2024年12月8日日曜日

2010 ~59巻  ワンピース エース編

 だいたい50巻から~59まで。


 シャボンディ諸島→インペルダウン→マリンフォード・・・とエースを助けるための怒涛の展開となっております。


ワンピースを起承転結で考えるなら、明らかにここが転の部分。

起承転結でなにが一番大事かってそれは圧倒的に「転」です。いままでの流れを裏切ってどこまで世界を広げられるか、ここに物語の核心があると言って良い。

 最近の傾向としてハリウッド映画のように、最初の序、を派手にして客を掴むってのがべたになってますが、ワタシは最初飛ばしてる作品ほど、つまんないと思う。いきなり序盤に最強クラスの敵が出てきて・・・みたいなの。正直もう浅はか、ですね。

 最初飛ばしたらどうしたってどっかで減速する、ほいで終盤にいくときに最初に序盤で出した設定が足を引っ張ることになる・・・


 今まで集めてきた仲間がいなくなり、全員バラバラに・・・そして数年後ってやつですね。これもベタっちゃベタなのですが、そこに、過去の敵たちが登場して新しい仲間になり、そいつらと大決戦をしにいく。これは今までなかった物語の構造なんじゃないでしょうか、これから「インペルダウンスタイル」という新たな物語の型になるかもしれませんね。


 なんかこう地響きのように、ワンピースが今死ぬほど面白い・・ワンピースがおもろい・・・と声なきコトバが聞こえてきていた。すごい面白い展開でした。


 こんな風に、誰か?という特定の誰かはわからないのに、面白いらしい・・・っていう顔なき声みたいなのが聞こえることってめったにない。ドラゴンボールのフリーザ編、スラムダンクの山王戦、EVAの初代の映画、ぐらいですねあとHxHのキメラアントの終わりもそうでしたか・・・誰もがそれでもちきり。

 こういうのをつまり社会現象っていうのですわね。


 大衆はセンスないし見る目もない、クソみたいなアイドルのクソみたいな音楽、エログロ、悪口、スキャンダル、食い物、酒、女、金など下衆なことにしか興味がないのですが、そういう、大衆の無知さ、すらも突き抜けて、本当に良いものがバゴーン!!って現れることがありますね。

 特にEVAなんかは、正直大衆受けするとはとても思えない内容、でも出来がよすぎてすべてを飛び越えてメインストリームに現れた。


 なんにせよ、ワンピースはDBと並ぶとこまで来たんだなぁ・・・と思いましたね。そしてなにかこれから、まだ見たことな景色を見せてくれんじゃねぇかと期待させまますね・・・


 とにかくキャラクター数が圧巻、とんでもない人数になっていて、キャラの登場数でもう1位なんじゃないですかね。キャラデザするだけで気が滅入る作業です・・・水滸伝で108人もいたら覚えきれんわ、って話なのですがワンピースはもうキャラ1000超えてるのでは・・・抱えきれないよ・・・


 しかれども、手放しに褒めてばっかじゃつまらんし成長もない。

ワタシ個人的に、くまのクローン兵士である、パシフィスタってなんか興ざめだなぁ・・・って感じました、忍者マンガにマシンガン出てくるみたいな・・。人体改造されたクローン兵器・・・ん~90年代のスクウェアのゲームでさんざん見たなぁ・・・もっと生きた人間の熱いバトルってのがワンピースの、海賊マンガ、としてあるべき姿なんじゃないのかしら・・と思います・・・SF要素いらないかも・・・


 あとサカズキのマグマの能力・・・、エースの炎の能力の単純な上位互換・・・それってありなの??って思いましたね。まぁ確かに、どう考えてもこっちが上位互換だ、みたいなのがありますけども・・。

 同じ悪魔の実は存在しない、だけどレアな幻獣種・・・・ん?同じ悪魔の実が存在しないなら全部レアリティは一緒じゃね・・・

 

 ともかく、炎とマグマってかぶりすぎてますよね、なんか別ので良かったのではって希ガス・・・普通に考えると残ってるのは、風ってことになるけどたしかに風、って敵が使ってくるイメージがない、木とか水も。もう二人がヒカリと氷、だとして風、だと全体的にクールトーンすぎてバランス悪い。といって電気はすでに使ってしまった・・・磁力だとマグニートすぎる、ワタシだったらここは、核、でしょうなぁ。

 ただ核は少年漫画だとちょっと攻めすぎ・・・音、はファンキーすぎるか・・、龍は・・・あいつのために取っておかないと・・虎は?ライオンは?・・・鬼!閻魔とかでもいいじゃない!センゴクの大仏とシナジーあるし!


 結論からいうと、能力なし。ステゴロ、が良かったんじゃないかと思いますねぇ。槍でも弓でもいい、マグマはないですって・・・。

 たぶん人気も一番ないのでは、嫌われ者ポジってのもあるけど・・ここだけが唯一の欠点だと思いますね。