんとしています。なんじゃあそりゃあってことにはならない。
傑作ってわけじゃないですけど、登場人物の数が多く、なんか学生たちの冒険みたいな感じがあって独特の味わいがある作品です。ややジュベナイルものって言えるのかも。