2024年12月13日金曜日

2012 ~66巻 ワンピース 魚人島編

 ・・・悪名高い魚人島編・・・

 

 そこまでのエース編が最高に面白かったのも手伝って、急激なブレーキで頭キーンなるわ!って感じであります、これは空島編よりもひどい。一番面白いパートの次に、ひどい出来のパートが来るなんて・・・


 つまらない、というよりも、がっかりしたって感じですかね。あー・・・こうなってしまったかってやつ。

 バトルマンガで、主人公がもう戦いたくない、ヒトを殺さないで生きる道を見つけよう!みたいなことを言い出す感じ。

 あぁ・・・、そうなってしまったか、またこれかよ・・・じゃあもう読みません。


 わたしこういうのって、実際に戦ったことが無いからなんだと思います。コトバに実体が無い。三国志で曹操が、もう戦いなんて無益なことは止めよう、なんて言いますか??

 自分の目で見て、自分の体で戦って、人間や世界や社会を観た人間は、実体の無い虚飾のキレイゴトなんか吐きません。


 テーマはわかりやすく、人間に差別されたり奴隷になってた魚人、という人種差別がテーマ。


 大金持ちのアーティストが、環境保全を訴える感じですね。はぁ・・・、あなたみたいにそりゃ大金持ちでロサンゼルスに別荘があって、移動は自家用ジェットでみたいな人間が、森を大事にしようなんて言われましてもね・・・、なーーーんにもココロに響かない。


 何も持たないボロボロのホームレスが、ワタシのことはいいから森を守れと言うなら、おう、ちょっとは省エネしようかなって気にもなるけど。


 でも戦争のない平和な国に住んで、いちども困窮したことのない大金持ちの成功者に、人種差別がうんぬんって言われても・・・


 今ガザで攻撃を受けてて病院で物資もなくて死にそうなヒトが、それでもイスラエルを許すっていうのなら、すげぇよあんた、立派だよって言います。

 でもそのヒトに向かって、平和的に対話で解決しましょう、なんて口が裂けても言えませんよ、どうかしてる、そんなやつ。

 そう、どうかしてるんです、宗教にやられてるとしか思えない。


 本当に差別がイヤなら、日本でマンガなんか書いてないで、今イスラエルに行って、是非対話で解決できるか試してみりゃいい。

 戦争が本当に許せないなら、ロシアにいって、戦争なんか馬鹿らしいよ、って言いに行ってみたらいい。本当に思う、ってのはそういうこと。人間の意思ってのはコトバじゃなくて行動なんだから。


もちろん歌とか創作っていうのは、現実に出来ない夢を描くものなんだから、現実では無理な差別のない世界やら、本当の平和やら、そういうものがあったっていいじゃないという人もおるでしょう。

 だとしたら、非常に虚しい・・・、どうせ無理だけど歌だから平和の歌でも歌うか・・なんて虚しすぎるだろうて


 このあたりでワンピースがなんか良くない方向に行ってしまって、読むの止めようかって気になる。


これだけは焼印を体に彫ってでも覚えておきたいこと。


説教するな!


 偉そうに説教始めたら人間終わりです。


 どう考えても作者は、一つ大きな仕事を終えて、疲れ切っていた。誰かが縛ってでもおい!もういい休め!って半年くらい休ませるべきでしたね。集英社は絶対そんな気が効いたことはしねぇけども。疲れてるとどうしても暗くてネガティブなことを書いてしまいがち。

 だいたい週刊連載なんてそもそも無理スケ。漫画家って死ぬのが早いですけど無茶しすぎなんですよ。隔週連載くらいがベスト、15日と月末発売でええでしょう。