2024年12月12日木曜日

2023 君たちはどう生きるか 宮崎駿

  ついに見ました。


 聞くつもりはなかったのですが、いろんなところから悪評を聞いておりましたw


確かにまっっっっっっっっっったく意味わからんし、面白くもない。


 でも意味をわからせる気もないし、面白がらせてやろうという気持ちも無いんでしょう。すごい作品を作って褒められたいとか、誰よりも面白いもの作ってやってオレが一番だと証明したい、みたいな野心もない。 

 どうせもうすぐ死ぬんだから確かにそんなものはいらないものなのかもしれない。いわばポストモダン、ってことですね、合理性とか物語の型とか、そういうものから自由になりたいというわけ。

 夏目漱石の晩年の作品もそうでした。もう読者を面白がらせてやろうって気が無い。黒澤明の晩年の作品も意味わからんかったしな・・・


 死にかけの老人が見ている夢をそのまま映像化したみたいって誰かが言ってましたが、すごい的をえておりますね。

 気が狂う寸前って感じで非常に危うい。でも確かに誰も表現してこなかった領域なのかもしらん。


 でも作画とか、色使いとか、絵づくりは結構面白いです。シュールレアの絵画のオマージュが多くて、モダンでアカデミック。おしゃれです。

 なんか全体的に背景がドロドロしていてぐにゃあっと歪んでいるのが非常に怖い。でも駿氏が背景塗ってるわけじゃないと思うので、背景描いた人たちはそれを汲み取ってこういう奇妙に歪んだ狂気みたいなのを反映させてるんだとしたら、背景美術の人たちはやるなって感じですね。


 認知症とか精神障害のヒトには世界がどう見えてるんだろう?っていうサイコホラーなのだと思います、作ったヒトにはそういう狙いは無いと思うけど・・・。


 まぁ見るのはおすすめしませんw 意味わからんし面白くもないので。


あとジブリにしては音楽はイマイチ・・・。声優もあんまり良くない。